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おかやまSDGsフェア2023~ついちゃったかも 導火線~

[2023年8月31日]

ID:52763

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8月2日と3日、企業や自治体等で構成された、おかやまSDGsフェア実行委員会の主催により「おかやまSDGsフェア2023 ~ついちゃったかも 導火線~」が岡山コンベンションセンターにて開催されました。
企業やNPO、学校、自治体など145の組織が、「地域」「地球」「産業」「人」の4つのテーマに分かれてブースを出展し、それぞれの取り組みをPRしました。ステージではシンポジウムやゲストトーク、出展者によるプレゼンテーションなどが行われたほか、数々のワークショップも実施され、まさに岡山の多彩かつ最新のSDGsに関する取り組みが集まるイベントとなりました。

開会式の様子の写真

開会式の様子

ブース出展の様子の写真

ブース出展の様子

このイベントの出展や運営には、岡山県内の多くの高校生・大学生がさまざまな形で参加しました。その活躍の一部をご紹介します。

ワークショップの様子

岡山高等学校

岡山高校による「やめられない?とまらない?やめなきゃいけないフードロス!」のワークショップは、一宮高校、清心女子高校との協働の取り組みです。小学生や高校生ら10人が参加しました。
楽しいアイスブレイクで少し体を動かして緊張をほぐした後、「フードロスって何?わたしたちができることは?」と題して、賞味期限と消費期限の違いなどの説明がありました。さらにフードロスについて考えるため、「年間のフードロスによる食品廃棄量は?」など、クイズ形式で参加者に問いかけを行いました。終わりに、これからどんなことに取り組んでいきたいか参加者に行動宣言を記入してもらい、具体的に行動を変えていくことを促しました。
岡山高校では、ワークショップのほかにも、フードロス食材を使った缶詰「コノヒトカン」(開発:一般社団法人コノヒトカン)を活用した飲食ブースを出展するなど、フードロスの削減について発信しました。

ワークショップの様子の写真

ワークショップの様子

飲食ブースの様子の写真

飲食ブースの様子

岡山市消防局

岡山市消防局による「火災VR疑似体験、防火カードゲーム」には、家族連れなどが参加しました。ワークショップの運営には大学生ボランティアも関わりました。
VRでは、住宅1階の台所から火災が発生した場合、2階にいる自分はどのように行動すべきか、VRゴーグルを用いてリアルな体験をします。何を持っていくかと悩んでいるうちにすぐに2階まで煙が到達してしまう、消火しようと火元の天ぷら油が入った鍋に水をかけるとさらに火が大きくなってしまうなど、これらを経験することで、火災発生時の冷静な行動について考えるきっかけを提供しました。
防火カードゲームでは、3種類のカードを組み合わせて火災に関するストーリーを考えます。どのような状況が火事につながるのか、小さい子どもも一緒に、自分自身で考える機会をつくりました。
火災VR疑似体験や防火カードゲームで考えたことを踏まえて、自宅で火災が発生した場合にどのような行動をとるべきかシミュレーションしたり、火事を予防するためにできることに取り組んでほしいとのことです。

防火カードゲームの写真

防火カードゲーム

出展の様子の写真

出展の様子

山陽新聞社

山陽新聞社が実施したワークショップ「記事をもとにSDGsを考えよう!」には、家族連れや高校生ら10名が参加しました。
まずは、過去の山陽新聞の紙面からSDGsに関連する記事を探し、10分程度の間に多くの記事を見つけました。次に記事を切り抜き、それぞれSDGsのどの目標に関連するものか考えて掲示していきました。
参加者は記事の内容と、その目標に関連すると考えた理由などを話しました。日ごろはSDGsを意識していなくても、改めて新聞を読み、考えてみることで、社会にはさまざまなSDGsに関連した動きがあることがわかりました。

ワークショップの様子の写真

ワークショップの様子

ワークショップの様子の写真

ワークショップの様子

第3回おかやま夢育イニシアチブ~岡山産SDGsを探求する~

おかやまSDGsフェア2023を舞台に、高校生などの次世代が学びを深める取り組み、第3回「おかやま夢育イニシアチブ」が開催されました。岡山大学と岡山県教育委員会が協働で行うもので、今回のテーマは「岡山県産SDGsを発掘せよ!~近い将来に自分自身がコミットできるようにするためには~」でした。岡山大学DS部の大学生が運営し、約30名の高校生が参加しました。2日間かけてインプットトーク、出展ブースの訪問、まとめ、発表が行われました。
インプットトークでは、脱炭素社会を見据えて産業界はどのような取り組みをしているのかを知り、今の高校生・大学生世代が、将来自分に関わってくるものとしてイメージすること、そのうえで、本当にこのままの取り組みでよいのか考え、判断し、意見を出していくことの大切さが確認されました。その後、グループに分かれて企業や自治体などさまざまなブースを回りました。

インプットトークの様子の写真

インプットトークの様子

ブース訪問の様子の写真

ブース訪問の様子

翌日の8月3日は、ブース訪問時の出展者との話を踏まえて、各グループで考えたことを英語で発表しました。グループによって着目した点はそれぞれです。
高校生が本当にSDGsに関する活動に参加しやすくするためにはどのような取り組みが考えられるか、について発表したグループは、募金型自動販売機について身近な活動であると関心を持ったものの、金銭的・時間的な制約から高校生だけで取り組みを進めるのは難しいと考えたようです。そこで、小学生や中学生が自動販売機のデザインを考え、高校や大学にその自動販売機を設置するといった方法であれば、より多くの人が企業のSDGsの取り組みに参加できると提案しました。
複数のブースを回って、障がい者雇用や環境問題などさまざまな課題があることを知ったグループは、それぞれの取り組みを活かした一連のイベントを提案しました。貝殻に含まれる栄養を活かし米や野菜を生産して緑のカーテンをつくる、ごみ拾いで得られた材料を使いアート作品を生み出す取り組みから障がい者雇用につなげる、百間川の植生観察や河口での漁業体験、生産した米を使った料理の出店など、既存の取り組みにアイデアを加えることで、参加者にSDGsについて意識づけを図るイベントを開催できると発表しました。
このように、岡山のSDGsに関する取り組みを題材に、高校生の目線から、オリジナリティあふれる発想でSDGsの達成に向けた提案がなされました。

発表の様子の写真

発表の様子

最後に

初開催となった「おかやまSDGsフェア2023」は、2日間の来場者数がのべ約4,800人と大盛況で幕を閉じました。企業・NPO・学校・自治体などのあらゆる組織により、福祉・環境・子ども・産業・地域などさまざまな分野の取り組みが紹介され、普段の業務や日常生活の中では出会わない内容に触れられる、学びと交流の機会となりました。
企画・運営、さらに当日の参加者として、多くの高校生・大学生などの若者の顔がみられました。こうした若者世代と共に、わくわくする未来を創っていきたいですね。