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令和2年2月7日市長記者会見

[2020年2月17日]

ID:20790

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令和2年2月7日市長記者会見議題

  • 「岡山市パートナーシップ宣誓制度」の導入について
  • 岡山市立放課後児童クラブ入所決定について
  • 街を楽しむ公共空間の創出に向けて有識者の方々からの意見聴取について
  • 桃太郎のまち岡山「Society5.0」社会実装研究会の開催について
  • バス出入り影響調査について
  • 岡山芸術交流「PUBLIC ART PROJECT OF THE YEAR ASIA」の受賞について
  • コロナウイルス対策について

令和2年2月7日市長記者会見資料

市長記者会見動画

「岡山市パートナーシップ宣誓制度」の導入について

岡山市パートナーシップ宣誓制度の導入について会見する大森市長の様子

 皆さんおはようございます。
 今日はいくつかの話題とともに、今日広報連絡していない項目についてもいくつかお話をさせていただきたいと思います。
 まずは、パートナーシップ宣誓制度でございますが、私としてはこの制度を導入したいと考えております。皆さんご承知だと思いますけど、パートナーシップ宣誓制度は、お互いを人生のパートナーとし、日常生活において相互に協力し合うことを約束した、一方または双方が性的マイノリティである2人がパートナーシップ関係にあることを宣誓し、市がそれを証明するものでございます。
 近年、性的マイノリティの方の人権に関する課題が顕在化するとともに、性の多様性に対する意識が高まり、岡山市議会などにおいても多く取り上げられるようになってまいりました。我々としては、平成31年4月に岡山市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例を改正し、性の多様性を尊重する視点を盛り込んだところであります。
 それで、具体的にパートナーシップの宣誓制度につきましては、市民のコンセンサスを得てからといいますか、その状況を踏まえて判断しようということを申し上げてまいりました。
 そこで、このたび皆さん方のお手元にあります性的マイノリティに関する市民意識調査を行い、結果がまとまったところであります。資料をご覧いただきたいと思いますが、まずは問3「あなたは、性的マイノリティに対する社会的な関心が高まっていると感じますか?」という問いに対しては、感じるが61.9%になっております。また、問9「パートナーシップ証明書の発行等、社会制度の見直しが必要ですか?」ということに関して35.7%の方が必要と感じているということになっております。このように全体として見れば、性的マイノリティに関する関心が非常に高くなり、かつパートナーシップ証明書の発行等についても必要だと思う方が相当数おられるということで、私としては今導入すべきではないかと感じるに至ったところであります。
 岡山市においては、今後パブリックコメントや男女共同参画専門委員会で意見をいただくなど一定の手続を経た上で、7月1日に制度が開始できるよう進めていく予定であります。
 なお、実はこの調査結果が出たときに、岡山市でも導入すべきだと思いましたが、中国地方では、政令指定都市として広島市がまだ行われてないということもあったので、広島市に一緒に取り組んでいかないかということを私のほうから提案をさせていただきました。岡山市と広島市では、さまざまな形で転勤をされる方も多いことであります。それで、転勤で例えば岡山市から広島市に行く、それで岡山市で宣誓の書類を書いていて、転勤先の広島市でまたもう一度書くということになると、やはり利用者にとっての負担、心理的負担等々が多いのではないかということで、それを軽減する意味でも岡山市、広島市が一緒にできればということを思って提案してみました。そうすると、広島市の松井市長から、すぐに賛同をいただきまして、今日広島市長も会見で話をされているところであります。
 こういうことで、一部都市ではもちろんされているわけでありますけれども、近隣のさまざまな都市がこういう宣誓制度を導入していただくというようなことの弾みになればというように思っているところであります。
 なお、パートナーシップ宣誓書、宣誓でありますけども、先ほど申し上げたように、2人が互いを人生のパートナーとして自分らしく生活されることを岡山市として応援するものでありますが、あと具体的な効力、効果がどういうものがあるのかということをこれから検討していきたいと思っています。例えば、市営住宅の入居の申し込みが2人でできるように、ということも一つの検討材料だろうと思っております。具体的にどのような支援ができるか検討してまいりたいと思います。

