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令和元年5月30日市長記者会見

[2019年6月4日]

ID:13094

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令和元年5月30日市長記者会見議題

  • 岡山市の保育園・認定こども園等の入園状況と待機児童数について
  • 平津小学校児童クラブの開設と統一ルールの試行について
  • 可燃ごみ等のふれあい収集の対象者の拡大をします
  • 路面電車の岡山駅前広場への乗り入れの進捗について
  • 岡山芸術交流2019前売鑑賞券販売開始について

令和元年5月30日市長記者会見資料

市長記者会見動画

岡山市の保育園・認定こども園等の入園状況と待機児童数について

パネルを使って会見する大森市長1

 皆さんおはようございます。
 今日は、待機児童ほか、いくつかの案件についてお話を申し上げたいと思います。
 まず、待機児童数であります。
 (資料1)昨年の4月が1万7,464人の入園申し込みだったものが、1万8,284人となり、820人増になっております。それに対しての入園児童1万6,017人、これ認可保育園への入園児童でありますが、それに対して1万6,817人となり、800人増になっております。そして、企業主導型保育事業等々の利用が88人増えて、あとは特定の保育所等を希望してくる方も少し増えています。結果として、待機児童は昨年551人だったのに対して、353人ということで198人減っております。その内容について少し詳細にお話を申し上げます。
 まずは、ここで全体像を説明しておりますけども、平成31年4月1日時点では、申し上げたように1万8,284人の入園申し込みがありました。それに対して具体的な受け皿の確保の実績が1万8,967人ということで、供給量のほうが需要を上回っております。しかしながら、このように待機児童ほかが出てきている。この点についてお話を申し上げたいと思います。

 資料2をごらんいただけますか。
 この入園児童数に対して利用定員を下回っています。444人下回っている。この横の棒グラフを見ていただければわかると思います。この444人、この原因が何なのかというところがあります。
 一つには新設園が多かったから、やはり4、5歳児の受け入れ数が少し減ったという理由もあるんですけれども、やはり保育士不足で思うように児童を受け入れることができていない状況があります。受け入れた児童数が利用定員を下回った施設の割合が34.9%と、平成30年は21.5%だったのに比べて10%以上増えている、こういうことになっております。

 今申し上げた待機児童数353人の受けとめであります。
 資料5をごらんください。
 待機児童の定義を変えてから、潜在ニーズもどんどん表に出てきて、平成28年度以降待機児童が急激に増えてきました。729人、651人、849人というような数字になったわけでありますが、今年の4月1日が353人と、今申し上げたように減ってきております。昨年、私はこの場で、待機児童の解消について明るい兆しが見えてきたのではないかとお話いたしました。今後の話、来年の4月1日にゼロにしたいということを申し上げてきたんですけれども、もちろん供給量が相当増えてきていますから、明るい兆しはないわけではないんですけれども、困難さが増してきたという面もございます。その一つは、今申し上げたように保育士の確保が徐々に困難になっているということが1つであります。それから、何といっても10月からの幼児教育無償、保育の無償化が現実となっております。今後一層保育ニーズが高まる可能性があるということであります。

会見する大森市長の様子1

 この保育ニーズの高まりを少し定量的にご説明したいというように思います。
 アンケートを今年の1月に行いましたので、ご説明申し上げたいと思います。
 資料7を出していただけますか。
 ここで、保育所などの利用を希望する子どもの割合でありますが、前回、平成28年8月にアンケートをとっているものと、今年の1月にアンケートをとっているもの、ここを比較してみたいと思います。
 ゼロ歳児は55.5%が70.5%に、1から2歳児は59.5%が73.2%、3から5歳児は62.2%が72.7%と大幅に伸びる結果となっております。
 保育の量の見込みについては、ゼロ歳児は育児休暇、育児休業を取得される方が当然多いわけでございますので、その補正を行いました。というのがゼロ歳の育休補正と書いていますが、前回18.4%、今回が28.2%となり、計算をいたしますと、令和2年度の保育の量の見込みが2万3,756人ということで、大幅に増加する試算となっております。
 アンケートでは、母親の就労状況の調査も行っておりますが、就労率は前回調査より大幅に上昇し、63.6%が71.1%になっております。また、すぐにでも働きたいと回答する母親も多く、例えば働いていない保護者のうち26.3%の方がすぐにでも、もしくは1年以内に就労したいと回答しております。短期間でこれだけ就労率が伸びていることが大きく影響しているところでございます。

