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令和4年2月14日市長記者会見

[2022年2月21日]

ID:35118

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令和4年2月14日市長記者会見

  • 令和4年当初予算(案)について

令和4年2月14日市長記者会見資料

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市長記者会見動画

令和4年当初予算(案)について

令和4年当初予算(案)について説明する大森雅夫岡山市長

 それでは、記者会見を始めます。
 今日は令和4年度の当初予算でございます。
 皆さん方にお配りしています令和4年度の当初予算案に基づいて説明をさせていただきます。
 この予算のポイントというところでは、「まちの変化を実感、そして飛躍に向けた始動」というふうに表現させていただいております。
 10月の選挙明けに申し上げたと思いますが、3期目に入らせていただきました。3期目というのは、ホップ、ステップ、ジャンプの「ジャンプ」に当たります。また、起承転結の「転」にも当たり大きく躍動するときだろうというように思います。
 なぜ3期目というのが躍動をし得るときなのかというのはあくまで1期目、2期目の蓄積があるからであります。そういう面でまちの変化を実感というのは8年間で少しずつ変化をしてきた。そういったものを実感し、そして3期目、これからの4年間大きく飛躍するその1年目、その始動に当たるという意味で整理をさせていただいております。
 それで、当初予算の規模をご覧いただきたいと思います。

 それで、今回の予算でいろいろと考えるに当たって、まず第一にやっぱり新型コロナウイルスの関係をきちっとやっていこうというのが1点と。それから、先ほど申し上げましたように2期8年間やらせていただいたその後3期目の頭ということでありまして、様々な連続性があります。連続性、一部はLRTのように少し止まっているものもありますけれども、やはり連続性は確保していかなきゃならないというようなことを考えながら、そして財政の健全さというのは失ってはならない。こういった姿勢で臨んだわけであります。
 そういう面ではここ、取崩し額を見ていただきたいと思いますけども、昨年度70億円を取り崩したものに対して、令和4年度は80億円となっております。2ページですね。公共施設等整備基金が従来20億円だったものが、30億円取り崩させていただいております。これは、岡山芸術創造劇場の整備などによっての財源不足に対応していかなきゃならないということで、やらせていただきました。
 ただ、基金残高を見ていただきますと、前年度の決算剰余の積立てなどもありまして3基金をもって令和3年と同じ額293億円を維持しているところであります。
 市債残高、下を見ていただきますと分かりますように、これは通常債レベルでいきますと、令和3年が市債残高1,605億円に対して1,674億円と増えているところであります。これは何度も言いますけども芸術創造劇場とか、幼保一体化施設整備などで多くの起債をした影響になっております。それらについても、ここでもう何度かお話し申し上げましたけども、合併推進債という非常に有利な起債を活用することができました
 そういったことで、市債の残高は増えておりますけれども、交付税算入がない市債と比較しますと、将来的負担は74億円の縮減が図られております。将来の財政負担を抑制することができたわけであります。
 交付税算入率を見ていただきますと、過去10年平均が34.4%に対して、令和4年度は42.7%ということで大きく向上しているところであります。
 ちなみにですが、令和2年決算ベースでの将来負担比率ほか3つの決算指標ですが、政令市に20市の中でも良い状況となっております。今年度の予算を通じても、この位置は変わらないだろうというように思っております。

新型コロナウイルス関系について説明する大森雅夫岡山市長

 続きまして、主な施策を申し上げますが、まずは新型コロナウイルス関系であります。新型コロナウイルスは、まずは感染拡大の防止施策であります。それから、地域経済等への支援ということで従来実施していなかったものに対して次期作継続応援金というものを米、そしてノリ、この2品目についてやらせていただきます。やはり飲食業が非常に厳しい状況であるわけでありまして、飲食業に買っていただくようなそういう米、ノリが非常に厳しい状況になっているということで農協さん、そして漁協さんからもお話がありました。それらを踏まえて提案していくということにしているところであります。
 それから、中小企業支援事業費補助金というのは、これは企業による設備投資の支援金であります。経済界からは今、我々のほうにお話をいただいているものとして消費喚起策と、消費とともにこの企業側がやはり今の業態を替えてでも何とか持ちこたえたい、成長したい、そういう思いが非常に強くなっている。その設備投資に関しては、国もやってはいるんですが、それだけでは十分ではないというようなことで、市のほうに対応施策のお話がありました。それについては、来年度の予算で整理をさせていただいております。
 それで消費喚起策ですが、前回の会見で申し上げましたように12月の消費喚起策、キャッシュレス決済の三社に基づいての消費喚起策をやらせていただいております。そのほかも公共交通機関無料DAYなどもやらせていただいたところでありますが、私としてはそれも来年度どういう形か分かりませんけどもやらなければならないというように思っております。

