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令和5年10月11日市長記者会見

[2023年10月11日]

ID:53730

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令和5年10月11日市長記者会見

  • 令和6年度認可保育所等入園申し込みにおける保育の受け皿の状況についてお知らせします

  • 令和6年度岡山市立放課後児童クラブ入所申請における定員の見直しについてお知らせします

  • 農業用資材・燃油費の価格高騰の影響を受ける農業者の方に支援金を支給します

  • 岡山市初となるグリーンボンドを発行します

  • 「岡山市SDGs推進パートナーズ応援団」の設立及び岡山市SDGs推進パートナーズ第2期募集について

令和5年10月11日市長記者会見資料

市長記者会見動画

認可保育所等入園申し込みにおける保育の受け皿の状況について

 皆さん、おはようございます。それでは、会見を始めさせていただきます。まず初めに、令和6年度の認可保育所等の入園見込みにおける保育の受け皿の状況、これについてお話を申し上げたいと思います。
 まず、令和6年度の保育園等の申し込みを開始いたします。受付は10月24日から11月10日まで1次募集の受付を行います。令和6年度の受付期間は昨年度より1週間早めております。申し込みをされる方はご留意をいただきたいと思います。令和6年度の認可保育所等の募集に合わせて、市立園の定員増減を含めた定員調整などを行いました。その詳細ですが、お手元の資料は2ページをご覧いただきたいと思います。

 まず、令和6年4月に市立認定こども園が2園、市立施設の民営化による私立の認定こども園が4園、合計6園の開園を予定しており、定員158人分の増加を行うということであります。また、子育て世帯の流入が多い地域で1歳児を中心に申込数が増加していることから、御南中学校及び吉備中学校区にある市立認定こども園2園の定員を1歳児を中心に23人分の増加を行います。さらに出生数の減少により、令和5年度の入園申し込みが初めて減少に転じ、定員に達しない施設が生じている状況を踏まえ、今回は市立園の定員減少も行います。これは資料の3ページをご覧いただきたいと思います。

 まずは、令和5年度当初に定員の8割に達していない市立保育所6園、75人分の定員の減少を行います。また、令和6年4月開園の(仮称)市立浦安芳泉認定こども園に隣接する教育、保育提供区域にある市立保育所1園、15人分の定員の減少を行うということであります。

 これらを踏まえて、令和6年度入園申し込みにおける保育の受け皿の状況は、令和5年4月と比較し、91人分増加し、2万1,280人分となる見込みであります。令和6年度の申込数をおおむね昨年度と同程度、1万8,845人と見込めば、令和6年度の待機児童については令和4年度からの解消をほぼ達成という状況が継続できるものと考えております。令和6年度の申し込み受付でも、従来行っているとおり保育コンシェルジュが保護者の意向を丁寧にお聞きし、通園可能な園を紹介させていただきます。保護者の皆さんにおかれては、保育コンシェルジュを積極的にご活用いただきたいと思います。

放課後児童クラブ入所申請における定員の見直しについて

 令和6年度の市立放課後児童クラブの入所申請を開始いたします。1次募集の申請期間は10月23日から11月17日までであります。令和6年度の市立放課後児童クラブの入所申請に合わせて、14クラブで231人分の定員の増加を行っております。定員の見直しの結果、令和6年度の市立放課後児童クラブの定員数は6,241人となります。

 定員増加の方法といたしましては、14クラブのうち小学校の特別教室のタイムシェアによるものが5クラブ、民間賃貸物件の活用によるものが1クラブのほか、既存施設のクラブ室内のレイアウト変更などにより活動面積を見直したものが8クラブであります。なお、陵南小学校をはじめとする5クラブは、令和5年度当初より既に弾力的な受入れを行ったものを定員に反映させております。また、今回定員は変えておりませんが、芳明小学校と中山小学校の児童クラブでは、今年度内の完成予定で専用施設を建設中であり、完工後には両クラブで約100人の受入れ増が図れ、利用を希望する児童の受入れができる見込みであります。

 今年の8月に発表したように、市立そして運営委員会、保育所等届出済み民間の児童クラブの令和5年5月1日時点の在籍児童数は9,410人、待機児童数は193人、うち低学年は26人であります。令和6年度の申請見込みですが、約1万50人を見込んでおります。こうした利用ニーズの高まりから、今回の定員増、専用施設の建設を行っただけでは、まだ600人程度の待機児童が発生するおそれがあります。さらなる受け皿の確保を進めていきたいと思っております。

