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令和4年1月20日市長記者会見

[2022年1月25日]

ID:34646

令和4年1月20日市長記者会見

  • 令和4年4月の認可保育園等入園申込状況(一次募集)について
  • 住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金について
  • 第37回「坪田譲治文学賞」の受賞作決定について

令和4年1月20日市長記者会見資料

市長記者会見動画

令和4年4月の認可保育園等入園申込状況(一次募集)について

令和4年4月認可保育園等入園申込状況(一次募集)について説明する大森雅夫岡山市長

 まずは、令和4年4月の認可保育園等の入園申し込み状況であります。
 皆さん方あの資料をご覧いただきたいと思います。令和4年度の認可保育園の入園申し込みは過去最高の1万9,124名であります。そのうち一次内定、一次調整での内定児童数は1万7,972人ということでありまして、入園が決まらなかった児童数は1,152名ということでございます。
 本日、入園調整結果についての通知を申込者全員に郵便でお送りするところであります。内定の方については、入園予定の園を経由して送付し、内定しなかった方については市から直接送付させていただきます。
 まずは、申し込み児童数でありますが、令和3年度と比較して75人の増ということであります。申込者数の伸びは鈍化しております。

 年齢別に見ると、0歳、1歳といった低年齢児の申込数が減少しております。その理由としては、児童数の減少と新型コロナウイルス感染症の影響により、小さな子どもを心配して保育園に預けることを控えられているのではないかというように思います。
 次に、内定児童数でございますが、受け皿の増加、これは認可園だけで50名の増でございますが、受け皿の増加や各園での受入れが進んだことによって内定児童数は1万7,972名、昨年より170人増になっております。
 未入園児数は昨年に引き続き減少し、1,152人となりました。決して小さな数ではございませんが、まだ受入れに余裕のある園や、急な辞退があった園などについては、二次、三次の募集を行っていきます。この二次、三次募集でなるべく多くの児童に入園をしてもらうことが重要だと思っております。
 今の状況から見ると、最終的に未入園児は昨年を下回る数に落ち着くのではないかと思っております。また、企業主導型保育事業についても、昨年度に国が募集し、内示が出た施設について順次開園しているというように聞いております。また、市では今年1月から認可園に入園できなかった低所得世帯の子どもが企業主導型保育事業や登録保育施設など、一定の質の確保された認可外保育施設に通う場合は、月額2万1,000円を上限に利用料を給付する制度を始めたところでございます。
 また、今、保育コンシェルジュが引き続き一人一人のニーズに寄り添った支援を行っていくため、これらの受け皿についても幅広く利用を検討していただきたいと思います。
 最後に、入園を希望する人が一人でも多く保育サービスを利用できるよう、4月に向けて全力で頑張っていきたいと思います。

住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金について

住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金について説明する大森雅夫岡山市長

 次に、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金であります。
 住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、様々な困難に直面した方々へ生活、暮らしの支援を行うもので、給付金額は1世帯当たり10万円であります。この給付金については12月にもお知らせをしましたけれども、できるだけ早い、早期の給付に向け準備を進めたところ、1月26日に案内通知ができるようになりました。
 給付開始は、2月の中旬と申し上げておりましたけれども、2月の上旬に早めることができたところでございます。1月17日にはコールセンターを開設し、問合せに対応しているところであります。
 それでは、詳しくご説明申し上げます。
 まずは、住民税非課税世帯についてであります。