パネルを使って会見する大森市長2

 今度は資料8になります。
 今までは、これ、1万8,284人、これが保育の実績ベース、実線で書いているところ。それが、今度点線で1万9,424人、これが昨年の7月の簡易アンケートの結果ではこの数字だったんです。それが、今回1月のアンケートでいくと2万3,756人という、大幅に増加しているところであります。ここから少し点線が下がっているのは、お母さん方の対象年齢の層が小さくなっていくっていうことで若干減りぎみですが、こんな状況になっています。
 約4,300人上回っているわけであります。ただ、この約4,300人というのはどうなのかって考えたときに、本当にお子さんを預けるっていう現実の数字なのかどうかというところについてはもう少し分析を加えないといけない、潜在ニーズを含むものでありますから、その数を全て前提にしてやらなければならないものではないと思っておりますけれども、今年4月の申し込み実績1万8,284人を大きく上回り、引き続き保育の受け皿確保を進めていかなければならないことだけは確かであります。
 このアンケート結果をもとに、今年度中に新しい「子ども・子育て支援事業計画」を策定いたします。この計画の中で、地域ごとの、また今後5年間の保育の量の見込みと各方策を定めることになりますが、新設の認可保育園の整備は、2年はかかります。そういうことを前提に、一層の量的な充実、認可園の新規事業者募集も必要な状況と考えているところであります。
 例年7月に新設園の募集を行います。認可園の入園申し込みの推移や、今後の児童数の推計、アンケートでわかる保育ニーズの伸び等をもとに、どこの地域でどれだけ募集していかなければならないかを大至急検討するよう、担当部署には指示をしたところであります。

平津小学校児童クラブの開設と統一ルールの試行について

 次に、平津小学校児童クラブの開設と統一ルールの施行ということで、あわせて子育て環境の話について2点目を申し上げたいと思います。
 平津小学校区において新たに児童クラブを開設し、今後の統一ルールによる実験的な運営を行うことにいたしました。説明をいたします。
 まず、経緯を少し申し上げますけれども、現在は地域の方々が児童クラブを運営していただいているわけですけども、地域によってサービス内容、利用料金それぞれ異なっております。したがって、地域によっては募集してもなかなか職員が集まらないなどの課題もあって、このままの運営では維持できないのではないかという声が我々のところに寄せられました。

会見する大森市長の様子2

 そこで、今後は岡山市が責任を持ってクラブの運営にかかわりながら、統一ルールを導入してサービスや利用料金などを平準化し、運営を一元化していく方向性を示しているところであります。
 今回、その統一ルールを作成いたしましたので、令和2年度からの本格実施に先駆けて、平津小学校児童クラブにおいて実験的な運営を開始いたします。
 この平津小学校児童クラブは、7月1日に開設をいたします。ここでは統一ルールを実際に動かしてみて、ニーズに合っているか、現実の運営が回っていくのかなどを検証していく予定であります。そして、課題や不都合などが見つかれば、その都度対策を講じていきたいというように思っております。他のクラブの方々にも状況をしっかり見て、参考にしていただこうと思っております。
 来年度からは、この統一ルールを受け入れていただけるクラブを公の施設、市が直接責任を負うクラブと位置づけた上で、市ふれあい公社で一括運営してまいりたいと考えております。各クラブに対しては、既に連休前に統一ルールの内容を説明し、現在検討をいただいているところであります。
 来年度に移行していただく場合には、7月の初旬までに判断をいただきたいとお願いをしているところであります。なぜ7月の初旬かっていうと、9月の議会にこの条例などを出させていただこうと考えております。来年の4月から本格施行するまでには、やはり一定の準備も必要ですし、そういったことを兼ねて条例等々を9月議会で出させていただくためには、やはり7月の頭には何らかの全体像を我々としては把握しておく必要があるということでございます。
 我々としては、できればこの本市の提案にご協力をいただければというように思っております。あわせて、クラブ側への説明も丁寧に行っていきたいというように思います。
 最終的な目標でありますが、遅くとも令和4年度の当初までには、全てのクラブが公の施設となって、市内全域で同じサービス、同じ利用料金で運営する形に持っていきたいと思います。

可燃ごみ等のふれあい収集の対象者の拡大をします

 現在、市内全域で行っている可燃ごみ等のふれあい収集について、私が市長になったころには対象者はずっと要介護3でありましたが、昨年の10月に要介護3から要介護2に拡大をいたしました。しかし、ふれあい収集を希望される方や、また居宅介護事業者等からは要介護1でもごみ出しが困難な方がいらっしゃる旨のご相談をいただき、令和元年6月から対象者を要介護1へ拡大し、本事業を必要とされているごみ出しが困難な方のニーズに応えていきたいと思います。