岡山市立放課後児童クラブ入所決定について

放課後児童クラブ入所決定について会見する大森市長の様子

 次に、岡山市立の放課後児童クラブの入所決定についてお話し申し上げたいと思います。
 実は、このようなことをメディアの皆さんにお話しするのは初めてなんです。それで、どうかとも思いましたが、プロセスをお話しするのもいいかなということで、今日お話しさせていただいております。
 実は、保育環境の待機児童については、何度もこの場でお話しし、大きくメディアの方も取り上げていただいているんですが、放課後児童クラブに関しても、実は5月1日現在の数字を、時期は少し遅れますけど、発表させていただいております。それで、今年も同じように5月1日付のものを発表させていただきたいと思いますが、全部で87、あと民営のものがいくつかありますけれども、そのうちの22が市立の放課後児童クラブという形になったわけでありまして、昨年11月から12月にかけて入所申請があった。それに対して入所が決定し、先日申請者に通知をしたということもありますので、今の段階での数字を少しお話し申し上げたいと思います。
 資料でありますけれども、申請者総数1,866人、入所決定者1,757人ということで、保留・不許可総数93人、通年利用の方は9人という形でとどまっております。実は、1年生から3年生まで、保育の延長と言えるような方は全員入っております。4年から6年生、高学年の方だけ、施設が足りなかったり、支援員が少し不足したりして不許可というのがございますけれども、そういうことで現在の状況はこうなっているところであります。もちろんこれからそういったニーズに合わせて、キャパをきちっと整備をしていきたいと思っております。

街を楽しむ公共空間の創出に向けて有識者の方々からの意見聴取について

有識者の方々からの意見聴取について会見する大森市長の様子

 これもお知らせでございますけれども、実は岡山市のまちづくりの今までの考え方というのは、水と緑とか、庭園都市とかいう言葉がございました。水と緑とは何なのかということを、1期目の就任直後に話をさせていただいていたんですけども、水というのは西川のことを指している、緑というのは後楽園を指している、こういうコンセプトで岡山のまち整理をしていたということでありました。西川は非常に水量も多く、用水路としては日本で一番きれいなぐらいだと思います。後楽園も日本三大名園としていいと思うんですけれども、ただ今のさまざまな動きがございます。
 例えば、トリエンナーレとして2回行わせていただいた岡山芸術交流ですね。岡山芸術交流は短い期間でありますけれども、実は一部、物を残しています。最も代表的なのは、城下の採光塔でありますね。昔は白い塔だった。今は彩りが豊かな塔に変わっていて、新しく赴任された記者の方は昔の像がわかないと思うんですけれども、そういうアートが残っているということもあります。それから、歴史という面からいくと、岡山城のリニューアルもありますし、歴史のまちしるべをどんどん設置させていただいております。
 歴史と新しい現代アート、それから来年度、市役所筋から西川まで完成する県庁通りの一車線化も、歩いて楽しいような通りになっていく、いろんな要素が加わっているので、この水と緑という2つのコンセプトとともに歴史であったり、現代アートであったり、さまざまな要素が私は加わっていくのではないかなと思っております。
 昨日、商工会議所で140周年の会がありました。会頭ないしは会頭のOBの人たちも、このまちづくりという点に非常に関心を持っておられました。私としても、この大きなコンセプトをどうしていくのかということを議論してみたいと思ったところであります。2月12日10時から、この会議室において行いたいと思います。ぜひご参加いただければと思います。

