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令和3年3月24日市長記者会見

[2021年3月24日]

ID:28937

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令和3年3月24日市長記者会見

  • 令和3年4月1日付け人事異動について

令和3年3月24日市長記者会見資料

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市長記者会見動画

令和3年4月1日付け人事異動について

市長記者会見中の大森雅夫岡山市長

 皆さんおはようございます。
 それでは、3月24日の定例記者会見を行いたいと思います。
 まずは、4月1日の人事異動についてお話し申し上げたいと思います。
 今回の人事異動は、私の2期目の最後の人事にあたります。そういう意味で何を考えて8年間やってきたかということを少しお話しさせていただいて、個別の話に入っていきたいと思います。
 人事の基本は、皆さんご存じのように適材適所であります。しかしながら、私が市役所に来て、初めて全体を見回したときに、女性の方は非常に優秀な人が多いのに、管理職になっている女性の方が非常に少ないという感じがいたしました。何が最大の問題なんだろうということを人事当局とも話をしたんですけれども、役人の場合、やはりどれだけ仕事を長くやったかっていう経験年数、これに非常に重きを置いております。それも一つ積み上げてということで、私は慣行として一つの要素であることは間違いないと思ったんですけども、ただ女性の場合、お子さんを産むことのケースが多いわけですけれども、その期間、育児の期間に仕事を経験してないということで計算されますと、当然ながら、男性と女性の間で、男性のほうが優位に立ってしまいます。

 そういう面では、育児休業取得というものがペナルティーといいますか、マイナスにならないように人事制度を改めました。こういうことによりまして、平成26年度、当時管理職に占める女性の比率は6.5%でありましたが、この令和3年4月1日時点の女性の管理職比率は15.0%ということになりました。今では、様々な施策を推進していく上で女性の力は不可欠になっているというように思います。

 これは、短期的にすぐワークしてくる施策なんですけども、やはり中期的、長期的に見た場合、男性の育児参加、家事への参加というのは不可欠のものになってまいります。これは、社会全体で考えていかなければならないわけでありますけれども、そういう面で、市役所の中も変えていく必要があるだろうということで、今、男性の育児休業取得率を上げようとしております。5年後には50%を目標として掲げております。市役所の女性の管理職も20%にしていきたいと思っております。

 人口が減少していく中で、社会全体において女性のこういう労働参加という表現がいいかどうか分かりませんけれども、経済活動、社会活動にとっては、私は不可欠のものになってくるだろうと思います。そうした考えの下に今の人事政策も行いましたが、待機児童の対策、保育の環境の整備ですね。毎年今、七、八百の保育の定数が上がっております。それだけでも多くのマーケットに女性の労働を供給していると、継続して供給することができるということで、私は非常に大きな意味を持っていると思います。児童クラブの市立への運営移行ということで、一定の水準を持った放課後児童クラブの設立も、私は女性の社会進出を後押しできるものだと思っております。

 これが女性の仕事の継続という面での施策なんですけれども、ただ出産を機に家庭生活を優先される人も多く、そして離職をされる女性が多いことも事実であります。そういった人たちをどうするかというのも、一つの女性の社会進出を高めていく大きな要素だろうということになるだろうと思っています。したがって、再チャレンジの機会をどうつくっていくかということであります。

 市役所としては、再チャレンジを望む女性をはじめ、就職氷河期世代なども含めて、性別を問わず幅広に募集する中途採用に取り組んでいこうと思っております。昨年実施し、1,000人を超える受験があった就職氷河期世代を対象とした採用試験、来年度も6人の採用予定で実施することとしております。また、年齢も不問で、専門職、技術職を採用する民間企業等職務経験者採用試験ではデジタル化の専門職、コロナ対応で増員を要する保健師の募集を検討していきます。

 このほかにも重点施策において、高度な専門性が必要なところには当然、必要な人材活用プロジェクトなど、外部人材を活用していくことも併せて行っていきたいと思います。今、ジョブ型の採用も各企業で動きがあるというのを報道で伺っているところでありますが、我々の今やっているような岡山市の動きが、社会全体に広がっていって、優秀な方々、特に女性の社会進出が後押しできればいいなと思っているところでございます。

