話はどんどん盛り上がり、最後のテーマに移るころには、すっかり意気投合した4名の若者たち。最後に、「これからESD活動に取り組む中で、大切にしていきたいこと」について、それぞれ心に浮かんだキーワードといっしょに話し合いました。
高平さん:今日集まったみなさんは、人との出会いだけでなく、「楽しいな」・「素敵だな」という気持ちに共感したことがきっかけで、活動を始められたように感じました。
ESDを広める上でも、自分や周囲の人だけでなく、世代、文化、ひいては生物の枠組みを超えて「どこまで共感を広げることができるか」ということが、とても大切なことになると思います。多田さん:今日の座談会の中で、まずは興味・関心をもつことはとても大切なことだと感じました。私の活動は生きものだけでなく、人を相手にした活動も行っています。
活動の中で子どもたちには、とにかく田んぼや川など身近な自然を、自分の目で見て、耳で聞いて、鼻でにおって、手でさわって捕って、時には口で味わってもらいたいです。いろんな体験の中で、子どもたちには生きものについて知ってもらうだけでなく、生きものとふれる「楽しさ」・「おもしろさ」を感じてもらうことを大切にしようと思いました。これからはその気持ちをもとに、自然環境や地球に対する興味・関心を持ったり、広げたりする工夫やしかけを考えていきたいですね。河原さん:ESDというと、環境保全やまちづくり、国際理解などいろんな分野があって、自分が何に取り組んだらいいのか分からない人もたくさんいるのではないでしょうか。
だからこそ、自分の「楽しい」と思うことをもとに、一人ひとりが自分らしい生き方を見つけられる社会になってほしいと思います。利根さん:タブララサの活動の中で、新しいことに取り組むことがたくさんあります。
そんな中で、一つのゴールを目指して取り組み始めたつもりでも、お金や時間などいろんなことが原因で、いつの間にか道からそれてしまうことがあるんです。そこで、本来の道に引き戻してくれるのが、ESDだと思います。みんなそれぞれESDや今後の活動に対する等身大の想いを話してくれたよ!今回の座談会を通じて、これからもESD活動の輪が広がっていくといいな!
多田正和さん(岡山理科大学)
ダルマガエルの保全活動について:「生物多様性・ダルマガエルの保全活動」
アユモドキの保全活動について:「ESDおすすめ観光スポット(高島エコウォーク)」
利根弥生さん(NPO法人タブララサ)
タブララサの活動について:「第15回ESDリレーコラム」
高校生(ノートルダム清心学園清心中学校・清心女子高等学校生物部)
住所:岡山県倉敷市
2014年5月 取材
大学生(環境部ECOLO)
住所:岡山市北区
2014年6月 取材
岡山県ユネスコスクール高等学校ネットワーク実践交流会その1・その2
住所:岡山市北区