 しかしながら、今オミクロン株がここまで厳しい状況を招いているときに、具体的なものとして施策として表すというのはまだちょっと無理なんじゃないかと。それは来年度になってできるだけ早めの補正で対応していきたいと思っております。
 そういうコロナ対策、今、85億円という数字が出ていますが、実は、今一定の余裕を持たせているところがあります。この一定の余裕というのは何なのかと言いますと、昨年末だったと思いますが、国のほうがコロナ臨時交付金を各市に決めていただきました。それに当たっては、私は政令市というのは経済の動きが他の市町村に比べて非常に活発で我々として対応をしていかなきゃならないというようなことを申し上げ、内閣府のほうもそれに呼応していただいて多くの額をつけていただきました。そのときの額が26億5,000万円ということであります。一部使わせていただいておりますが、まだ19億円が残っております。
 そしてこの前も、この場でも質問がありましたけれども、年末の消費喚起策が若干残ってる、そういったものが決算不用という形で出てきますんで、そういったものも活用しながら一定額をこのコロナの経済対策に持っておける状態に一応今なっております。そういったことを活用して4年度中に補正を打って経済対策を実施していきたいと思います。

「まちを楽しむ」予算について説明する大森雅夫岡山市長

 次、お願いします。
 先ほど来申し上げたその2期8年間で様々な事業を実施してきました。その典型的なものが街を楽しむ。これは中心市街地でありますけれども、緑を増やしたり、また県庁通りの1車線化をやらせていただいたりしています。1車線化は今年度でもう出来上がるわけでありますけれども、そして先ほど来申し上げている様々な事業が来年度は動いていきます。
 1つは、何といっても劇場であります。今年末には、我々は引渡しを受けて来年の9月にグランドオープンをし、皆さん方、もう威容が現れていると思いますが、これが動き出します。そして、岡山芸術交流も3年に1回は、今年令和4年度に行われます。それで、岡山城の魅力アップ、これはリニューアル、11月3日にリニューアルをしていくわけであります。宇喜多直家、おふく、秀家、豪姫、そして池田光政、勝姫、こういった人物に焦点を当てながら磯田道史さんにお願いして一つの変化を構成していくということであります。
 ここも大きいですよ。旭川のかわまちづくり、この8年間で国土交通省において堤防のかさ上げをしていただきました。そして多くのオープンスペースを生み出しております。また、河川敷の整備なども行われているところであります。岡山城と相まってですね。この市民会館が、そしてこちらのほうを廃止することになります。そういう面では、このかわまちづくりも大きく変化をしていく、その頭の整理を来年度は行っていくということになります。

 そして、我々の街中のシンボル的な下石井公園であります。人工芝で社会実験をさせていただきました。多くの方がこの緑というのはいいと、非常に評判がよかったものであります。これを天然芝にさせていただきます。一気呵成にやったほうがいいんではないかというように私は思って、令和4年度中にできないかという話を随分担当にはしたんですけれども、どうしてもこれは利用が非常に多いんですね。それで、全面的に1年でやるとやはり使用ができない養生期間が出てきますんで、全く使えない期間が相当数出てくるということで2年に分けてこの天然芝化をすることになりました。しかしながら、ここも大きく変わってくるところであります。
 岡山駅前広場への路面電車の乗り入れ、これについては我々の解釈ミスなどもありまして申し訳ないところでありますけれども、7年度末に完成をさせていくということで動いていきたいと思います。それから、路面電車の延伸、環状化も議論させていただきたいというように思っております。
 我々として8年間の蓄積、そして9年目の大きなステップアップに行けるように理解をしております。

子ども・子育て予算について説明する大森雅夫岡山市長

 次、お願いします。
 令和4年度の子ども・子育て支援ということであります。
 実は、まずは保育の関係の待機児童でありますが、平成29年849名という多くの待機児童を出してしまいました。これはそもそもが我々の定義が実態に合ってなかったというところから実態に合わせたというところでありますけれども、それにしてもすごい数字が出てまいりました。これが全国ワーストツーと言われて、我々はしゃかりきとなってこの整備を進めてきたわけであります。それで昨年の4月1日には31名まで減りました。今年の数字ははっきり分かりませんけれども、今の未入園児童の推移から見てそれほど増えることなく、私としては減るんではないかというように思っているところであります。この関係での保育の受皿整備、また保育士の確保を様々な形でやらせていただいたところであります。ただ、量的な確保に非常に懸命になったところでまだ質的な面はまだまだ私は不十分だというように思っております。医療的ケア児の受入れ、重度障害児の受入れ、また低所得世帯への対応、こういった点、質的な対応を強化していきたいと思います。
 次に放課後児童クラブであります。

