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令和3年1月26日市長記者会見

[2021年1月26日]

ID:27745

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令和3年1月26日市長記者会見

  • スマート窓口への取り組み(区役所窓口サービス改善)について
  • 第36回「坪田譲治文学賞」の受賞作決定について
  • 市道藤田浦安南町線橋梁名の決定と外環状線等の整備について
  • 令和3年4月の認可保育園等入園申込状況(一次募集)について

令和3年1月26日市長記者会見資料

市長記者会見動画

スマート窓口への取り組み(区役所窓口サービス改善)について

スマート窓口への取り組みについて説明する大森雅夫岡山市長

 皆さんおはようございます。
 今日は、4点ございます。
 まずは、スマート窓口への取り組みについてお話を申し上げたいと思います。
 行政のデジタル化、スマート窓口への転換は、従来から行財政改革の視点、事務の効率化、また市民サービスの向上の観点から大きな課題となっております。加えて、コロナ禍の状況であります。国においても、デジタル社会の形成に向けての取り組みが一気に加速をしております。
 先日、新庁舎の整備計画について発表いたしましたが、今後のデジタル化の進展に伴って、市役所の窓口も現在の姿から変わっていかなければならないと思っております。
 本日は、その第一歩として、4区役所市民保険年金課の窓口のスマート化への取り組み、窓口の混雑緩和への取り組みについてお知らせ申し上げたいと思います。

 区役所の窓口サービスの目標は、資料1をご覧ください。
 「お待たせしない窓口」、また「来庁不要の手続き」この2つであります。この2つを目標にネットなどICTの活用による窓口改善から取り組みを本格化させたいと考えております。
 資料2をご覧ください。
 窓口証明書発行手数料のキャッシュレス決済を明後日1月28日から、区役所、支所、地域センターなど34か所の窓口で始めます。まずは、PayPayなどの2次元コード決済から始めますが、クレジット決済や電子マネー決済へも拡張いたします。接触機会を減らすためにもご利用いただければと思います。
 資料3、今回新たに2月8日から、ホームページ上で事前に手続きを確認できる「手続きガイド」を導入します。これは、市のホームページで事前に転入や転出、転居などについて簡単な質問に回答するということで、必要な手続、訪ねる窓口、持参する書類などが分かるというものであります。ぜひご利用いただきたいと思います。
 また、資料4でありますが、同じく2月から「窓口の待合情報案内」のサービスを開始いたします。これは、各区役所窓口の待合情報をYouTubeなどで公開するものであります。2月1日の北区役所を皮切りに、順次各区役所でも始めていきます。来庁前の窓口の混雑状況の確認のほか、実際の手続の際、待合スペースにいなくても呼び出しの確認ができます。ぜひ混雑回避に役立てていただきたいと思います。
 最後に資料5、行政のデジタル化の基礎となるマイナンバーカードの取得を一層促進するため、マイナンバーカードの受け取り窓口を拡充いたします。現在、区役所と支所で扱っているマイナンバーカードの交付事務を2月8日から市内13か所の地域センターへ拡大いたします。また各区役所では、2月から月1回、第2日曜日を開庁し、マイナンバーカードの受け取りができるようにします。2月は14日から開始します。いずれも予約制であり、2月1日からコールセンターで予約を受け付けます。
 繁忙期を迎えまして、これらの施策はいずれも混雑回避につながるものであります。皆さんにもぜひご利用、ご協力をいただきたいと思います。また、単に繁忙期対策というだけでなく、その先にある行政手続のデジタル化へ向けた歩みの第一歩となるものであります。これらメニューの一つ一つは新しいものではなく、他都市の導入事例もございます。しかしながら、3月、4月の繁忙期を前に一度にパッケージ化して施策展開することについては、業務の見直し、令和2年度実施の業務改善委託を行った成果と言えるわけであります。中四国では、我々が承知をしている限り、相当進んだ取り組みではないかというように思っております。
 次のステップは、2番目の目標である来庁不要の手続でございます。例えば、現在でもマイナンバーカードをお持ちの市民の方は、住民票や印鑑登録証明書、市税の所得証明書などをお近くのコンビニエンスストアで取得できます。コンビニ交付には、混雑回避や利用時間などのメリットがございます。利用時間は、午前6時半から午後11時まで利用できるということでありますが、コンビニ交付をもっと活用してほしいと思います。そのためのインセンティブとして、交付手数料については市の窓口よりも100円安くするということを今検討して、議会に提出をしたいというように思っているところであります。
 さらには、スマートフォンや自宅のパソコンから住民異動や証明書の請求ができるようなサービスへ展開していきたいと考えております。その際のサービスの前提となるのがマイナンバーカードでありまして、その個人認証の基盤となるマイナンバーカードの普及拡大は大きな課題であります。
 この普及率ですが、昨年12月末現在で21.5%、前年同時期に比べて約10ポイント増と高い伸びを示していますが、全国平均24.2%を下回っており、一層この普及に取り組む必要があると考えております。マイナポイント9月まで延長されており、取得をお考えの方は、ぜひこの機会にマイナンバーカードを申し込んでいただきたいと思います。
  デジタル化への取り組みは、市民生活を大きく変えていく可能性を秘めています。期待だけでなく、不安をお持ちの市民もおられると思いますが、高齢者等々の情報弱者への配慮を含めて、我々としては、より多くの市民に実感していただけるものにしていくことが必要だろうと思っています。岡山市では、4月からデジタル対応の体制強化を図ることとしております。今回のような具体のサービス改善を一歩一歩進めながら、将来像を描いていきたいと思います。

