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「おかやまSDGsアワード2020」とみやま助け合い隊の活動紹介

[2021年1月20日]

ID:38683

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岡山でSDGsを合言葉に、持続的に生きるための課題解決を目指す取り組みを表彰する「おかやまSDGsアワード」。
「とみやま助け合い隊」は「おかやまSDGsアワード2020」を受賞しました。

「とみやま助け合い隊」とは?

小地域ケア会議を構成する連合町内会、民生委員児童委員協議会、愛育委員、婦人会、栄養改善協議会、老人クラブ連合会、身体障害者福祉連合会を中心に設立した「とみやま助け合い隊」。
令和2年10月末でサポーター47名とコーディネーター5名が活動しています。
富山学区の住民が抱える日常生活の困りごとを、地区住民の中で支援をすることで「誰もが住みなれたこの町で末永く、自分らしく暮らせる町・富山」を目指しています。

住民ニーズからシステム化

平成28年の小地域ケア会議で2025年に後期高齢者の急増が話題になったことをきっかけに、住み慣れた町に住み続けるためには地域の困りごとを地域の人達が手を差し伸べて解決していく仕組みが必要との話が出ました。
地域のニーズを確認するためにアンケートを5,095世帯(町内会加入全世帯)に配布し、2,210世帯の回答を集めた結果、67%は「支援システムは、必要」、55%は「支援システムを利用して良い」、32%は「サポーターとして登録しても良い」となりました。
住民ニーズがあることを把握し設立された「とみやま助け合い隊」は、住み続けられるまちづくりを目指した仕組みです。

写真1_とみやま助け合い隊

困りごとを支援につなぐ仕組み

  1. 支援希望者が困りごとを事務局やコーディネーターに相談
  2. 相談を受けた事務局、コーディネーターがサポーターに相談内容を情報提供し、支援希望者への訪問を依頼
  3. サポーターが支援希望者のもとに行き、お手伝いをする

サポートを受けるには

支援を受ける流れは、困りごとを抱えた人はまず、コーディネーターに電話をします。電話を受けたコーディネーターは、困りごとに合ったサポーターに連絡し支援につなげます。
利用料金はサポーター1人30分300円(延長10分100円)です。2020年9月末までの1年間で付き添いや買い物代行、庭の手入れなど220件の支援を行いました。
例えば、父子の二人暮らしをしている息子から、昼一人になる父親のために温かい汁ものを提供してほしいという依頼があり、親孝行ができたと喜ばれました。
またサポーターも、ありがとうと言われ人生に張りがでると喜んでいます。
支援内容は台帳に全て記録し、毎月のコーディネーター会議や隔月の役員会で情報共有し、意思統一をしています。年1回のサポーター会議も行います。
「とみやま助け合い隊活動ニュース」の発行やチラシの配布、様々な会合などで説明し広報を進めています。

写真2_サポート風景

サポート風景:庭の手入れ

写真3_サポート風景換気扇の点検

サポート風景:換気扇の点検

サポーターを増やし支援を広げる

今後の目標は、サポーター不在の空白地区の解消とサポーターを増やし70人の体制にすることです。
困りごとのニーズの発掘やサポートできる支援を提案し繋げること、ケアマネージャーとの連携を強化していきたいと考えます。
また、特別会員や広告料なども確保し資金面の基盤強化や将来的にはNPO法人化も視野に入れています。

写真4_第一回とみやま助け合いで説明する難波事務局長

サポーター研修

事務局長 難波徳行さんより

SDGsアイコン11

富山は昭和の田園地域から徐々に団地が増えてきました。
新しく移住者が増え生活が変化する中で旧来の互助の関係性をつくることが難しくなりました。
困った時に助けてと言える、自助を超える困りごとを支える共助の仕組みが必要とされています。
そのために住民の抱える困りごとをアンケートで確認し解決するために必要なシステムとしてとみやま助け合い隊はつくられました。
住み続けるためにはどうしたらよいかを議論を続けたことがSDGsに繋がっていると感じます。

ESDマン

住み慣れた町に住み続けたいという想いが新たな仕組みをつくったんだね!