 当然ながら子どもたちは、保育園から今度は小学校に上がっていく。それで、保育園の整備をこういう一生懸命やらせていただいたわけですが、そこが若干これから小学校のほうに上がってきた、また両親が共に仕事をしていくという中で放課後児童クラブの役割も非常に大きくなってきていると思います。今までは市営、そして運営委員会方式そういったものの整備が中心であったわけですが、それでそこに入りきれない、対応できないようなものに関していくと民間の方にやっぱりお願いをしていく、そのシステムを考えていかなければならない。そして、サポートしていかなければならないということで、民間クラブに対する助成の新設を行うこととさせていただきました。まだまだこちらのほうは制度的に不十分なところがあります。十分これから練った上でやっていきたいと思います。
 次に子どもの医療費であります。
 子どもの医療費についても私のこの8年間、子どもへの投資をどんどん増やしてきたわけでありますけれども、医療費は一度小学生について1割負担というところまできました。ただ、これがナショナルミニマムかというと必ずしもそうではないわけでありまして、保護者の経済的な負担の軽減というのはやはり必要だろうという判断をいたしました。それでできるだけ早く、その中学生等々に関して経済的な負担の軽減もやっていきたいと思っております。そういう面であまりゆっくりこれを検討するということではなくて、できるだけ早期ということで、令和4年上半期を目途に決定させていただきたいというように思っております。
 次は、困難を抱える子どもとその家庭への支援ということであります。
 貧困の連鎖を防ぐということ、SOSを見逃さないということであります。特に今回ヤングケアラーへの支援というものを打ち出したいと思っております。これは議会からも質問もあり、また個別での要請もいろいろあったところであります。子どもたちが介護に従事して、なかなか自分たちの勉強であるとか生活が自由にできなくなるという現状を踏まえて窓口をつくり、体制の強化を行いたいと思います。もちろん1つの窓口だけではできないんで様々な窓口と連携をし、支援していくということであります。

デジタル化予算について説明する大森雅夫岡山市長

 じゃあ次、お願いします。
 デジタル化ですが、予算は14億3,300万円、前年度、令和3年度の1.5倍にさせていただきました。2つの大きな視点があります。地域社会のデジタル化、トランスフォーメーション、そして市民サービスの向上ということです。
 これは、次の絵がありますか。
 地域と行政という2つの側面で非常に分かりやすいものを整理させていただいておりますが、1つはスマート農業でございます。スマートフォンで温度、湿度の管理状況を確認し、ハウス内環境を管理することで、品質も安定していくというようなことで農家の事業をすくっていく、そして新規農業者も増やしたいというふうなことであります。
行政手続のほうでいくと、今まで市役所に並んでいた、そういう相談業務、そういったものがデジタル化することによっていつでもどこでも手続ができるというようになってくる。そうなると職員も窓口業務というよりも相談業務に時間がかけられる。また、企業側も手続が楽になって生産性が高まっていく。こういったことになっていくわけであります。
 いろいろと各般にわたっているので資料は見ていただきたいと思いますが、最後に市長査定をどういう視点で行っていったかということを申し上げたいと思います。
 先ほど申しましたウィズコロナ、アフターコロナ、我々としてどこまでこの、特に新型コロナウイルスの関係で経済対策を打っていくのかというところに大きな焦点が当たったわけであります。

 農協さん、漁協さんからお話をいただいたこの次期作継続応援金についてはやらせていただく。それから、先ほど言った設備投資についてはやらせていただこうということにはなったんですが、先ほど申し上げたように経済界としてまだまだ消費喚起等々の要請も大きいわけであります。これらについては、来年度の補正でできるだけ早く対応していきたいというように思っております。
 それで、街を楽しむという中で今申し上げてなかったのがアリーナの話であります。これも経済界そしてシーガルズ等々のプロチームからお話をいただいているところであります。
 ここで市長査定としてこれを挙げさせていただいたポイントは、北長瀬のみずほ住座の跡地の活用なんですけれども、やはり経済界から非常に強い要望、そして経済界としてもイニシャルコストの一部、そしてランニングにおいては独立採算制を目指して我々はやりたいんだというようなお話をいただいたところであります。そして、プロリーグの皆さん方からお話を聞いたところ、試合そして練習の場所等々が非常にタイトになっているというお話もありました。そういう面では今我々として動き出すときだろうというように思っております。
 これによって観客席をどうするか、3,000にするのか5,000にするのか等々いろいろあります。それによって金額も変わってくるわけでありますし、経済効果もどうはじいていくのかという議論は当然出てくるだろうと思ってます。それらを踏まえ、また経済界とのこれからの話の中で具体的な設計にいけるかどうかそういったことを判断していきたいと思っております。
 それで、子育て・教育については、今申し上げたとおりであります。申し上げなかったところでは、学校の空調設備、特別教室に関する基礎調査というのがありますけれども、これは一般教室には一気呵成にエアコンを入れさせていただいたわけであります。
 しかしながら、教育委員会の皆さん方からお話を聞くと、例えば音楽教室、今の新型コロナの関係もあるし、やはり閉め切ってやっていかなきゃいかん、こういった特別教室に関してもエアコンを入れないと授業もできない。また、先生方、子どもたちへの負担も非常に大きなものになるということで、じゃあどんなプライオリティーでどうしていくのかということを調査させていただこうということであります。
 最後でありますけども、情報発信力の向上ということであります。選挙のときに報道の皆さん方の指摘もありました。根本的な方向性については、市民の方は理解をしていただいているわけだけども、一つ一つのやろうとしている意図がきちっと伝わってないのではないかというような批判をいただいたところであります。やはり、それらの意見を踏まえて虚心坦懐にこれから考えて、情報発信に努めていかなければならないというように思っております。分かりやすく、広く市民に発信していきたいということであります。
 私からは以上です。

