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令和元年11月25日市長記者会見

[2019年11月28日]

ID:20886

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令和元年11月25日市長記者会見議題

  • 令和元年10月現在の待機児童数と令和2年4月における保育の受け皿の確保状況について
  • 交差点の安全対策について
  • 市立小中学校の空調設備工事の進捗状況について
  • 心身障害者医療費助成制度の改正施行について
  • 台湾女子・日本代表(男女)パラ・パワーリフティング選手の強化キャンプ実施、及び台湾パラリンピック委員会との事前キャンプ実施に関する協定の締結について
  • プロヴディフ市(ブルガリア)への訪問報告について
  • 岡山芸術交流2019について

令和元年11月25日市長記者会見資料

市長記者会見動画

令和元年10月現在の待機児童数と令和2年4月における保育の受け皿の確保状況について

パネルを使って会見する大森市長の様子

 皆さんおはようございます。
 今日は、まずは令和元年10月現在の待機児童数と令和2年4月における保育の受け皿の確保状況について、お話し申し上げたいと思います。
 お手元の資料をご覧いただければと思いますが、まずは入園申し込み、今年の4月1日が、1万8,284人が1万8,894人と、610人増になっています。昨年度は429人増でありますから、多くの人がまた新たに入園申し込みをされている状況になっております。
 それに対して入園児童、昨年度は574人増だったものが586人増と、増えてはいますけれど12人の増加にとどまっている。預かり保育等は386人が416人となって、前年度に比べ30人増、特定の保育所等を希望する方が642人から623人ということになっておりまして、最終的には待機児童353人が386人と、33人の増となっているという状況であります。
 それらについての分析をこれからさせていただきたいと思います。

 まずは、資料2をご覧いただきたいと思います。
 これが平成28年度以降の待機児童数の推移であります。待機児童は平成29年4月1日から着実に減少してきたんですけれども、今回は残念ながら33人増となってしまいました。4月以降の申し込みが例年以上に増えたことで、待機児童が増える結果となったところであります。
 では、なぜ申込者が増えたかいうことにつきまして、資料3をご覧ください。
 10月15日の記者会見で少し申し上げましたけれども、8月以降の申し込みが多くなってきております。上の表を見ていただければ、5月から7月までは昨年度に比べまして5%程度の増で推移していたものが、8月以降は10%、10月になっては20%近く伸びている状況がわかると思います。無償化に関する問い合わせが多くなったのも8月ごろからであると、担当の部署から聞いております。やはり、無償化の影響がこの申込者増につながっていると考えていいと思います。
 それでは、来年度はどうなるかということで、まずは受け皿の確保状況を説明したいと思います。資料4をご覧ください。
 現時点での保育の受け皿の確保状況ですが、来年4月では認可園の新設を中心に認可外保育施設―企業主導型の保育事業等々ですが―を含め、網かけの合計、872人分を確保できる見込みであります。10月1日までの増加が107人、4月1日までの増加が765人となっております。したがって、今年度の子ども・子育て支援事業計画の目標である700人分を上回る目途はついております。
 一方、どれくらいの入園の申し込みが見込まれるかということですが、それは資料5をご覧ください。
 アンケートの調査を実施したことについて皆さん方にお話を申し上げたと思います。この資料には、無償化の影響がもう既に含まれているものでありますけれども、来年4月の申込者数、1万9,424人と想定をしております。これを上回る1万9,839人分の受け皿は確保できる見込みであります。アンケート調査の1万9,424人と,今のこの10月段階での申し込みを比較して、資料5の折れ線グラフがありますね。1万9,424人というアンケートの数字ですけど、当然1万8,284人と直線で結んでおりますが、今の実数がどこにいっているかっていうと、この直線よりも若干上振れしている、そんな状況になっている。担当者から聞くと、1万9,424人で収まるかどうかははっきりしないものの、最終的な数字がそんなに大きく上振れすることはないのではないかというのが、現場の感覚だと聞いております。ただ、若干の上振れはあるかもしれません。そういうように、供給のほうが上回るだろうととは想定しています。しかしながら、もうここでも何度も議論していますように、施設自体ができても保育士がいないと対応ができないわけであります。
 次は、資料6をご覧ください。
 今年の4月では約35%、10月では約26%の、認可施設で利用定員を下回った受け入れとなっております。昨年を比較しますと、利用定員を上回った施設は、同じ4月1日、1年前は21.5%、それが34.9%になり、昨年の10月1日は19.5%のものが26.1%になっている。したがって、本来もう少し受け入れたいが受け入れてないという結果になっていると見ていただければと思います。その原因は、やはりもう保育士が足りないということであります。(私立認可園の)園長会からの聞き取りでも、保育士がいれば利用定員を上回る受け入れを行いたいと言っているわけであります。当然ながら、この定員弾力化による受け入れは、制度上認められているものですから、利用定員を上回ってお子さんを受け入れても何の問題もないわけであります。したがって、保育士の確保は待機児童解消のための最重要課題であります。
 平成29年度から行っている保育士の処遇改善事業、市独自の賃金2%の上乗せ等に加えて、今年度から新たに保育士の宿舎借り上げ支援や奨学金返済支援を行っているところであります。市独自の2%賃金上乗せについては今年度限りの施策でありますけれども、私自身、継続の必要性は感じております。来年度に向けてどのようにしていくかは検討してまいりたいと思っております。
 また、保育士、保育所支援センターでは、潜在保育士を対象とした実習体験研修会や就職支援などを行っております。また、保育士が子育てをしながら働けるように、保育士自身が勤務する保育園等に自分の子どもを預ける場合には、大幅な加点も行っているところであります。保育士養成学校を卒業される皆さん、また潜在保育士の皆さんには、ぜひ岡山市の子どもたちのために保育士として働くことを考えてほしいと思います。