第36回「坪田譲治文学賞」の受賞作決定について

坪田譲治文学の受賞作決定について紹介する大森雅夫岡山市長

 第36回坪田譲治文学賞の受賞作が決定しましたので、発表させていただきます。
 受賞作は、岩瀬成子さんの「もうひとつの曲がり角」に決定いたしました。なお、受賞作は講談社から出版されております。受賞作の概要と作者の略歴は資料1のとおりでございます。
 選考の経過ですが、令和元年9月1日から令和2年8月31日までの1年間に、全国で刊行された単行本の中から、大人も子どもも共有できる優れた作品という観点で、小説家、児童文学者などから推薦のあった96作品について、4回の予備選考委員会で審査し、受賞候補作5作品を選考いたしました。選考委員会は令和3年1月19日に東京都内で開催され、選考委員は小説家の五木寛之さんを含む7名であります。選考委員会では候補作を1作ずつ審議した結果、岩瀬成子さんの「もうひとつの曲がり角」が受賞作品に選定されました。受賞者ご本人と選考委員のコメントは資料1に掲載しております。

 坪田譲治文学賞については、資料2に記載のとおり、岡山市名誉市民でもある坪田譲治氏の偉大な業績をたたえるとともに、市民の創作活動を奨励し、市民文化の向上に資することを目的として、昭和59年12月に制定し、昭和60年度から毎年度優れた作品にお贈りするものであります。
 資料3では、今までの一覧を掲載しております。
 今年度の贈呈式は2月20日土曜日の午後2時から、中区小橋町にあります市民文化ホールで開催し、記念行事として受賞者と選考委員の森絵都さんによる対談を開催いたします。
 ちなみに、私はまだ途中までしか読んでないですけど、非常に読みやすい本であることは間違いありません。子どもたちの様子が生き生きと書かれておりました。

市道藤田浦安南町線の橋梁名称の決定と外環状線等の整備状況について

市道藤田浦安南町線の橋梁名称の決定と外環状線等の整備状況について説明する大森雅夫岡山市長

 この橋梁は、長さが250メートル、事業費約37億円ということであります。事業は順調に進みまして、笹ヶ瀬川に架かる橋梁もほぼ完成し、令和3年度中の供用開始に向けて残る工事を鋭意進めております。
 そこで、本事業において笹ヶ瀬川に新設した橋梁の名称について、昨年12月1日から1月8日までの間で公募したところ、年末にはマスコミの皆さんに大々的に取り上げていただいたこともあって、553通、412点の名称の応募がありました。この412点の名称の中から、選定委員会において、笹ヶ瀬川に架かる橋であることを示している、令和の時代に初めて完成した橋にふさわしい、周辺の既設橋と区別しやすい、分かりやすい、呼びやすい名称ということで、「笹ヶ瀬令和橋」という名前に決定いたしました。この名称が、市民の皆さまの記憶に残り、末永く親しまれることを願うところでございます。

