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令和元年10月15日市長記者会見

[2019年10月21日]

ID:20830

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令和元年10月15日市長記者会見議題

  • G20岡山保健大臣会合の開催について
  • 「おかやまケンコー大作戦」参加者のポイント特典について
  • 女性活躍シンポジウム「女性活躍が拓く働き方改革への道」について
  • 幼児教育・保育無償化について

令和元年10月15日市長記者会見資料

市長記者会見動画

はじめに

 皆さん、おはようございます。
 まずはこの週末、台風19号で被災された多くのみなさまに心からお見舞いを申し上げたいと思います。

G20岡山保健大臣会合の開催について

会見する大森市長の様子1

 今週の19日、20日、G20岡山保健大臣会合が開催されます。概要についてお話を申し上げます。当日は、ホテルグランヴィア岡山を会場に、G20メンバーである20の国と地域に加えて、招待国や国際機関など全体として35の代表団、総勢300名を超える会合関係者がここ岡山に集結いたします。保健医療分野で世界的に課題となっているユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成、高齢化、健康危機への対応などについて議論が交わされます。
 会合前日の18日夜には、G20岡山保健大臣会合支援推進協議会が主催する歓迎レセプションが開催されます。初日の19日には、セッション開始前に厚生労働大臣による挨拶、地元3校の高校生による英語での提言発表の後、開催地の市長として、私から支援推進協議会で取りまとめた「Positive Health Okayama(ポジティブ・ヘルス・おかやま)」の概要についてプレゼンテーションをさせていただきます。また、昼食時には、地元小学生による歓迎セレモニーを行い、夜は岡山後楽園の鶴鳴館で厚生労働大臣主催の夕食会が開催されます。
 翌20日は宣言を採択し、閉会した後、厚生労働大臣の記者会見が行われ、午後からエクスカーションとなり、各国代表者は、BRANCH岡山北長瀬と岡山大学病院を視察します。それ以外の方は、岡山城と岡山後楽園を視察するオプショナル・エクスカーションが用意されます。2日間の日程を終了し帰国の途につかれることになります。
 少し関連して、補足させていただきます。
 まず補足の1番目ですが、歓迎機運の向上、会合期間中の取り組み、交通抑制のお願いであります。資料2に列記しております。まず、今月の1日からさまざまな場所での歓迎フラッグの掲揚をはじめ、歓迎機運の向上を図っているところであります。また、会合当日、ホテルグランヴィアの1階では、岡山出身のフローリストによる岡山県産の生花の展示、3階では岡山県内の観光地や岡山市の保健医療の現状を紹介するパネルの設置、4階では満会の桜で日本の季節を表現した工芸菓子の展示など岡山の魅力を感じていただけるよう準備を進めております。