 最後ですが、無償化の影響ですけど、決して小さなものではございません。来年の春以降も、女性の就業意欲と相まって保育のニーズは増えるであろうと思っております。これから来年度の予算編成作業が始まりますが、保育士確保のための施策や子育て施策の拡充などについて、しっかりと議論をしていきたいと思っております。働くお父さん、またお母さんたちの思いを受け、一人でも多くのお子さんが入園できるよう、全力で対応してまいりたいと思います。

交差点の安全対策について

会見する大森市長の様子1

 今年5月の滋賀県大津市での事故を受け、岡山市において同様の事故が起こらないよう、小・中学生の通学路及び幼稚園、保育園児の園外活動の移動経路の再点検を指示し、見直してもどうしても通らざるを得ない経路上で、過去5年間に子どもたちが被害者となった事故が2件以上発生した交差点において、鋼製のポールを設置することを表明し、17カ所の交差点を抽出したところであります。お配りしている資料に、17カ所の位置図と完成イメージがあると思います。
 交差点内でのポール設置位置については、通学路や園外活動の移動経路上とし、視覚障害者や車椅子を利用されている方々の意見を聞きながら、ポールの間隔を決定しているところであります。ガードレールの支柱の上にこのポールがくるんですけど、これが高さ85センチ、太さが直径20センチということで、間隔は、有効幅員約1.3メートル、車椅子の幅が90センチなので、1.3メートルであれば、そこは円滑に車椅子も通ることができるだろうということであります。
 このポールの使用材料ですが、国から当面の対策案として示されたガードレールの支柱を使用し、歩行者や自転車の接触や視認性に配慮するため、反射材のついた黄色のゴム製の弾性カバーを取りつけることにしております。17カ所全体で約190本のポールを設置し、費用は約3,000万円程度と見込んでおります。
 年度内の完成に向け、速やかに対策を実施するよう指示しているところであります。

市立小中学校の空調設備工事の進捗状況について

 岡山市立の小学校、中学校の空調設備工事の進捗状況について、現状及び今後の予定についてお知らせをしたいと思います。
 まずは、中学校でありますけれども、全38校の全て、整備が完了しております。既に今年の夏から使用が開始されております。
 小学校については、全91校のうち76校は今年度内に完了もしくは完了の見込みであります。残る15校は、今年の9月以降、入札の不調が続き、契約ができていない状況になっております。
 少し経緯についてお話し申し上げますと、特に昨年の夏、記録的な猛暑でありました。これを受けて、子どもたちの命を守るための熱中症対策が最優先課題であるということで、中学校については使用開始時期を当初の予定から1年前倒しをして、今年の夏に全校で使用開始できるよう整備を進めてきました。小学校についても、令和2年夏に全校で使用開始ができるよう整備を進めることとし、中学校に比べて学校数も多い上、中学校への設置工事と並行した作業が必要とされる中、何とか全体の8割を超える学校について、年度内の完了の目途がたったところであります。
 ただ、15校は入札が不調ということでありますけれども、この入札不調の主な原因は、昨年7月の豪雨災害の影響もありますが、全国的に学校空調設備整備の時期が重なったということで、技術者や職人が不足したものと考えております。
 現在、残る15校についても年度内の完了を目指し、複数の事業者と協議を継続しております。12月上旬までに契約ができれば、年度内に完了ができる見込みもありますが、協議が調わない場合も当然想定されます。その場合は、来年2月ごろまでの契約を目指して、契約事務を進めることになります。
 なぜ来年の2月に契約ができると想定しているのかということですが、今、入札不調の原因となっている最大のものは、会社における技術者、そして職人の不足ということが考えられますので、2月ぐらいになるとそれが相当緩和されるんではないかというように見込んでいるからであります。
 この場合は、ただ工事自身は5カ月から6カ月かかりますので、年度をまたいだ工事契約を行う必要があります。しかし、現在の予算は平成30年度から繰り越している予算であり、今年度中に完了しなければ支出ができないということになっておりまして、万一の場合を想定して、このたびの11月議会で来年度の予算措置、債務負担行為の設定を行っているところであります。年度をまたぐ場合も、来年6月末までには全校で使用開始ができるよう整備を進めていきたいと思います。