 実は、今日この橋の名称をここでお話しするということもあり、皆さんには一度、若干時間がかかりますけど、我々がこの数年間、ずいぶん力を入れていた点についてお話しさせていただければということで、この場で道路問題について少しお話を申し上げたいと思います。
 私はこの関係で、もう何度も国と折衝を繰り返しておりました。何も見なくても言えるぐらいになっていますので、一旦スタッフが正式名称をきちっと入れた形で整理をしていただいたものを読ませていただいた上で、私からは大きく2点、ずっと主張していたことをメディアの皆さんにお分かりいただきたいなと思います。
 まずはモニターも見ながらですが、岡山市では市道藤田浦安南町線以外にも慢性的な渋滞のほか、産業、観光振興の強化、救急活動の円滑化、災害時への備えなど、道路に関する様々な課題に対応するため、「あらゆる人が安心して、心地よく行き来できるみちをつくる」を合い言葉とするみちづくり計画を策定し、様々な事業を進めているところであります。
 令和2年度の道路改築事業に係る予算は約105億円、令和2年度の道路維持事業に係る予算は約58億円であります。その中で、本市の道路網において最重点事項と考える、国道2号と外環状線に着目してお話をします。
 国道2号は東西方向の大動脈であり、一日9万5,000台の車両が行き来しておりますが、大樋橋西交差点から倉敷市新田の間は、信号交差点が連担して慢性的な渋滞が発生しており、その渋滞は最長12キロにも及ぶ深刻な状況であり、社会経済活動や日常生活に大きく支障を来しております。岡山市においても国道2号の渋滞対策が必要と考え、私は国土交通大臣など国交省幹部に再三要望してまいりました。そのかいもあって、国では令和元年度から計画段階評価に着手し、現在交差点立体整備の構造決定に向けて準備を進めているところであります。引き続き、早期事業化を要望していきたい。
 また、国道2号の整備が本格化した場合、国道2号の交通が周辺の道路に転換され、その影響が、国道180号岡山西バイパスへ及ぶものと考えられます。さらに、立体整備を行っている国道2号大樋橋西交差点から南区藤田の国道30号を結ぶ、国道180号岡山環状南道路は令和6年度の供用を目指し事業中であります。
 市道藤田浦安南町線や環状南道路の供用も間近に控える中、連続して外環状線の一部を構成する西バイパスが、現状の側道だけでは渋滞がさらに深刻化するだろうと懸念しております。そのことから、国道2号の工事が本格化する前に西バイパスの本線を整備する必要性について、同時に要望を行ってきたところであります。こちらも、岡山市北区西長瀬から楢津間が本年度新規事業化され、測量に着手したと聞いているところであります。引き続き、早期供用開始に向けた事業推進を国に要望していきたいと思います。
 次ですが、外環状線の西バイパスから北の180号総社一宮バイパスを国が整備し、連携して、市は総社一宮バイパスと山陽自動車道吉備スマートインターチェンジ間の接続道路整備と、吉備スマートインターチェンジの車種制限の解除に向けて事業を進めております。これら一連の事業が完成することにより、中央卸売市場や工業集積地である岡山港周辺地域から山陽自動車道へのアクセス性が向上いたします。事業中か所が全て完成した場合、岡山港付近から山陽自動車道までのアクセス時間は、現在約53分が約26分と半減いたします。産業振興において、これらの事業の意義は大きいものと期待しております。
 岡山市では、ほかに東区の国道250号、宍甘交差点から中区中井を結ぶ主要地方道岡山赤穂線の山陽新幹線と山陽本線の立体部の整備や、中区江並から中区桑野までの市道江並升田線等の事業を行っております。渋滞対策の抜本対策として都心部への流入交通の分散や、都心の通過交通の排除を図るため、岡山市街地外周部を通る外環状線の整備を今度も国と連携し、重点的に進めていきたい。
