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その30【自分たちの強みを生かした「協働」で大きな実りを】

[2019年2月27日]

ID:40819

「つながる!協働リレーコラム」では、岡山で協働を進めている皆さんに、自分たちの活動や経験を通じて、「協働」に関して感じていること・考えていることについてコラムでご紹介いただきます。

なお、内容は執筆当時のものです。

岡山市市民協働局局長 江田美幸

江田局長

今回のリレーコラムは、岡山市協働推進委員会委員であり、岡山市市民協働局長の江田美幸さんに、「市民協働」に関わり感じたこと、岡山市の「協働」を応援する取り組みなどについてお書きいただきました。

たくさんの協働の取組に触れて

私は2017年4月に現所属に配属されました。
それまで、税や市民相談の窓口、政策企画、福利厚生、福祉事務所など様々な業務を担当させていただきましたが、「市民協働」というものに関わったことはありませんでした。

当初は、「多様な主体?」「協働して社会課題を解決する?」と頭の中は「??」でいっぱい。配属と同時に岡山市協働推進委員会の委員として、優れた協働事例やモデルとなる事業の審査などを行うことになりましたが、何をポイントに評価すればいいのかもわからず戸惑いました。

それから2年近くが経過し、数多くの協働の取り組みに接するうちに、協働とは、それに関わる人や団体がいかに自分たちの強みや特性を生かして無理なく継続的に活動できるかが大切であると感じるようになりました。

行政だけ、あるいは一つの企業や団体だけでは目的を達成することができない、またはその活動を継続することができない、そんなときに、複数の関係者が明確な役割分担のもとで協力し活動することが大きな成果に結びつくのではないでしょうか。

協働推進委員会での審議

協働推進委員会での審議の様子

協働によって解決できること

2018年度、第3回おかやま協働のまちづくり賞の審査をする中で、私は福祉事務所時代のある出来事を思い出しました。それは、発達障害のある子どものお母さんから、「学校では先生がきちんと一人一人の子どもの特性に合わせた対応をしてくれるので、何とか学校生活を送ることができる。でも、学校を卒業した途端、障害を理解し受け入れてくれるところはなくなって、子どもは行き場を失ってしまう」という話を伺ったことでした。

当時は、「措置から契約へ」と障害者の福祉制度が大きな変革期を迎えようとしていた頃でした。でも、障害のある人が自らの人生を選択し社会の中で生きていくためには、多くの関係者の理解と協力が不可欠だったのです。

今回のまちづくり賞の中に、「支援を必要とする子どもの仕事体験活動」という取り組みがあります。これは、外見ではわかりにくい発達障害のある子どもが1企業・週1回・1時間・半年に渡り、サポーターと一緒に仕事体験をするというものです。この取り組みは、保護者、地域住民(サポーター)、受入れ企業、行政機関などが関わることで障害特性への理解が広がり、子どもと地域との関係が深まることが期待できます。まさに、福祉事務所時代に私が経験したもどかしさを解決に導く取り組みだと感じました。

協働のまちづくり賞受賞式

協働のまちづくり賞受賞団体と会場の皆さんで記念撮(2019年2月17日表彰式)

協働の広がりを願って

このほかにも子ども食堂や地域のお年寄りの見守りなど、協働による取り組みは進んでいます。また、昨年の7月豪雨災害の経験からも、地域における自主的な取組はさらに広がっていくでしょう。
今後も市民の皆さまのユニークで先進的な取り組みに期待するとともに、市民協働局としてもその取組を実りあるものにするための支援に努めたいと思っています。

SDGsフォーラム

SDGsフォーラムで岡山市のESD・SDGs推進の取組を発表(2019年2月17日)

のっぷ

ありがとうございました。次は誰が登場するかな??