路面電車の岡山駅前広場への乗り入れの進捗について

会見する大森市長の様子3

 案件は以上でございますけれども、それ以外に2つ、ちょっとお話を申し上げたいと思います。
 1つは路面電車の乗り入れであります。
 岡山駅の交通結節点機能の強化による観光客を含めた利用者の利便性の向上、また中心市街地の回遊性の向上等を目的に、取り組みを進めてきたところでありますけれども、乗り入れに関する都市計画法の手続については、5月27日に都市計画審議会でご承認をいただきました。来月の6日に都市計画決定をする見通しとなっております。1つの大きなハードルをここで超えていくということになろうかと思います。
 今後は、路面電車の乗り入れと、それに合わせた岡山駅前広場の詳細設計を行う予定でございます。また、軌道法の手続も必要でございますので、そういった手続を経て工事に着手し、令和4年度の完成を目指してまいりたいと考えております。

岡山芸術交流2019前売鑑賞券販売開始について

会見する大森市長の様子4

 最後に、岡山芸術交流2019前売鑑賞券販売の開始であります。
 今年9月27日に開幕する現代アート展、岡山芸術交流2019の前売引換券について5月27日からネット販売、チケットセンター、市内プレイガイドなどで販売を開始したところであります。
 会期中は一般の方が1,800円、また岡山県民枠の方も1,500円でありますけれども、前売価格は1枚1,000円とさせていただいております。お得でございますので、この機会にぜひお買い求めいただければと思います。
 また、子どもたちに本物のアートを触れていただき、さまざまな触発といいますか、そういうことを促す意味でも、高校生以下を今回は入場無料とさせていただいております。旧内山下小学校をメイン会場とし、多くの世代に現代アートをお楽しみいただく準備を進めております。開幕まであと4カ月弱、春の瀬戸内国際芸術祭も非常に人気だったと伺っております。秋のこの岡山芸術交流も、多くの人でにぎわっていただきたいと思います。皆さん方、PRに一役買っていただければと思っております。
 以上です。