心身障害者医療費助成制度の改正施行について

 令和元年12月1日より、心身障害者医療費助成制度に岡山県内で初めて精神障害者を加えました。身体障害、知的障害、精神障害、この3障害に共通した新しい制度として実施いたします。
 なお、この制度は昭和48年に当時障害者として定義されていた身体障害と知的障害を対象に、生活のしづらさの観点から医療費の助成を開始したものであります。一方、精神障害は疾病の側面があるため、治療により症状が改善されることから本制度になじまないと当時から考えられていたということでありますが、平成5年に障害者基本法により、精神障害者が障害者に位置づけられたことや、平成18年には3障害の支援制度である障害者自立支援法が施行されるなど、障害の種類にかかわらず、できるだけ同じように扱われるよう、精神障害を取り巻く環境が変わってまいりました。
 その後、精神障害者のご家族から、就労ができず、自己判断もできないため、一人では生活しにくい、また精神科の医師等からも対象として加えるべきではないかといったご助言をいただいたことから、このたび岡山市として新たに制度の対象者に精神障害者を加えて公平な制度となるよう決定したものであります。
 主な内容は、受給対象者に「精神障害者保健福祉手帳1級」及び「自立支援医療受給者証」を合わせ持つ方を加え、医療機関での窓口負担を原則3割から1割に軽減、また精神障害の入院については障害の種類を問わず、精神疾患による入院について制度実施日以降、その入院が継続して1年を超えない期間を制度の対象とするということにしております。
 本年3月の条例改正後、システム改修や各方面への周知を図るとともに、精神手帳1級所持者約300名に制度案内を直接送付し、11月8日現在119名の方から申請をいただきました。この方々には資格要件を確認の上、この11月15日に受給資格証を発送したところであります。引き続き、広報紙等を通じて周知に努め、多くの方にご利用いただきたいと考えております。対象者の方で申請をまだ終えていない方は早めの申請をお願いいたします。

台湾女子・日本代表(男女)パラ・パワーリフティング選手の強化キャンプ実施、及び台湾パラリンピック委員会との事前キャンプ実施に関する協定の締結について

 12月18日(水曜日)から22日(日曜日)までの5日間、岡山商科大学ウエイトトレーニング場を練習会場として、台湾女子と日本代表男女のパラ・パワーリフティング選手が岡山市で強化キャンプを実施することになりました。
 岡山市では、2020年東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ誘致を進めており、岡山市内で行われるキャンプは今回の2件により、今年度8件となりました。パラリンピック競技では今年度初めての実施であります。
 パラ・パワーリフティングのキャンプは、昨年の日本男子に続き2年連続の実施でございます。今回も岡山市在住の日本代表コーチである岡本孝義氏のご尽力により実現するものであります。昨年の経験を生かして、このたび海外選手の誘致にも取り組んでいただき、台湾女子選手と日本選手との合同合宿が実現いたしました。
 岡山に来られる選手は、台湾からは、ロンドンとリオデジャネイロでパラリンピックに2大会連続出場したリン・ヤー・シュエン選手が参加されます。日本からは、北京、ロンドン、リオデジャネイロでパラリンピックに3回連続出場した大堂秀樹選手をはじめ、昨年も来られました戸田雄也選手、加藤尊士選手。女子では、昨年の全日本選手権優勝者であるマクドナルド山本恵理選手と坂元智香選手といった、今年7月にカザフスタンで行われた世界選手権において日本代表に選出された、注目度の高い選手たちが参加いたします。
 また、キャンプ期間中の12月19日には、台湾パラリンピック委員会と2020年パラリンピック事前キャンプ実施に関する協定を締結いたします。パラリンピック競技における協定締結は本件が初めてであります。
 本協定は台湾パラリンピック委員会、岡山市、岡山県のほか、キャンプ主催者である岡山パラ・パワーリフティングクラブ、練習施設をご提供いただく岡山商科大学の5者で締結するものであり、2020年東京パラリンピックに向け連携して台湾選手の受け入れなどを行っていきます。今回のキャンプや協定締結を通して、市民にオリンピックだけでなく、パラリンピックへの関心が高まり、2020年の応援の輪が岡山市全体に広がることを期待しております。