質疑応答

質疑応答中の大森雅夫岡山市長

○記者

 3件伺いたいんですけども、1件ずつ。
 まず、市長は昨年10月の市長選で政令市ナンバーワンの街を目指すというふうに掲げて、都市の総合力をアップさせるとかいうことをおっしゃって当選しました。3期目初の今回の当初予算ですけれども、どういったところに力点を置いて、どういった街を目指していくのかというのを改めて教えてください。



○市長

 岡山市、最も近々の国調では72万5,000人という数字、人口になっております。これだけの方々が住んでいるわけでありまして、そういう面から見ると何か一つだけ施策として講じていくということには、私はならないんではないかなというように思っているところであります。強い分野においてはさらに強く、弱いところにおいてはそれをカバーしていく、そういったことが必要だろうというように思っております。
 強いところでいくと、医療福祉系っていうのは数字的に見ても非常にいい数字が出ているわけであります。そういう面では、今日は説明しませんでしたけども、健康寿命とか随分向上していっているし、医療福祉系っていうのは伸ばしていかなきゃならないというように思います。
 ただ、街を楽しむっていうところで申し上げましたけども、私は昔に比べての歩行者の量とかいろいろ数字を見ても、どんどんどんどん郊外に人が寄って、車での通勤、通学になって、街を楽しんでいるっていう要素っていうのは、岡山市の場合少し弱いんではないかというように思うわけであります。環境面もありますし、そういう面では公共交通の重要性、そして街を楽しんでいく、こういったことっていうのは非常に重要だろうと思います。
 劇場というところとか、それから小さな話かもしれませんけれども、下石井公園のこういうシンボリックな芝生化、旭川のかわまちづくり、そういった一つ一つのことが憩いにつながっていくのではないかというように思っているところであります。
 そういう面では、全体の総合力を上げるための予算として私としては考え、スタッフと共に相談してこういう形にさせていただきました。

○記者

 今回の予算を組むに当たって、長期化する新型コロナ対応とか、財政を見ると社会保障費が確実に伸びてきているという中で、財政の自由度というのを、全くない中での予算編成だったと思うんですけども、このあたりの取捨選択とか、苦労されたところっていうのはどういったところだったんですか。

 

○市長

 まずは、新型コロナを4年度当初でどこまで打つかということでありますが、先ほど来言ったように感染防止の様々な対策等々については、もう間違いなく打てるわけですが、経済対策っていう面でどこまで今やり切れるかっていう問題はありました。そこは、経済界とも相談をしながらやってきているところでありますけれども、これだけオミクロンが猛威を振るっている中で全てはセットできないだろうということで先送りをしたわけであります。しかしながら、先送り財源をきちっと確保するっていうところはできただろうというように思っております。

 財源的に見た場合は、劇場が最後の年でもありますから、大きな額を使わざるを得ない。実質的には合併推進債ということで、将来負担は随分小さくはなるんですけれども、しかしながら一定額は出していかなきゃならないということで、公共施設等の基金は従来よりも10億増で取り崩させていただきました。そういう面では、なかなか厳しいっていうのは記者さんおっしゃるとおりでありますけども、ただ全体として3基金では昨年度と同じ額を確保できましたし、私としては健全な財政ということで胸を張れるということだろうというようには思っております。

 やはり、孫子の代に大きなツケを残さないというのは、私の最初の選挙のときに公約でも申し上げました。そこのところは全くぶれてないつもりであります。

 以上です。

 

