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令和2年5月13日市長記者会見

[2020年5月20日]

ID:21668

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令和2年5月13日市長記者会見議題

  • 保育園・認定こども園等の入園状況と待機児童数について
  • 梅雨、台風、ゲリラ豪雨など大雨の備えについて
  • 新型コロナウイルス感染症対策について

令和2年5月13日市長記者会見資料

市長記者会見動画

保育園・認定こども園等の入園状況と待機児童数について

会見する大森市長

皆さんおはようございます。

ちなみに、今日から手話をつけておりますが、今後もやらせていただくこととなりましたので、よろしくお願い申し上げます。

それではまず、待機児童問題をお話し申し上げたいと思います。

待機児童の本論に入る前に、まずは幼稚園、保育園の職員の皆さんに、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の中、園児たちの安全に最大限の配慮を払っていただきまして、また保護者のためにご尽力いただいたことに深く感謝を申し上げておきます。

それでは、待機児童の話をさせていただきたいと思います。

パネル(資料1)で説明をさせていただきます。

昨年の4月1日、1万8,284人の入園申し込みがありましたが、今回は432人増えて1万8,716人。昨年は820人増でした。この説明は後でまたいたします。

入園児童は513人増えて1万7,330人、未入園児童の計でありますが、1,467人から1,386人に減っております。その中の待機児童でありますが、ピーク時に849人までいきまして、昨年353人となったというわけでありますが、それから94人減り、259人となりました。この259人という受けとめでございますけれども、資料2をご覧いただきたいと思います。このような形で推移をしている、ピークの849人から259人と下がってはきているんですけれども、私はこの場でも何回かお話を申し上げたと思いますが、令和2年4月1日には待機児童をゼロにしたいという話を申し上げておりました。この4月1日に待機児童ゼロにならなかったことに関しては、非常に残念であり、岡山市民の皆さまに申しわけなく思っているところでございます。

達成できなかった理由を、少し説明したいと思います。

まず、無償化の影響による入園申込者が大幅に増加したということと保育士の不足、この2つであります。少し変遷を申し上げたいと思いますが、平成28年に待機児童の定義を変えさせていただきました。それまでは、岡山市内にどこか空きがあれば、例えば市の周辺部1カ所に1つでも空きがあれば、そこに行けばいいということで、中心部に1,000人単位で、子どもさんを預けたいという人がおられても、それは待機児童にカウントしておりませんでした。それを現実的なものに変えさせていただきました。したがって、待機児童数は平成26年までのゼロから平成28年に729人、平成29年には849人とはね上がっております。待機児童数自体は非常に大きな数になったんですけれども、これをゼロにするという政策目標そのものがきちっと明確になったということは、この保育行政において、私はプラスだったと思います。その後、目標をきちっと明示して、これを減らしていかなければならないという思いに至り、平成29年2月議会で、私は平成32年4月までに待機児童をゼロとするという宣言をさせていただいたわけであります。保育の受け皿整備と保育士の確保策を進めてきたわけでありますが、その後、消費税の改定に伴い、政府から無償化の方針が出されました。それを踏まえて、需要予測といいますか、申込数の増を前提に計画を練り直したわけであります。結果として、資料6をご覧いただきたいと思います。これは、入園の申し込みが1万8,716に対して、受け皿の整備が1万9,810という形で、ハードの受け皿整備は需要よりも多くセットすることができたわけであります。しかしながら、保育士の確保がやはり追いつきませんでした。さまざまな確保策を講じてきたわけでありますが、やはり無償化の影響もあり、各地域で保育士の取り合いという表現がいいかどうかわかりませんが、になったことも大きな原因となったと思います。

 

少し保育士についての施策をここで申し上げたいと思います。資料5をご覧いただきたいと思います。この具体的な施策でありますが、市単独での賃金上乗せ3%、宿舎借り上げの助成、奨学金の返済の助成などを行ったところであり、その結果として、資料5の下を見ていただきますと、認可園全体としては平成28年度から毎年平均170人程度は保育士が増加しているところであります。しかしながら、先ほど申し上げたように、ハードの整備はできたものの、それに追いつく保育士の数とまではいかなかったということで、実際上の待機児童がこれだけ生じてきているということであります。

