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平成18年度 第22回坪田譲治文学賞

[2020年5月25日]

ID:21129

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第22回坪田譲治文学賞

空をつかむまで

第22回坪田譲治文学賞受賞作
『空をつかむまで』(集英社刊)
関口尚著

選考経過

 第22回坪田譲治文学賞選考委員会は、平成19年1月11日(木曜日)午後3時から東京都平河町で開催され、選考委員の五木寛之、砂田弘、高井有一、竹西寛子、立松和平、西本鶏介(50音順・敬称略)の内、5名の委員が出席した。
 選考委員会で、平成17年9月1日から平成18年8月31日までの一年間に全国で刊行された単行本の中から、「大人も子どもも共有できる世界」を描いた優れた作品という観点から予備選考委員会を通過した候補作品5編を、一作ずつ慎重に審議した結果、関口尚氏の『空をつかむまで』を受賞作品に決定した。

受賞者略歴

関口 尚(せきぐち ひさし)

1972年9月19日、栃木県下都賀郡岩舟町生まれ。99年、茨城大学大学院人文科学研究科修了。映画館の映写室でアルバイトを続けながら、小説を書き始める。  2002年『プリズムの夏』で第15回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。ほかの著書に『あなたの石』(集英社)がある。本書はデビュー3作目となる書き下ろし。    

受賞者コメント

 大人になってから振り返ったときに、あのとき、ぼくは成長したんだな、と思う時期があることはとても幸せなことです。そうした時期はぼくにも何度かあります。賞をいただいたこの小説は、そういったぼく自身が成長したと思える時期に、いっしょに過ごしてくれた人々への感謝をこめたものでもあります。たくさんの出会いが、この小説を書かせてくれたのです。ありがとう。これからも、この名誉ある賞に恥じないよう精進して、成長していきたいと思っています。

作品の概要

 とある田舎の小さな海岸近くの村。怪我で小学生のころスター選手だったサッカーをあきらめ、走ることを避けて過ごしていた優太は、中学3年生。市町村合併に伴う廃校を前に、中学の名前を残すため、トライアスロン大会に挑むはめになった。パートはラン。県下でもトップクラスの水泳選手である姫がスイム、将棋は上手だが泳げない牛乳販売店の息子・モー次郎がバイクを受け持つ。たった3人の水泳部員はいやいや大会参加を受けるが、そこにライバルが出現。俄然、本気モードになって、3人は中学最後の夏を練習に費やしていく。ネタをばらしてしまえば、大会には見事優勝するのです。だが、しかし、これがまた、まだ卒業式までにはいろいろとありまして……。今どきのまばゆい中学生小説の決定版!   
(解説:集英社 編集担当) 

選考委員 髙井有一氏(小説家)のコメント

 『空をつかむまで』は、青春のとば口に立つ三人の少年の物語である。彼等がいぢめを克服してスポーツに打ち込み、同級生の女の子をめぐる恋と嫉妬に動揺し、やがて友情を確かめ合ふにいたる過程が、彼等への共感のこもった文章で描かれてゐる。話の筋の運びに“作り過ぎ”と感じられる部分がないではなかったが、作者が登場人物に寄せる愛情の純粋さは信じてもよいのではないか、と私は思った。(原文のまま)

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