新年度スタートにあたって
「岡山市SDGs推進パートナーズ」登録事業者の決定について
おかやまマラソン2023ランナー募集について
添付ファイル
皆さん、おはようございます。令和5年度になりましての最初の記者会見を開催したいと思います。花粉症がずっとひどくて鼻声になっていますけども、申し訳ありませんが、このまま進めさせていただきます。
まず一つは、新年度スタートにあたってということでありますが、まずは一昨日、車の両輪である市議会議員の選挙が行われました。46人の皆さん方が当選を決められたわけでありますけれども、車の両輪として一緒に岡山市の発展を目指して、また岡山市民の様々な生活の向上を目指して、一緒になってやっていきたいというように思います。
新年度は初めてでございますので、我々が今考えてる柱、大きな柱だけをまずお話を申し上げたいと思います。
まず第1でありますけれども、この1か月間、約1か月になりますが、岡山市内のコロナの感染者、2桁の下のほう、50人以下という状況で大分落ち着いてきております。また、人流も戻り始めております。しかしながら、物価の高騰であるとか、特にエネルギー価格の高騰など不安の要因も非常に多いわけでございまして、市民生活、経済活動への必要な支援を行っていきたいというように思います。それとともに、中小企業のDXの支援、スタートアップの支援等、様々な形で経済力のアップにも臨んでいきたいと思います。これは第1の視点、コロナ後の経済回復といいますか、そういった視点でございます。
2つ目の視点としては、まちなかの整備ということでありますが、私自身、市長に就任して約10年を迎えることになりました。まちなか、中心市街地において、また周辺地域において様々な取組を進めてきております。民間の動きも活発であります。これらが相まって、岡山市が大きく変化し、成長している姿が誰の目にも見える形になっているというように思います。
特に、昨年は岡山城のリニューアルが好評を博したわけでありますけれども、今年度は9月1日に岡山芸術創造劇場ハレノワがグランドオープンを迎えます。このハレノワが、岡山市ないしはその周辺の都市を含めて文化の拠点となるように、様々な施策を打っていきたいというように思っております。
当然、新しい新劇場でありますから、魅力のある作品を提供することができるようになるわけでありますが、それとともに劇場に「創造」という2文字を加えさせていただきました。この創造はクリエートする、ものをつくり出していく、こういう意味であります。そのクリエートする文化を育んでいきたいと思っております。これが2点目の視点です。
3点目の視点は、「育む」という視点でありますが、待機児童対策を中心として受け皿確保に邁進してまいりました。待機児童もおおむね解消しているということでありますが、質的充実をこれからは考えていかなければならないということとともに、令和5年度に関して言えば、特に子供の医療費助成、ここまで含めた助成を小学校から、小学校、中学校、高校と、小学生から高校生まで子供の医療費の助成を拡充することにいたしましたので、それが1月には全てスタートできる状況になると思います。
また、児童虐待防止の視点も重要であるというように考えてきました。西田真愛ちゃんの不幸な事件があったわけであります。我々の情報の収集、そして情報感度、そしてその判断、それらができるような体制を組んだわけでありますので、二度とそういった事案が起こらないように対応していきたいというように思っております。
次に、「岡山市SDGs推進パートナーズ」登録事業者の決定でございます。このSDGs推進パートナーズ制度でございますけれども、岡山市内でSDGsに積極的に取り組む事業者を、岡山市SDGs推進パートナーズとして登録するものであります。昨年11月25日の記者会見で、12月22日から2月6日の間で登録事業者を募集するとお知らせをしていましたが、このたび3月31日付で登録事業者が決定しましたので、お知らせをいたします。
まず、登録事業者数は280件となっております。同様のSDGs登録制度における第1回目の募集としては、同様の制度を設けている11政令市の中で最多の登録数となります。参考として申し上げると、北九州市が219件、福岡市が204件となっております。それだけの数の登録になったという理由でありますけれども、やはり岡山経済同友会をはじめとする経済団体や岡山大学等のSDGsに対する積極的な取組姿勢が反映されたものと思われます。
経済同友会の事務局にこの件の話をしたところ、彼らからの反応としては、「多くの事業者が登録したことについては、これまで行ってきた啓発の効果が現れたものと思われ、とてもよかったと感じています」と。「特に、岡山地域でSDGs達成に向けた産官学民の連携体制が構築されていることが大きい、これからも連携して岡山市の経済界を盛り上げていきたい」とのコメントをいただいております。
それから、先日、岡山大学の前学長さん、槇野(博史)さん、そして新学長である那須(保友)さんがお見えになりました。前学長の槇野さんは、このSDGsの取組に対して非常に意欲的な対応をされてきたというようなことを述懐されておりましたし、那須新学長も槇野さんの考え方を引き継いで、自分としてもSDGsを推進していくというお話をされておりました。そういう面から、経済同友会、そして岡山大学、様々な関係者の今までの動きがこういう結果になったんだろうというように思っております。
また、登録事業者の特徴として、従業員数50名以下の事業者が約65%となっております。中小企業では、SDGsの取組が比較的浸透していないと言われておりますけれども、制度には多くの中小企業も登録していただいており、制度の目指すSDGsの裾野の広がりに一定の効果があったと考えております。
登録事業者の取組としては、ワーク・ライフ・バランスや、多様な人材を生かしたダイバーシティ経営の促進、また人材育成など職場環境の整備に関するものが多く見られたということであります。また、SDGs達成に向けて事業者が重点を注ぐ取組として、ごみの減量やリサイクル、温室効果ガス排出削減などを挙げており、環境問題の解決に貢献していきたいという事業所が多かったということであります。