 基準日の令和3年12月10日に岡山市に住民票があり、世帯全員の令和3年度分の住民税が非課税である世帯が対象となります。1月26日水曜日でありますが、1月26日から対象となる約10万世帯に案内通知の送付を開始いたします。口座情報の確認書等を返送していただいた世帯に対して、その返送が終わって我々のほうに受け取った段階から順次振込を開始する予定であります。2月上旬からは振込ができるようになるのではないかと思っております。手続については窓口での受付を行いませんので、郵送ないしはオンラインでお願いいたします。
 次に家計急変世帯であります。
 先ほどの住民税非課税世帯以外で、申請時に岡山市に住民票があり、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変し、令和3年1月以降の世帯全員のそれぞれの年収見込みが住民税非課税相当水準以下である世帯が対象となります。
 こちらは申請が必要であります。2月1日から受付を開始いたします。必要書類を郵送ないしは特設窓口へ提出していただきたいと思います。申請書は、市ホームページからダウンロードしていただくか、特設窓口に設置しますので、ご利用ください。これも申請書、書類の受付後順次振込を開始したいと思っております。具体的には2月の中旬ぐらいからできるようになるんではないかというように思っております。

第37回「坪田譲治文学賞」の受賞作決定について

第37回「坪田譲治文学賞」の受賞作決定について説明する大森雅夫岡山市長

 次に、第37回「坪田譲治文学賞」の受賞作の決定でございます。
 今回受賞作は乗代雄介さん、『旅する練習』に決定をいたしました。なお、受賞作は講談社から出版されております。受賞作の概要と作者の略歴は資料1のとおりであります。
 令和2年9月1日から令和3年8月31日までの1年間に、全国で刊行された単行本の中から、大人も子どもも共有できる優れた作品という観点で、小説家また児童文学者などから推薦のあった79の作品について、4回の予備選考委員会で審査し入賞候補作4作品を選考いたしました。
 それで、選考委員会は令和4年1月18日に東京都内で開催されております。選考委員は、小説家の五木寛之さんを含む7名でございます。選考委員会では、候補作を1作ずつ審議した結果、乗代雄介さんの『旅する練習』が受賞作品に選定されております。
 坪田譲治文学賞については、資料2のとおり。岡山市名誉市民でもある坪田譲治氏の偉大な業績をたたえるとともに、市民の創作活動を奨励し、市民文化の向上に資することを目的として昭和59年12月に制定し、昭和60年度から毎年度優れた作品にお贈りしているところであります。今年度の贈呈式は2月26日14時から吉備路文学館で開催をし、記念行事として受賞者と選考委員であり文学賞運営委員長の西本鶏介さんによる対談を開催いたします。

新型コロナウイルス関連について

新型コロナウイルス関連について説明する大森雅夫岡山市長

 なお、先ほど9時から本部会議、第51回となる本部会議を実施いたしました。これはオミクロン株によって急激な感染者の拡大が今起こっているところであります。市民、感染された方、また濃厚接触者の方との連絡を密にし、重症化リスクをできるだけ小さいものにしていこうということで、保健所の体制の強化、そして、それに伴って公民館等の休止をさせていただくというようなこと、そして、学校側の部活動の休止などを決めさせていただきました。また、17日から3回目の一般の高齢者の皆さん方に接種券をお送りしたところであります。予約も本格化してまいりましたんで、それについてもぜひ接種を行っていただいて、安定した社会生活、経済生活を送れるようにしていきたいというように思う次第でございます。私からは以上です。

質疑応答

質疑応答中の大森雅夫岡山市長

○記者 
 市長、最後にもありましたけれども、改めて本日も過去最多を更新する見込みということもありました。市を取り巻くコロナの状況というのを改めてお願いいたします。

○市長
 そうですね。岡山市の場合、今年に入って急激に感染者が多くなってきております。岡山市で今まで第5波で最も多かったのが140人ということでありましたが、昨日は255人、それで今日はそれを上回る数になりそうであります。まだ重症化している方はいない。そして、入院している方も全体としては少ないということで、その点は若干安心しているんですけれども、やはり感染力がこれだけ強いっていうことで対策は講じていかなければならないというように思います。
 何といってもやはりマスクの着用、手洗い等の基本原則を守りながら、我々としてできることをやっぱりやっていくということだろうと思うんですね。そういう面で今は保健所のスタッフがまず感染者、そして濃厚接触者の方々と連絡を取り合っているわけでありますんで、そこを円滑にやっていかなきゃならないだろうということで、この市役所内各部局から応援を今までもやっていったわけでありますけれども、通常の応援態勢の充実ではもう十分とは言えない段階に来ました。
 そういう面で、市民の皆さん、利用されている方には申し訳ないところではありますが、公民館、図書館は閉鎖させていただきます。そして、保健所体制を充実し、この感染された方、ないしは濃厚接触者等の皆さんの不安を解消し適切な療養に結びつくようなそういう対応を取らせていただきたいと思います。

