「未来わくわくSDGsフェスタ わくわく発見!SDGs探検隊!!」が令和6年8月22日(木曜日)にイオンモール岡山1階未来スクエアにて開催されました。
岡山市と岡山ESD推進協議会の主催で開催しており、今年で5回目となりました。
SDGsに関するステージイベントやワークショップ、展示など、さまざまなSDGsの取組に楽しみながら触れたり、考えたりすることができるイベントです。
ステージでは、ダンスパフォーマンスやノラネコ屋敷の地域猫活動に関するミニ公演、ノートルダム清心女子大学の学生による紙芝居、高校生によるSDGsの取組発表などが行われました。
岡山市北区表町を中心に活動しているDANCE BBによるダンスパフォーマンスが行われました。幅広い世代のメンバーが、岡山にゆかりのあるアーティストの楽曲や平和をテーマにした楽曲にのせて、寸劇も交えながら人・多様性を表現するダンスを披露しました。
SDGsの理念でもある「誰一人取り残さない」をダンスで表現し、最後は輪をイメージしたダンスを観客と一緒に踊りました。
岡山県立岡山東商業高等学校による書道パフォーマンスでは、まず「Shake Things
up(変化を取り入れる)」と書かれた作品を書き上げた後、「SDGsは大きな問題のように思えるが、ちょっとのことをみんなでやれば大きくなる掛け算だと考えている。自分も何かできるかもと考えるきっかけになればいいと思う」とメッセージを伝えました。
次の「多様性あふれる未来」と「地球との共生」をテーマにしたパフォーマンスでは、途中、SDGsの目標になぞらえて「エコバックを持っていく」、「偏見を持たない」など、自分たちに何ができるのかを紹介しました。
清心女子高等学校、岡山市立岡山後楽館高等学校、岡山学芸館高等学校の3校が、各校で実施している取組について発表しました。
清心女子高等学校は国連UNHCR協会や株式会社ユニクロと一緒に、不用になった衣服を回収して難民に届ける取組について発表しました。学内で衣服の回収を行うなど、自分たち高校生でも取り組めることを今後も続けていきたいと話しました。
岡山後楽館高等学校は、避難所生活の改善点について研究した内容を発表しました。住民の防災意識や避難所の課題を把握するため、教頭先生や岡山市危機管理室、町内会への聞き取りや、学生へのアンケート調査を行いました。その結果、ペット同伴の避難や、避難時の持ち出しグッズの備えなどの課題が明らかになりました。こうした課題への対応策として、高校に避難してくる地域住民向けに、避難所生活の豆知識をまとめた冊子を作成しました。
岡山学芸館高等学校は、持続可能な福祉社会の実現に向けて、人と人とのつながりから高齢者が子どもを支援し、子どもが成長したら恩返しとして高齢者を支援する循環型社会の仕組みについて発表しました。世代間交流として、公民館で高齢者と作品作りや演奏などを行い、地域と協力しながら循環できるようにしていきたいと話しました。
ワークショップで使った粘土の材料は、鉛筆をつくる時に発生する「おがくず」です。おがくずも木の一部。そのまま捨ててしまうのはもったいないです。そうしたことからリサイクルしてつくられたのが「おがくず粘土」です。
元々は鉛筆をつくる過程で出たものなので、粘土から木の香りがすることが特徴のひとつです。粘土は乾くと固くなるので、かわいい置物をつくることもできます。
原材料は木なので、土に埋めると微生物に分解されて自然に還るなど、「モノのライフサイクル」の観点からも地球環境を守る取組のひとつと言えます。
今回は動物をテーマに、環境にやさしい製品に遊びを通じて触れ合いました。
粘土遊びは子どもたちに大人気。引っ切りなしに子どもたちがやってきました。それぞれのアイデアで自分だけのおがくず粘土製の動物をつくって楽しみました。
木のジャングルジム「くむんだー」「木たごらスイッチ的玉転がし」などが用意された木のおもちゃ広場は、一日中子どもたちの姿でいっぱいでした。
木のおもちゃ広場を開催する一般社団法人にいみ木のおもちゃの会の藤本代表は、「木という素材に触れることで、ざらざらとした質感を知ったり、ささくれた部分に触れて少しの痛みを感じたりすることもある。そうした感覚が、人の痛みがわかることなどにつながっていく。こうした学びを子どもたちが積み重ねていくことが、SDGsを進めていくための基礎になる」と考えています。
また、生物多様性の維持や災害の予防と軽減に関する森林の役割についてパネルで紹介されるなど、私たちの暮らしにとって身近な木の役割や、森林保全の大切さを改めて考えるきっかけも提供しました。
子どもたちは遊び方や時間を気にせず、木づちでジャングルジムを組み上げたり、積み木を自由に組み合わせたり、皿まわしの練習をしたりしました。驚いたり真剣に見つめたり、はじけるような笑顔を見せたり、さまざまな表情を見せながら木のおもちゃ広場を自由に楽しみました。
木のおもちゃ広場の運営に関わった新見公立大学の学生さんは「子どもたちと関わることで気づかされることがたくさんある。いろいろな経験を積み重ねることで自分の視野も広がっていく感じがするので、こうした場には今後も参加し続けたい」と話してくれたよ。
DANCE BBの代表の方も「今回のパフォーマンスを考えるにあたって、多様性についてすごく勉強をした」と話していたよ。来場者はもちろん、運営に関わる人にとっても学ぶことが多いイベントだったんだ。
関わるみんなで一歩ずつSDGsの達成に歩み寄ることができた「未来わくわくSDGsフェスタ」。参加してくれたみんな、出展や発表などで関わってくれたみんな、ありがとう!!
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1351 ファクス: 086-803-1777