会見中の大森雅夫岡山市長

 それでは、4月1日付人事異動について説明をいたします。
 何といっても、新型コロナウイルス感染症の拡大という未曽有の事態に見舞われました。感染拡大防止と社会経済活動の両立というバランスを取りながら、コロナ対策に奔走した1年でもあったわけであります。新年度の人事異動を考える中でも、感染拡大防止と地域経済の下支えをはじめとする新型コロナウイルスへの対応が最優先の課題であることは言うまでもございません。
 また併せて、この新型コロナウイルスは我が国のデジタル化の遅れも浮き彫りにしました。岡山市のデジタル化も遅れていると言わざるを得ません。そういう面で、社会全体のデジタル化の必要性がクローズアップされている中で、岡山市としても、ぜひデジタル化への対応を行っていかなければならないという認識に立ち、新型コロナウイルスへの対応、そしてデジタル化、これが大きな2本の柱として、今回人事を考えさせていただきました。
 主なポイントですが、まず人事異動の規模でありますが、感染状況の先行きは不透明であります。ワクチン接種の進捗も完全には見通せないというところでありますから、緊急的に増員した保健部門の体制は、柔軟性を持ちながら維持する必要があると考えております。こういったことも踏まえまして、今回は業務の安定性と継続性の確保を優先し、小規模な人事異動としております。昇任、配置換えを合わせた異動数は1,389人で、過去5年平均が1,570人でありますから、1割程度小さな規模にしております。

 その中で、保健福祉局に新たに感染症対策担当局長を配置いたします。感染拡大への対応やワクチン接種を含む感染予防等のコロナ対策全般を所掌し、その中心的役割を担ってもらいます。また、機構改革によって、岡山市保健所内に感染症対策課を新設し、今年度当初の保健課の感染症担当者11名、保健師5名、事務5名を増員いたしまして、トータル21名の体制にいたします。また、感染者の増減にもフレキシブルに対応するため、現在と同様に、15名の兼務職員と保健所内及び他局職員による随時の応援体制を維持します。保健管理課内のワクチン接種チームは、今年1月に10名でスタートしたところでありますが、兼務職員4名を増員し、迅速かつ円滑なワクチン接種を目指します。

 次に、産業観光局には新たに産業政策担当局長を配置し、コロナ禍での地域経済の下支えや、アフターコロナを見据えた産業振興等の重要政策を担っていただきます。また、同局の観光振興課では、岡山城や古代吉備遺産群等の文化財活用と観光振興の融合を図るため、文化財の専門家で学芸員資格を有する岡山市教育委員会の草原文化財課長を観光振興課の文化財観光活用担当課長に併任いたします。互いに連携して市の魅力アップに取り組んでいただきたいと思っております。

 デジタル化の推進に関しては、行政だけでなく、地域社会を含めた岡山市全体のデジタル化の理念や方向性を戦略的に考え、司令塔として推進する役割を担うため、新たに政策局にデジタル担当部長及びデジタル担当課長を配置するなど、専任職員4名を配置いたします。また、今年度外部から専門家を招くプロフェッショナル人材活用プロジェクトで委嘱した2人の「Society5.0」デジタルトランスフォーメーション推進戦略マネジャーに助言を求めながら、岡山市のデジタル化について大きな方向性を検討し、スピード感を持って推進していきたいと思います。

 都市整備局では、西部幹線道路建設課内に都市交通整備推進室を設置し、路面電車の岡山駅前広場乗り入れ整備工事を所掌し、5名を配置いたします。また、岡山市教育研究研修センター内に情報教育推進室を設置し、学校教育のICT化を担うこととし、要員5名を配置します。