 令和6年度には、先ほど申しましたように低学年待機児童をゼロ、全体の待機児童数を令和5年度からの半減を目指しており、この実現のため引き続き特別教室のタイムシェアによる施設整備と支援員等の確保を進めてまいりたいと思います。

農業用資材・燃油費の価格高騰の影響を受ける農業者への支援金支給について

 次に、農業者向け、岡山市農業用資材価格高騰対策支援金、岡山市施設園芸燃油費高騰対策支援金の受付を開始いたします。

 当支援金は、農業用資材また燃油価格高騰の影響を大きく受けている農業者の負担軽減を図るためのものであります。原油価格の高騰、円安進行による物価上昇が長期化する中、先般農業関係者から農薬、農業用ハウスの被覆材などあらゆる農業生産資材が値上がりしていること、農産物の生産量は天候に左右されやすい、価格転嫁が難しいなど物価高騰による影響の切実な状況を直接お伺いいたしました。これを受け、岡山市としては9月補正予算で措置をしたところであります。
 申請の要件ですが、農業収入のある個人及び法人で、令和4年分の確定申告や決算報告を行っており、令和5年度以降も営農を継続予定の者であります。燃油費高騰対策支援金については、加温を要する、熱を加えることを要する施設園芸を営んでいる者が対象となります。
 農業用対策支援金の支給額は、確定申告に記載された農薬衛生費、諸材料費、種苗費の合計の10%、上限は法人が100万円、個人が20万円となっております。施設園芸の燃油対策支援金の支給額は、作物ごとの10アール当たりの重油使用量に1リットル当たり10円を乗じた額で、上限は20万円であります。

 各区役所、JAの窓口等で10月19日木曜から申請書を配布いたします。令和4年度に実施した肥料高騰対策の対象となった方には申請書を郵送いたします。いずれの支援金も申請は令和5年10月23日から12月22日までで、JA岡山の各営農センター、JA晴れの国岡山瀬戸支店等で受け付けます。問合せについてはそちらにお願いをいたします。

岡山市初となるグリーンボンドの発行について

 次に、岡山市初となるグリーンボンドの発行について申し上げます。まず、グリーンボンドについて簡単にご説明をいたします。グリーンボンドとは、地方自治体で言うと省エネルギー化や再生可能エネルギー活用などのグリーンプロジェクトに要する資金を調達するために発行する地方債のことであります。実際の発行には、環境に関する認証取得などの明確な環境面への便益を有している点や、発行後において改善効果に関する情報開示など透明性の確保といった要件への適合について、外部評価機関の評価を得て発行が可能となるなど、通常の地方債に比べ高いハードルが存在しております。

 一方で、SDGs推進の高まりを背景に地方債の市場公募においても、グリーンボンドは他の地方債に比べ応募倍率が約3倍と高い需要がございます。機関投資家からも非常に人気が高いものであります。高い需要は、他の債権よりも利率が好条件となる可能性が高く、財政面のメリットも期待されます。ちなみに今年の2月の10年債では0.02%のメリットがあったということであります。

 現在、岡山市が建設を進めている新庁舎は、環境認証であるBELSの最高ランクである星5つ、かつZEB Readyの認証を取得しており、グリーンボンドの要件に適合する見込みであります。今年度の岡山市のグリーンボンド発行額は、新庁舎整備を対象に10億円、発行時期は11月を予定しております。

 なお、今回の発行は、28道府県と14の政令指定都市が共同して発行する共同発行形式で、他自治体を含めた発行総額や具体的な発行日などは今後総務省等から公表される予定となっております。グリーンボンド発行を通じて、環境配慮の取組も含めた新庁舎の魅力をより多くの方に周知することができると考えております。新庁舎整備工事が本格化する来年度以降においても、グリーンボンドを活用していきたいと思います。

「岡山市SDGs推進パートナーズ応援団」の設立及び岡山市SDGs推進パートナーズ第2期募集について

 次に、SDGs推進パートナーズ応援団の設立及び岡山市SDGs推進パートナーズ第2期の募集であります。昨年度、SDGsに積極的に取り組む事業者を登録する岡山市SDGs推進パートナーズの制度を創設し、第1期の募集を行ったところ、想定を上回る応募があり、280事業者を登録いたしました。登録事業者からは、社内の意識の向上、また取引先や金融機関から登録の反響があったということで、登録による効果も十分存在してたというように伺っております。

 本年5月に登録事業者へ、アンケート調査を実施したところ、多くの事業者が社内でのSDGsに関する知識は必ずしも十分でないという課題を抱えており、研修など新たに取組を始めているということが分かりました。さらに、そういった事業者からは、専門家による個別相談、支援、講師派遣などの社内研修など個別具体的な支援を求める声がありました。