桃太郎のまち岡山「Society5.0」社会実装研究会の開催について

 次に、Society5.0の会議があります。これも釈迦に説法でありますけれども、Society5.0、まずは狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会、その次の5.0と言われています。私も皆さん方の記事やテレビの報道でよく見るんですが、一体どうなるのか、AIとかIoTとかという言葉は出ておりますけれども、市民生活にどんな影響があるのか、また市政としてそれらを踏まえてどう変えていかなければならないかというところはなかなか分かりづらい。完全に分かっている人はもちろんおられないんでしょうけれども、それにしても方向性がふわっとし過ぎているということもあって、我々としては何回かに分けて、Society5.0が市民生活、市政に与える影響について勉強したいと思っております。幸い、岡山には結構詳しい方が多いということも伺っていますので、第1回目を2月13日15時からこの会議室において行わせていただき、それ以降は順次行わせていただきたいと思います。

バス出入り影響調査について

 次に、路面電車の岡山駅前広場への乗り入れに伴うバスの出入り影響調査であります。1月26日と1月27日、2日間行わせていただきました。詳細なバスの数値については現在取りまとめております。今日の会見の間に合わないかと担当のほうには言ったんですけども、2月13日に発表させていただきたいと思いますが、日曜日、月曜日、26日、27日とも今の段階での感覚としては、バスの出入りへの影響はほとんど認められなかったということであります。
 私も2回ほど現地へ行かせていただきました。特に1回目は、実は日曜日ですね。シンフォニーで新春のコンサートをやっていたんですね。シェレンベルガーがオペラをやっていて非常に楽しく過ごしたんですが、用事があったもので、アンコールを聞かずに出ました。
 電車に乗って行ったんですけど、たまたま高松市の方、横で話を聞いていただけなのでありますけど、足の悪いお母さんと、イメージは70歳ぐらいだと思いますが、それと娘さんが2人でこのコンサートに来られていました。その親子の会話を横で聞いていましたら、まあアンコールを聞きたかったという話があって、ただマリンライナーの時間だと思うんですけども、電車の時間があるから、これは聞けないよねという話であったわけでありますね。会話はそれだけだったんですけども、降りて岡山駅へ、急がれたんだと思いますが、2カ所の歩道を渡るのか、そこで地下に下りていくのか、杖をつきながらの歩きは大変だろうなと私は思いました。
 彼らはもちろん乗り入れの話は全くしているわけではないんですけど、そういう高齢の方、また足の悪い人、そういった人に、早く乗り入れをして利便性といいますか、いい状態で電車に乗せてあげたいなという思いをしたところであります。

岡山芸術交流「PUBLIC ART PROJECT OF THE YEAR ASIA」の受賞について

岡山芸術交流の受賞について会見する大森市長の様子

 それからあと、皆さんこれを見てください。パブリック・アート・プロジェクト・オブ・ザ・イアー・エイジアっていうことであります。実は、一応広報連絡はさせていただいているようですけれども、このたびエイジア・アート・パイオニアーズよりパブリック・アート・プロジェクト・オブ・ザ・イアー・エイジアという賞を受け、先日このトロフィーが届いたところであります。この賞状は、これから市長室に飾らせていただきたいと思っております。
 この賞は、アートレビュー誌といった国際的な美術専門誌を所有する中国の会社、モダンメディアが昨年初めて開設した賞であります。2019年にアジアのアートシーンに貢献したアートの団体やアーティスト、展覧会を対象に選考するものであり、昨年のように国内外で多くの大規模な展覧会やアートトリエンナーレが開催された中で、岡山芸術交流2019がアジアで一番だったと専門家から評価してもらえたのは、非常に光栄なことであります。ほかにもさまざまな賞があるんですけれども、個人賞等々いろんなものがありますが、パブリック・アート・プロジェクト・オブ・ザ・イアー・エイジアっていうのは岡山芸術交流だけが受賞したということであります。
 実は、なぜ受賞したのか、何も書いてないんですよ。我々ではよくわからないので、総合ディレクターの那須さんにお伺いしました。一言で言うと、岡山芸術交流の独自性が評価されたのではないかということであります。アーティスティックディレクターのピエール・ユイグ氏に対する国際的な評価を物語るとともに、既存のトリエンナーレとは異なる、岡山芸術交流の個性的なアプローチが高く評価されたのではないかということであります。
 個性的なアプローチとは何かというところでありますが、ちょっと読ませてもらいます。これは那須さんの言葉でありますが、具体的にはアーティストがディレクター、通常はキュレーターや評論家がディレクターとなるわけですが、このアーティストがディレクターになる、コンセプチュアルアートに特化している、いわゆる絵画や彫刻など鑑賞型の作品ではなく体験型の作品が多かったと。瀬戸内国際芸術祭は、どちらかというとそういう鑑賞型のものが多いところがありますが、そういうコンセプチュアルアートに特化されたと。集客につながりやすい既存の有名作品に頼らず、新人作家の新作を積極的に展示したこと。また、市内の回遊性をポイントとしたコンパクトな会場構成へのこだわり。展覧会コンセプトの複雑さに尻込みすることなく、小・中学校との密接な連携を実現し、成功に導いたことということであります。これについては、質問されても、これ以上のことはわかりません。