会見中の大森雅夫岡山市長

 個別の人事であります。新型コロナウイルス対策に当たる感染症対策担当局長には、宮地保健政策担当部長を充てます。宮地さんに関しては、従前から新規感染についての様々な会見もやっていただいているところであります。非常に的確に動いていただいていると認識をしております。
 また、観光振興施策等を担う産業観光局長には小川観光部長、小川さんは特に観光面、岡山城また造山古墳等々で随分力を発揮していただいた人であります。
 産業政策担当局長には安東産業観光局次長を充てます。安東さんも、今もずっとコロナの関係で、様々な業界から直接話を聞き、状況が一番よく分かっている人だと認識をしております。
 また、局長級の危機管理監には荒木危機管理室長。彼も自主防災組織を9割以上組織するなど、非常に腕力を発揮していただいたところであります。これらをそれぞれ充てさせていただきたいと思います。

 今申し上げましたように、この4名はいずれも同じ部署内で昇任するもので、業務の安定継続を重視した結果であります。なお、財政局長には引き続きプロパー職員、岸岡山っ子育成局次長を充てており、全体を取りまとめる役割を期待しております。

 なお、2本柱と申し上げたデジタル担当でありますが、今の政策局長に担ってもらいますけれども、担当部長には国保年金課長の角氏を充てたいと思います。彼は国保年金もよくまとめていましたし、様々な面でこういうデジタルのほうをまとめていくには向いているだろうという認識を持っております。デジタル1本に絞ってもらって、早急な対応を図ってもらいたいと思います。

 次に、女性職員の登用でございますが、女性の局長級は4名であります。留任となる中原市民生活局長、田渕岡山っ子育成局長の2名に、今申し上げました小川局長、宮地局長の2人が新たに加わります。部長級も5名、昨年と同数でございますが、政策局から岡山っ子育成局に配置換えとなる遠藤次長、留任となる東区役所戸取区長代理、また新たに保健福祉局障害・生活福祉部谷杉部長、保健福祉局高齢福祉部村口参事、岡山市保健所土井参事の3名が新たに加わります。課長級は46名から5名増えて51名となり、新たに女性を配属した所属は北区市税事務所、岡山市保健所総務課、教育委員会事務局教育企画総務課などとなっております。

 なお、本年4月1日時点の教職員を含めた全体の職員数は8,451名となる見込みでありまして、平成28年度に策定した5か年の定員管理の方針で、令和3年4月1日時点の目安として設定した8,460人を若干下回ることになりました。また、課長級の職員数、これは教職員を除いておりますが、課長級の職員数も400人、これが令和2年4月ですが、今年は399人としており、適正な定員管理とポスト管理に努めているところであります。

 最後になりましたが、今後も職員が市民のために、誠実かつ積極的に職務を遂行し、市役所という名のとおり、市民の役に立つ所にしていきたいと思います。

新型コロナワクチン接種に係るスケジュールについて

コロナワクチン接種に係るスケジュールについて説明する大森雅夫岡山市長

 あと、ワクチンに関して少し申し上げたいと思います。
 新型コロナウイルスのワクチン接種事業につきましては、従来4月以降の高齢者向け接種開始を予定し、3月下旬に接種券を送付するスケジュールで進めてまいりました。この会見場でもそのように申し上げたことがございます。しかしながら、ワクチンの供給量が当初の想定とは少し異なっておりまして、4月5日の週以降に岡山市に発送されるワクチン供給量はごく限られた量となります。ごく限られた量のワクチンをどう使用するかを検討いたしました。まずはクラスター発生防止の観点から、介護老人保健施設や特別養護老人ホームなど要介護度や医療依存度が高い方が多く入所し、かつ比較的大規模な病院と連携して接種する体制が整っている、高齢者施設の入所者から開始することといたしました。
 施設入所者の定員が多い順に、初回は済生会病院(岡山済生会外来センター病院)と連携している施設で、4月12日の週に接種を実施いたします。以後の施設は現在調整中であります。その他の高齢者については少し間が空きますけれども、5月17日の接種開始を予定しております。したがいまして、接種券については5月17日の接種開始に先立っての発送ということになり、3月下旬の発送は見送ります。したがって、我々としては、現在のところ4月23日から発送いたしたいと思っております。その際に医療機関の一覧表も同封したいと思います。
 私からは以上です。

