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「仕事の質とスピードを高める問題解決の技術」セミナー報告

[2021年9月25日]

ID:38603

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NPO法人だっぴ 小野健弥

小野健弥さんの写真

私はNPO法人だっぴに所属し、学生と魅力的な大人がディスカッション形式で対話し、交流するイベントの企画・運営等に携わっています。より良いイベントづくりができるようになりたいという強い意志を持って活動しています。

令和2年度岡山ESDプロジェクトユース活動支援助成金に採択され、SMBCコンサルティング株式会社主催の「仕事の質とスピードを高める問題解決の技術」と、NPO法人日本ファシリテーション協会の「ファシリテーション基礎講座」というセミナーに参加してきました。今回は、「仕事の質とスピードを高める問題解決の技術」セミナーについて報告します。

「仕事の質とスピードを高める問題解決の技術」セミナー

講師の大嶋祥誉さんは、マッキンゼー・アンド・カンパニー等で経営戦略、組織改革、人材マネジメントのコンサルティングに従事後、その経験を生かして起業されました。現在はセンジュヒューマンデザインワークス代表として、経営層へのエグゼクティブコーチングやチームビルディング研修に携わっていらっしゃいます。

セミナーでは、ペアワーク等の演習をとおして、マッキンゼー流の「真の問題を設定することの重要性」や「よりよい問題解決を行うための考え方やフレームワーク」を学びました。

最も感銘を受けたのは「問題設定に9割の時間を割き、1割で問題解決アプローチをかける」という考え方です。この考え方は、表面的に顕在化している問題ではなく、問題を引き起こしている根幹の「真の問題」は何かを明確にし、解決するというものです。
例えば腹痛を訴える患者がいる場合、薬を処方すると腹痛がおさまり、問題が解決したかのように思われます。しかし、これは一時的な効果の現れであり、腹痛を起こす原因が生活習慣だった場合、生活習慣を改善しなければ再度腹痛を引き起こす可能性があります。腹痛だからといってすぐに薬を処方するのではなく、そもそもどうして腹痛を引き起こしたのか「真の問題」を明確にすることで、最適な治療法は変わってきます。
このような例から、表面的な解決策を出すのではなく、「真の問題」に対してアプローチをかけ、根本から問題解決することが重要だと学びました。

セミナーの様子

「真の問題」を解決するためのスキルやノウハウも多く学びました。1つ目は考えのモレやダブりをなくす「MECE」で、2つ目は議論の本質を確認する「そもそもメソッド」です。

真の問題解決をするために、「MECE」により議論の内容に被りは無いのか、また抜けは無いのかをしっかり確認しつつ、「そもそもメソッド」を活用し、議論の論点は本当に正しいのか、原点回帰してより良い解決に繋げることができると思いました。

これらの考え方はかなり汎用性が高く、ビジネス以外にも活かせると感じています。

学んだことを活かす

今回学んだ、問題解決に対する向き合い方やスキル・ノウハウは、多くの場面において汎用性の高いものだと感じています。
私は、良質な情報を学んで終わりにするのではなく、学びを実践に移すことが重要だと考えます。そのため、学びを実践することで、所属団体での活動をはじめ、社会により良い影響を与えられる人財になっていきたいと強く思います。

例えば、長期間かけて企画するイベントでは、情報量が多く目的からそれてしまうことがあります。そこで、ビジョンやミッションなどを再認識し、議論を円滑にするため「そもそもメソッド」を活用していきます。
イベント企画時に「イベント当日の参加人数がなかなか集まらない」という問題がある場合、「たくさん広報しよう」ではなく、「そもそもどうして集客できないのか。イベント内容が魅力的でないのか、広報手段に問題があるのか」と仮説を立て、真の問題を明確化してから解決アプローチをかけ、根本からの問題解決に繋げていきたいと思います。

最後になりましたが、多くの方々のお力添えにより本プロジェクトに参加でき、価値ある学びを得られましたこと、心の底から感謝しております。