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令和4年5月24日市長記者会見

[2022年5月25日]

ID:36909

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令和4年5月24日市長記者会見

  • 保育園・認定こども園等の入園状況と待機児童数について
  • ユネスコ創造都市ネットワーク(文学分野)への加盟に向けた取組について
  • 第79回(令和7年)国民スポーツ大会冬季大会の開催について
  • 「岡山市民の日」について


令和4年5月24日市長記者会見資料

市長記者会見動画

保育園・認定こども園等の入園状況と待機児童数について

 皆さん、おはようございます。それでは、定例の会見を始めさせていただきます。

 まずは、待機児童の関係であります。今年は、待機児童数は8人ということになりました。待機児童数、ピークは849名でありました。この解消に向けて最大限の努力をしてまいりました。昨年は31人ということで、ほぼ解消したというコメントをさせていただきましたけれども、今回この8人になったということで、待機児童の解消はほぼ達成できたというように考えております。
 
 それではまず、これですね(会場内モニターを示す)。待機児童の定義を変更しました。以前は岡山市内にどこか空きがあれば待機児童にカウントしないということでありましたが、平成28年に第3希望までに入れない方を待機児童にするということで定義を変更したところ729で、潜在ニーズがもっと掘り起こされて平成29年は今申し上げたように849、それから保育の施設の拡大等々に取り組み、また保育士の確保にも取り組んだ結果、令和4年は8人になったということであります。

 現在残っている待機児童は、交通手段の問題で自宅周辺のごく限られた園しか通うことができない人であったり、申し込みのタイミングが遅かったり、障害を持っていたりと、何らかの事情があってうまくマッチングできなかったケースであります。今後も、もちろんこの待機児童を少なくしたいという気持ちには変わりはないんですが、これが即来年になってゼロになるかというのはどうか、そこははっきり申し上げることはできません。来年度も同じようなケースっていうのは発生するかもしれません。

 まず、待機児童の解消に取り組むっていうのは何のためにやったかっていう基本的な話でありますが、保育園に入れなくて困っている保護者のニーズに応えるためであります。今、先ほど申し上げたように、市民の実態に合っていない待機児童の定義を見直し、自宅と勤務先との間に無理なく通える保育園を整備し、保護者が安心して子供を預けて働くことができる環境を整えることを目指してきました。昨年そして今年の状況を見ると、その環境は整ったと言えるのではないかと思います。

 昨年との比較ですが、入園の申し込みは9人の増にとどまっております。入園児童は217人の増となっております。未入園児童は、令和3年836人が令和4年になって628人ということでマイナスの208人ということになりました。したがって、先ほど申し上げましたように待機児童は31名から8人になったということであります。

 1つのこの申し込みですが、昨年度は申し込みが159人の増だったのが、9人の増にとどまったこの理由を、少し分析をしてみました。申込率そのものは上昇しております。前年比プラス2%でありますが、就学前人口の減少率のほうが高い状況になっております。また低年齢児、ゼロ歳、1歳児の申し込みの率の伸びが低いということで、やはり新型コロナの影響による預けを控える傾向、そして育休制度の浸透なども理由として挙げられるんではないかと思います。

 皆さん方の資料3をご覧いただきたいと思います。一方、受け入れが進んだ理由としては、受け皿整備そして保育士の確保ということでありますが、受け皿については認可園の利用定員は1万8,870人と、申込人数1万8,884人とほぼ同じであります。さらに、企業主導型の認可外保育施設の定員と合わせた受け皿全体では、申込数を約2,300人分上回っています。自宅と勤務先の間に無理なく通える園が増え、保護者の選択肢が広がっているところであります。

 次に、この数年保育士不足に悩んでおりましたけれども、次第に解消されつつあると思っております。養成校への聞き取りによりますと、給料が高くなっていることで他業種に流れていかない、本来の希望どおりの保育士になる人が増えているということであります。岡山市がやった3%の給与アップほか、国の処遇改善等々の施策の効果が着実に現れていると思います。