岡山市としては、企業活動の中でこうした取組が持続可能な社会の実現につながっていくことを期待するとともに、今後も本制度を活用し、経済界のSDGs推進を後押ししてまいりたいと思います。また、登録事業者の皆様には、本制度に登録したことでSDGsに取り組む企業の付加価値の向上やイメージアップに役立てていただき、人材の確保やビジネスチャンスの拡大につなげてほしいと思います。さらに、今年度の、今年の10月以降に第2期の募集を開始する予定であります。今回申請できなかった事業者の皆様もぜひ第2期の応募を検討いただきたいと思います。
最後ですが、案件外でありますけれども、「おかやまマラソン2023」ランナー募集についてお話を申し上げたいと思います。これはもう既に広報連絡済と聞いておりますが、本年11月12日に開催される「おかやまマラソン2023」のランナー募集、市民県民優先枠がいよいよ明日12日から開始いたします。本大会では、マラソンの定員を1万5,000人と、コロナ禍前の2019大会の定員に戻すとともに、人気の高かったファンランを復活いたします。引き続き皆様に一層愛される大会となるよう、実行委員会を中心に全力を挙げて準備を進めてまいりますので、ぜひ多くのご参加をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
○記者
おはようございます。よろしくお願いします。冒頭で触れていらっしゃったんですけど、市議選の関係でちょっとお伺いします。今回、市議選、若い方も結構当選をされてまして、改めて新しい市議の皆さんに期待されること、どういうふうに思ってらっしゃるかというのと、それから投票率の関係で、今回また下がってしまったという、過去最低を更新ということになったんですが、市長も同じ市民の負託を受けて働く立場として、今回の投票率についてどうお考えかというのをお聞かせください。
○市長
ご質問に対してですが、若い人っていうだけじゃなくて、今回の市議選、私が見ていると、今、岡山市の動きっていうのは割と活発に全体に仕事、施策は動いているんではないかなというように思ってます。それは何といっても、当局と市議会がお互いが信頼をし合っていると、そういう関係からいい仕事ができているんではないかというように自負をしているところであります。
大きな面では、全体の枠組みにそれほど大きな変化があるわけでありませんから、私は少なくともこの信頼関係、これからも維持できるんではないかなというように思っているところであります。それから、若い人、特に中区、南区では女性がトップ当選にもなったりもしてますけれども、そういった方が来られるというのは、一定の変化はあるんじゃないかなというように思ってます。
市議会の議員の皆さん方は、我々にとっても非常に重要な役割を持っているわけでありまして、何といっても今おっしゃったように市民の代表として様々な意見を、また市民の生活実態を象徴している、そしてそれを我々にぶつけてくれるわけであります。そういう面から見ると、若い人が増えたり、女性が増えたりするということは、今までとは少し違った市民の声っていうのも我々のほうに入ってくるんではないかというようなことを期待をしているところであります。新人も多いんで、私もお会いしたことのない方が非常に多くなっておりますが、これからもお互い信頼関係を築けるようにして、いい岡山をつくっていきたいと思います。
○記者
あと、投票率についても。
○市長
ああ、そうか、失礼。投票率は伸びないですよね。あれだけ期日前投票とか、イオンモール(岡山)での投票所を設けたりしているんですけどね。啓発は、我々としては選管を中心として十分やっているつもりなんですけど、全国的な傾向ですね。伸ばしていくように、あらゆる努力をやっていかなきゃならないと思います。
○記者
おはようございます。冒頭でもありましたが、新年度初めての会見ということで、3つの柱をお話しいただきました。改めてになるんですけれども、この3つの柱を踏まえて、今年度どのような市政を、かじ取りを担っていきたいかというところを教えていただけますでしょうか。
○市長
若干重複するかもしれませんけど、何といってもコロナが収まりつつあるという中で、様々な傷んだ部分というのがありますよね、この3年間。その回復を考えていかなきゃならない。そして、岡山は、全体としていうと、全国に比べても経済だとかそのあたりは順調な面もありますけど、さらに伸ばしていけるようにやっていかなきゃならないっていうのが大きな1点でありますね。
2点目は、まちづくりが大分、目に見える形で動いている、いろんなものができてきつつある中で、今年の大きな特徴っていうのは劇場だと思います。私はこの前、岡山の連携中枢都市圏の首長さん方に(劇場を)見ていただきました。私は、これを岡山市、もちろん市民の税金で多く造っているわけですから、市民の方にご利用していただくっていうのは当然なんですけどね。それだけではもったいない。もっと広いエリアの人に活用していただくようにしていきたいなと、そして文化の拠点、我々が誇れるような、そういう文化を築いていきたいなというように思っております。
3点目は、よく今言っている少子化対策ということで、待機児童の問題に大分終始をしてきたんですけれども、ようやくそれも形が取れて、あとは子供の医療費にようやく手をつけることができました。そのほか、教育の問題もあるでしょう。少子化対策につながるような各種施策をどうやって構築していくのか、特に国の動きが今、骨太の方針で、どういうふうになるのかっていうのは、注視をしているところであります。さらにステップアップができればというように思っております。
3本の柱だけではなかなか、防災だとかいろいろあるんですけれども、取りあえず今日の場はこの3点でお話しさせていただいたということであります。
○記者
おかやまマラソンは、市長は今年は走られるんですか?
○市長
いや、ずっと、今まではファンランを走っていたんですよ。ファンランを走るついでに、っていうと失礼なんですけど、西大寺マラソンとか、みつ健康マラソンとか走っていたんですけど、コロナになってやめましてね。大会がなくなりましたから。去年は、確かにおかやまマラソンはありましたけど、ファンランがない。3年、4年、全く走っていませんからね。どうしようかなと今悩んでいるところであります。
○記者
まだ、ちょっと期間があるんで、間に合うと思います。
○市長
(○○○さんも)ぜひ走っていただきたい。
○記者
ぜひとも、ご一緒させていただきます。
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