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平成28年度 第32回坪田譲治文学賞

[2020年5月25日]

ID:20342

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第32回坪田譲治文学賞受賞作

Masato

第32回坪田譲治文学賞受賞作
『Masato』(集英社刊)
岩城けい著

平成29年1月24日発表

選考経過

 平成27年9月1日から平成28年8月31日までの1年間(※)に全国で刊行された小説、児童文学等の中から、小説家・児童文学者等から推薦された96作品について、「大人も子どもも共有できる世界を描いたすぐれた作品」という観点で、予備選考会を経て候補作5作品を選定。
 これを、平成29年1月17日(火曜日)開催の第32回坪田譲治文学賞選考委員会(会場:東京都千代田区平河町「ルポール麹町」)で慎重に審査した結果、岩城けい著『Masato』が選ばれた。


 選考委員は、阿川佐和子、五木寛之、川村湊、西本鶏介、森詠の5名。

 ※選考の基準日は9月1日(岡山市文学賞条例施行規則第2条)

受賞者略歴

岩城けい

大阪府生まれ。オーストラリア ヴィクトリア州在住。
大学卒業後、単身オーストラリアに渡り就職。
以来、在豪24年になる。
2013年に「さようなら、オレンジ」で太宰治賞を受賞しデビュー。
14年、同作で大江健三郎賞を受賞した。
『Masato』は、両賞受賞後初の作品となる。

©中野義樹

受賞者コメント

 このたびは、拙著を選んでいただき、誠にありがとうございます。大変うれしく光栄に思っておりますが、いまだ信じられず、驚きの方がはるかに大きいです。身の引きしまる思いです。
 異郷に長くいると、自分と対峙することが多く、私にとって書くことは稚拙ながら、最良の表現方法であったかと思います。この先も「異郷で生きること」「言葉と人間」をテーマに、少しでも良いものを目指し、努力いたします。
 ありがとうございました。

作品の概要

 真人は、父親の転勤にともない、家族全員で日本からオーストラリアに住むことになった。現地の公立小学校の5年生に転入した真人だったが、英語が理解できず、クラスメイトが何を話しているのか、ほとんどわからない。いじめっ子のエイダンと何度もケンカをしては校長室に呼ばれ、英語で説明できず鬱々とした日々が続く。そんなある日、人気者のジェイクにサッカークラブに誘われた真人は、自分の居場所を見つける。一方、真人の母親は、異文化圏でのコミュニケーションの難しさに悩み苦しんでいた――。こどもとおとな、日本と異国、ふたつの世界を生きる12歳の少年を描く、待望の著者第二作。

選考委員 西本鶏介(児童文学作家)のコメント

 異文化の中で他者とどうコミュニケーションをとればいいのか、父も母も葛藤する中で外国の小学校に転入させられた少年がいじめに耐え、みずから生きていける場所を見つけるまでをたくみな表現力が描き出した今日的な成長物語として評価できる。異国にいて、自分の故郷をどう考えるか、いまやマイノリティーな少年の問題ではないことを大人だけではなく子どもにも考えさせたいユニークな作品として候補作の中でも最も評価が高かった。

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