質疑応答

  • 記者
     待機児童のことでお尋ねをさせてください。待機児童の数自体は順調に減少している状況ですけれども、前回から懸念されていた保育士不足というのは、待機児童をゼロに向けては大きなハードルになってくるのかなという結果かと思うんですけれども、見込み、潜在的なニーズを含めてですけど、来年の4月には2万3,756人という見込み数も今回出されました。その数に対する受けとめと、今後整備を進める保育士確保を対策として進められると思うんですが、岡山市として新たな策は何らか講じていくのかということを2点お尋ねできたらと思います。
会見する大森市長の様子5
  • 市長
     まず、保育士の不足っていうのは先ほど申し上げたように、利用定員よりも相当受け入れ人数が減っている、小さいんですね。それはやはり原因を聞くと、保育士不足だというように言っておられる園が結構あります。
     その対策っていうのは、昨年からずっと議論をしてきて、奨学金だとか宿舎のサポートだとかをさせていただいています。ただ、それは今年の4月から動き出したんですね。それがどの程度効いてくるのかというのを見ていかなきゃならない。私はほかの自治体のさまざまなサポートの状況を聞いている限りは、若干これから効いてくるのではないかなというようにも思っているところであります。ただ、本当にそれだけでいいのかどうか、ちょっともう少し実態を見ながら、来年度に向けて議論をしていかなきゃいけないというように思っています。
     それから、この2万3,000人と1万9,000人の差、4,000人強についてでありますが、本当に2万3,000人に伸びるかどうかっていうのはわからないですね、これ。ちょっと例えば人間の心理として考えていくと、とりあえず保育をお願いしますというふうに印をされる方もいる。実際上、本当に保育園に子どもを預けるっていうことに全部が結びつくわけじゃ多分ないだろうと思うんですよね。だから、そのいうのが一体どのくらい下がっていくのか。それにしても1万9,000人と2万3,000人、こんなに4,300人も開くのかという感じはあるんですけど。そういうことを分析しながら、来年度の供給量は、来年度の4月ないしはその次の年の4月に向けては、相当数供給を増やしていく必要があるというように思います。その数字については、7月までにちょっと詰めていきたいと思っています。
  • 記者
     何点か待機児童の件で伺いたいのですが、この353人という数字は、例えば統計をとり始めて何年間でどれぐらいの位置にいるのかという、そのあたりを伺いたいのですが。
  • 市長
     実は、私が市長になる前はずっとゼロだったんです。少しだけ簡単にお話ししますとね、待機児童はずっと岡山市はゼロだったんです。どういう扱いをしていたかというと、例えば岡山市は約789平方キロある。非常に広いので、周辺地域の一部は少しやはり保育園でも定数が余っていた。中心部にいくら困っている人がいても、そこに行けばいいじゃないかっていうことで、それは待機児童にカウントしなかったんです。それをカウントしようと整理したのが資料5ですね。出てきた数字が最初729人っていう数字なんですよ。そこから猛スピードで供給量を増やしていったんですが、潜在ニーズはどんどん顕在化していくということで、少しの間待機児童が増えていったと。ようやくその供給量に応じて認可保育園、企業主導型保育の整備、いろんなものに応じて下がってきている。こんな状況です。
  • 記者
     わかりました。じゃあ、平成28年度からのを見て…。
  • 市長
     平成28年度以降だけのほうがいいと思います。
  • 記者
     それと、このアンケートで4,300人にはね上がったということですけれども、去年も同じようなアンケートってとられたんでしょうか。
  • 市長
     簡易アンケートはとっていますが、同じようにやっているのは平成28年の数字です。だから、3年に1回やっていますから、平成28年と平成31年で比較しています。
  • 記者
     平成28年の数字っていうのはアンケートからの潜在ニーズ、量の見込みはどれぐらいあったんでしょうか。実際と合っていたんでしょうか。
  • 市長
     もし必要であれば後で資料をお渡ししますが、平成29年1月12日に発表している資料があります。アンケート結果によって保育のニーズを算定しているんですが、そのときは平成29年が1万9,379人、平成30年が1万9,130人、平成31年が1万8,906人という数字であります。
  • 記者
     今年受け入れの予定では申し込みの数が800人近く増えた、これは平成27年とかと同じレベルの増加だということだったんですが、このあたりの増加が去年よりもしかも申込者数が増えているということは、やはり10月の無償化の影響がもうこの年度の最初から出ているっていうふうな認識なんでしょうか。
  • 市長
     おっしゃるとおりです。それは、実は平成30年から平成31年の新しく申し込みをされた児童数ですけれども、まず4歳児の申し込みが一番多いんです。5歳児も相当数増加してきている。ということからいくと、要はずっと働いているという場合、例えば2歳児とか3歳児から保育というのが多いんですけども、4歳児ということでいくと、今パートをやっているとか、フルタイムで働いていても誰かにちょっと見てもらっているとか、そういった方が、例えば無償化だったら保育園に預けてもいいんじゃないかというふうに思われているんではないかと。ここは推測の域はあるんですけれども、4歳児が一番多くなっているっていうのは、やっぱり無償化の影響が出ているんじゃないかと思います。
  • 記者
     改めて、国の無償化の施策は決まったことなんで、もうどうしようもないとは思うんですけど、どういうふうに自治体としては思われているんでしょうか。
  • 市長
     私自身、子どもとか子育てに予算を充当していくっていう大きな方針は賛成ですし、岡山市としてもやっていかなきゃいけない、こういう話だと思うんですが、今この時期に、特に岡山市のように待機児童の定義を変えてみると本当にニーズが膨れていたという実態がわかって、猛烈に整備を行っているときの無償化の議論っていうのは、我々の計画が若干思いどおりに動かなくなる要因にはなっているということだろうと思います。ただ、大きな面で、私はこの子育て関係の公費充当はやるべきだというように思います。