 そこで、こうした要望を踏まえ、登録事業者への支援をさらに充実させるため、岡山市SDGs推進パートナーズ応援団を設立し、金融機関、経済団体等と連携して個別具体的な支援を提供することといたしました。構成団体は、広報資料にお示しのとおりであります。登録事業者に対する支援メニューの提供、また本制度の情報発信、情報共有にご協力をいただくことになります。

 また、岡山市と地方創生に関する包括連携協定を締結しており、登録事業者限定の特別な支援メニューを提供する三井住友海上火災保険株式会社、株式会社中国銀行、株式会社トマト銀行の3社は、制度の発展に特に寄与する団体としてゴールドサポーターズとさせていただきます。また、岡山市SDGs推進パートナーズの第2期登録事業者の募集を10月19日から開始いたします。これはいつまで?(担当課に確認)

○担当課
 11月20日までです。

○市長
 10月19日から11月20日までとさせていただきます。登録を検討される事業者の皆様は、ぜひこの機会に応募していただきたいと思います。今後も岡山市SDGs推進パートナーズ制度の普及及び登録事業者の個別具体的な支援を通じて、SDGsに取り組む事業者の裾野が拡大し、持続可能な社会の実現に向けて経済界のSDGsの取組が促進されることを期待しております。

北前船寄港地フォーラムinおかやま

 以上が議題ですが、1点だけ追加させていただきたいんですけれども、先週、北前船フォーラムっていうのを岡山で開きました。そのときにロマンあふれる吉備の国と題して林原美術館の谷一館長と一緒に対談をしたんですが、実は私は当然岡山市の首長としてこの10年やらせていただいているんですが、考古学を専門とする谷一さんもそうなんですけど、それだけじゃなくて、例えば国立民俗博物館の松木教授とか、あといろいろと話をしていると、古代っていうのがどうも今までずっと言われてきたのと違うんじゃないかっていう話になりまして、じゃあ今まで言われてきたのは何か。

 邪馬台国から飛鳥そして平城京に至っていく中で、大和という国が非常に強くて一強多弱という表現でよく言われていたんですけども、どうもその中で吉備っていう国は他の豪族と違って非常に影響力、倭の国全体に対しての影響力が強かったんではないか。端的に言うと造山古墳の大きさではあるんですけれども、これが5世紀全般、ちょうど大和では履中天皇っていう天皇が亡くなられたときなんですけど、上石津のミサンザイ古墳っていうのが履中天皇の陵だと言われているんですが、それが360メーター。造山古墳が350メーター。大きさだけじゃなくて造り方もほとんど一緒、これはルールをお互いがつくって古墳を造っている。それだけじゃなくて、様々なところに吉備系の人間が地方を統括する当時の国造碑ということで派遣されている。それから、日本書紀にも多くの天皇の奥さんっていうのが吉備から行っている。こういうことを全体として考えると、吉備と大和の2頭政治だったんではないかっていうことを発表させていただきました。

 これは、そういう学者の皆さん方、全体になっているのかどうかっていうのは今後の問題として、いろいろと議論を積み重ねていかなければならないと思いますが、こんな状況であれば、やはり岡山の人間の誇りを醸成したり、また大きな観光資源にもなるなということで、これから発信をしていきたいと思いますんで、皆さん方よろしくお願いしたいと思います。私からは以上です。

質疑応答

○記者
 児童クラブの待機児童の件でお尋ねします。来年度も600人程度の待機児童が出るということで、この対策はかなり覚悟と信念が必要なのじゃないかと思うんですが、その対策をどのような心積もりで臨まれるか、いま一度お覚悟をお伺いしたいと思います。

○市長
 この600人ってどういう数字なのか、どうやって出したかというと、それぞれのクラブからどのくらいの待機児童が出そうかっていうのを出してもらった、それを足し合わせた数なんです。となると非常に厳しい状況、思った以上に申請者っていうのが増えているということになるということだと思います。
 新たな施設を前倒しをして今やろうとしておりますが、今年度中に完成するのは先ほど言ったように2施設しかありません。したがって、できるだけ学校内の施設、例えば図工室とかそういった特別教室をタイムシェアして、一定の時間は児童クラブにお借りをしてやっていく、これの調整をさらに進めていかなければならないと思っております。
 教育委員会、そして学校側は非常にその気持ちでいていただいていると私は思っておりますんで、あとは具体的なものがどれだけできていくのか、そこだと思います。これから後半戦になりますが、さらに調整を行ってやっていきたいと思います。
 それから、支援員の方の確保っていうのも重要になってきます。これらについても、ふれあい公社が中心でやっているところであります。これは市立の場合。あとは運営委員会や、またそこは運営委員会としての人材確保の問題などが動いてくるわけですから、そういった人材確保についても万全を期するよう対応をして、今年の数か月前に申し上げた目標を何とか達成していきたいというように思っています。