今後、保育士に関して言うと、保育士自体が非常に地元志向の強い職種であります。したがって、なかなか他の地域からこちらに来られるというケースはないとも思いますけれども、やはり今申し上げたような施策を継続するとともに、実はそれぞれ保育士を輩出する学校の先生方とも話をしてみますと、保育士で早期にやめられる方が結構おられる。このやめられる原因の大きな要素として、園内の人間関係みたいなのがよく言われているところであります。したがって、若手保育士の悩みの相談とか、また施設での働き方改革、良好な人間関係の維持を目的とする保育園運営改善支援の研修を開催するとか、こういったことをやりながら、離職防止、保育現場の改善に向けた取り組みに力を入れて、保育士の確保をしていきたいと思います。

この4月1日に待機児童ゼロが達成できなかったことは、先ほど申し上げましたように、市民の皆さん方に非常に申しわけなく思っているところでありますが、やはりそれだけで終わらせてはだめだということもあります。今日、田渕局長も来ておりますけれども、この数週間といいますか、どこまで次の目標を明確に打ち出せるかということを議論してまいりました。結論的に言いますと、令和4年4月には待機児童をゼロにすべく、これから対応していきたいと思っております。その根拠でありますが、今後2年間で申込者数が約1,000人ほど増えるのではないかと思っております。今、待機児童が259人という数字を申し上げました。合わせると、約1,250人の受け入れをしていかなければならないということでありますが、保育士数は、資料5ですね、平成31年度、1年間で190人増加しております。このペースを維持っていいますか、この190人自体、そんなに簡単な数字ではないと思いますが、190人の保育士を確保していけば、2年後の令和4年4月には待機児童を解消することができるのではと思っているところであります。


会見する大森市長

以上で待機児童の関係でありますが、少し資料の説明をさせていただきたいと思います。

資料1は、先ほどパネルで説明しました。

資料2は、待機児童数の推移であります。右肩下がりになっているということが言えると思います。

次に、資料3でありますが、これはいくつかのポイントがあるんですけれども、平成30年から平成31年にかけて入園申込者数が大幅に増加しております。我々としては、令和2年4月にも大きな波が来るかなとも思ったんですが、この無償化を前提として平成31年にぐっとここで申込数が増えている。10月から無償化になるということで、ちょっと早めにお子さんたちを入園させようという保護者の考えがここであらわれていると思います。

ちなみに、記者の皆さんはずいぶん交代されているので、ちょっと説明させていただきたいと思いますが、平成26年まではずっと待機児童ゼロでありました。平成28年に定義を変えさせていただいたわけですが、実は平成26年までの利用定員増加数、非常に少ない形で推移しています。平成25年はちょっと別にしてですね。平成27年からは、このような形で、多くの施設整備をやらせていただいていたところであります。平成28年、29年のあたり、施設整備をやっても待機児童がぐんと伸びていくというのは、今までの潜在需要が顕在化したっていうのがここの一つのあらわれだろうと思います。そして、平成31年ぐらいからこの無償化の影響が出てきている、こういった流れになっていくのではないかなと思います。

次の資料4でありますが、ここで多くの施設が利用定員を下回っている。この下回っている要因というのは、保育士が確保できなかったという要因が大きいということであります。もちろん周辺部は、なかなか子どもが逆に集まらないということもあって、そういう要因もあることをご理解いただきたいと思います。あとは説明をしたとおりです。

梅雨、台風、ゲリラ豪雨など大雨の備えについて

いよいよ梅雨、台風等々の季節をまた迎える段階になったわけであります。一昨年7月の豪雨の記憶も踏まえながら、我々として浸水対策に向けた取り組みを行いたいと思います。