 18日金曜に開催する歓迎レセプションでは、支援推進協議会の委員をはじめ、地元の関係者の皆様にも多数ご参加いただき、旬のブドウなどのフルーツや黄ニラ、千屋牛、地酒、地ビールなど、地元食材をふんだんに活用した料理で各国の代表団をおもてなしするとともに、備中神楽や箏曲、ピアノ演奏などのアトラクションを実施し、岡山の魅力を堪能していただき、楽しい思い出もお持ち帰りいただきたいと思います。
 なお、このたびの大臣会合と関連イベント開催に際しましては、環境への配慮も重要な視点であると考え、岡山市が廃食用油由来のバイオディーゼル燃料導入によるCO2排出削減事業でためたクレジットを活用し、大臣会合等で発生したCO2排出量158トンをカーボンオフセットする取り組みを行います。
 また、本会合が開催される19日、20日の2日間はこの大臣会合開催を記念した市民、県民向けのサイドイベント「つづける わたしのケンコー宣言」をイオンモール岡山の1階の未来スクエア、5階のおかやま未来ホールで開催いたします。詳細は、資料3をご覧ください。
 この会合期間中、岡山県警からは、市内中心部での交通規制は実施しないと伺っておりますが、行楽シーズンの土日ということもあり、特に岡山駅周辺では交通渋滞が発生する可能性があります。安全で円滑な会合の進行を図るため、市民の皆様には18日から20日の間、公共交通機関の利用やマイカー利用の自粛、事業用車両の運行調整など、渋滞緩和にご協力をお願いしたいと思います。詳細は資料4をご確認ください。
 また、補足の2番目ですが、PHO「Positive Health Okayama」と、このエクスカーションの意義でございます。「Positive Health Okayama」という考えですが、これは行政や経済団体、医療関係団体、市民団体など官民37の団体の代表で組織した協議会の中で、岡山での保健大臣会合開催を契機として、2030年の岡山の保健医療の目指す姿を描き共有しようという趣旨であります。
 この「Positive Health Okayama」は、考え方と行動を示したものであり、「子供からお年寄りまで病気や障害などの有無にかかわらず、生きがいを持ち活躍できる社会を目指すこと。」を宣言しております。今後、市民、県民をはじめ、企業、医療関係団体、市民団体などに広く浸透させ、健康寿命の延伸につなげていきたいと考えております。
 続いて、20日午後に行われるエクスカーションのうち、岡山市関係のBRANCH岡山北長瀬と岡山城、岡山後楽園について申し上げます。
 まず、BRANCH岡山北長瀬ですが、ここには私も同行させていただきます。現地では、民間資金やノウハウを活用した健康づくり施策である「ケンコー大作戦」の取り組みについて説明するとともに、歩くことや来店することでインセンティブ付与や健康をキーワードとした店舗運営など、企業が自らの事業として市民の健康づくりを後押しする取り組みが始まっている様子を紹介し、こうした取り組みが岡山でどんどん広がっていくことで、「暮らしの中で自然と健康になれるまち」を目指し、ひいては、健康寿命の延伸につなげていきたいという点を説明したいと考えております。
 次に、随行者用のオプショナル・エクスカーションでは、岡山城と後楽園を視察していただく予定であります。また、この日は、岡山芸術交流の開催期間中であり、岡山城では現代アートの展示も行われておりますので、岡山の歴史や伝統文化とともに、この現代アートの魅力についても触れていただきたいと思います。

