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令和元年12月20日市長記者会見

[2019年12月24日]

ID:20914

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令和元年12月20日市長記者会見議題

  • 就職氷河期世代を対象とした職員の採用について
  • 東京オリンピック聖火リレーコース公表について
  • 2019年を振り返って

令和元年12月20日市長記者会見資料

市長記者会見動画

就職氷河期世代を対象とした職員の採用について

会見する大森市長の様子1

 皆さんおはようございます。
 今日は、今年最後の記者会見になります。
 今年度、政府は経済財政運営と改革の方針2019(骨太の方針2019)の中に就職氷河期世代支援プログラムを盛り込んでおります。これは30代半ばから40代半ばの雇用環境が厳しい時期に就職を行った世代の中には、希望する就職ができず、現在も不本意ながら不安定な仕事に就いている、また無業の状態にあるなど、さまざまな課題に直面している方が多くおられるという課題に対応するものと聞いております。
 このため政府は、同世代の支援を3年間で集中的に取り組むこととし、同世代の正規雇用者を30万人増やすことなどを目標とした支援に動き出しております。
 こうした動きの中、指定都市市長会においては協議を行い、この問題に関して地域の実情に応じて、就職氷河期世代への雇用確保の促進に向けた取り組みを行っていくという共同宣言を先日の12月18日に行いました。そういう過程で、岡山市も同じような状況にあるのではということに改めて気づいたわけでありまして、就職氷河期世代の34歳から49歳を支援する必要性を認識したところであります。
 そこで、まずは岡山市職員の年齢構成などをチェックしてみました。そうすると、実は岡山市は、この就職氷河期世代、先ほど言ったように34歳から49歳ということでありますが、45歳から49歳は非常に採用人数が多くなっております。これは中核市になったときに多くの人材を採用したということで45歳から49歳は多いというようなこともあって、そうならば就職氷河期世代への対応ということで、34歳から44歳の方について採用するということでどうだろうかと、現在の職員の年齢構成を補うものにもなるのではないかということで考えてみました。
 受験にあたっては、学歴や職務経験の要件は求めず、同世代で岡山市の職員として頑張ってみたいと思われる方を幅広く募集したいと思っております。募集人数は事務職6名程度と考えております。これは、近年の事務職の採用が大体60名程度になっておりますので、1割はこの就職氷河期世代で賄おうということであります。できるだけ早い時期での採用をしたいと考え、2月に募集を開始し、来年の秋ごろの採用を目指したいと思っております。詳細については、今後人事委員会と協議していくことになります。
 この採用により、就職氷河期世代の方が岡山市職員となり、市民のために能力を発揮していただければと思います。また、岡山市が率先して取り組みを進めることで、就職氷河期世代の採用をはじめとした支援が、経済界全体に広がっていくことを期待しております。今後、経済界とも議論していきたいと思います。

東京オリンピック聖火リレーコース公表について

 次に、案件ではございませんが、東京オリンピックの聖火リレーコースの発表に関しての話を申し上げたいと思います。12月17日、東京2020の組織委員会から、聖火リレーの詳細ルートが公表されました。岡山市は5月20日水曜日の最終6番目の都市として聖火リレーが実施されます。コースは、市役所本庁舎を出発地点として、新緑の時期を迎えた西川緑道公園、岡山市のメインストリートである桃太郎大通りを抜け、岡山後楽園を左手に眺めながら岡山市のシンボルである岡山城内を駆け抜けるという、岡山市の魅力を詰め込んだものでございます。聖火ランナーの皆さまに岡山市の魅力を体感していただくとともに、気持ちよく駆け抜けていただけるようしっかり準備を進めていきたいと思っております。市民の皆さまにも沿道で聖火ランナーを応援していただき、みんなで2020年の東京オリンピックを盛り上げていきたいと思います。