 地元の記者はお分かりの部分が多いと思いますが、地元に、岡山に長くいない人は、多分分からないと思うんです。ちょっと私が説明させていただきます。
 ここにおられる皆さん、この国道2号を通らない人はいないでしょう。通ると、本当に渋滞していると思うでしょう。実は、数字があるんです。例えば、中国地方の渋滞か所ワースト10を挙げていくと、出てくるのは岡山市と広島市だけなんです。どちらの渋滞が激しいかというと、岡山市なんです。そういう面では、渋滞は解消しなければいけない。ここが12キロ渋滞している。ここが3.9キロ渋滞している。広島と岡山の違いが何なのかというと、広島の国道2号は高架ができているんですね。岡山の場合は、全てが高架になっていない。平面交差しているということで、これはやはり国道2号を立体化していかないとどうしようもないのではないかということをまず訴え続けて、これが動き出した。これは非常に大きなことなんです。
 でも皆さん、ここ(古新田から西側)が立体化すると良くはなりますが、ここを工事するとどうなると思いますか。全部車がこちら(外環状線)へ逃げてしまうんですね、逃げてしまうときに、今のこの外環状線自体が非常に渋滞しているでしょう、道路と交差しているところで。となると、外環状線をまず変えなければいけないんですよ。これは国の直轄と市とで連動してやっているわけです。当該部分(西バイパス、総社・一宮バイパス)が国で、ここから(吉備スマートインターチェンジへの接続道路)は市がやっていると。これを一緒にやっていきましょうと。これが新規事業化へ動き出した。こちら(岡山環状南道路)も動き出し、もう令和6年に開通するというようなものですから、国道2号が一部立体交差になっても、北へ逃げても、南へ逃げても対応できるようにしている。これが1つ。
 もう一つ、皆さん、こんな渋滞もうやめてくれと思われるところが、運動公園のところ。それはもう多分みんな思っている。となると、どうしてあそこにあれだけの車が集中するのか。最大の原因は山陽自動車道から入ってくるのが、岡山インターチェンジ1つですよね。ここから集中していくと、国道53号に来てぶつかり、渋滞が出てくる。では、これをどうするか。こちら(岡山インターチェンジより東側)へインターチェンジを造ればいいじゃないかという人もいるんですけど、これ自体はNEXCO西日本がそう簡単に造ってくれるわけではない。我々のほうが、例えば申請しても、一定の基準があったり、すごい額の予算が必要になったりしてくる。
 一つ考えているのが、この吉備スマートインターチェンジ。今は一定時間に制限されていて、大きい車種は駄目なんです。かつ、すぐ広い道に出てスムーズに行くという感じではないですよね、ぐるっと回っていくと、こういうことになります。これをインターチェンジ並みに下りられるようにしたらいいじゃないか、ということをやっているんです。
 大型車対応を24時間化、そしてここの(吉備スマートインターチェンジへの接続)道路を整備していく。となると、ここ(運動公園付近)が混んでいるのであれば、岡山インターチェンジに下りずに吉備スマートインターチェンジで下りて、この外環状線を使っていくとなると、街の中に車が入らない。この混雑を改善する道として、この2つのやり方をずっと訴えてきていまして、そういう面では吉備スマートインターチェンジなどは国交省側も快諾して動いているところであります。こちらのほうも本当に大事業になりますけど、動き出したということで、私は大きな道路事業の転換点に来ていると思います。
 このことを時々市民とお話しするんですが、2つの意図をきちっと理解していただいている人はあまりいない。特に、こちらの国道2号のほうはまだ分かるんですけど、国道2号とこの外環状線が連動しているというような話が一つと、それからこの吉備スマートインターチェンジを使って何をしようとしているのかというところは、あまりご理解をされてない人が多いと。メディアの皆さんは、ぜひご理解をいただきたいなというように思います。