「おかやまケンコー大作戦」参加者のポイント特典について

会見する大森市長の様子2

 次に、案件ではございませんが、3件お話を申し上げたいと思います。
 まず、ケンコー大作戦についての参加者のポイント特典が決定いたしましたので、お知らせをいたします。
 これは資料を見ていただければわかると思いますが、個人参加の場合、カタログや商品券としております。内容はそこに書いてあるとおりであります。現状、参加目標は1万5,000人で現参加者数は約7,000人であります。目標の半分弱ということになっており、今後も引き続き参加募集を行いたいと思います。マスコミの皆さん方もぜひ紙面で周知の協力、また企業としてご参加いただければと思います。

女性活躍シンポジウム「女性活躍が拓く働き方改革への道」について

会見する大森市長の様子3

 2点目は、女性活躍のこのシンポジウムでございます。
 皆さんご承知のように、昨今働く女性の皆さん方が増えてきております。岡山市でもM字カーブはずっと言われております、M字カーブの谷(25歳から44歳女性の労働力率)は浅くなってきているところであります。
 分けてお話ししたいと思いますが、まず市役所であります。隗より始めよということで、私も就任直後からこの問題に取り組んでまいりました。平成26年、課長級以上の女性管理職割合が6.5%だったところを平成31年の段階で12.7%、ほぼ倍増しております。女性の局長、区長も平成26年は1人だったものが、平成31年は4人ということになり4倍になっているところであります。率直な印象として、さまざまな意思決定の場に女性が入っています。そういう面でさまざまな視点からの議論ができるようになったと思っております。私としては、この議論が活発になり、かつ施策の充実にも寄与しているのではないかと思っています。
 また、今後の女性の活躍を促進する意味でも、先ほど女性の局長・区長が4人出たということもございますけれども、そういうロールモデルとなり得る女性管理職が増えて、次世代の育成に関与する層の厚みが出てきたのではないかなと思っております。
 あと、市内の企業全体を見たときの話でありますが、プラスの要素とマイナスの要素、両方ございます。まず、市内企業の女性管理職割合ですが、平成26年は9.9%だったものが平成30年は12.7%になっております。女性活躍推進に現在取り組んでいる企業は、平成26年は13.5%だったものが平成30年は32.8%というように上がっているところであります。こういう面で前進が見られていますが、一方で、アンケートによりますと、管理職を目指したいと考えている女性は、平成26年の28.6%が平成30年は23.5%と5.1ポイント減ってます。
 特に、仕事と家庭の両立が困難と答えている人、女性では49.7%というように非常に高い率となっています。また、企業の経営者に聞いたところで、女性管理職の登用の妨げになっているものについて、管理職になるのを希望する女性が少ないという数字が56.0%になっていること、また、市民にお伺いすると、家事や育児の負担があるためというのが55.6%と非常に高いことになっております。そういう面で、若干管理職等々の数字はよくなっているものの、まだまだ大きな課題が残っているという感じがいたします。
 新聞のインタビューでクリスティーヌ・ラガルドさん、9月までIMFの専務理事、次期ECBの総裁の方でありますが、その記事に、女性のエンパワーメントは経済成長を促し、経済の強靱性を高め、所得格差の解消にも貢献し、経済の多様化に役立つといったことが書かれていました。私もそのとおりだろうと思います。女性活躍を単なる人手不足解消の手段としてではなく、女性の視点を加えることで組織の意思決定に多様性が加わり、企業の体質が強化され、その価値が高まるといった本当の意義を理解することが大切であります。そして、その先には、性別や年齢、家族の状況等にかかわらず、誰もが健康で活躍できる職場の実現がございます。
 今回、シンポジウムを(11月8日金曜日13時から、おかやま未来ホールにて)行いますが、このシンポジウムでは、働き方に関する著書やビジネスコラムでもおなじみの河合薫さんの講演と、河合さんと地元の研究者や企業の皆さん、私も参加してのパネルディスカッションを行います。全国で600人以上のビジネスパーソンにインタビューした河合さんを交え、岡山における現状について話し合います。皆さん方にもぜひ考えていただきたいと思います。企業の経営者や管理職はもちろん、次代を担う若い方や学生も含め、このテーマに関係、関心のある多くの方にご来場いただきたいと思います。

幼児教育・保育無償化について

会見する大森市長の様子4

 最後は、常に話題となっている待機児童関係、子育て関係なんですけども、まだ資料はこれから精査していかなければなりませんし、10月段階での待機児童数は11月の下旬に発表をいたします。それまで数字的には申し上げられないんですが、ただ、担当の局から聞いて少し気になっている点がございますので、少しここで申し上げたいと思います。
 8月、9月に入園をしたいということで申し込みをした人は、前年に比べて約1割増えています。一方で、10月から入園を希望する申し込みは、昨年の同じ月に比べて約2割、件数としては256件と増えてきております。こういう申し込みの動きから見て、無償化の影響は一定程度あったのではないかと思っているところであります。
 少し前の会見(9月2日)で受け皿の拡大等々の議論をさせていただきましたけれども、このような無償化を踏まえた入園申し込みの増が、これからどのように影響してくるのか精査をしながら、我々としてできることが何なのかよく議論をしていきたいと思っております。
 私からは以上です。