 なお、昨年ここの場でご説明申し上げましたけれども、去年も量的に見ると供給数が需要を上回ってはいたんですけれども、やはり地理的なギャップがあるっていうふうに申し上げました。特に中区、南区の一部でギャップがあり、供給不足になっているというふうに申し上げましたけれども、今年は南区でいくと妹尾の認定こども園、また中区では企業主導型保育が3園新設され、改善されているところであります。したがって、岡山市全体を見た量の施策は一区切りついたのではないかというように思っております。

 今後は量的に安定した保育環境を維持していくとともに、障害児保育の充実など個別事情がある方でも入園しやすい保育環境になるよう質の向上を進めてまいりたいと思っております。

 今回、質の問題ということで障害児の保育について少し申し上げたいと思います。今回は公立園で重度の障害児の受け入れを始めたこともあり、障害のために待機児童となったケースはごく僅かでありますが、保育園に通う障害児は年々増加傾向にあることから今後も対応が必要と考えております。

 まず、我々は障害児を3つのケースに分けて整理をさせていただいております。軽度な障害児、そして中程度の障害児、そして重度の障害児であります。軽度は一般の園で受け入れることができる障害児でありますが、中程度はやはり一般のクラスになじめず小集団で対応する必要のある者。したがって、クールダウンをする必要があるので、そういう部屋が設置された障害児の拠点園で受け入れなければならない、そういった設備が必要となってくるのであります。

 そして、今言った軽度と中程度っていうのは、保育士1人に対して障害児が2人で対応できるものでありますが、重度になりますと保育士が1対1で対応する必要があるというように整理をされております。

 ちなみに、令和4年この4月時点で障害児は約800人が在園しております。うち軽度は約680人、中程度は約110人、重度は3人であります。今後は、中程度と重度の障害を持つ児童の受け入れ枠を増やす必要があると考えており、中程度については障害児拠点園を新たに開園する予定であります。重度についても、令和4年から令和6年までの3年間で10人程度の受け入れ枠を確保する予定であります。

 また、園での医療行為、経管栄養、管を経て栄養を入れていくとか、呼吸管理とか、そういうことを看護師さんが実施する、これを園での医療行為と呼んでおりますけれども、これを日常的に必要とする医療的ケア児については、現在は私立のひらたえがお保育園のみで受け入れをしているところでありますが、令和5年度から公立園での受け入れに向けてガイドラインを作成しているところであります。

 その他個別のケースとして、交通手段がない等の理由で通う園が限られている場合、これは自転車にも乗れないっていうことだったね?(同席職員に確認)。車がないだけでなくて自転車にも乗れないんで歩いていくしかないという、そんな状態の方のところであります。申込時期が遅くなり、周りに通う園がなく待機児童となったものについては、今後は弾力的にできるだけ受け入れをお願いするようにしてはいきたいとは思っております。

 ちなみに、今2,300人、供給のほうが増えているということで、今後一体いつピークを迎え、逆にその保育ニーズが減少に入ったときどうするのかっていうことを時々聞かれます。我々としては、もう少しの間はいろいろなアンケート調査から見ると、保育ニーズはまだ上がっていくだろうと思っておりますが、当然ながら人口減少そして少子化の影響があって保育ニーズのピークも迎えることは間違いありません。その状況をよく注視しながら、保育ニーズが減少段階に入った際には、まず公立園での定員調整を行う予定であります。その方法等については現在検討を進めているところであります。まずは、やっぱり需要のギャップに対処するっていうのが我々市立の公立園で行いたいというように思っております。

 最後に、これからも保育環境の安定、向上に努めながら市民一人一人が安心して子育てができるよう、子供福祉の底上げを図ってまいりたいと思います。

ユネスコ創造都市ネットワーク(文学分野)への加盟に向けた取組について

 2つ目の話題であります。ユネスコの創造都市ネットワーク、文学分野でありますが、このネットワークへの加盟に向けた取組であります。

岡山市は、文化芸術分野における魅力あるまちづくりの取組を推進しています。文学においても、皆さんご存じのように坪田譲治文学賞や市民の童話賞など長年にわたり全国に誇れる市民の創作活動を継続しているところであります。

 今年の3月に文学に携わる有識者の方々から、こうした施策を一段と充実させるよう、「文学による心豊かなまちづくり」、皆さん方の資料(1)をご覧いただきたいと思いますが、「文学による心豊かなまちづくり」の更なる推進に向けた提言書を受け取りました。芸術や文化は豊かな市民生活に重要であるとの思いは、私どもも同じであります。したがって、文学分野でユネスコ創造都市ネットワークへの加盟を目指すことといたしました。