令和3年4月の認可保育園等入園申込状況(一次)について

認可保育園等入園申込状況について説明する大森雅夫岡山市長

 まずは、岡山市政の大きな柱の一つである待機児童対策の一環としての認可保育施設の入園の申し込みの状況であります。令和3年度の状況は、過去最高の1万9,049人でありました。そのうち1次調整での内定児童数は1万7,802人、入園が決まらなかった児童数は1,247人であります。申込者全員への通知はもう行ったところでありまして、お手元にそろそろ結果が届いた頃だと思います。
 まず、この1万9,049人の数字ですが、令和2年度と比較して103人の増にとどまっております。とどまるという表現を申し上げたのは、前年度は518人増ということで、伸びは鈍化しております。年齢別に言うと、低年齢児の申し込みが減少していることから、現在の新型コロナウイルスの拡大による影響で、小さなお子さんを保育園に預けることを心配し、働く時期を遅らせている保護者が一定数いるのではないかと思います。

 次に内定児童数ですが、受け皿の増加、これは認可園だけで767人の増になっております。また、各園での受入れが進んだことから内定児童数は1万7,802人ということで、昨年より724人増えております。未入園児童数は、昨年の同時期に比べて減少、1,868人から1,247人と621人の減になっております。まだ受け入れに余裕のある園や急な辞退があった園などについては、これから2次、3次の募集を行っていきます。2次、3次の募集でなるべく多くの児童に入園をしてもらうことが重要であると思っております。一方、企業主導型保育事業についても、今年度国が新たに募集を行い、岡山市内においても14施設に内示が出たと聞いております。保育コンシェルジュが一人一人のニーズに寄り添い支援をしていくため、これからの受け皿を含めた施設について、幅広く検討していただきたいと思います。
  私も12月に公立の園長会、私立の園長会に出席し、各園に一人でも多くの受け入れをお願いしたところでありますが、課題である保育士不足については、園長先生からはまだまだ厳しい状況とも聞いております。今後の予算で処遇改善等々について今検討しているところでありますが、私としては来年の4月の待機児童ゼロを目指して、こういった処遇改善策等々についてはできるだけ継続していきたいと思っているところであります。入園を希望する人が一人でも多く保育サービスを利用できるよう、4月に向けて全力で頑張っていきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症の現状について

 次は、案件ではありませんけれども、新型コロナウイルスの状況について少し申し上げたいと思います。
 昨日1月25日現在、岡山市において1,126名の感染者が発生しております。連日発生しており、厳しい状況が続いていることに変わりはありません。我々としては1月4日から1月10日までの1週間がピークであろうというように思っており、201名の感染者が発生しました。やはり、これらの方々は年末年始の会食など、家族間、親族間の接触による感染が多かったというように考えております。
 また、感染経路不明の感染者数が、直近1週間で36名と減少傾向にあることもあり、市中感染が蔓延しているとまでは言えないと考えております。入院が必要な人について、ほぼ翌日には入院ができている状況であります。報道では、入院が必要なのになかなか病院へ行けないというような話をしているので、私も担当のほうに、市民の皆さんが心配されていると困りますので、どういう状況かということを今日の場で明確に申し上げたいという話をしたところで、入院が必要な人については、ほぼ翌日には入院ができている状況であります。
 感染状況がピークを過ぎ、新規感染者数が減少傾向にあるのは、市民の皆さんの感染防止対策によるものであります。本当に街を歩いても皆さんマスクをし、いろんな施設に行っても消毒をされている姿、ほとんどの人が消毒を経て、例えばスーパーに入っている姿を見ると、頭が下がる思いであります。これからもよろしくお願いいたします。
 しかし、昨日接待を伴う飲食店でクラスターが発生いたしました。油断ができない状況が続いております。現在の対応をこれからも継続していただくようお願いいたします。
  なお、先ほどマスクの話を申し上げましたけども、現時点で無症状の方でも、発症した場合はその2日前から他人に感染させる危険性もあります。無症状の方でもマスクの着用を改めてお願い申し上げたいと思います。