2019年を振り返って

会見する大森市長の様子2

 最後でありますが、今年最後の会見ということで、2019年、全体を振り返ったコメントを少しさせていただきたいと思います。
 今年は平成から令和へと時代が移り、岡山市においても政令指定都市移行10周年、また市政施行130周年という大きな節目の年でありました。これまで培われてきた歴史を継承し、より豊かな社会を後世に引き継いでいくことの大切さを再認識し、市政に臨んだ1年でございました。
 今年は、空港南産業団地整備の完了、スタートアップ支援拠点の開設、整備目標を上回る保育の受け皿の確保、教育における学力向上、おかやまケンコー大作戦の実施など多くの成果が得られたほか、地域資源を生かした観光振興や、路面電車の岡山駅前広場乗り入れ、県庁通り1車線化、街路樹の再生などによる歩いて楽しいまちづくりも具体的に動き始めているところであります。
 さらにG20岡山保健大臣会合をはじめ、岡山芸術交流、おかやまマラソンなどにおいて、国内外から多くの方々に訪れていただき、岡山市の魅力を積極的に発信することができたものと考えております。
 こうした成果が得られた一方で、いまだ多くの分野で課題も山積しております。
 迎える新年におきましても、今年の勢いを維持し、諸課題の解決に向けて力強く取り組むことにより、市民生活の充実とまちの魅力と活力を高め、住むことに誇りと愛着の持てるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。皆さま方には引き続き、ご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

