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岡山県ユネスコスクール高等学校ネットワーク実践交流会その2

[2015年12月11日]

ID:38309

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4.グループに分かれて昼食

お昼の時間

午前の部が終わると、お昼の時間!参加者たちは、学校ごとに1、2名に分かれ、いろんな学校の生徒同士でグループをつくり、アイスブレイクを兼ねてお弁当を食べました。

各グループに渡されたのは、「好きな歌手は?」、「好きな食べ物は?」といった質問が書かれたシート。初対面の生徒同士でも、質問をもとに会話が自然に弾んでいきました。

5.ワーク(1)

午後からは、お弁当を一緒に食べたグループで、ワーク(1)に取り組みました。

ワークショップの様子1

ワーク(1)の流れは、次のとおりです。

  1. 「キーパーソン」役の生徒が、自分の学校の取り組みを他の生徒に紹介する。
  2. 他の生徒は、午前の実践発表やキーパーソンからの紹介をもとに、良かった点や気になった点、疑問などを出し合いグループ内で共有する。
  3. キーパーソンが疑問に答えたり、キーパーソンが準備してきた質問に対して他の生徒から意見をもらったりと自由に話し合う。
ワークの様子1
ワークの様子2

ワールドカフェ形式※で行われたワーク(1)は、キーパーソン以外のメンバーが3回にわたってシャッフル。いろんな生徒の意見によって、話し合いが深まっていきました。
日頃の活動が、他の学校の生徒が「おもしろい!」、「私もやってみたい!」と思う取り組みであることが分かったり、いろんな質問に答える中で自分の活動の意義を再認識したりと、様々な発見や気づきに出会う生徒たち。ワークを進める中で、イキイキとした表情で話す生徒が増えいき、見守る先生や大学生も思わず参加したくなるような時間となりました。

中には、「これから活動を広げていくためにどんなことが必要か?」というテーマで、意見を出し合うグループも!日本ユネスコ協会が推進する「世界寺子屋運動別ウィンドウで開く」などの全国的なプロジェクトとの協働、小・中学校と連携した地域学習など、多様なアイデアが出され、「そんなアイデアがあったんだ!」、「逆にこんなことしてみたら?」といった声があちこちから上がりました。


※ワールドカフェ:参加者が少人数のテーブルに分かれて自由に対話を行い、他のテーブルのメンバーとシャッフルをしながら話し合いを発展させていくこと。

6.ワーク(2)学校別協議

ワークショップの様子2

ワーク(2)では、学校ごとのグループに戻り、「今回の交流会に参加してよかったこと」をまとめました。
自分たちの活動に対する新たな気づきや、次に取り組んでみたいことに関する意見が次々と出され、これからの活動につながる多くのアイデアやヒントを見つける場となったようです。

7.まとめ

最後に各学校から、ワーク(1)・(2)を通じて得た気づきや、今後の活動に活かしたい点などについて発表しました。

発表の様子
学芸館高等学校
  • 「これまで地域密着型の活動を中心に取り組んできましたが、今日の実践交流会を通じて国際理解に関する活動にも興味を持ちました。現在の活動に、国際交流の機会をうまくプラスできないか考えていきたいです。」
  • 「自分たちの活動を、地域や後輩たちに発信することの大切さを学びました。文化祭でチラシを配布したり、SNSを活用したりして、どんな情報を発信することができるか考えていきたいです。」
  • 「私たちが卒業したら活動が終わるのではなく、後輩たちにも引きついでいけるような『しくみ』づくりが大事なのだと感じました。また、高校の周辺にある小・中学校と連携することで活動が広がるだけでなく、学校の先生になりたい生徒にとって、貴重な経験となるのではないかと思いました。」

他にも多くのコメントが発表され、今回の実践交流会が生徒たちにとって実り豊かな機会となったことが伝わってきました。

8.閉会

先生

閉会では、岡山県教育庁高校教育課指導主事の妹尾さん、生涯学習課指導主事の和氣さん、岡山学芸館高等学校校長の森先生をはじめ、今回の実践交流会を見守った先生から激励の言葉が送られました。

その一部をご紹介します!

「ESDには正解がありません。だからこそ、身の回りのこと、地域のこと、世界のことに対して当事者意識を持って、前に進んでいってください。」
「昨日までの活動、今日の実践交流会、明日からの活動を通じてみなさんが学ぶこと。それはみなさんだけでなく、地域の財産となります。身近な公民館や地域のお祭りに足を運んでみてください。地域はみなさんの若い力を求めています。」
大学生

実践交流会を支えた大学生からも、「ぼくは先生になりたくて教育学部で勉強をしていますが、今日のみんなの様子を見て学校の中に留まらない、『新しい学びの機会をつくれる先生』になりたいと思いました。本当にありがとう!!」といったコメントも送られました。高校生だけでなく、実践交流会に関わった人にとっても貴重な機会となったようです。

実践交流会に参加した米戸凛太郎さん(岡山学芸館高等学校2年生)にお話を聞いてみました。

岡山学芸館高等学校の生徒

岡山学芸館高等学校のプログラムで、カンボジアから女の子3名を招待し、今回の実践交流会にも一緒に参加しました。
ぼくたちの取り組みが、同じ世代の人たちに興味を持ってもらえたり、新しいアイデアについて一緒に考えたりすることができたのでよかったです。

きっかけが広がると、行動が広がる。

行動が広がると、きっかけが広がる。
そのことの大切さに改めて気づかされる機会でした。
「岡山県ユネスコスクール高等学校ネットワーク実践交流会」は、今後も毎年11月に開催される予定です。未来を担う若い力に期待が高まりますね!