○記者

 最後ですけども、路面電車の延伸・環状化で、市長は事業者との考え方に溝がある中で、この前の市議会等では今年度中に方向性を出すというふうにおっしゃっていて、この当初予算を見ると予算的なものが打ち上がってないようにも思えるんですけども、そのあたりの実情と、どういうふうにご決断をされたのかという、現状を教えてください。

○市長

 今の記者さんの質問は、この劇場の南側の路面電車の延伸・環状化の話ということでよろしいですね。

 実は、この路面電車、こちらに行くと東山線ですね。こっちに行くと、ここで清輝橋のほうに行っている、ここが環状化されると非常に便利になる。そして、当該劇場へのアクセスも非常によくなるということで、我々としてはできるだけ早くこれを進めたいというように思っているところであります。

 我々のほうから、岡電さんにどうですかっていう話を申し上げたところ、岡電さんは今、コロナウイルスの関係もあって非常に需要が落ち込んでいるので、我々が申請して採算が合わないんではないかっていうようなお話をされていました。我々としては調査をしたところであります。コロナ前に比べて約9割の需要があれば、我々としては、採算は大丈夫じゃないかというように、そういう整理がなされているところでありますが。これがまだまだ今コロナウイルスが非常に猛威を振るっている状況で9割に戻るのかどうか、そこのところが必ずしも明確ではありません。したがって、ある程度時間が必要なんじゃないかなというように思っております。採算が十分取れる見込みが立ちそうなときは岡電さんと話をして、これの動きを我々として早期に対応していくということになろうかというように思っています。よろしいですか。

予算について質疑応答中の大森雅夫岡山市長

○記者

 それは、LRTもそうかもしれませんけども、一時、事業を凍結するというか、採算が見込めるまでですか、コロナ禍が収束するまでってことなんですか。

○市長
 LRTのほうは、もう一つ複雑でありまして、当然ながら我々も予算計上をしなきゃいけないんですけども、何といってもJR西日本の経営がどうなっていくかっていうところで、彼らのほうに相当のウエートが置かれているところであります。こちらのほうは、ある面同じではあるんですが、需要がどこまで戻っていくのか、岡電さんのほうにどれだけの収入が見込まれるのかによって対応していくっていうことになろうかと思いますが、新型コロナが収まっていけば当然ながら数字が出てくるでしょうから、それをもって彼らと相談をしていきたいと思います。

○記者

2点教えてください。改めて、今回の予算ですけれども、どんな予算に仕上がったなと市長なりの評価、ご感想を伺えますでしょうか。

 

○市長

 それは、最初の私が申し上げた言葉に尽きるんですが、今までの8年間様々な視点から街の変化っていうのが、市民の皆さん方、実感をしていただきつつあるのではないかと思っております。さらに飛躍に向けた始動を令和4年度にしていきたいと、こういうことは今回の予算でほぼできたのではないかと思ってはおります。

 

○記者

 もう一点、市長、すみません、細かいんですけれども、子どもの医療費の助成制度ですけども、先ほど少しご説明があったかと思うんですけれども、来年度でいいますと、今3割負担の中学生にも助成が拡大できるかどうかを検討していくというような方向性でよろしいでしょうか。

 

○市長

 そこは、今小学生を1割負担としています。これから、中学、高校っていうのはもちろん議論としては対象になってくると思います。どこまで負担を軽減するのか、最も重要なのは先ほど言ったように財政状況であります。その財政の状況を見ながら、また医師会、そして保護者の皆さん方と相談して決めていきたいというように思っています。

予算についての質疑に回答する大森雅夫岡山市長

○記者

 何度も聞いて恐縮ですけど、今年度に続いて猛威を振るっている新型コロナ対策に力をかけなければいけない部分もあるんですけど、一方で見通せない部分もあると、先ほどいろいろおっしゃっていただきましたが、そういう意味で来年度、医療対策と経済対策両方やっていかなければならない、しかも見通せない中で、改めて追加の来年度も見えない部分、特に経済対策、アフターコロナでウイズコロナの部分は完全に収まらないとやれない部分もありますけど、改めて補正も含めてどういう展開を考えてますでしょうか。

○市長

 ちょっと重複するかもしれませんけれども、新型コロナウイルス、今オミクロン株が猛威を振るっております。これがいつ収束をしていくのか、また第7波があるのかないのか、こういう状況によって全く世の中っていうのは変わってくるだろうと思います。したがって、感染防止策については、我々として今回きちっと計上させていただいていますが、経済対策に関しては一部、農業、漁業、そして企業の設備投資に関して打ち出させてはもらいましたけども、全体の需要喚起とか、消費喚起とか、そういったもの等々、また他の支援が必要なケースもあるかもしれません。こういったものは、経済界と緊密な連携を取って対応したいと。具体的には、来年度、しかるべきときに補正を打って対応していきたいというように思います。