 提言をいただいた方々や、まちづくりを実践されている方々に参加をお願いし、岡山市文学賞運営委員会の中に具体的な実施事業を検討する文学によるまちづくり部会を立ち上げ、資料(3)ですね、5月30日、午後3時より開催いたします。また、坪田譲治文学賞選考委員の作家の皆様にもアドバイザーをお願いしております。
 既存の文学事業をベースに、新たに福祉、教育、観光など他分野の事業や関係者との連携を図り、産学官一体となって幅広く取り組んでいくようにしていきたいと思います。

第79回(令和7年)国民スポーツ大会冬季大会の開催について

 次に、国民スポーツ大会冬季大会の開催についてであります。令和7年の第79回国民スポーツ大会冬季大会スケート競技会及びアイスホッケー競技会について、岡山市内競技会場での開催を受諾することといたしましたので、お知らせ申し上げたいと思います。本競技会の開催については、日本スポーツ協会及び文部科学省から岡山県に対して要請があり、それを受け5月9日に岡山県から岡山市に対し同競技会の開催要請がありました。

 今回の要請に至った背景でありますが、これまで国民スポーツ大会冬季大会は限られた都道府県での開催となっており、大会を主催する日本スポーツ協会としては、冬季スポーツの普及促進のため、まだ開催実績のない西日本で開催をしたいとの思いがあったということを直接伺いました。

 岡山県内には、競技が実施可能な施設が岡山市と倉敷市にある上、スケート競技において国内外で活躍する選手を多く輩出しており、市民県民の関心も高いということもあって、岡山県への開催要請につながったところであります。

 我々としては、この温暖な地の岡山で冬季大会が開催することになれば、なかなか目の前でスケート、アイスホッケー競技を見ることがなかった市民の皆さんにも知っていただくよい機会にもなり、冬季スポーツの振興にもつながるし、また岡山という地の魅力を発信することにもなるので、我々としては意義深いと考えております。岡山市としてはこのたびの要請を受諾し、準備を進めていきたいと思います。

「岡山市民の日」について

 次の話題は、「岡山市民の日」であります。市制施行日である6月1日を「岡山市民の日」と定めてから、今年でちょうど10年であります。郷土岡山への理解と関心を深め、愛着と誇りを育み、魅力あるまちづくりを進めていくきっかけとして岡山市民の日を定めました。

 岡山市民の日は、岡山市が今後ますます発展していくために市民一人一人が岡山のまちを愛し、誇りに思い、盛り上げていくことが必要であります。今年も岡山市民の日を中心に関連行事を予定しております。また、岡山市を含めた実行委員会では、新たにインスタグラムを活用し普及啓発を図っており、1人でも多くの方々にフォローしていただきたいと思います。

 改めて、市民の皆さんに6月1日が岡山市民の日であることを広く知っていただき、市民協働で岡山を盛り上げていきたいと考えております。ご協力をお願いいたします。

ウクライナ避難民への支援について

 案件は以上ですが、ウクライナの避難民のことで若干の変更がありましたので、お知らせをいたします。

 岡山市に転入しておられたウクライナ避難民について、最初にお一人で避難された方が先週広島のほうに転出をされました。一方、4月の初旬から市内の知人宅に身を寄せていた女性が1名おられたということが、住民登録されたことで判明をいたしました。今後、必要な支援を行ってまいりたいと思います。

 これにより今日現在、市内の避難者は3家族5名となっています。避難されている3家族の状況については、1家族が日本でのこれからの生活を見据え、日本語学習に取り組み始めたということであります。無償で日本語教育を提供している市内の日本語学校のご協力の下、毎日頑張って学ばれているとのことであります。

 また、岡山市国際交流協議会では、岡山市在住のウクライナ人と避難民との交流会を計画しております。早ければ、6月初旬に第1回目の開催を予定しているところであります。同じ国の出身であるからこそ、心を通わせることができるだろうと思います。

