「つながる!協働リレーコラム」では、岡山で協働を進めている皆さんに、自分たちの活動や経験を通じて、「協働」に関して感じていること・考えていることについてコラムでご紹介いただきます。
なお、内容は執筆当時のものです。中国短期大学保育学科専攻科介護福祉専攻教授、
岡山大学医学部非常勤講師、1961年、香川県生まれ。
観音寺市シルバー人材センター、観音寺市福祉事務所身体障害者福祉司、広島福祉専門学校専任講師を経て現在にいたる。
私の専門は社会福祉政策で、政府、国会、政党、審議会等で社会福祉制度がどのように成立しているかを研究しています。現在の授業科目は「社会福祉概論」、「児童家庭福祉」等の制度、政策に関する科目を担当し、学生に対してわかりやすい授業を心がけています。
私の担当する授業では、新聞、テレビのメデイアを利用し、学生が興味を湧くように工夫しています。特に、新聞を使った授業、いわゆるNIE(教育に新聞を)実践教育をしています。
NIE(教育に新聞を)2018年12月26日山陽新聞朝刊より
例えば、市民協働についての新聞を教材に学生が自ら調べ、グル-プワ-クをする主体的な実践は学生にとって興味がある授業であり、生き生きと学ぶ姿勢は頼もしく感じます。この実践は、学生に対して、市民協働の理解を促進し、学生が市民協働の担い手になるきっかけになればと感じています。
授業風景(NIE実践教育)
さて、私のこれまでの活動ですが、吉備中学校の居場所プランを実施し、中学生の放課後の居場所確保と学習支援を実施して参りました。月に2回、午後3時半から6時まで希望する中学生に大学まで来ていただき、教員の有志、学生の有志による教科の補習や談笑等を通じて楽しいひと時を過ごしていただきました。
また、吉備中学校の評議員会において、出席される保護者等の子どもさんの託児ボランテイアもさせていただきました。保護者等においては、小さな子どもさんがいた場合、大声を出したり、遊んだりするので評議員会に身が入らないということを中学校からお聞きし、保育学科の学生のボランテイアの助けを借りて、会議の時間、中学校の空き教室をお借りし、託児をしてきました。
これらの活動を通じて思うことは、子どもの最善の利益をもたらすためには地域における市民協働がますます必要であるということです。例えば、子ども、家族に対して支援するために、何が必要なのかを、公的な機関、施設、NPO、市民が連携し、検討していくことが求められます。そのためには、互いに関係者が役割を確認し、常に交流することが肝要だと考えます。
最後に、私が委員をつとめている岡山市協働推進委員会の機能が充実し、市民のための委員会として発展していくことを痛切に念願している次第です。
ありがとうございました。次は誰が登場するかな??