プロヴディフ市(ブルガリア)への訪問報告について

 11月14日から20日までの7日間の日程で、市民文化団体25名を含む総勢34名からなる「岡山市民文化交流団」の団長として、ブルガリアのプロヴディフ市を訪問いたしました。
 プロヴディフ市では、11月11日に就任したばかりのディミトロフ市長を表敬訪問し、多くの市政府関係者から熱烈な歓迎と心温まるおもてなしをいただきました。
 また、現地で開催中の欧州文化首都イベントにおいては、市民グループの方々が和装して尺八、琴、鼓の伝統楽器を演奏し、うらじゃの演舞も披露されました。多くのプロヴディフ市民の方々と一緒に日本の伝統音楽を鑑賞し、手を取り合ってうらじゃを踊ることで、言葉の壁を越えて心の通い合う交流ができたと思っております。
 3年後の2022年には協定締結50周年になります。それにあわせてディミトロフ市長を岡山市にご招待したいと伝えたところ、ぜひとも訪問し、交流を深めたいと前向きな意向を示されました。今回の訪問を契機として、今後さらなる友好交流を進めてまいりたいと考えております。

会見する大森市長の様子2

 また、プロヴディフ市の後に訪れた首都ソフィア市では、来年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の事前キャンプ実施について協議するため、クラセン・クラレフ青年・スポーツ大臣をはじめ、既に協定を締結しているバドミントン、レスリングを含めた各競技団体の関係者を訪問いたしました。
 まずは、懇談の中で大臣からは、これまでの岡山市のブルガリア選手団へのサポートに対するお礼のメッセージの入ったプレートをいただきました。これですけども、「To Mr.Masao Oomori Mayor of Okayama」、「with gratitude for the support to the Bulgarian sport」ということで、ブルガリアのスポーツに対してサポートしていただいたことに感謝をしますというプレートをいただいております。
 また、これまでにキャンプを受け入れてきたレスリング、バドミントン、バレーボールの各連盟では、それぞれキャンプ実施時の岡山市の受け入れがすばらしかったとのお礼の言葉もいただいております。バドミントン、レスリング連盟だけが、今協定を締結しているわけで、バレーボールとはまだ協定が締結しておりません。彼らはヨーロッパの予選を勝ち抜くのがもう今必死の状態であります。なかなか欧州予選も大変な状況というふうに伺っておりますが、出場が決まれば岡山市で事前キャンプを実施したいという前向きな回答をいただきました。
 今まで接触ができなかったといいますか、具体的になかなか詰めができなかった、そしてかつキャンプの受け入れ実績がない陸上競技連盟、またパラリンピック委員会に伺って、それぞれトップの方とお話をさせていただきました。その段階で彼らのほうから事前キャンプの実施について積極的な姿勢が示されたところであります。今後具体的に相談していくということになりました。また、バドミントン、バレーボールの方々からは、東京オリンピック・パラリンピック以降も交流を続けていきたいというお話もいただいたところであります。
 我々はブルガリアのホストタウンになっているわけでありますが、来年のオリパラの前には多くのブルガリア選手に岡山市で事前キャンプを実施していただくよう、そしてできれば2020年以降も交流が続くよう協議を続けていきたいと思います。

岡山芸術交流2019について

 岡山芸術交流2019が昨日51日間の会期を終え、無事に閉幕いたしました。会期中には県内外や国外から多数の方にお越しいただき、総来場者数は目標としていた26万人に対し、最終的には速報値ではありますが、30万人を超えました。31万1,731人というように伺っております。市民、県民への広報などにご協力をいただきましたメディアの皆さまに厚く御礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
 私からは以上です。

