「おかやまSDGsアワード2022」特定非営利活動法人岡山県自閉症協会の活動紹介

SDGsを合言葉に、ふるさと岡山エリアで「持続的に生きるための課題解決」をめざす取組を表彰する「おかやまSDGsアワード」。

2022年に創立50周年を迎えた、岡山県在住の自閉症児・者本人や家族、自閉症に関する専門家や支援者などにより組織されている団体です。

自閉症児・者やその家族が協力して支えあいながら、自閉症児・者の福祉の向上をめざして、機関誌の発行や講演会・研修会、年代別・地区別の活動、療育相談、啓発活動、行政への働きかけなどの活動を行っています。

このプロジェクトは、令和2年度 岡山県「発達障害者支援県民理解促進事業」の取組です。比較的若い世代の人たちに、自閉症・発達障害に関心を持ち正しく理解してもらうきっかけを作りたいと考えました。NHK“発達障害キャンペーン”イメージソング、高橋優さんの『アスファルトのワニ』がとてもすばらしく、プロジェクトのモチーフとなるワニのイラストを広く募集し、この楽曲に合わせて啓発動画を作ろうということになりました。

2021年1月14日からの18日間という短い募集期間にもかかわらず、県内はもとより全国および海外から588ものワニの作品の応募があり、応募いただいた全作品を楽曲に合わせて構成して啓発動画を制作しました。完成した動画は公式YouTubeチャンネル上で公開しています。

• 「アスのワニ」動画URL：https://www.youtube.com/watch?v=iR-YIfyCi-Y別ウィンドウで開く

「アスのワニプロジェクト」の「アス」は未来を表す「明日」、同じ時代に生きる私たち「us」という言葉、「ワニ」は協力・共存を表す「輪に」「和に」という言葉をかけています。自閉症のシンボルカラーはブルーです。このプロジェクトのワニのシンボルマークに使われている4種類のブルー、動画に登場する個性豊かな 588 のワニ、そして様々な色や形の 〇・△・▢ は、「多様性」の象徴です。このプロジェクトは、自閉症・発達障害の理解と啓発を通して『みんな違う。だから楽しい』を合い言葉に、互いを認め合い、「多様性」が広く受け入れられる豊かな社会の実現をめざしています。

「アスのワニプロジェクト」を通して多様性を認め合う気運が今後ますます高まり、家庭内はもちろんのこと学校や職場、地域社会で、誰もがその人らしくしっかりと評価され、生き活きと生活を送れる、そんな社会が実現することを願っています。