まずは、一つは市民への土のう配布であります。

今年度も昨年度と同様、各区で5月から9月までに月1回、土のうを定期的に配布します。大雨に備えるための浸水対策の重要性を考慮し、新型コロナウイルス対策を実施しながら行います。現在、配布が確定しているのは5月26日、6月13日で、7月から9月の開催日は決まり次第お知らせいたします。詳しくは配付資料をご覧いただきたいと思います。

次に、内水ハザードマップの更新であります。

ホームページで公開している内水ハザードマップについて、平成30年7月豪雨を中心とする浸水被害の発生状況を示したものに更新をしたところであります。あわせて、6月15日から分庁舎の下水道河川局や区役所、地域センターで紙面配布いたしますので、市民の皆さまには避難路の確認を行うなど、災害への事前の準備にご活用いただきたいと思います。今後、下水道施設の整備などにより、内水被害の軽減に努めたいと思います。

下水道や河川施設などの点検・操作訓練でございますが、広報資料の3から7に記載しているとおりで、下水道や河川施設などの点検や操作訓練を実施し、梅雨や台風に備えることにしております。これらの取り組みによって、より安全で安心な市民生活につなげていきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症対策について

会見する大森市長

以上が議題でありますけれども、今のコロナウイルス関係の動きについて少しお話を申し上げたいと思います。

まずは、特別定額給付金の関係であります。

マイナンバーカードを使っての申請状況について少しお話を申し上げます。

5月12日終了時で、申請世帯6,253世帯、申請人数1万5,406人です。昨日12日から振り込みを開始しております。

次に、申請書でございますが、見本を持ってきました。こういう封筒と、中にはこういう申請書、世帯主、それから給付対象者の確認、振り込み口座、こういった形で整備をされており、これについて具体的な説明がなされている。

これは以前お話ししていますけど、14日から発送を開始し、18日には発送を完了する予定であります。したがいまして、お手元には19日ないしは20日には、岡山市内の皆さん方には完全に届くだろうというように思っております。すぐに申請書を提出していただいた場合には、25日ごろの支払いを予定しているところであります。トータルの数は、対象者約70万9,000人、対象世帯33万世帯であります。

次に、事業継続支援金、中小企業20万円、そして小規模事業者10万円のものでありますけれども、申請受付件数は、5月11日時点の数字ですが、2,648件の数字が出ております。これらについても、22日から振り込みを行っていくと聞いているところであります。

私からは以上です。どうもありがとうございました。

質疑応答

○記者

待機児童数のことで教えてください。

改めてなんですけども、目標を達成できなかったことの受けとめというか、どこにその政策要因ってどういったところが足らなかったというふうに思われているかというのと、もう一点、新たな目標として令和4年4月を掲げられました。この実現に向けて、今後どういった政策を、特に保育士不足になろうかと思うんですけども、動いていこうというふうにお考えになっているでしょうか。


○市長

先ほど原因を申し上げましたけれども、やはり無償化の影響が大きく作用したと思います。それによって需要が大きく増えていった。ハードの整備はお願いしてはいたんですけれども、やはり保育士の確保がままならなかったということであります。そういう面では、我々が目標を掲げた後の要因ということではあったんですけれども、達成できなかったことに関しては非常に申しわけなく思っております。

2年後の目標を定めました。先ほど申し上げたように、保育士の方っていうのは地元志向が非常に強いという方々でもあります。そういう面で、毎年190人の保育士増が必要になってくるわけでありますので、そんなたやすいことではありませんけれども、目標に向かって我々としては最善を尽くしたいと思います。

1つよくわからないのが、これから新型コロナウイルスの関係がどう影響してくるかということなんですね。実は、5月入園を辞退されている方も30人ぐらいおられる。そういう面では、雇用面というのが減少していくとなると、逆に需要という面で少し減っていくかもしれないし、ただ、外国人の方がこちらになかなか来にくいということであれば、雇用面は以前より強くなる要素も言われる方もおられます。労働市場といいますか、どのように変化してくるかというのを、これからの我々の検討材料の要素に入れていかなければならないのではないかと思っています。