○記者

 路面電車の延伸・環状化のことで、追加で教えていただきたいんですが、市の見解だとコロナ前と比べて9割ほど乗客が戻ってくれば採算が取れるだろうという判断だと伺ったんですけども、現状、今までと比べて今どのぐらいのレベルまでの状況かっていうのは把握されていますでしょうか。

 

○市長

 近々の情報を持っている人はいる。

 

○担当課

 3割から4割減と聞いています。

 

○記者

それから、あと費用負担の割合をめぐって岡山市の考え方と、事業者の考え方との食い違いがあって、それをどういうふうにしていくかっていうことを当初予算までにある程度の方向性を見いだすというような議会の中での答弁等もあったと思うんですけど、そういうとこも含めて、コロナが収束するまではもう凍結するというふうに理解していて良いのでしょうか。

 

○市長

 凍結って言うと、何かもう動かないみたいな感じになっちゃうんですが。取りあえず、今乗り入れに関しても岡電側が国のほうに申請をする、そういう形を取っています。今回の延伸・環状化も、我々としてはそういうスタイルでいくのが妥当ではないだろうかというように思っているところであります。ただ、彼らのほうは、なかなか需要は戻らないでしょうと。したがって、岡山市が造って我々が運営する、いわゆる公設民営方式っていうのが望ましいんではないかというようなことをおっしゃっているところであります。

 まずは、確かに採算の問題は非常に重要だろうと思いますので、採算が取れる数字になるのかならないのか、それがなるとしてもいつ頃なるのか、そういったことを見ながら判断をさせていただきたいと、我々は思っているところであります。

 凍結という言葉が適切かどうか分かりませんけれども、少しそういう状況を見る期間が必要だということであります。

 

○記者

 新市民会館が2023年9月のオープンということで予定してますけど、環状化の整備っていうのが市民会館の開館後にずれ込むっていうこともコロナの状況によってはあり得るということなんでしょうか。

 

○市長

 それは、そういう風になると思います。もちろん新しい劇場の真ん前に駅ができたほうがより便利だと思いますけれども、大雲寺町また新西大寺町からも歩けない距離ではありませんし、環状化ができるまでは、若干、歩いていただくっていうこともやむを得ないかなと思っています。

 

○記者

 それと、子ども医療費のことで教えていただきたいんですけども、検討会というものを組織されて拡充の方向性を議論していくということなのですが、主にどういったメンバーで構成する予定かっていうことを。

 

○市長

 これからですけれども、実は私が1期目を当選させてもらって、医師会の方から非常に強い意見がありました。その医師会の方は、お医者さん全てにアンケートを取っていただいて、そのアンケートの結果として、やはり完全な無償化っていうとコンビニ化して小児科医への負担があまりに重過ぎるっていうことで、一定の割合は医療費を取ってほしいという話もあったところであります。

そこのお医者さんの意見っていうのは、私は非常に大きいと思いますし、また、それとともに保護者の方のお立場もあるだろうと思います。保護者の皆さんも入っていただき、学識経験者等々になるんだと思いますが、まだメンバーは決めているわけではありません。今後の話としてやらせていただきたいと思います。

 

○記者

 拡充に向けて前向きに議論を進めているという話だと思うんですけども、今の目標として、いつ頃にはどこまでかの範囲かは分からないけども拡充したいっていうような思いということで、拡充の時期は。

 

○市長

 時期は、今ここにも書いていますように令和4年の上半期には決めたいということを言わせてもらっています。なぜそうするかということなんですが、これを実現するためにはシステムの整理に時間かかるんですよ。だから、早めに結論を出してシステムを整備し、できるだけ早く実行に移すという方向でやらせてもらいたいと思っています。

 

○記者

 では、早ければ令和5年度から適用拡大みたいなイメージを持たれているのか。

 

○市長

 それがケースによってシステムの変更にかかる時間が変わってくる。どういうセットをするかにもよってくると思いますので、今から令和5年度の頭からやれるということを申し上げる段階ではない。よろしいでしょうか。

 

○記者

 令和5年度中にということは難しいのでしょうか。

 

○市長

 いや、できるだけ早くやりたいと思いますよ。だから、やりたいからこそ、この上半期で決めようと言っているわけなんで、ただあとはシステム整備の時間ですよね。それを短くするっていうのはなかなか至難の業なんで、関係者多いですからね。

 

○記者

 最後、今、岡山市は政令市ということなんですけども、県内の自治体の大体半数以上が入院、通院ともに18歳まで無料にしているっていうような自治体も現にあるんですけども、岡山市の今回拡充しようと思われた理由というか、現状補助の状況をどのように考えて拡充していこうというふうに思われたか。