新型コロナワクチンについて

 次に、今、市民の最大の関心事であるワクチンの接種でありますけれども、1月1日から専従のチームを設けまして、我々は全力で対応しているところであります。昨日、厚労省から説明会があったということを聞いておりまして、今朝ちょっと状況を聞かせてはいただきましたけれども、我々として、この厚労省の説明を踏まえて、的確にワクチン接種ができるよう万全を期していきたいというように思います。まずは、3月下旬からの高齢者への接種の準備をさせていただきたいと思います。
 会見等々でこれからも順次お話しをさせていただきたいと思いますが、やはり市民の皆さん、この点について相当のご関心を持っておられるということもあり、昨日から市のホームページにアップさせていただきました、このワクチンの問題、内容的にまだ、具体的なことまではそれほど書けてはおりません。ただ、我々の検討状況をできるだけ正確にホームページに記載し、皆さんにご覧いただきたいと思っているところであります。ぜひ、その旨も市民の皆さんにお伝えいただければありがたいなというように思います。
 私からは以上です。

質疑応答

質疑応答中の大森雅夫岡山市長

○記者
 最後のコロナの関係で教えてください。
 3月下旬からの高齢者の接種に向けて準備ということなのですが、現時点で公表できる内容はあまりないということですが、ワクチンのクーポンの準備状況ですとか、今何人体制ぐらいで準備をされているのか、そのあたりを教えてください。

○市長
 体制としては専従10名、的場担当課長を中心としてやらせていただいております。私が聞いているのは、我々として今クーポンについて印刷を行うということで、3月5日ぐらいの納入を目指すようにしていると。当初、最初の厚労省の通知の中には、3月12日までに発送してくださいという話があったので、我々としてはそれに従った形でやりたいと思っておりますが、昨日の報道によると、3月中旬以降という表現に変えられているようであります。そういう意図もきちっと把握しながら、厚労省の3月中旬以降というのも踏まえて、今後それらを変更する必要があるかどうか、また3月12日までで動いていたわけではありますけれども、それがタイトかどうかもあり、少なくとも厚労省の通知には合致できるようにはやりたいと思っています。

○記者
 この高齢者の接種に関して、岡山市ではどういった形を検討されているんでしょう。例えば、集団でどこかの大きな会場でやるとか、そういった具体のところは決まっているんでしょうか。

 ○市長
 そこはまだ整理をしているところであります。詳細は担当のほうに聞いていただきたいと思いますけれども、いわゆる基本型(接種施設)といって、大量にワクチンの配達を受けるところというのがあり、そこからワクチンを各病院に移して、病院には限らないと思いますが、そこで接種をしていただくというのが中心だろうと思っています。
 ただ、あとは高齢者の介護施設等々もあります。そういったところには出向いていくということも検討の中には入っております。

 ○記者
 入園申し込み状況について教えてください。
 来年4月のゼロを目指しているということなんですけれども、今回の1次募集の段階ですけれども、今年の数字を市長はどのように評価されていらっしゃるんでしょうか。

○市長
 先ほど申し上げましたけど、やはり新型コロナウイルスの影響がある。そのコロナウイルスの影響というのはいくつかに分かれるかもしれませんけれども、うちの担当者たちが把握をしているというのは、小さな子でもコロナウイルスの陽性というのがあるわけで、もうちょっと手元に置いとこうというようなことが背景にあるのではないかということで、103人の増でとどまったということであります。各園も、そして園長会も非常に前向きに受入れを捉えていただいているので、今年の4月は、もう少し待機児童の減につながっていくのではないかと期待しているところであります。

○記者
 1点確認させてください。
 待機児童の件でお尋ねします。
 先ほどの関連なんですけど、来年4月に向けてゼロを目指すということで、今回入園が決まらなかった1,247人という数字が出たことで、ある程度指標は出たと思うんですけども、ゼロに向けてできるできない見通しが何らかの数字が立つと思うんですけど、今、率直にいかがですか。