質疑応答

  • 記者
     氷河期世代の支援でお伺いしたいんですけども、まず1点、6人の採用ですが、これは毎年続けていきたいという意向なんですか。
  • 市長
     政府のほうは3年間というふうに言っていますけれども、我々は6名の採用ということでどれだけの応募があるのか、そしてその応募された方がどんな方なのかも含めて、その状況を少しやっぱり見てみないと、その次のステップについて、今の段階で確実にやるとかやらないというのはなかなかコメントできないと思っております。
     ただ、今までの宝塚市とか三田市が採用していた状況を見ますと、非常に多くの方が手を挙げられているということもあります。そういう状況であれば、我々は次年度することも考えていかなければならないのではないかと思っています。
  • 記者
     もう一点、岡山市が今回リーダーシップをとって、率先して採用していくという姿勢を見せて、経済界に広がりを期待したいということですけれども、大切なのは市長として、例えばこういう場で呼びかけるとか、新たにこういうフレームをつくってそういう支援を推進したいとか、そういう思いはいかがでしょうか。
  • 市長
     先ほど言いましたように、今回会議自体は開きませんでしたけど、指定都市の中でも、共同宣言を行うにあたって、案文をお互いがチェックし合いながら、それぞれの市役所の中で議論したと思います。私のほうも岡山の実態はどうなっているのかということから、職員の年齢構成も全部チェックしてみました。そうすると、確かに岡山市の場合は、30代の半ば以降がちょっと少なくなっているんですね。そういうことであれば、それは積極的に採用していけばいいのではないかと思った次第であります。他の経済界だって同じようなことも言えるのではないかと思います。
     若干定性的でありますけれども、私が職員から聞いた話では、人材不足ではあるんですけれども、やっぱり企業側がそういった就職氷河期世代の採用について、若干躊躇しているというような動きも聞きました。そういうことであれば、岡山市が採用することによって、その状況なども経済界は見ることになるでしょうから、それを見ていただいて採用意欲といいますか、そういうのを増していただくということが重要なのではないかと思っています。先ほど申し上げましたように、経済界との話を行う場がありますから、そういった場で話題を提供していきたいと思っております。それから岡山県内の市町村もまだ動いていないようです。こういったことも一つのきっかけになって、議論を進めていただければというように思っております。
  • 記者
     職員採用で1点だけ教えてください。受験資格で、いわゆる多分これは岡山市民だけではなくて、全国から募集されると思うんですけれども、先ほどお話のあった宝塚ですか、実際合格した人は、地元の人はやっぱり数名にとどまって全員ではない中で、市長として岡山市民を限定せずに全国とした理由はなぜなんでしょうか。
  • 市長
     それほど意識はなかったんですけれども、まず今ここに岡山市の職員、大勢の方がおられますが、別に岡山市民に限定しているわけではなく、岡山市民のために働いていただこうという意欲を持っている方であれば、我々として優秀な方であれば、それはぜひ採用させていただいて、岡山市、岡山市民のために働いていただきたいという気持ちがありますから、そこは特段そんなに議論した覚えはありません。
  • 記者
     岡山市民のために働くというのはもちろん承知しているんですけど、それは市民で困っている氷河期世代の方も多分たくさんいらっしゃると思うんです、税金を払ったりして。そういう人の底上げというか、繰り上げというのは。
  • 市長
     そこはどうでしょうかね。採用にあたってそこまで限定するというのは、あまり議論してないのですが、通常の募集でも同じ考えだと思うんですよね。岡山市、岡山市民のために働くという意欲があれば、誰でも来ていただければいいのではないでしょうか。その中で我々としてその優秀度、また意欲、そういったものを感じ取って採用させていただくという以外にないんですが。
  • 記者
     先ほど優秀、意欲とありましたけど、これはどういう優秀さ、どういう意欲をその中に入れられているんでしょうか。
  • 市長
     また難しい問いですけど、やはりこれから市民と接触する、そして新しくこの市民のために何が岡山にとって必要なのかということを考えていく。こういう能力ですね。それは、能力とともにやはり意欲が必要なわけで、そういったものは例えば面接とかそういったところから感じ取っていくんじゃないでしょうか。
  • 記者
     2点あるんですけど、1つ目は先ほど事務職が近年60人ぐらいっていうことなんですけど、この氷河期世代のときは大体、トータルでも構わないんですけど、今の例えば半分とかどのぐらい、何割ぐらいとかあるんですか、職員の採用について。
  • 市長
     一部、採用ゼロがひっかかっている時期もあるんですね。
     今の構成だったら言えるんですけど、当時の採用人数っていうのはちょっと調べないとわからないと思います。
  • 記者
     はい、わかりました。
     ちなみに採用された後って、個人的なことを聞くんですけれども、これまでのキャリアとかも加味されるんですか。
会見する大森市長の様子3
  • 市長
     もちろんキャリアも加味しますし、これは随分議論したんです。
     今までこういう年齢層の事務職を雇ったことはないんですね。経験年数は何年だとこうだというのが今まではあるんです。だから、そこはあまり厳密に考えないほうがいいのではと言っています。
     ただ、今度は現職員とのバランスはありますから、全く何も経験せずにいくのがいいかどうかというのもあると思うんですね。だから、そのあたりは2月に募集します。採用自体は秋になってきます。そういったところをどの段階までかはわかりませんけれども、少し考えて、今までのやり方とはちょっと違うやり方を考えていかなければならないというように思っています。
  • 記者
     要は、例えばいきなり給料が新卒みたいな感じになるとか、そういうことじゃなくてということですか。
  • 市長
     もちろん給与は大体整理されていまして、それは今までの経験年数、例えば正規であると100%だっけ、とかね、非正規の場合でも同じような業種だったら80%見るとか、そういう経験年数を見ていきますから、40歳ぐらいで大体400万ぐらいにはなるようなそういう格付はきちっとやっています。
     あとは、今申し上げたのは、初任給はそういう面で配慮しながらやれるんですが、入ってから、22歳とか18歳で入った方と同じような昇進をやっていると、それはやっぱりモチベーションの面でもなかなか維持していくのは難しいでしょうからね。そういうモチベーションを維持できる、入ってからの処遇、そういったことも考えてやりたいと思っています。
  • 記者