コロナウイルス対策について

 最後でありますが、今いろいろな話題になっておりますコロナウイルス対策についてお話し申し上げたいと思います。
 今日は保健所長も来られておりますので、必要があれば保健所長からもお答えいただきたいと思います。
 岡山では、いまだ感染は確認されてない一方で、連日の報道から見ると、岡山市内で患者が発生することも十分あり得ることだということであります。市民から保健所への相談件数は1日当たり20から30件程度であります。相談内容としては、中国から帰ってきたが心配だとか、潜伏期間はどのくらいかといったものなどが寄せられております。
 先ほど申し上げましたように、市内でも患者の発生は十分あり得るということで、もし市内で感染が確認されると、疑い例の場合も含め、県内に3つある移送先医療機関として指定されている岡山の市立市民病院へ感染症法に基づいて入院した上で、医師などによって専門病棟において治療がなされるところであります。
 岡山市においても、庁内において会議開催や文書連絡などを1月中旬から適宜行い、市民の皆さんへも市ホームページや公式LINEでの注意呼びかけや、情報の収集などに当たっているところであります。
 保健部局では、保健所長を本部長とし、情報共有や協議を行う組織となる対策本部を1月22日に設置し、組織体制をつくった上で、医療機関や市消防局などと患者発生時の対応への調整を行っているものであります。
 また、産業分野においては、観光宿泊施設における宿泊者の動向を聞き取り、市内企業向けの経営相談窓口を設置しているところであります。動向の把握に努めさせていただきたいと思います。
 加えて、多くの市民が来庁する区役所などの市民窓口において、来庁者が安心できるよう手洗い消毒液の設置のほか、市が備蓄用に持っているマスクのうち一部を、持ってくるのを忘れた来庁者に渡すよう配慮するなど、感染防止を図っております。
 私からは以上です。