 交流会の取材ですが、まだそこははっきりしておりません。ご本人たちは、前に申し上げましたように個別の取材については消極的であるんですけれども、この交流会の取材についてはどういうスタンスをお持ちなのか、これからお伺いして、整理して、また皆さん方にはお伝えをしたいというように思います。

 また広報連絡をしているように、支援パッケージの第2弾を作成いたしました。自転車の無償貸与、また保険商品の情報提供を追加しているところであります。情報提供する保険商品については、岡山市が包括連携協定を結んでいる損保会社4社に呼びかけて提供したものでございます。私からは以上です。

質疑応答

○記者 
 待機児童についてなんですけれども、今まで待機児童の解消という表現、我々もゼロというところを目指していただいているというふうに感じておったんですけれども、そこの部分、今後その目標というのは維持されたまま柔軟に進めていかれるというニュアンスなのか、ちょっと確認させていただきたいんですけれども。

○市長
 待機児童の解消っていう表現は大体取ってたと思います。解消っていうのは一体何をもって解消となすかというところであるんですけれども、確かにゼロというと解消であることは間違いないと思いますが、先ほど申し上げたように交通手段を持たない方、その方が近隣の保育園があればということもありますけども、うまくいけばいいんですけど、そういった方に必ず保育園に入っていただくっていうことが本当にこれからもできるのかどうか。
 そして、急に引っ越しで来られる場合があります。これ一応4月1日がそういう把握の時点になるので、それが直前になったときにどこまでできるのかっていうのがあると思うんですね。できるだけ我々は対処していかなければならないというようには思っておりますけれども、そういうケースがこれから全くないとは言えないだろうというように思います。
 そういう面で見ると、この8人になったっていうところ、それから地域的なミスマッチもなくなったということから考えて、当初申し上げていた待機児童の解消っていうのは、ほぼ達成できたというふうに言えるんではないかなと思っております。よろしいでしょうか。

○記者
 もう一点だけ、よろしいでしょうか。保育士さんの確保という意味でずっと進められてこられた処遇改善の部分で、給与の3%上乗せというのが時限的な措置でいらっしゃると思うんですけれども、この部分がもし切れてしまうと、一時的に給料が下がってしまうんじゃないかという懸念も聞いたことがあるんですけれども、そのあたりはどういうふうに受け止めていらっしゃるんでしょうか。

○市長
 市も国も、処遇改善ということでやらせていただきました。それが減ると、確かにインセンティブが若干減っていくっていうことになり、保育士の確保に支障が出てくるということも考えられないわけではございません。そのあたりのことを来年度予算の中で、我々としてはこれからの保育行政の推移を分析しながら、どう対処していくのかということを決めていかなければならないというように思っております。 
 財源には当然ながら限りがあるわけでありまして、その中で適正な配分をしていくということが重要だろうと思っておりますので、まだ何も決まっているわけではありませんが、様々な事業、プライオリティーをつけながら判断していきたいと思います。 

○記者
 ユネスコの創造都市ネットワークのことで2点伺います。1つは、これはユネスコの指定を受ける、先方としてはどういったところを判断基準に選んでくるということなんでしょうか。 

○市長
 我々の文学を中心としてどういうまちづくりをしていくのか、そしてそれがどういうふうに市民に浸透していっているのか、そして各都市間、今42都市が参加しているわけですけれども、その都市間の交流によってどういうふうに全体が底上げされていくのか、いろんな要素があると思います。しかしながら、まだ我々も詳細を分かっているわけではございませんから、文科省、文化庁、そしてユネスコの情報も集めながら、来年の申請になってくると思いますので、それまでに作戦を整えてやっていきたいと思います。 

○記者
 もし加盟されれば、都市ブランドの向上などいろんな効能というか、ものが期待できると思うんですが、そのあたりを含めて、改めて目指す意義であったり、意気込みっていうのを教えてください。

○市長
 幾つかの要素はあると思います。まずは、ユネスコから指定されれば、岡山の市民に対して、我々そういう坪田譲治(文学)賞ほか様々な文学に対する取組をやってます。これが評価されたということで、一層浸透していくことになるのではないかというのが1点であります。
 それから、あと2点目としては、ユネスコを通じて国際的なネットワークの中に入っていきます。我々もよりそのネットワークの中で刺激を受け、さらにレベルアップが図られるんではないかなと思っております。

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