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その24【みなさんが持っているもので「協働」を生み出す】

[2017年2月20日]

ID:40638

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「つながる!協働リレーコラム」では、岡山で協働を進めている皆さんに、自分たちの活動や経験を通じて、「協働」に関して感じていること・考えていることについてコラムでご紹介いただきます。

※なお、内容は執筆当時のものです。

岡山市市民協働局長 奥野淳子さんに、のっぷがお話をお伺いしました!

奥野局長

長年幼稚園教諭として岡山市で働いてきた奥野さん。その後、2004年に保育課に異動して以来12年間、行政職として働いてこられました。2014年には危機管理担当局長となり、また女性が輝くまちづくり担当局長も併任され、2015年4月から市民協働局長となられました。
「自分の根っこは幼稚園教諭かなあ。」と話される奥野さんに、市民協働局長として「協働」への思いをお聞きしました。

たくさんの職場を経験して

保育課時代は保育士さんはもちろん、働きながら子育てをしているお父さん・お母さんたちの思いをたくさんお聞きしました。発達障害者支援センターでは、家族のしんどさを支えるNPOの方々の情熱に出会いました。岡山っ子育成局では幼保一体化を進めていく中で、幼稚園がなくなり地域に子どもの声がしなくなると寂しい、という町内会長さんの声もお聞きしました。危機管理室では、自主防災組織などの地域の役割の大切さを知りました。
市民の皆様との出会いの中で、いろいろな現場の声や思いをお聞きできたことが、市民協働局長としての仕事の支えになっているのだと思います。

2016年4月「岡山市協働のまちづくり条例」が全面改正してスタート

地域団体、NPO、企業・大学にアンケートを行ったり、協働条例を考えるフォーラムを行って出された意見をまとめて「条例見直し市民案」が作成され、その市民案を尊重して条例改正に至った画期的な取組でした。中でも、「地域でどういうことが課題なのか」とか「どういう条例ができたら課題解決が進むのか」という議論が市民の目線で繰り返し行われたことがすごく意味のあることなんだと思います。

会議の様子1

協働条例を考えるフォーラム

会議の様子2

第2回「協働推進委員会」で表彰制度について審議する

条例に基づいて、2016年7月、「岡山市協働推進委員会」が設置されました。多様な主体で構成された委員は16人。「協働推進計画」の策定も、4つのグループに分かれてグループワークを重ねてきました。委員会では様々な意見が聞かれ、いろんな立場の人と一緒に考えていく、このこと自体が「協働」なのかなあと思っています。

会議の様子3

協働推進計画を考える市民協働フォーラムでパネリストとして発言

協働の取組を応援する

また、この条例に基づいて、優れた協働の取組を表彰する「おかやま協働のまちづくり賞」が設けられ、初年度の2016年度は20件もの応募をいただきました。推進委員会委員の一人として審査させていただきましたが、どの取組もキラリと光る、地道で大切な市民活動でした。市民活動に優劣はつけられませんが、初回でもあり、特に協働を推進するモデルとなる取組、という観点で見させていただきました。

「協働」というのはいろいろな団体がただ一緒にやるのではなく、それぞれが持っている特長や得意分野を生かして取り組んでいくこと、そうすることで、その取り組みがよりよくなっていく。この部分は貢献できる、そこを合わせて役割を明確にしていくと効果が得られる、そういう協働のあり方について評価をさせていただきました。

行政の皆さんも一緒に考えてみませんか?

行政は、できないことから考えてしまいがちです。「できるためにはどうしたらいいか」「これをするんだったら他の部署の人とも一緒にやったらよくないか」そんな風に、いい方向に行くように頭を柔らかくして考えることが必要なのではないでしょうか。
「これ以上のことはできない」ではなく、「行政にもできるかもしれない」と考える。最初はちょっとしんどいかもしれないけれど、一緒に考えてできることを増やしていくのが市民協働のいいところ。行政職員のいいところ、市民のいいところが合わさって、相乗効果が生まれると思います。
子どもたちの健やかな未来のために、地域を支える皆さんのために、相乗効果をもっと生み出していきたいですね。

のっぷ

ありがとうございました。次は誰が登場するかな??