○記者
 市長、もう一点。項目外で恐縮なんですけれども、先日岡山駅への路面電車の乗り入れについて延期になるという報道がなされました。私もちょっと調べさせていただいているんですけれども、それについての受け止めと、今後、市民にどのように説明をしていきたいかというようなところをお願いできますでしょうか。

○市長
 これについては、当初たしか事業費43億円、そして令和4年度末に完成という運びで動いていたわけであります。しかしながら、事業を精査していく中で、特に大きな建築基準法上の解釈に我々ミスがあったということで事業費を倍増し、スケジュールも令和7年度ということで大幅に遅れるということであります。解釈のミスについては、もうこれは市役所の我々のミスでありますので、それについては市民の皆さんに深くおわびを申し上げたいと思います。
 しかしながら、この乗り入れ自身は市民の皆さんの利便性の向上、特に高齢者の皆さん、障害のある皆さん方には非常に便利なものでありますし、かつ岡山を初めて訪れる方にも私は必要不可欠ではないかなというように思っております。
 事業費が倍増するということで、若干本来併せて予定していた岡山駅前広場の整備、そういった経費を圧縮させていただいて、この議会にその考えを明らかにし、令和4年度の予算のお願いをしようというように思っているところであります。我々にとって岡山市ないしは岡山市民にとって非常に重要なプロジェクトでありますんで、ご理解をいただければと思います。

○記者
 コロナに関して質問させてください。今現在、まん防に関しての適用要件の見解並びに見解理由を教えてもらえますか。

○市長
 岡山の場合は先ほど言ったように、岡山市の場合は感染者がもう急激に増加しているというのは事実であります。したがって、感染された方、濃厚接触者との連絡が必ずしもスムーズにいってない面もあります。だから、今日補充をするためにいろいろな対策を講じたところであります。
 まん延防止については、1つはやはり何といっても医療体制の逼迫がどこまで行っているかということではないかというように思います。そういう面では、私が承知している限りでは、入院の逼迫数というのは全体、病床使用率は10%ということですから、まだそこまで逼迫している状況ではないと思います。
 ただ、感染者を見てると、高齢の方にもやはり移りつつあるわけですね。そういう面からいくと、私は一定の率に近づいていけば迷うことなくまん延防止の申請をしていただくようにお願いできればというようには思ってるところであります。現時点ではそこまでいってないという認識は持ってます。 

○記者
 待機児童の話でお伺いするんですけども、今年の4月までに待機児童ゼロということを掲げられていたと思うんですけれども、その達成の見通しを今の一次の現状からどう判断されるかというのを教えてください。 

○市長
 昨年の4月1日で待機児童数31という数字になりました。一時最も多いときは849という数字だったと記憶しておりますけれども、そういう面では全体としてみればほぼ解消したということを私は昨年申し上げたところであります。それを、もちろんゼロにしていくっていうのが一つの目標であることは間違いないと思ってるんですけれども、供給量が需要よりも多くなっていることは間違いないという認識は持っています。
 ただ地域によってアンマッチっていうか、この地域だけはなかなか全部受け入れられないっていうところもあるかもしれませんし、かつ障害のあるお子さんの、これも受入れを強化していかなきゃいかんというようにも思ってます。あと、医療的なケアが必要なお子さん、そういう面で保育の質というのを上げていくというのは、来年度予算の中でも今、担当と相談をしているところであります。そういうふうにはやっていくものの、だから完全にゼロになるかどうかっていうのはまだよく分からない。一定の数が出てくるかもしれません。体制としては、解消に近づいているというふうに見ていただければと思います。