○記者

保育士の確保というところで重要になってくると思われるのが、潜在保育士という方をどれぐらい確保できるかというところだと思うんですけども、市長も手紙を書かれるとか、これまでされてきたと思うんですが、今、岡山にどれぐらい潜在保育士がいらっしゃるかわかっているのかなというのが1つ。

それから、そういった保育士確保に向けて、少し話は早いと思うんですけど、来年度以降の確保策、さらに踏み込んだ対策をしていくかどうかのところをお願いできればと思います。

会見する大森市長

○市長

第一に、潜在保育士は岡山市内で500人程度はおられるというように思っております。これは、岡山市で保育士登録者のうち30歳から59歳までが5,500人おられます。あるアンケートでは、そのうち約14.5%が無職ということになって、800人ということであります。この800人のうち、若干、今は就職されたりして、いろいろと目減りしている可能性はあるんですけど、500人程度はおられるんじゃないかなというように思っております。おっしゃるように、その発掘というのも大きな要素だろうと思います。

そのほかに、保育士の確保については、賃金の上乗せとかさまざまなことはやらせていただいていると思うんです、宿舎の確保の問題にしてもですね。それも、もちろん続けていかなければならないんですが、この前、保育士を世に送り出していただいている先生方と話をしたときに、ある先生の話が非常に印象的だったんですけども、ある園に保育士が入られたようでありますけれども、そのうちの大半が早期に退職されたっていうことをおっしゃっているんですね。だから、やはり、どうも人間関係がなかなかうまくいかなかったということもおっしゃっていました。それは、逆に言うと、今、労働の流動性が非常に高いっていうところで、保育士じゃなくても、ほかの職業でも働くことができる、そういう人が多いでしょうね。だけど、やっぱり保育士、保育学科を出られている人っていうのは、子どもが大好きな人が多いわけです。したがって、本来であれば保育士を続けたいのにと思っておられるというような話も、その場でおっしゃっていました。

そういう面でいくと、賃金とか宿舎とか、そういったものももちろん継続しながら、さまざまな人間関係を改善していくような努力をしていくということも、地道なようですけど重要なことではないかなというように思っております。そういう研修とかを行いながら、保育士の皆さんにいろいろとアンケートをしてみて、そういうのが役立っているかどうかということをやっていく。それを多分、この1年2年だけの問題ではないのではと思うんですけれども、保育士が働きやすい、そういう職場づくりっていうのが、私は重要なんじゃないかなというように思いました。

よろしいでしょうか。


○記者

先ほど、保育士が働きやすい職場づくりが大事ということなんですけれども、それは各園に求めていくのか、それとも市として働きやすい職場づくりをしやすいような方策を何かしていくのかということと、今、保育士不足が要因で36.6%の園が利用定員を下回っているということなんですけれども、これは何人ぐらいの保育士がいらっしゃったら充足するようになるんでしょうか。


○市長

まず、後者から申し上げると、待機児童解消、単純に考えていくと259人の、今、待機児童が出ているわけです。通常なら、今までここでは6.4という数字を申し上げました。平均すると6.4、1人の保育士が6.4人の子どもを保育できるという数字であったんですけれども、どうも今必要としているのはゼロ歳児……。

ごめんなさい。259人で、6.4で割ればいいんですけども、ゼロ歳児っていうのは1人で3人しか見られない。だんだんと、より小さなお子さんが預けられるようになってきているというところを、今、岡山っ子育成局のほうで数字化いたしました。そうなると、1人で見られるのは3.6人だろうということで、259人を3.6で割ると、今の待機児童の必要保育士数が出てまいります。よろしいでしょうか。

それで、最初の、研修等々については、市のほうも組織として対応していきたいと思っています。


○記者

今回から手話通訳が会見に同席されるようになりましたが、これを導入された背景とか、市長のお考えをちょっと聞かせていただきたい。


○市長

率直に言うと、私が思い至らなかったところなんですけれども、議会のほうから、音を直接感じ取れない人もおられるんじゃないか、手話というものをぜひ活用したらいいのではないかというご指摘があり、それはそのとおりだろうということで、今日から手話をお願いしたということであります。これからも続けていきたいと思っています。

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