○記者
 関連で放課後児童クラブの待機児童の関係なんですけど、この8月に定例会見のときにも表を出していただいているんですが、令和6年は約1万50人の申請の見込みと、さらに令和7年が1万300人とまたさらに増えるということで、先ほど市長もご説明ありましたが、当初の目標どおり令和7年には待機児童を解消したいという思いがあるということなんですけど、改めてこの目標の変更というかっていうことは考えてないというところをお聞かせください。

○市長
 何のために目標を設定したかっていうのが一番重要なんで、ご承知のように保育所の保育環境の整備っていうのを随分力を入れてやってまいりました。待機児童の定義を変えて、私が市長になるまではゼロだったんですけども、それは保護者にとって果たしてゼロということで満足していいのかっていうところでやり直しました。そうすると700台、800台ということで全国の中でもワースト2というような汚名も受けたところであります。しかしながら、私は保護者にとってみるとやってよかったというように思います。
 待機児童対策、端的に言うと保育環境の整備を進めてまいりました。その結果として、放課後児童クラブに影響が出てきている。放課後児童クラブに影響が出てくるっていうことは分かってて、施設の整備等々もやってはいたんですけれども、思った以上にその影響が強いっていう状況になっております。
 今、600人っていうふうに申し上げたわけでありますけれども、これも個々のクラブの積み上げであります。個々のクラブをどれだけ待機児童を圧縮できるかということをやっていくことが、小学生のお子さんを持つ親にとっては非常に負担を軽減できるということでもあるんで、我々としては目標に向かって、先ほどお答えをした内容でこれから半年間力を注いでいきたいというように思っております。

○記者
 ありがとうございます。あと、案件外になるんですけれども、今月で市長就任から丸10年を迎えられたということで、これまでの市政運営を振り返っての感想と、それから3期目を折り返して残りの任期についてどういうふうに取り組んでいかれるかっていうところをお考えを教えてください。

○市長
 これらについては記者の皆さん方が評価をされるということになると思いますが、この2年で言えばやはりコロナの影響が非常に大きかったと、そしてウクライナ侵攻によっての物価高騰も非常に我々に打撃を与えたと。したがって、その対策はずっとやってきたところであります。
 コロナに関して言うと、5類になってからやっぱり世の中は変わってきてる。社会生活そして経済活動が活発になってきているときに、我々としてもさらにそれを伸ばしていく努力をしていかなければならないというように思っております。
 ある面では、昨年の岡山城のリニューアルオープン、そして何といってもこの9月に劇場がオープンしたというのは大きいことでもありますし、また1車線化やそういった様々なインフラ整備も動いていて、民間の再開発も様々なところに大きな力を発揮していただいていると私は思っております。そういうことがあって、岡山は大きく動いていると言っていただいている方が多いことは私にとってはうれしい限りであります。
 先ほど来の質問で、今日は放課後児童クラブの話が中心でありましたけれども、待機児童の問題、そして今放課後児童クラブ、それから学校の関係、教育のほうも随分教育委員会との話の中でお互いに目標を定めて学力等を向上していったと思いますし、耐震化、エアコン整備等々子育てにも相当の充実ができたかなという自負はあります。
 ただただ、今の質問にもありましたように、まだまだ十分じゃないところもありますし、それから周辺地域の整備はよくご指摘をされるんですけれども、先ほどの古墳の話とか、宇喜多家の話とか、観音院の話とか、様々な資源を使って動いているところは相当数あるんではないかなと、まだ不十分でありますけれどもやっていかなきゃならない。
 公共交通は相当コロナで議論が止まってましたんで、これからやっていかなきゃなとも思ってますし、喫緊の問題としてはやっぱりアリーナの問題、プロスポーツ界、岡山にとってそれこそ誇りとなるようなそういうプロスポーツをどうやってサポートしていくのかっていうことも大きな鍵になるだろうというように思います。
 一定の部分は動いてきたとは思いますが、まだまだ足りない部分も多いんで、私としては職員の皆さん、また民間の企業の皆さんたちと一緒にいい岡山をつくっていきたいと思います。