○記者
 追加募集等今後も調整に尽力することで31人は少なくとも下回っていくだろうという見通しということなんでしょうか。

○市長
 ここで、31を上回るか下回るかっていうところというのはどれだけの議論があるかっていうことだろうと思います。我々としてはもちろん、数としては一つでも少ないほうがいいし、今の未入園児の傾向から見ると下回るんではないかとも思いますが、それよりもやはり市民の皆さんのニーズをどれだけ的確に踏まえた保育行政ができるかということに尽きるだろうと思います。全体を見ながら保育の質を上げていきたいと思ってます。

○記者
 乗り入れに関して市は予算要求の段階では、併せてこの広場のスケールダウンを前提にした予算を上げているわけですけども、このあたりで費用が膨らんでも従来どおりのものをするべきじゃないかという意見もあるやに聞いておりますが、そのあたりの市長の考えというのは。

○市長
 私もある会派の皆さん方とお話をしたときに、やはりこの乗り入れとともに岡山駅前の広場の整備というのは一体としてやるべきではないかというような意見を伺いました。
 まあありがたいご意見だとは思いますが、ただこれだけ事業規模が拡大していきます。財源の問題もありますんで、やっぱりこの財源の問題も見ていかなければなりませんし、我々としては今できるだけ市の負担を少なくする、今回、広場の経費を圧縮した関係で、市の負担そのものは2億の負担増にとどまるという計算でやらせていただくことにはなってるんですが、従来どおりといいますか事業をやっていけば市の負担自身は10億ということになってまいります。それに財政がきちっと対応できるという話であれば、また議論の余地はもちろん十分あるだろうと思いますし、これは議会の皆さん方のご理解をいただかなきゃあならないものでありますんで、各会派の皆さん方とも議論しながら令和5年度、6年度、こういったところで変更が可能なのかどうか等々については議論していきたいと思ってます。

○記者
 桃太郎線のLRT化事業ですね。中断するときの前提として、当初予算の前に協議を再開するかどうかを議論していくという申合せをしていたと思うんですが、これは令和4年度予算を組む前にこのあたり、来年度はどうするのかという結論は出ているのでしょうか。

○市長
 そうですね。市側の財源もそうですけども、何といってもJR西の体力という面が非常に大きな要素を占めるわけであります。それで、中断をするといったときに、各年度の予算の前にはあの3者で議論しようということを取り決めさせていただきました。
 まず、事務方で昨年の11月にもお話をしたところでありますが、もう一度この年明けにも協議をしています。そこの最大のポイントというのはやっぱりJR西の経営状況っていうか財政状況というのか体力っていうのか、そういった問題だろうと思うんですが、あのコロナ前の売上げに対して、私が聞いてる限りは75%ぐらい、25%減だということを伺ってます。こういう中でやっぱりなかなか再開というのは難しいという状況になってまして、そういう状況をJR西、そして岡山市、総社市それぞれトップが認識してるということだと思います。
 したがって、あえてトップ会談は開かずに、我々として中断の継続といいますか、そういったことやらせていただくということになって、中断は継続せざるを得ないという状況になってるという認識であります。

○記者
 確認ですけども、また令和5年度前に、令和4年度は中断を検討しますけども、令和5年度前にまたじゃあ同じような協議等を持つべきなんですね。

○市長
 そうですね。最も根本的なところをちょっと申し上げなかったんですけれども、この桃太郎線のLRT化っていうのは、その岡山市周辺の住んでいる方々、また大きな面での経済面とか社会面においてプラスになっていくだろうと、やはりやらなければならない事業であろうという認識は3者持っております。そういった前提で今それぞれの財政状況が逼迫しているということで中断しているわけでありますから、その経営状況、財政状況が改善すれば議論は再開するということでありますんで、再来年度ですかね、予算のときにももう一度議論させていただきたいと思ってます。

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