質疑応答

会見する大森市長の様子5
  • 記者
     今週末のG20岡山保健大臣会合に向けて、世界各国に岡山の魅力を発信する絶好の機会でもありますけれども、市として今回のG20でどんなことを期待して、どんなことが楽しみか、どんな効果を狙っているか、その辺を教えてください。
  • 市長
     まず、今申し上げましたように、おもてなしはきちんとさせていただこうと思っています。それによって岡山の魅力を発信できればと思います。
     実は、ESDに関するユネスコ国際会議、覚えておられると思うんですけれども、あのときにおもてなしをきちっとさせていただいたと思います。来られた人々の評価もよかったのではないかなと思っています。そのときの実績がさまざまな面でプラスに働いております。ユネスコ関係の国際会議が今年11月にもまた行われることになったのも、当時のESDの会議の影響でもありますし、このG20の会合でも、厚生労働省と話をしたときに、岡山は医療・福祉の先進都市であるというのが一つありますが、さまざまな国際会議を無難にこなしているということも大きな要素だっただろうと思っています。そういう面で、まずは魅力を発信し、来られた人に好印象を持って帰っていただく、そして今後の国際会議の誘致にもつなげていきたいというのが1点であります。
     2点目としては、やはりG20そのものが日本で開催されたのが初めてでありますから、35の国と地域の方が来られて、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジなどの議論をしていただく。そのときにやはり我々もレガシーを残したいということを常々言ってまいりました。それが「Positive Health Okayama」という形でまとめられ、地域みんなで健康寿命を延ばしていこうじゃないかということを整理させていただいたわけであります。これに基づいて、2030年までの保健医療の、また福祉の姿を構築し、それを実行していきたいというように思っています。
  • 記者
     無償化についてなんですけれども、今後どのような影響が出ていくのか精査されていくということなんですが、今後どのように影響していくのかという市長のお考えと、あと来年3月に待機児童ゼロを目指されている目標について今のお考えをお聞かせください。
  • 市長
     無償化の影響がどこまであるかということは考えていたんですけれども、やはり8、9月で入園申し込み数が1割増、そして10月で2割増ということで、影響は出ているなというように思っております。11月からも同じような、これはやっぱり状況を見てみないといけないし、年度単位での話も多いですから、来年4月にどこまで申し込みが出てくるかによるだろうと思います。そういう面では、我々としても受け皿の確保、保育士の確保をさせていただいているところでありますが、最終的な状況はここでまだ申し上げる段階にはありませんが、無償化の影響がこれだけ出ているということは、来年の4月に向けて待機児童ゼロというのは容易ではないと思います。しかしながら、我々としては子供たちを預けて働きに出たいというお父さん、お母さんたちの思いを受けて、とりあえず全力で対応していきたいと思っています。
  • 記者
     週末の台風の関係での質問なんですけども、今後の岡山市としてできる支援や、もう一度台風を見られてどうだったかという受け止めをお伺いしてもよろしいですか。
  • 市長
     実は私、金曜日に東京に行っていまして、これから迫ってくる台風に対して、大勢の人が対策を練っている場面に遭遇をして、初めて、地下鉄から東京駅の改札口を通って新幹線の改札口まで行くのに30分近くかかった。翌日の計画運休に向けて、新幹線、鉄道担当の方々も着実に準備を進めながら、みんながそれに応じているという姿を見ました。そして、土日の状況は筆舌に尽くしがたいような災害だったと思います。したがって、冒頭申し上げましたように、心からお見舞いを申し上げたいと思います。我々としては、関東、東北とを中心としたこの災害について、必要があればすぐにでも応援に行きたいというように思っております。
     政令指定都市レベルで、今まで幹事都市を決めて対応をしていたんですが、都道府県もありますし、一般の市の動きもありまして、総務省が中心となって被災市区町村応援職員確保システムというのをつくっています。それに基づいて統一的な派遣要請を行おうということになっているところであります。我々のほうには、まだその派遣要請がございません。あればすぐに対応をしていきたいと思っております。
     これが一般的な話ですが、あと水道、消防とかもありますが、そこのところもまだ、派遣要請の個別の話もないようであります。あればすぐに対応するよう手配をしていきたいと思います。
  • 記者
     今市長から、要請があったら、派遣応援の要請があったら応じたいということだったんですが、まだ庁舎内で議論とか独自にということはお考えになってない状況ということですか。
  • 市長
     これは統一的にやらないと、かえって被災した市町村にも迷惑をかけるということにもなってまいりますし、どういったところが足りないのかというのは、やっぱり被災したところでないとわからない。昨年に我々は実感をしています。当日はすぐ、生命の危機みたいなところがありますから、自衛隊の派遣要請を行っていったわけであります。それから、さまざまな事務手続も大変でありました。そういった面での要請をさせていただいて、多くの応援をいただいたところであります。そのように統一的なシステムがあったほうが、被災した市町村の皆さん方も受け入れやすいだろうと思っています。そういう面では、我々は派遣要請を待っているところであります。
  • 記者
     昨年、同じような被害に遭われた岡山市さんとして、さきほど事務手続とおっしゃられましたけども、特にどういったところで人手が足りなかったとか、こういう支援があったらよかったと思われるようなところはございますか。
  • 市長
     やはり建物がどういう損壊を受けているのか、そういったもののチェックとか、り災証明とか、そういったところが大きかったのではないかと思っています。だから、ちょっと時間がかかります。すぐに必要になってくることですが、災害当日とか1日2日というのは、完全に市民の命が大事になってくるんですね。次に出てくるのは、やっぱりごみといったことになってきます。
     そういうのと並行しながら、今度は建物のサポートをどうやっていくのかということで、全壊、大規模半壊、半壊とかに分けていくという作業が出てくるし、り災証明がないとその後の手続きができないので、そういった作業は結構大変でした。各市町村等々からの応援は非常に役立った、ありがたかったという思いがあります。

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