質疑応答

  • 記者
     パートナーシップ制度についてなんですが、性的マイノリティの方々に対する差別ですとか偏見ということがこの調査の報告書にもあったんですが、大森市長として、今マイノリティの方々に対してどういう認識を持っているかというのが1つ。それから、その差別とか偏見ですとかっていうものに対して、この制度導入によって社会がどのように変わっていけばよいかと考えていらっしゃるか、その2つをお願いします。
質疑応答をする大森市長の様子1
  • 市長
     それぞれいろんな人がおられます。性的マイノリティ、LGBTと言われることがこのごろ多くなっておりますけども、私としては、もうそこは偏見を持つべきでなく、皆さん同じように対応していくべきだと、そういう人権を尊重すべきだというように思っているところであります。
     私として、先ほど申し上げましたように、議会、それからメディアにも多く取り上げられております、このパートナーシップの宣誓制度をいつ導入すべきなのかということを考えておりました。私としては、やはりまだ当初の議論のときには、市民の方の反応がこれについて理解も高くなく、今やるとかえって混乱するとかいうこともあるのかなと。関心がどの程度なのか、またこのパートナーシップ制度についてどのように感じているのかというのをきちっと把握をすべきだと思ったわけであります。
     今回、調査をし、関心ももう6割を超え、またパートナーシップの制度についても3割を超える方が導入すべきだというような考えを持たれているとなったので、やはり今やるべきだろうと。やるからには、そういった方々の負担をより少なくするように動くべきではないかということで、政令市である広島市にも声をかけて、一緒にやりませんかという話をさせていただいております。今後、我々の動きを見て、追随していただける市が多く出てくれば、例えば転勤等々で移動したときも、その方々の心理的な負担というのは随分少なくなるんではないかなというように思っています。
  • 記者
     まず、パートナーシップ宣誓制度についてです。今、政令市同士でタッグを組むことによって周辺の自治体への影響とかというお話もされていたんですが、4月から高松市でも宣誓制度が始まるということで、ほかの自治体との連携っていうのも広げていくつもりがあるのかっていうこと。あともう一点が、性的マイノリティの方を対象としたというふうに書いてあるんですけれども、一部自治体でやっているような事実婚の方も対象にするような考えというのはあるのか、お伺いしたいです。
  • 市長
     まず、他都市、高松市が4月からって話は伺っておりました。先に動かれているので、我々としては今の手続を踏んでも7月になるので、こういう発表を一緒にやるっていうことはできないとは思ったんですが、当然ながら連携はこれから考えられると思います。それとともに、本当に政令市全体でどうするかという議論もあるんじゃないかなというように思っています。まだ政令市での働きかけはやっておらず、とりあえず中国地方の政令市2市のところで今回はとどめましたけれども、場合によっては、そういう政令市全体に広める動きをしていくということも私はやってもいいのではないかなと思っています。
     次に、事実婚の話ですけれども、政令市の中で2つの市が、確かに対象に含まれているということを伺っています。
     今回、このパートナーシップ宣誓制度を導入したというのは、先ほど申し上げたように、このLGBTの議論があり、さまざまな形で取り上げられたと、そして市民のそういう関心だとか必要性だとか、いろんなものを把握した上で、それに踏み出そうということを整理させていただいているので、その議論のところに、まだ事実婚までは入っていない。したがって、今回は事実婚については対象とはしないんですが、今後どうするかというところについては議論をしていきたいと思っています。
     以上です。
  • 記者
     児童クラブのことをお聞きしたいんですけども、今回22クラブの中で通年利用できないお子さんが9人いるということですけども、今後22から87に広げていくにあたって、市長、これはどのように分析されてますでしょうか。例えば、入所条件が厳しくなったがゆえにこういうことが出てきたのか、逆に今の保育案件でも言われているような人的もしくは施設的な、ハード的な不足が原因なのか、その辺の分析と、あと今後どうされたいかを教えてください。
質疑応答をする大森市長の様子2
  • 市長
     まず、放課後児童クラブについては、今は22でありますが、分母として87とおっしゃいました。そのとおりであります。今の制度を説明させていただいている過程の中での肌感覚でありますが、令和2年度では87の過半には行くんではないかというように思っております。今度は、その運営をどうやって、整然と、子どもたちないしは保護者の皆さんに満足していただけるようにやっていくかということになると思います。