  • 記者
     確認ですけど、改めて今年度末までに待機児童を解消するという大きな目標を掲げられてやってきたと思います。その達成については、次期の子育て計画のほうに持ち越さざるを得ないような状況だという認識でしょうか。
会見する大森市長の様子6
  • 市長
     今も、正直な実態を全部出させていただいていますが、皆さん方も個人的にはお感じになっていることもあると思います。ただ、我々が目標を立てたからどうというのもないわけではないんですけれども、今のお父さん、お母さんにとってみると、早く現状を何とかしてほしいとみんな思っているわけですから、とにかく諦めずにやっていくしかないというのが率直な感じであります。担当も局長以下も相当目が血走ってやっていますから。コンシェルジュさんたちもよくやってくれたと思います。そういうことで企業主導型等々も100人近く増えていますよね。こういうのはご案内をして対応していただいたわけでありますから、そういうみんなの空気は非常にいいと思うんですけれども、答えを端的に言うと、ハードルは上がってきているけれども、諦めずにやっていくということであります。
  • 記者
     待機児童で1点だけお尋ねします。
     当初、今年度中の待機児童ゼロということで、もちろん幼児教育・保育の無償化、想定外だったかもしれませんけれども、あくまで今年度中のゼロ、思いを聞かせてもらえますか。
  • 市長
     先ほどの答えと同じになるんですけれども、ハードルは高くなってきている。その要素が、一つには保育士不足、もう一つには無償化の影響が相当出てくるということではありますが、諦めずに対応を考えていきたいというように思っています。
  • 記者
     諦めずにというのは、あくまでゼロにするんだという認識でいいですか。
  • 市長
     もちろんゼロにするという目標を諦めずに対応をしていきたいというように思っています。
  • 記者
     話題が変わるんですけど、昨日から気象庁が新しい大雨の防災情報について、レベル別のものを発表するようになりましたけれども、改めてですが、率直に市長としてはわかりやすいのかどうかも含めて、その対応というのはどういうふうに感じていますか。
会見する大森市長の様子7
  • 市長
     私はずっと関係の方に言っていたんですけれども、大雨特別警報は、昨年の災害のときに発表されましたよね。特別警報って何なのかと、市民の皆さん方はなかなか理解されてない。我々担当でさえ特別警報って、というぐらいの感じがあったので、特別警報を出すことによって何をするんだとか、どんな意味があるんだとか、そういうのを明確に出してほしいということを政府の幹部の方とか、各党の幹部の方に申し上げていたんです。少なくとも大雨特別警報はレベル5という形になりましたよね。それ以外も緊迫度みたいなものが伝わる形になったので、私はよかったと思います。
     我々の対応ももちろんですけど、やはり最初は自助、自分で自分の身を守っていく、そして共助、こういう流れにならざるを得ないわけですから、ああいうきめの細い対応をしていただいてありがたいと思うと同時に、今度はそれを我々としてきちっと認識していかなければならないというように思います。
  • 記者
     来月、再来月、そのレベル2とか3とかがきっと出てくるのではと思うんですけれども、市民の方に周知という意味ではどのように取り組んでいきたいというふうに思われますか。
  • 市長
     具体的にはまだ考えていませんが、今回もテレビ、新聞、本当によく扱っていただいていますよね。浸透するには若干時間はかかりますけど、私はメディアの動きはとてもありがたいなと思っているところでありまして、我々としてどうするかはこれから考えたいと思います。
  • 記者
     6月1日に、政令指定都市10周年の記念式典が開かれますけれども、市長からごらんになって、岡山市が政令市になって10年、どういう成果というか、政令市になった意義にどんなものがあったというふうにお考えになっているんでしょうか。それと、問題点があればあわせて。
  • 市長
     私は逆にお伺いしたいと思うんですが、ここはそういう場ではないので、別の懇談の場でメディアの方々のご意見をお伺いしたいなと思いますけれども、私自身は、岡山というのは中四国の中心都市として位置づけられるべき都市だろうというように思っています。今、経済的にも非常に順調で動いていますし、コンベンションほかそういう人の交流も多く出てきています。そのほか、子育て環境が今話題になっていますけれども、そういう社会福祉、子育て環境の面でも、私はある程度の実績を残しているのかなと思っているところであります。ただ、慢心することなく先人たちのやってきたものを誇りとして、それをさらに飛躍させていきたいと思っています。
  • 記者
     1点お伺いしますけど、案件外なんですけど、先日通学中の子どもたちが狙われて、2人の方が亡くなるそんな事件がありましたが、岡山市として今後の通学路の安全対策といいますか、そういった部分で何か考えている面がありましたらお願いします。
  • 市長
     岡山県警から情報提供があったという話を伺っています。その県警からの話はすぐに各学校に流し、昨日も何か男子高校生が不審な男に追いかけられるという事案もあったということで、これも対応させていただいているところであります。
     学校から保護者のほうに話をしている中で、件数ははっきりしませんけども保護者のほうからもいろいろとした反応はあるようでありまして、やはり子どもたち、何といっても安全が第一ですから。それで、我々に何ができるのか、そういう声を聞きながら考えていくということなのかなと思っています。
     この前、ここで申し上げた保育園児が園外保育をしているときに交差点に車が突っ込んだという事故、これは痛ましい事故だけども、我々としては動きやすい対策ではあったんですが、今回のようなものはどう対応できるのか。今日も、保護者の皆さんは随分見守りとかに出ていただいているそうであります。そういったことをやりながら子どもたちの安全を守っていく、さらにプラスアルファの施策があるのかどうか、そこはこれから考えていきたいと思います。

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