     2つあるんですが、1つが重複してしまうかもしれないんですが、就職氷河期世代、そもそも採用をされなかったり、就職できなかったり、非正規の雇用の方が今50万人いるだとか、そういった苦しい環境があったと思うんです。その苦労について改めて市長としてどのように認識されているかということを一つお願いします。
  • 市長
     そこのコメントも非常に難しいですけどね。正直言って私はあまり問題意識を持っていなかったんです。ただ、政府のほうでこういう骨太で議論が出され、それで政令指定都市の中でも就職氷河期世代を支援していこうじゃないかという話が持ち上がりました。
     よくよく考えてみると、岡山市においても一部採用凍結をしていた時期とも重なっているんですね。人数的に見ても岡山市の30代の後半の方が相当少ない状況にもなっている。そういう年代層の方々は非正規や、また無職である場合も結構ある。社会で生活するにあたってご苦労されているんではないかと思いました。
     そこで、もう早急に手を打とうということで出てきたのが今の時点でありまして、最も早くやれるのが2月ぐらいだろうということで、2月の募集という形にさせていただいたところであります。
     岡山市内の就職氷河期の方々の実態を調べてみたんですけども、一定の推計はできるものの、はっきりとしたことはよくわかりません。ただ、全国の例とかいろいろなものを見ると、岡山市としてやっぱり早急に動く必要があるという判断で、今日の場に至ったというようにご理解いただきたいと思います。
  • 記者
     2つ目なんですが、ちょっと細かいんですけど、受験資格、職務経験は問わないということなんですが、例えば岡山市役所で、今、非正規で働かれている方も受験資格はある。岡山市役所で非正規で働かれている就職氷河期世代の方々も受けられる。
  • 市長
     もちろん。
  • 記者
     受験資格について、学歴、職務経験は問わないということなんですけど、就職氷河期の世代は再就職も、就職も非常に難しいというのは、やはり非正規でずっとされてきて、なかなかキャリアを積めなかったというのはあるかと思うんですけど、そういう方が就職する、応募するにあたって、例えば職務経験を問わないっていうことになると、大企業のほうでずっとばりばりやってこられて、岡山市を受けるということも当然考えられるわけで、そういう方と、なかなかキャリアを積めなかった方と一緒の土俵で受けるとなると、なかなかその辺のベースの違いが、どうしても大企業でやってこられた方が有利になるかなと思うんですけど、その辺の何かバランスというか、本当の支援につながるためにどういうふうな採用試験をやっていくとかお考えが何かあったら。
  • 市長
     おっしゃる趣旨はよくわかるんですけど、ただ本人として不本意で企業で正規で働いている場合もありますよね。そういった方が岡山市役所を受けたいというのも一つの意思のあらわれですよね。もちろん非正規でずっとやっている方、そして非正規でも働かずに無職で自宅にいる方もいて、そのシチュエーションってのは確かにさまざまですが、ただ意欲を持って岡山市役所で働きたいと言っている方に関して言うと、やはりそういう公平感というか、そういうのを見て判断させていただくということになるのではと思います。
     先ほどの答えじゃないですけども、やっぱり岡山市をこれから良くしていこうというような意欲を持っている人、そういったことを中心に考えさせていただくというのがベースにあるだろうというように思っています。
  • 記者
     いわゆる昨今、同一賃金、同一労働と叫ばれている中で、今お話がありましたけど、やっぱり岡山市も非正規職員がいらっしゃると思うんですけど、そういう方でも正規職員の転換っていうのはいかがなんでしょうか。やはり先ほどモチベーションを上げるという意味でも外から採るより、まず中から改善という選択肢もあると思うんですけど、そのあたりいかがですか。
  • 市長
     教員なんかは特に若干非正規が多いと、他のところに比べても多いっていう話があって、そこは徐々にではありますが、正規の職員を増やしていくというようなことはやらせていただいています。
     それからあとは、会計年度任用職員の動きなんかもありますよね。そういったことでの転換はあるわけであります。しかしながら、一方で税金を使うわけですから、そういう面でのコストを最小にということだってあるわけですね。だから、そういうバランスの中で一つ一つの施策を考えていくしかないのではとに思っています。
     したがって、ほころびと言っていいかどうかわかりませんけど、こういう就職氷河期の時代というのは、特にこの周辺に比べて若干大変な人生を送ってきたというのであれば、そこにやっぱり光を当てていこうじゃないかというのが今回の件でありまして、一つ一つのバランスを見ながら、今回のような形でさせていただきたいということであります。
  • 記者
     じゃあ、今予定はないという認識ですか。
  • 市長
     非正規を急に、例えば正規職員を今まで60人前後事務職をやったものを100人なら100人にして、それを全部吸い上げるという、そういったところまでは考えていません。
  • 記者
     ちょっと案件外のお話で恐縮ですけれども、先ほど1年を振り返ってということで若干言及がございましたけれども、路面電車の駅前乗り入れについて議会のほうで乗り入れの凍結を求める陳情が継続審議ということになりましたけれども、その辺の受けとめと、あとそれが今後のスケジュールに影響するかどうか、その見通しをお願いします。
  • 市長
     まず9月議会でバス協会からの陳情がありまして、実証実験を求めるということがありました。実証実験は我々はできないけども、1月の下旬にバスの運行状況についてチェックといいますか、渋滞があるかどうかを検証しましょうという話をさせていただいたところであります。そして、9月議会では具体的に行動を起こすにあたっての国からの、正確には何と言うんでしたか、軌道事業特許を与える上でのものでしたか、議会への同意がありまして、それは同意をしていただいていると思っています。だから、大きな面では、この路面電車に関しては、議会のほうも方向としてはご了解いただいているものだと思っているところであります。
     今回の陳情がどういう事情で議会側として継続審査という形になったのか、この考え方を各会派から聞いているわけではありません。ただ、今までの大きな流れからいって、私は路面電車の乗り入れについては、議会側も方向性としてはご了解をいただいているものだと思って、我々としては次の予算要求の議論をさせていただきたいと思っております。
     今年一年間どうもありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

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