質疑応答

質疑応答中の大森雅夫岡山市長

○記者
 ワクチンのことで教えてください。
 今のお話であれば、まずは済生会病院の、これは高齢者施設ですか。

○市長
 そうですね。一部医療従事者が残っている場合です。そういった人にも打っていくということになりますけれども、済生会ないしは済生会から各関係の病院に運んで、その関係の病院から関連の高齢者施設に打っていくと。高齢者施設にいる高齢者ないしは従業員の人に打っていくということになると思います。

○記者
 クーポン券が3月下旬からずれ込んでいくというお話もありましたけども、ワクチン供給量が随分見えない状況が続いている中で、このあたりの市長としてのお考えと、それから市民には、早く情報を欲しいというような思いもあると思いますけど、そのあたり市民にメッセージとして。

 ○市長
 そのとおりですよね。もう市民の皆さん、早く情報が欲しいということに尽きると思いますし、我々のほうも早く伝えたいという気持ちがあるんですけども、供給に応じてワクチンを打っていくことになりますから、供給量が4月には本当にごく限られたものになってくるということで、もうそこはやむを得ないということなんですね。政府側もいろいろと報道で私も伺っておりますけども、いろんな問題点があってこういう結果になったんだろうと。それに対してとやかく言っても今はどうしようもないんで、我々としては一定の供給がなされたときに速やかに市民に円滑に打っていく、もうそういうこと以外はないかなと思っています。

 ○記者
 そうすると、5月17日ですかね、一般の高齢者は。ここに追記されたというのは、逆に言うと、この時期にはしっかり市に供給量が足りるだろうということ。

 ○市長
 そうなんですね。4月中は本当に全体としても、岡山市でも7箱ないしはそれにプラスアルファぐらいしかないんですけれども、我々も5月の週にどれだけ入ってくるかというのは、もう河野大臣発言しか今のところ根拠がないんですけれども、5月3日の週に大臣発言によると全国で4,000箱、10日の週には9,188箱ということになっております。これで行くと相当数のものが3日の週、10日の週に入ってくる。ここで一定の供給がたまっていけば、17日の週から相当数の人の予約があったとしても対応できるだろうということで、5月17日の週からということにさせていただいているところであります。正式に国から通知が来ているわけではありませんから、これがまた変わってくれば変更ということも全くゼロではないですけども、大臣の発言がなされているということで、我々はそれを想定し、ベースとしてやらせていただいているところであります。

○記者
 今日、県のほうでワクチン協議会が開かれているということなんですけれども、通勤、通学をまたいでいるところなら、市町村をまたいでも接種できるということだったと思いますが、岡山市さんの負担がかなり増えるのではないかなと感じるんですけども、今市長が考えていらっしゃる課題を改めて伺えますでしょうか。

○市長
 まずは、区域を越えてワクチン接種をするっていうのは、市民、県民にとって利便性が向上します。そういう面で、我々としては受けさせていただく、そして医師会の皆さんにぜひお願いをしたいということで、我々としても300か所でしたか、接種の場所を確保させていただいているということでありますが、何といってもワクチンの供給ですよね。ここが潤沢になれば動いていくのではないかと思います。潤沢にあればというところも、今度はどれだけの人が岡山市外から岡山市に入って接種されるのか、多分感じとしていえば、高齢者はそれほどではないですよね。通勤、通学ですから、特に65歳未満の方になったときに、本当に供給量がぐっと上がっていくだろうと思うんですけど、それはこれから具体的に想定をしながら対処していくという以外、今のところコメントしようがないということです。ただ通勤で岡山に来られる方も多いし、まず、かかりつけ医が岡山だという人もいるんです。だから、そういう人に、自分の住んでいる市町村に新たにかかりつけ医を見つけたり、病院へ行ったりというのもなかなか、そこは問題かなと思っていますので、我々としては受け入れたいと思います。

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