     今おっしゃった受け入れ側の体制の問題でありますが、一つはやはり支援員の話であります。そこは我々が委託しているふれあい公社のほうで、支援員の確保については相当数力を入れてやるというように言っていただいているところであります。それから、あとはスペース、1.65平米ということに基準が整理されていまして、それに到達できないところはだめなわけですから、そういう面での施設整備も必要になってくるかと思っています。
     我々としてもできるだけの対応をしていきたいと思いますが、ただ先ほど言ったように、今回のその9人も含めて全体としては高学年の方でありまして、ゼロ歳児とか、それから5歳児までの保育とは少し違うのではないかなというように思っております。だからといって緊急度が小さいというふうに申し上げるつもりはないんですけども、その切迫性というところから見ると、保育環境の充実にどうしても頭が先に行ってしまうところはありますが、こちらのほうもきちっと対応をしていきたいと思っています。
  • 記者
     放課後児童クラブなんですけれども、今年度の5月時点の待機児童数79人とたしか聞いているんですけれども、それに比べて今回の数は、今回22クラブで93人ということで、大分増えていると思うんですけれども、その増えた要因についてどうやって考えられているというのをお答えいただけますでしょうか。
  • 市長
     まだこの全体像の整理ができてないんですよ。そこは例年ベースで40、50っていうオーダーでずっと来ていたと思うんですけども、これが我々の考え方での整理で、とりあえずはこういうようになっていると。5月1日現在での数字をまた出していかなければいけないのですけども、そこのところで、要因分析等々はきちっとさせていただきたいと思います。今のところの数字はこういうことでご理解をいただきたいと。
  • 記者
     コロナの関係です。宿泊キャンセルの状況とか、あとそれに対して市がてこ入れ策とかの対応があるかとか、ないかとか、お伺いできればと思います。
  • 市長
     宿泊キャンセルについては、定量的にはまだ把握していません。ただ、私もさまざまなホテルに行くときには聞いていますけども、やはり中国の客が大幅に減ったっていうのを昨日も聞きましたけど、やはりそういう状況にはなっているようであります。
     先ほど産業の窓口を設けたという話を申し上げましたけれども、これはとりあえず相談窓口を設けたところでありまして、その話を聞きながら、打つ手が我々としてあれば、早急に打っていきたいというように思っています。
  • 記者
     路面電車の関連なんですけども、延伸・環状化ですが、昨年8月に構想を打ち出されて、有識者の検討会を経て、今年度中に計画を策定すると思うんです。そこでお伺いしたいのが、もう今回計画をつくって総合交通計画の下に位置づけると思うんですけども、もうこれをもってして、市としては延伸・環状化をもう事業化するんだということを意味するんでしょうか。
  • 市長
     この前の計画の話ですか。
     そこは、我々としては来年度予算で次のステップを示したいというように思っています。
     それはもちろん、今までの計画とか分析だとか、この前の計画とかの話も踏まえた上で、我々として次のステップを提示し、議会側の了解を得たいというように思っています。
  • 記者
     確認ですけども、市長として、この延伸・環状化というのは、もう事業化するということを決めているということなんでしょうか。
質疑応答をする大森市長の様子3
  • 市長
     私としては、もう乗り入れの話は都市計画も決定しましたし、国の認可の手続も今行っているところであります。私として今伺っている情報で、早晩国のほうはその認可をおろしていくだろうという話もございます。当然ながら次の事業化に向けたものをこの予算で提示をします。
     それから、延伸環状化についても同様でありまして、いくつかの案を出させていただきました。その中で我々としてプライオリティーの高いもの、これについて次のステップに行くべく、通常ならば都市計画をやっていかなければなりませんから、都市計画をやる際には設計をしなければいけない、予備設計をしなければならないんで、そういう予算を出させていただきたいと思っています。
  • 記者
     新型コロナウイルスの対策についてなんですけど、市長は先ほど、まだ確認されてないけど市内でも発生するかもしれないと、一日に20から30件ぐらいの相談があるというふうにおっしゃっていましたけど、市としては専用の相談窓口を設けるとか、担当の職員さんをつけるとか、そういった何か対策、対応というか、これから何か考えていくとかっていうお考えはあったりするんでしょうか。