○市長
 率直には、もう頑張っていくしかないんですよね。これは、多分1,247人の中にもいろんな人がおられると思います。だから、全てが全て待機児童になるわけではない。先ほど申しましたように、保育園側も結構受け入れてくれている。それから、企業主導型のそういう施設もできているというようなことをコンシェルジュさんも相当慣れてきましたから、各保護者の皆さんとの相談の中に、どこかに入園ができるようにしていただけるんじゃないかという期待は持っていますが、だからといって、今年の4月に急激にゼロに近づいていくというのは難しいのではないかと。
 難しいというのは、やっぱりトータルでは需給関係は逆転しましたが、やっぱり地域によっては違っているとかいろんなことがありますから、相当数の減少を望んでいます。減少を望むというのはどういう意味かっていうと、保護者の一人一人が、やはり自分が働きたいというときに働ける、働かざるを得ないというときに働ける、そういう状態にしていくというのは、私は市役所の、また私としてのミッションであろうと思っていますので、質問に対しての明確な答えはないんですけども、とにかくできるだけ一人でも待機児童が少なくなるようにやっていくということしかありません。

○記者
 先ほどの関連で、今後保育士の確保に向けてだったり、保護者と園のマッチングだったり、解消に向けて改めて取り組んでいきたいことについて教えてください。

○市長
 そうですね。私は、施策としては今まで相当やってきたと思っているんです。ただ、一連の施策は今年度で終わるんですね、無償化の影響などもあって、なかなか待機児童がゼロにはならなかった。こういうのを踏まえていくと、この保育士さんへの処遇改善策のようなものというのは、今止めてしまうと、来年の4月に待機児童ゼロ、ないしは保育環境をよくするということにはならない。
 ただ、今最後に調整しているのは、財源の関係がありますからね、予算でどうセットするかというのは、今財政部局とも調整をしているんですけれども、もうやはり保育環境は今より、今すぐ落としていくということはできないのではないかと思っています。

○記者
 項目外なんですけども、都市計画審議会のほうから立地適正化計画の答申が、先ごろあったと思います。改めてこの人口減少社会の中で、答申の位置づけというのは、そこにコンパクトに集中するという姿勢が受け取れますけども、改めて適正化計画の思いを教えてください。

○市長
 人口減少、岡山市はよくもっていますけどね。それにしても、やっぱり人口の減少は予想されます。そして、もう一つ予想されるのが高齢化であります。それらを踏まえて、岡山市民全ての人が、どうやったら生活がしやすいかということを考えていく必要があるのではないかと思います。
 立地適正化計画ということで、今の市街化区域の中でも、より住みやすいところとそうでないところを区分けしていくという考え方、これはそれにのっとって、より住居を集中させ、そこに医療であるとか、商業施設であるとか、そういうものの利用がよりやりやすくなるということは、私は非常に意義があることだろうと思います。
 それと共に忘れてはならないのが、その地域間によっての機能分担みたいなものがあるんですよね。例えば、よく言われているこの市内の中心市街地、中心市街地には例えば商業機能といってもデパートもあり、そして大規模なモールもあります。本当に多くの飲食店があって、病院も、もう日本の中でも有数の大病院が岡山の市内の中心部にあるわけですね。それを言うのが一つと、ただ、他のいろんな拠点も、これは同じ機能を持っていくというわけではなくて、でもやはりきちっとした病院は必要だろうし、商業機能は必要だという、そういうことになってくる。
 質問とちょっとずれるかもしれませんが、そういう視点をこの拠点ごとに持っていくのと、そうではないところにどうしても住まわざるを得ない人もいるんです。そういった人をどうやって今の拠点にどうやって連れていくか、生活をしていくか、それが重要だろうというように思い、公共交通の話にしろ、こちらのほうは生活交通が非常に重要なので、それをもっとやりようがないかということを整理しているところであります。予算までには整理して、皆さんにお話し申し上げたいと思っています。