質疑応答

  • 記者
     待機児童についてなんですが、来年の4月に待機児童ゼロを掲げていらっしゃいましたが、今の状況は自信を持ってそれが解消できると言えるでしょうか、どうでしょうか。
  • 市長
     まずは、資料5をご覧いただきたいと思います。
     令和2年4月1日ということで、供給量は1万9,839人、そしてそれに対して需要が1万9,424人というふうになっています。1万9,424人のほうが若干上振れするかもしれないと申し上げました。
     そういう面では、供給量が需要を上回る可能性が非常に高いと私は思っているんですが、1つ考えられるのはミスマッチですね。需要の多いところにどれだけ供給がきちっとできるかというのは、やはり若干ミスマッチしているところがあるのではないかと。それから、申し上げたように保育士さんがどれだけ確保できるかということになります。無償化の影響で非常に大きな申込者数の増を招いておりますので、私はこの前も申し上げたかもしれませんが、来年4月1日に待機児童をゼロにするというのは容易ではないと思います。しかしながら、お父さん、お母さんの思いもあり、我々としては、できるだけこの保育サービス、子育て環境を整備するという視点から、これからも対応していきたいと思います。
  • 記者
     ちょっとがらりと話題が変わるんですけれども、昨日の夜、IPUの柔道の素根輝選手が柔道では初めて五輪に内定しましたので、それを受けて、大森市長、ちょっとうれしいニュースを受けて、一言コメントをいただきたいと思います。
  • 市長
     私も見ていました。延長戦になって、お互い指導の数が2つ、2つで、ドキドキしましたね。決めたときはうれしかったですね。
     彼女には市長室にも来ていただきましたが、本当にすばらしい女性だと思います。ああいった人がオリンピック内定、もううれしいの一言です。実は先日といいますか、少し前になりますけど、たまたま谷亮子さんにお会いする機会がありました。そこで、私は初対面で、岡山市長ですという挨拶を申し上げたんですけども、谷亮子さんのほうから、素根さんはすごいね、来年の金メダル、間違いなしだよという話を伺っていました。また、素根さんがこの前来られたときに、ライバルはオルティス選手だ、と。予想どおり決勝でぶつかって、こういう勝利っていうのは胸がすく思いですね。ぜひ、来年のオリンピックで日本の国旗を真ん中に揚げていただきたいと思います。
  • 記者
     待機児童についてなんですけれども、平成29年4月から順調に減らしていったと思うんですけど、2年ぶりに増えてしまったということで、それへの受け止めと、あと先ほど待機児童ゼロについて触れられていたと思うんですけど、こちらはかなり厳しい状況であるけれども、あくまでも目標は変えないということでよろしいでしょうか。
  • 市長
     はい。まずは容易ではないというのは、そのとおりだと思います。ただ、我々としては、全力をもって待機児童を減らすべく、また目標の数字を変えずに頑張っていきたいと思います。
     それから、待機児童数、資料2だと思いますが、今回、増えてしまったという要因は、先ほどからお話ししていますように、まず申込者数が例年に比べて多くなっている。この原因というのは、やはり無償化の影響が大きいんではないかというように思います。
     そして、この受け皿の問題も、相当数の受け皿はつくっておりますけれども、やはり保育士の不足で、それぞれの施設が十分受け入れできていない、そういったところに大きな要因があるのではないかと思っています。
  • 記者
     保育士ですけれども、来年までに872人分増やすということですが、保育士さんはこれに何人必要かというのと、あと確保策を考えられているということですけど、例えばどういったことを考えていらっしゃるんですか。
会見する大森市長の様子3
  • 市長
     通常は保育士さんというのは、1人の保育士さんあたり、大体6人というイメージでいきますから、140人から150人の間ということになると思います。
     あとは、保育士の確保施策ですけども、先ほど申し上げたように、まずは処遇改善ですよね。処遇改善について、今まで独自政策で給与の2%増をやっていましたけども、これが今年度で終わります。私は給与改善というのは続けていかなきゃならないと思っております。具体的にどうするかは、担当部局、そして財政面の問題があります。十分相談をしながら、予算要求をしていきたいというように思っております。
     そのほかも、先ほど申し上げたように、奨学金の問題とか宿舎の借り上げの問題等々をやっていますし、それからあとは、潜在保育士をできるだけ顕在化させるための動きなどもやっています。これだけで十分なのかどうか、よく担当とも相談しながら、何が必要なのかというのを来年度予算に向けて議論していきたいと思います。
  • 記者