 

○市長

 この8年間、子どもに係る経費っていうのは本当に増やしてきました。何といっても、保育一つにしても849人という待機児童が、我々として定義を変えたからですけども、出てきた。そのためには、保育所の施設整備それから保育士の確保等々をやらせてもらった。学校に関しても、実は私が就任したとき耐震構造っていうのが全国で一番悪かった。耐震化を動かしていきました、空調も入れていった等々の経費がもう莫大な額になっていたんです。そういう中で子どもの医療費も1度やらせてはもらいましたけども、議会でも言わせてもらいましたけど、そういうのが、一定の目処が立たないと、子どもの医療費までにはなかなかいかないというように思っていたところであります。ただ、記者さんがおっしゃるように、今の岡山の姿がナショナルミニマム的なものとして十分なのかっていう点については私も異論があります。したがって、こういったことに踏み切ったということであります。

予算質疑応答中の大森雅夫岡山市長

○記者

 2点ほどお願いします。
 まず、先ほど何度もあるのですが、新型コロナのほうの予算の関係で、全体としたら感染対策、そして経済対策は補正でということだったのですが、あとアフターコロナ、ウイズコロナで来年度、観光施策なんかもDCですとか芸術交流などもあると思うんですが、そういった分野はこのコロナ禍の中で予算にはどういった部分が反映されていて、どんな姿勢で臨まれるかというのをまず教えてください。

○市長

 記者さんの概念整理は非常に分かりやすいんだけど、そういう面からいくと今狭義のコロナ対策を説明しましたけど、広義のコロナ対策っていうと非常に広くなるんです。例えば、今東京都内からの転出が増えてきたっていう話もありませんね。そういったときに我々としてどこまでこういう移住・定住を考えていくのかっていうところで、デジタル化の議論も一つありますが、それじゃなくてやっぱり何といっても都市、岡山に住んで楽しいと思えるような状況をつくっていく、これがウイズコロナ、アフターコロナなんだろうというように思うんです。そういう面からいくと、最初に記者さんから質問があったように、岡山の総合力、民間の調査でいくと20市中5位まで上がってきてるんです。それをさらにブラッシュアップしていく、これが重要だろうと思うので、記者さんの頭の整理からいくとほとんどがアフターコロナの議論になってくるということだろうというように思います。回答になっていますかね。

 

○記者

 ありがとうございます。

 そして、アリーナ整備の関係で、経済界、トップチームからの要請ということを受けて来年度調査ということなんですが、これも前向きに検討されるということなんでしょうか。整備に向けて前向きな検討を進めていくということなんでしょうか。

 

○市長

 これもまた前向きにという定義の問題になっちゃうんだけど、後ろ向きなら調査費上げないですから。それは経済界から、先ほど言ったようにイニシャルコストの一部を負担するぞと、またランニングでも独立採算制を目指してやっていくっていう話をいただいて、そしてシーガルズ、トライフープ、リベッツ、みんな試合の場所をセットするのが大変だと言ってるときに、これだけプロスポーツが盛んに岡山でもやられるようになってきた。これをサポートしないっていう手はないんではないかと、そういう面では前向きです。ただ、前向きっていうのは必ずやるっていう面での前向きとまでは言ってない。そこはこれから経済界と話をしながら最終的に決め、決めたら設計に入っていきますから、設計に移るかどうかが一つの大きなポイントになると思います。

 

○記者

 その設計に移るかどうかのポイント、設計に移るかどうかのスケジュール感は、もう来年度中にその方向性を決められるということになるのでしょうか。

 

○市長

 と思っています。この設計だって早ければ補正でやるっていうことだってあり得ないわけではない。あとは、経済界の準備がどこまで、我々もどこまでの準備をしていただくのを前提とするかっていうのは、まだ固まっているわけじゃありませんが、早けりゃ補正で設計の予算を出していくっていうこともあると思います。

 これは状況次第で対応は可能だと思いますが、ただどんなものを造るかっていうところがまだ整理し切れてないですから、一番はまずはこの大きさですよね。観客をどれだけ入れるのか、3,000人規模なのか4,000人なのか5,000人なのか、そういったことによってもまた変わってくるわけであります。

 あとは、我々として国からどういったものが持ってこれるのか、そういったこともちょっと議論しなきゃいかんですけど。

 

○記者

 下石井公園の天然芝化についてなんですけれども、先ほど市長もシンボルのような存在っておっしゃっていたんですが、天然芝化をしてどのように市民の方に利用してほしいかですとか、街を楽しむということでおっしゃったと思うんですけど、そういった点では下石井公園がどんな場になってほしいのかということを教えてください。

 