○記者
 ちょっと恐縮なんですけども、他都市で見ると、立地適正計画をまた上げてみたいな、そういうことで終わっている都市も多いと思うんですけど、改めて岡山市、実効性をどう確保していくか、教えてください。

○市長
 そうですね、オール岡山市のこの立地適正化計画をどう進めていくのかというところにおいては、やっぱり若干の強弱はあるかもしれませんけれども、ただ、大きな面ではそういったところに集約していく、大きな考え方は重要なのではないかと思っています。
 ただ、この立地適正化計画の基となる法律が強制力を持っているものでもありませんし、税制上のそれほどの特典が与えられているものでもないので、この立地適正化計画そのものの強力な推進は、エリアによっては相当変わってくるんじゃないでしょうかね。

○記者
 項目外なんですが、今年から岡山城の大改修が始まると思います。改めて改修によって岡山市はどういうお城にしていきたいかという部分と、それから岡山城を含めて、岡山市内では日本遺産などたくさんの文化資源がありますが、これからの時代のまちづくりにそうした資源を生かしていく意義といいますか、どういった観点で活用していきたいかということをお願いします。

○市長 よく聞いていただきましたね。
 岡山城の視点は2つ、私が考えているのは、1つはやはり岡山城のストーリー性ですよ。宇喜多家、それから池田家に行く過程の中で、岡山城がどういう、城がというよりも、ここに住んでいる人間がどう活躍して、そして岡山をつくっていったのか、そういう歴史のストーリー性というものを、岡山城に行くと分かるということだと思うんです。私もそういうのを嫌いではないんですけど、やっぱり本当のプロに、そしてこの人の話を聞いていると、この歴史が生き生きとしてくるような、そういうストーリー性を持った方、磯田道史さんという、たまたま岡山の大安寺高校、岡北中の出身の方がおられるんで――にお任せをして、この岡山城のストーリーをどうやって表していただくかということを今やっております。
 もう一つは、この天守閣というのは文化財じゃないんです。姫路城へ行かれたことありますか。夏は暑い、冬は寒い、ずっと歩かなければいけない。岡山城の天守閣というのはエレベーターで上がる、エアコンがある、これはやっぱりユニークベニューっていうのを使える。結構好評だったんですけども、どうも使い勝手が悪い、あまり人数も入れない、あれを大きく変えていきますから。周辺の庭園の整備と併せて、岡山城は1年間で本当にいいリニューアルができると思います。
 もう一つの日本遺産のほうは、造山古墳を中心としたものになってくると思うんですけども、あそこは山陽新聞が大きく発掘現場の記事を書かれていましたよね。埴輪だけで1万体ぐらいほどもある。うちの職員に言わせると、日本円で今の価値にすると5,000円から1万円ぐらいするのではないかと。これだけで1億円ですよ、あと盛土なんかも1メートルぐらいある。
 こういう、今教育委員会がやっているものを生かしながら、陪塚である千足古墳も整備が大体できました、ビジターセンターもできました。これは一つあるんですけど、これはやっぱり単体だけで終わらせてはいけないと。
 それで、岡山市に限る必要はないので、2世紀から3世紀とよく言われている楯築の古墳であるとか、遺跡とか、そこから総社も、また赤磐のほうにも古墳があるわけですね。そういうのは、この吉備の豪族の家系が、いろんなところに動いて勢力図をつくっているわけですね。この前、大塚古墳に行きましたけど、あそこは上道の古墳で、7世紀の後半、もう本当に石舞台古墳の、蘇我馬子の古墳と言われているものと類似していました。下道が総社のほうにあるわけです。5世紀全般の造山古墳から、この2世紀ぐらいの間に様々な吉備豪族があのあたり、勢力を持っていた。こういうものをどうやって世の中に表現していくのか、私は宝の山だと思っています。考古学上も宝の山のようでありますから、考古学と観光と一体となって、これからの進め方を議論していきたいと思っています。

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