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その3【協働のために大切なこと】

[2014年8月12日]

ID:40331

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つながる!協働リレーコラム」では、岡山で活躍するNPO法人の皆さんに、自分たちの活動や経験を通じて、「協働」に関して感じていること・考えていることについてコラムでご紹介いただきます。
※なお、内容は執筆当時のものです。

NPO法人連塾・理事長の松畑熙一さん

プロフィール

広島県福山市出身。岡山大学副学長を経て、現在中国学園大学・中国短期大学学長及び、NPO法人連塾の理事長をつとめています。専門分野は、英語教育学・国際理解教育学・地域創生学。2005年に地域創生リーダーを養成するために連塾を創設し、2007年にNPO法人化しました。

NPO法人連塾・理事長の松畑熙一さん

「協働」のために大切だと考える2つのことについてお伝えしますね。

NPO法人連塾とは?

NPO法人連塾(以下、連塾)は、「人と人とのつながり(連)の中でこそ、新しい地域づくりが出来る」という理念をもとに、地域創生に取り組むリーダーの育成を行っています。そして連塾で学んだリーダーが中心となって、地域に根ざした活動を広めることを目指しています。

みんなで同じビジョンを共有する

連塾は、今までに行政や色んな団体と協働して事業を行ってきました。
その中で協働するためには、次の二つのことが大事であると考えています。

一つ目は、みんなで同じビジョンを共有することです。
みんなで取り組む課題に対して、まずはそれぞれが「自分のこと」として意識した上で話し合い、解決に向けたビジョンを共有します。それぞれが専門分野や得意分野を活かして取り組む協働では、活動内容がばらばらであっても目指すビジョンが一致していれば、団体同士の結束を強め円滑に事業を行うことができます。

一緒に汗をかいて取り組むこと

一例として、2012年度に実施した「京山アクティブカルチャーゾーン事業」についてご紹介します。
これは、「岡山県新しい公共の場づくりの為のモデル事業」に採択されたもので、連塾を中心に岡山市役所や八つの市民団体がアクティブカルチャーゾーン京山協議体をつくって実施しました。
事業では岡山駅より西の地域にある各施設をつなぐ手法や、地域の中で電動アシスト自転車を移動手段としてレンタルできる実験等を行って、提案書を作成しました。

電動アシスト自転車実証実験

たくさんの団体が協働することで、最初は「ばらばらになったりしないだろうか・・・」という不安な声もありました。
しかし最初にみんなで話し合い同じビジョンを共有したことで、「一緒に汗をかいて取り組む仲間」という意識が生まれたのです。
そこからビジョンを達成するためにそれぞれの専門分野・活動分野を活かしてどんなことができるか等について話し合っていきました。協議体のメンバーである町内会から「地域の方々に広報するために町内会の回覧板を活用しよう」等のアイデアが飛び出すこともあったのです。
このように同じビジョンを持つことで、「一緒に汗をかいて取り組む仲間」という意識やそれぞれが課題に対して主体的に取り組む姿勢が生まれ、協働して円滑に事業を行うことができたのだと思います。

地域と施設のつながりを生むマップ

リーダーが存在すること

二つ目は、全体をまとめるリーダーが存在することです。
色んな団体が協働して取り組む中で、認識の中に小さなズレが生まれてしまうことがあります。
そんなときにリーダーが話し合う場をつくって認識をあわせたり、率先して行動したりすることで協働の輪が壊れることを防ぐことができます。リーダーは、過去の慣習にとらわれることなく自由な発想をもとに、何事にもチャレンジする姿勢が求められると考えています。

私たち連塾が取り組む地域創生リーダーを養成することも、協働して事業をすすめていく上で必要なことなのかもしれません。これからも引き続き取り組んでいきたいと思います。

関連リンク

行政との協働でNPO法人が取り組むことのできる事業や課題を具体的に提案するとともに、NPO法人の活動概要を伝えるなどの情報提供をしようと、2012年度に「こんなことできますリスト」を作成しました。NPO法人連塾も提案しています。ぜひご覧ください!

  • NPOからの協働提案(ページは閉鎖しました)
のっぷ

次回は、NPO法人まちづくり推進機構岡山で活動する新谷さんのコラムだよ!お楽しみに!