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SDGsネットワークおかやま「若者部会」

[2019年7月24日]

ID:38498

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SDGsの達成を目的に、有志の声かけによりつくられた「SDGsネットワークおかやま」。このたび、このネットワーク内に新しく「若者部会」が発足しました。今回は、会の立ち上げに際して開催されたイベントの様子をご紹介します。

岡山で市民活動を行う人々

岡山で市民活動を行う若い世代が集結

ブランチ岡山北長瀬での様子

ブランチ岡山北長瀬「#(ハッシュタグ)」にて

SDGsネットワークおかやま「若者部会」とは?

SDGsネットワークおかやま「若者部会」とは、自分たちが暮らす岡山をより良くしていくために、情報の共有やイベントの開催を目的として、40歳以下の若者を中心に新たに結成された組織です。

発足のきっかけとなったのは、2019年2月に開催された「SDGs×ユース・ネットワーク・ミーティング」。SDGsに関心がある若者を対象にしたイベントで、当日は会議室が満員になるほど多くの若者が集まりました。予想を超える参加者の多さに、「若者同士がSDGsについて話し合える場があっても良いのではないか」また「今SDGsに関心のない若い人たちが、興味を持つきっかけになるのでは」という声が挙がり、部会の発足に繋がったといいます。

2019年6月27日(木曜日)、当日オープンしたブランチ岡山北長瀬「#(ハッシュタグ)」にて、立ち上げイベントが開催されました。当日は、高校生から社会人まで、さまざまな立場の若者約20名が参加しました。

講演「ユースと政策提言」

イベントの前半ではJYPS(Japan Youth Platform Sustainability)顧問および一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク理事の唐木まりもさんを講師に迎えて、SDGs達成をめざして県外で取り組む若者の活動例について、「ユースと政策提言」をテーマに講演が行われました。

唐木まりもさんの写真

講師を務める唐木まりもさん

アドボカシー(政策提言)についてのパワーポイントの写真

意見を発信することの大切さが語られた

日本の若者の意見をとりまとめ、政策提言として国連に提出するJYPSの取り組みをはじめ、日本でSDGsを推進していくうえで、次世代を担う若者が議論に参加する大切さなどが語られました。

「日本の若者団体には、政策提言に興味があっても、何をどうしたら良いか分からず、議論をやめてしまい、次の世代まで持続しないケースが多いです。それはとてももったいないこと。大切なのは、些細な議題であってもメンバーが集まって意見を出し合うことです。そこから課題に気付いたり、新しいアイデアが生まれたりして、長く続く団体になるのです」と唐木さんは話します。

講演後の質疑応答の時間では「新しい人に興味をもってもらう方法」や「活動資金の調達方法」に関する話題もあり、参加者たちは今後の活動への具体的なイメージを持つきっかけとなったようでした。

今後「できそうなこと、やってみたいこと」をディスカッション

続いて、SDGsネットワークおかやまで世話人を務める特定非営利活動法人だっぴ事務局長の森分さんを進行役に迎え、ワークショップ型のグループディスカッションが行われました。

森分 志学さんの写真

進行役を務める森分 志学さん

脚のない円卓を膝で支える様子

脚のない円卓を膝で支えることで距離が縮まる

まずは4つのグループに分かれて紙でつくられた円卓を囲みます。そして若者部会で「できそうなこと、やってみたいこと」をテーマに、思いつくまま意見を出し合いながら、マーカーで円卓に書き込んでいきます。約1時間のディスカッションの後、グループごとに最終的にまとまった意見を発表しました。

円卓を持ち発表する様子

円卓でまとめられた意見を見せながら発表

「学生が若者部会に参加しやすくなるためには」という課題について話し合ったグループからは、「学生が集まりやすい場をつくるための工夫が必要だと考えます。たとえば“ボランティア文化”に敷居の高さを感じたり、仕事のような印象をもって参加をためらったりする人もいます。大事なのはきちんと内容や魅力を伝えること。その工夫ができれば、より多くの高校生や大学生がSDGsの活動へ参加しやすくなるのではないでしょうか」という発表がありました。

参加者コメント

「ディスカッションを通して、さまざまな団体の活動内容を聞くことができ、また自分が今後やりたいと考えていたことを共有することもできました。自分と同じように、若い世代の活動の輪を広げたいと考えている人がいたこともうれしかったです。ここで同じ世代の人と楽しく活動してみたいです」(高校ボランティア部・教育市民団体 18歳)

「どの団体も新規メンバー加入に難しさを感じていたことが印象に残りました。ボランティアに興味を抱いてもらえるようなイベントを企画してみたいと考えていたので、若者部会で実現できたらいいなと思います」(被災地支援団体 20歳)

主催者コメント

特定非営利活動法人 岡山NPOセンター
地域連携センター アドバイザー野﨑 麻衣さん

野崎さん

今回のイベントに参加された方の中には、学生の方もいれば、SDGsの活動を仕事としている方もいらっしゃったので、SDGsの経験値や理解度、考え方はそれぞれに異なります。そこが「若者部会」の強みであると考えています。多様性があるからこそ、さまざまな角度から課題を見つめ、SDGsへの理解を深めることができます。全員がフラットに発言できる環境を維持しながら、社会的経験や年齢を問わず、個々の経験値を尊重できる会にしたいです。岡山の若者たちのチカラを発揮していけたらいいですね。

今後のイベント・参加方法について

「若者部会」へ興味をもたれた方へ
今後の「若者部会」は、不定期ですが年内に数回開催予定です。次回の部会では、今後の活動内容を話しあう予定です。活動のくわしい情報、活動日の告知などは、Facebookグループ「SDGs Youth Okayama」のページをご確認ください。

ESDマン

岡山で生まれた若者部会の輪が、今後もひろがっていくといいね!