     案件外なんですけども、待機児童と連動するのかなと若干思っている放課後児童クラブについてなんですけれども、同じようにやはり共働きの夫婦が増えていくことによって、増えていくと思います。4年前に枠が拡大して6年生まで行けるようになったりだとか、また障害児が増えることでいろんな悩みであるとか待遇面、変わってきたりしているところがあると思います。そのあたり、岡山市としては岡山っ子育成局の人員配置などで取り組んでやってきたことがあると思うんですけども、どのようにお考えかお聞かせいただきたいと思います。
  • 市長
     まず、市がもう直営で行おうと。そして、それをふれあい公社にお願いして、児童クラブに対応していこうということで、一定の基準を定めてやりました。そうすると、確か22のクラブがそれに賛同して、対応していただいているところでありますが、その他多くのクラブが、まだ我々の案に、様子見状態もありますけども、まだ乗っていただいていない状況であります。
     議会側からも多くの指摘がこの9月の段階でありました。勤務時間の問題であるとか、それから正規の職員の配置の問題であるとか、いくつかの問題を指摘されているところであります。そこは真摯に受けとめて、どこまでの改善ができるのか、今整理をしているところでありまして、早急に案を固めたいと思っております。ご指摘のように、6年生まで需要に応じた対応ができるように、我々として万全を期していきたいと思います。
  • 記者
     岡山芸術交流についてお尋ねなんですけど、中間報告のときにもお尋ねしたんですけど、今回、5万人程度の来場者数増加。この要因というのはどういうふうに分析されているのかというのと、あと次回への思いとか課題とかあれば教えていただけたらと思います。
  • 市長
     まず1回目は、やっぱり若干準備不足だったところもあるんですね。それは何が不足していたかというと、例えば小・中学生の生徒さんにこういう芸術を直接味わってもらおうと、第1回目も考えて教育委員会と対応したんですけど、学校の行事は結構前から固まっているんですね。急に芸術交流に来てくださいと言っても、もう予定が決まっていて動けないというのがわかりまして、ここは我々の準備不足でもあったんですけどね。そういう面では2回目は小・中学生などへの働きかけについては、ずいぶん改善をされたんじゃないかなというように思います。
     それからあとは、瀬戸内国際芸術祭との連携も、この2回目はずいぶんできたと思いますね。福武さんと話をしたときも、岡山芸術交流を応援するよっていうような話をずいぶんいただきましたし、私も初めて直島へ行って、瀬戸内国際芸術祭を見せていただきましたけども、岡山芸術交流に関する関心も非常に高かったというように思っています。
     さまざまな面で改善ができたのではないかと思います。ただ、いいところだけ言ってもいけませんので、多分、反省点も多くあるだろうと思います。それを整理して、第3回目に向けてどうするかということをきちっと議論していきたいと思っております。
     それからあと、私が少し思っているのは、第1回目のところで城下に光をとる塔がありますよね。あれが真っ白だったものが現代アートを使うことによって彩りができているものとか、いくつか現代アートが残っていて、また2回目の現代アートもどれを残すのかというような議論をこれからしていくということになると思うんですけれども、そういった現代アートを岡山市も本格的に今後取り入れていくということであれば、やっぱり岡山の歴史、文化を踏まえた街にどう現代アートを活かしていくのか、どう映えさせていくのか、また逆に言うと、これとの対比で岡山の歴史だとか緑だとか、そういったものをどういうふうにコンセプトとして持っておくべきなのかとか、そういうまちづくりの根幹的なところも考え方は整理する必要があるんじゃないかなというような気は持っているところであります。
  • 記者
     学校のクーラー設置についてお伺いしたいんですけども、6月末の使用開始ですけども、万が一間に合わなかった場合の対策というのはあるんでしょうか。
  • 市長
     間に合わせるということで最善を尽くすと。
  • 記者
     確認ですけども、改めてクーラー設置の意義をお伺いできればと思うんですが。
  • 市長
     もう子どもたちの命を守る、そのために中学校も1年間前倒しをしてやりましたし、昨年の夏のあの暑さを考えれば、もうとにかく一刻も早く空調設備を設ける必要があるだろうということであります。来年の夏も昨年の夏と同じように暑い可能性もあるわけでありますから、私としては、とにかく間に合わせてほしいということで担当のほうに申し上げているところであります。そういう方向でやりたいと思っています。

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