  • 担当者
     保健所では、現行の対応では現員で何とか対応をできておりますので、オペレーションの関係も含めて、今後もし対応をすべき件数が増える場合には、特別のコールセンター対応の場所を設ける必要があろうかと考えております。現時点では用意しておりません。
  • 記者
     放課後児童クラブで、ちょっと追加で、喫緊性はないとはいえ、これは93人の方が今待っていらっしゃるということで、その解消のためにどうされるかっていうのを改めてと、4月から直営化が始まるということで、どのような運営を目指されるかということ。
     あともう一つ、アジアで一番の賞を岡山芸術交流がとられたということで、それに対する市長の思いみたいなことをお教えいただけますか。
  • 市長
     まず、児童クラブについては、先ほど言ったように受け入れられない原因が何かっていうのが一番重要だろうと思っています。そこは、先ほど申し上げたように支援員の不足、そして施設のキャパの不足、この2つであります。これらについて、この不足を解消すべく動いていかなければならないと思っているところであります。
     それから、こちらの賞については、はっきり言って驚きました。かつ、これは光栄なことですよ。だって、日本だけでも、例えば最も近くには瀬戸内国際芸術祭があるわけですから、何で瀬戸内国際芸術祭を差しおいて我々がこういう賞をいただけるのか。
     政令市レベルでも現代アートの話って、政令市の市長会議をやると、もうしょっちゅうやるんですよ。横浜市長もよくお話しされますし、今回名古屋のトリエンナーレもいろんなことで話題になりましたよね。あとは、神戸もやっているんですよね。
     最初にこの話を聞いたときに、私はどうしてって、先ほどの那須ディレクターに聞くしかないかなということで、急遽聞いてもらったのが先ほどのことなんです。独自性っていうか、そういうものかなという気もしないでもないですが。
     ただ、私は今回瀬戸内国際芸術祭にも行かせていただきました。多くの人が来られて、私としてもすばらしいものだとは思ったんですが、岡山芸術交流とは違いますよね。例えば、アーチ型でここから瀬戸内海がある面、分断されるようなものというのは変だけど、そういうものとか、カボチャとか、皆さんも行かれたことがあるでしょうけども、そういう絵画的なイメージと岡山のこのコンセプチュアルアートなるものは違うことは間違いない。言えるのはそのくらいかな。非常に光栄です、一言で言えば。
  • 記者
     パートナーシップ制度についてなんですけども、当事者にとってどういった状況をつくり出すことが狙いなのかと、どういった社会を目指す中での導入なのかということをお伺いしたいと思います。
  • 市長
     先ほどどういう表現をしたかっていうのはちょっと確認しておきますけど、一つはやはり心理的な要素って大きいんじゃないですかね。このパートナーシップの宣誓制度っていうのは、社会として認めていくっていうことですよね。だから、それは自分として生きていく、もう生き生きと生きていくんだということを岡山市として、また社会として応援しようということですから、何といっても心理的な要素が一番だろうと思っています。
     それだけでいいのかということがあるので、先ほど申し上げたように市営住宅とか、そういったところにも2人で入れるようにとか、そのほかに何があるのか、病院のような、手術の同意とかありますよね、通常の家族の同意のようなものができるのかどうかとか、そういった具体はこれから検討をしてやっていきたいと思いますけども、心理的な要素は非常に大きいんじゃないでしょうかと思っています。
  • 記者
     改めてなんですけど、なぜ今このパートナーシップ、なぜ今この時期に導入制度の開始を目指すというふうなことを考えられたのかということを教えていただきたい。
  • 市長
     そもそもこれは経緯があります。皆さん方もLGBTの話は多く書いておられるんだろうと。テレビでも報道されておられます。かつ、議会側からもこのLGBTの問題については話がございました。私としては、これはいつの段階かではやはりパートナーシップ制度を導入していく必要があるだろうと。先ほど認識を聞かれましたけれども、私としても偏見を持ってはならない、平等に対応をしていくべきだというように思っていましたけども、ただ、非常にデリケートな問題でもあります。デリケートな問題で、かえっておかしくしてはならないということで、市民の関心、市民の理解がどうなのかというのを常に思っていたわけであります。それで、昨年、大きな市民の意識調査をさせていただき、その市民の意識の状況を見て、導入に踏み切ったということであります。

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