○記者
 放課後児童クラブのことで、もう一点教えてください。今回の発表で増加数は231ということなんですけれども、2次募集までにさらにこの増加数が上積みされる可能性はありますでしょうか。

○市長
 可能性はもちろんあります。231でしたよね。221だったっけ。

○記者
 231です。

○市長
 231。これに今、専用施設で100加わります。これが年度内にできれば当然それがプラスになっていくんで300幾つになりますが、今それを増やすべく、タイムシェアなど各学校と調整をしているところであります。一人でも多く受け入れていただいて、保護者の皆さんの負担を軽くして仕事ができるようなそういう環境をつくっていきたいと思ってます。

○記者
 来年度で待機児童数を、今年度の年初の半分に減らすっていう目標のためには、市長、これにさらにどれぐらいその上積みができたらというふうにお考えでしょうか。

○市長
 まずは、もちろん定員が一番なんですけれども、半減っていうと90台ということになりますよね。それに結びつけていくために、これは多分トータルの議論というよりも個々の施設ごとにどこまでできるかということの積み上げでやっていこうというように思っております。したがって、これからの作業は個々、待機児童が出そうなところがありますよね。その個々について潰していく、どこまで落とせるかっていうのを、そういった作業をやっていきたいというように思ってます。

○記者
 先ほど吉備の国の話があったんですけれども、前の古墳のときは施設にパネルを設けたりとかして発信していくっていうお話だったんですけど、今回はどうやって発信していくみたいなのがあれば。

○市長
 今それをちょうど考えてるところなんですが、実はそれに近いようなことって岡山市の説として造山古墳のビジターセンターには書いて、それがベースになって、様々な専門家と協議をしていって、だんだんと自信を深めてきたっていう状態なんですね。したがって、造山古墳でも、今申し上げたようなストーリーに合った発信の仕方を考えていかなければならないと思ってますし、実はこの起源っていうのは、どこに最初のポイントがあるかっていうと倉敷にある楯築古墳が弥生時代としては最大の墳丘墓なんです。やはりそれなりの水田耕作面積、そして鉄などの流通が岡山というか吉備になされていたっていう証拠だと思うんです。
それから、今の楯築は2世紀なんです。3世紀、4世紀って不思議な時代なんです。これがよく分からなかったんですけども、不思議な時代。不思議な時代ってどういう時代かっていうと、大和以外で大きな古墳が造られてないんですよ。
 魏志倭人伝には、卑弥呼が呪術っちゅうかそれをもって周りで戦争ばっかりしてるのをうまく調整していったっていうことが書いてあるわけですけども、その後これは松木先生なんかが言うと、3世紀、4世紀っていうのはみんなで大和に集まって大きな国をつくっていこうっていう時代だと。だから、大和にはいっぱい大きな古墳が出てるんですよ。だから、吉備もそこに行って大和で日本を形づくろうとして努力した。だから、吉備の王様も大和で古墳が造られたんじゃないかという考え方を持ってる人が多いので。

 しかしながら、3世紀、4世紀の中で、例えば3世紀に浦間の茶臼山古墳っていうのが、この前水害があった平島の辺りにあるんですよ。これが卑弥呼の墓であると言われる箸墓古墳のちょうど2分の1、139メーターという大和以外では最も大きな古墳が岡山にあるんです。吉備路にあるんです。そういうことを考えていくと、今申し上げた経緯に非常に合致する。だから、もう少しこういう専門家と相談しながら、浦間の茶臼山古墳も吉備の大きな流れの中に組み込んで私は発信していったらいいのかなというように思っております。
 単体で物を見ていくんじゃなくて、吉備全体の様々な遺跡もありますし、吉備っていうのと大和の2頭政治っていうものを時系列的にまた複合的に物を整理し、世の中に出していければというように思ってます。
 うちも古墳の専門家、なかなかいますし、そういう面ではだんだんと考古学の人間たちが集まってきてますから、彼らと相談しながらやっていきたいという思いでおります。

○記者
 前回の発表から大森さん自身が専門家の方々とお話ししたみたいなことはあるんですか。

○市長
 あります、あります。

○時事通信
 その説について議論したんですか。

○市長
 松木さんには来ていただいた。それで、谷一さんも考古学の専門なんですけど、彼とも発表の前に2回ぐらい直接会って、それまで文化財課長が間に入ってくれていろいろ調整してたんですが、話してます。本格的にやってるところで、あとは岡大の先生にもやったはずなんだけど、文化財課長のほうから話をしてもらったり、仲間を集めることが重要かなというように思っております。

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