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その1【働きかけ合う協働の実現を目指して】

[2014年6月11日]

ID:40294

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「つながる!協働リレーコラム」では、岡山で活躍するNPO法人の皆さんに、自分たちの活動や経験を通じて、「協働」に関して感じていること・考えていることについてコラムでご紹介いただきます。
※なお、内容は執筆当時のものです。

NPO法人岡山NPOセンター・理事・事業統括長の石原達也さん

プロフィール

岡山県出身。大学進学後、大学生だけで運営するNPO法人の設立に関わったことからNPO業界に入り、鳥取市社会福祉協議会を経て現職。2014年でNPO法人に携わって13年目、NPO法人の支援を行って11年目を迎えました。

NPO法人岡山NPOセンター・理事・事業統括長の石原達也さん

今回、記念すべき第一回目の「つながる!協働リレーコラム」を担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。

「協働」とは?

このコラムのテーマは「協働」です。「共同」でも「協同」でもない、「協働」という言葉は、今まで様々な形で説明されてきました。インターネットで「協働」というキーワードを検索すると、辞書(デジタル大辞泉)には「同じ目的のために、対等の立場で協力して共に働くこと」と解説されています。
共同・協同と協働のちがい。それは、協働という言葉に「共に働く」という意味が含まれていることがポイントだと思います。

同じように、辞書で「働く」という言葉を引いてみると、「仕事をする・労働する」などのほかに「機能する。また、作用して結果が現れる」と解説されています。
元々、協働という言葉に含まれる「働く」とは、前者の「仕事をする」があてはまるかと思います。しかし私は後者の「機能する。また、作用して結果が現れる」になることが何より大事だと思います。
20年ほど前から協働という言葉が、行政機関の計画書などで使われ始めたようですが、まだまだこの言葉になじむことは難しいと感じています。

岡山市協働フォーラムの様子
協働とは?

他の団体について調べたり、課題を共有したり、事業を進めたりなど、団体と団体が協働するにあたってステップをふんでいきます。その中で、まだまだ協働という言葉が浸透しにくい理由があるようです。しかし、私としては他の団体と一緒に仕事をすることに、まだまだ「慣れていない」ように感じます。

岡山市・NPO協働推進協議会の活動を通じて

2012年より、岡山市・NPO協働推進協議会が立ち上がり、私もその座長として参加しています。
協議会委員として参加するNPO法人と、岡山市役所の職員が所属するワーキングチームのメンバーを中心に、官と民が一緒になってワークショップ等を行ってきました。

大森市長との面談の様子
ワークショップの様子

これらの活動を通じて私たちは、協働について理解を深めながら、協働を進めるための施策を考えてきました。2013年度は、その一環として協働に関する疑問を解消するためのQ&A集を作りました。
実際に官民が協働して事業に取り組むことをシミュレーションし、その中で皆さんが悩みやすいことを「Q(質問)」としてまとめていきました。そして「Q」に対して、「A(回答)」を官民が一緒に考えていきました。
例えば、「事業を実施する中で連絡調整をどのように行うか?」、「事業後の評価をどのように行うか?」、「予算をどうやって決めるのか?」等、具体的な内容の「Q」が挙がりました。

ちがう団体同士が協働して何かに取り組むためには、このような細かいルールを確認することが重要だと思います。

協働に「慣れ」ていくためのルール

協働に「慣れ」ていくためにはルールが必要です。
ルールが運用され、団体同士が協働に対して「慣れ」ていくことで、協働という考え方自体も当たり前になっていくのだと思います。
協働というよりよい社会をつくるための方法が地域で機能し、広がっていくために、私たちもNPO法人の立場から協働するためのルールづくりに取り組んでいきたいと考えています。

のっぷ

次回は、NPO法人アムダで活動する谷さんのコラムだよ!お楽しみに!