○市長

 西川緑道公園っていうのは、多分ここにおられる記者の皆さんはほとんど昔の姿って分かってないと思うんですよ。私は今から50年前、高校に通うときにあそこをずっと自転車で行ってたんです。本当にシャビーでしたよ。それがあれだけ緑豊かなものになり、多くの方が散歩していますよね。その中で下石井公園っていうのは、私は岡山に帰ったときに、はっきり言って、ちょっと驚いたんですよ。あそこの出石小学校も無くなっているわけですから、当然、緑豊かな公園になってるのかなと思ってたんですけれども、必ずしもそうではない。今回、人工芝を張らせてもらいましたよね。何回か行きました。そうすると、子どもたちが元気よく遊んでる、親と小さな子が戯れている、これが私は一つの姿なんじゃないかなというように思います。

 もちろん様々なイベントもありますよね。それも今まではイベントの主催者に話を聞くと、ちょっと風が強い日は砂埃で大変だったと。山陽新聞、我々で言ったらビールのイベントありますよね。あれも、あるときすごい砂埃だったと私は記憶してるんですけど、そういうのが随分軽減されるんじゃないでしょうか。だから、いろんなイベントもやりやすくなる。日頃の子どもたちも行くことができる、子育てにも非常に役立つ、こういう場所になってくるだろうというように思っています。

 

○記者

 市長の説明の最後にあった市民への発信というところについてお尋ねします。

 市長選を通じて分かりやすいその発信が大事だという趣旨のお話をいただいたんですが、今回の予算に絡んで市民への施策の発信であるだとか、リアルっていうところについて具体的かつ詳しく何か思いがあればいただきたいんですがいかがでしょうか。

 

○市長

 これ記者さん、よく分かんないんですよ、本当に。もちろんこの2年は新型コロナウイルスで十分回れなかったことは事実だろうと思うんですが、どうやれば市の施策を市民の皆さん方に理解していただくのかっていうところは、これは、若干、暗中模索的なところはあります。もちろん私が広報課長からも言われてるんですが、ラジオに出て話をする機会を増やしていくとか、テレビでも同じ、そういったことをしていくっていうことはもちろんあると思うんですけれども、だからといってテレビを見ない方、ラジオを聞かない方、SNSでもやらせてもらってます。

今、コロナ本部会議終わるたびにSNSでは流しているところであるんですけれども、それでもやっぱりなかなか十分には市民の皆さん方に発信が届いているということにはなってない。これは議会側からも随分言われてるんです。議会の意見も私は参考にしていく必要があるただろうと思いますし、いろんなことをやりながら総合力をちょっとでも高めていくっていうことじゃないかと思います。記者さんは全国でいろいろと事業をやられてるので、ぜひご指摘をいただければと思います。

 

○記者

 今年度予算の内容にはなってこないと思うんですけども、いわゆる待機児童対策で幾つか保育士の確保事業で22年度までが期限のものがあったと記憶してるんですけども、その辺の継続も含めて現状のお考え方を聞かせてください。

 

○市長

 例えば、保育士の処遇改善策、これも令和4年度、22年度で一応約束の期限は終わりになります。それ以降どうするかっていうところについては、まだ当然ながら決めておりません。保育の状況、そしてやはり保育っていうのは保育士さんの確保っていうのが非常に大きいわけでありますから、他の自治体の動きもこれは見ていかないといけないだろうというように思っております。これは令和5年度の予算までに十分詰めさせていただきたいと思います。ごめんなさい、まともな回答にならなくて。

 

○記者

 あともう一点ありまして、これは完全に項目外で恐縮です。現状の確認だけなんですが、例の岡山市内で女児が亡くなった件で外部の有識者審議会をやられるということになったと思うんですが、その辺のスケジュール感とかをもしできれば教えてください。

 

○市長

 先週、担当と話をいたしました。私はもう早急に会を開催してくれということを申し上げ、今朝この会見が始まる前、岡山っ子の局長さん以下、こども相談所の所長さんが来られてお話をされました。

 関係者というのも、弁護士の先生それから学識経験者の方々等々おられるんで、やっぱりある程度人数が集まらないとこれはできないということであるんで、ただ、今週、来週のうち、3つぐらい一応候補を担当のほうが用意をしておりました。どちらにしても、できるだけ早くやるようにしたいと思います。関係者の日程調整だけでありますので、整理できたらお話し申し上げたいと思います。

 

○記者

 すいません、今の表現だと来週中にもし調整がつけば早ければ開催したいと。

 

○市長

 というか、今週の日程もありましたから、今週は後半のほうですが、今週の後半から来週にかけてっていう風な表現が良いのではないかと思います。

 

○記者

 早ければ今週中から来週にかけて。

 

○市長 

 そうですね。それでいいと思います。

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