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令和5年4月25日市長記者会見

[2023年4月27日]

ID:49274

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令和5年4月25日市長記者会見

  • 5月1日から「おかやまし子育てアプリ」の提供を開始します

  • 第4回造山古墳まつりの開催について

  • 岡山芸術創造劇場ハレノワ開館PRバナーフラッグの掲出と開館PRラッピング路面電車の出発式について


令和5年4月25日市長記者会見資料

市長記者会見動画

おかやまし子育てアプリの提供開始について

 岡山市では子育て応援サイト「こそだてぽけっと」を運営していますが、利用者からは情報量が多くてなかなか使い勝手が悪いという声もありまして、閲覧数もピークから大きく減ってきているところであります。国からは、子育て当事者が必要な情報を得られるよう分かりやすい広報の充実強化に努めてくださいという話も出ておりました。

 いろいろな状況を踏まえて、我々としては「おかやまし子育てアプリ」を5月1日から提供を開始したいと思っております。利用対象者は、市内に在住の妊娠中の方、就学前のお子さんを育てられている方をメインターゲットと想定しております。利用に当たっての費用はかかりません、もちろん通信費は別でありますが。

 モニターをご覧いただけますか。ここの登録情報であります。ここでは、「はる」という名前を使わせてもらっていますが、0歳で3カ月と17日だという情報を入れていただきます。そうなると、ここでプッシュ情報として出てきます。

 このはるさんは、今の生年月日でありますけれども、そのほかの情報として、地域また出産予定日などの情報を登録するということにもなっております。様々な情報がプッシュ配信されていきます。真ん中の情報です。3~4カ月児の健診のお知らせとか、そういったものがこちらからアプローチをしなくても市役所側からお知らせが入ってくるということであります。子育て支援センター4月の予定というようなものも配信されます。

 今後、さらなるコンテンツの充実を図って有益な情報を積極的に配信していきたいと思います。子育て世帯の方には、ぜひこの機会にアプリをご利用いただきたいと思います。

第4回造山古墳まつりの開催について

 続いて、第4回の造山古墳まつりの開催についてお伝えしたいと思います。4月14日に広報連絡を行ったところでありますが、4月30日に造山古墳ガイドを行っている造山古墳蘇生会と協働で「第4回造山古墳まつり」を開催いたします。30日より、これまで整備してきた千足古墳の石室を一般公開します。

 千足古墳っていうのは皆さんご存じだと思いますが、造山古墳の近くにある小っちゃな円墳であります。造山古墳の主(ぬし)の身近な人がそこに埋葬されているものだと思います。私も行かせてもらいましたけども、そこには陪塚とはいえ石障、石のつい立ては天草産でありますし、それから床は香川産ということで、造山古墳の主の力をこの陪塚でも示しているということが言えると思っております。

 今回初めて申し上げたいのは、この造山古墳について、我々今日も教育委員会の文化財課長の草原さんに来ていただいていますけど、「一体、造山古墳の主は誰だろう?造山古墳に埋葬されている人は誰だろう?」ということをずっと探ってまいりました。これはいろんな説がありますんで、我々独自の説としてお聞きをいただきたいと思います。

 720年に、養老4年ですが、日本書紀が編纂(さん)されています。日本書紀によると、四道将軍って4人の将軍が各地方に派遣されるという記述があります。我々のほうには吉備津彦命が派遣されているわけでありますが、そして戦いに勝って平定したという記述もあります。でもそれは、我々は間違いじゃないかと、意図的な間違いだと思いますけど、違うんではないかという説に至っております。その根本的な要因をお示ししたいと思います。

 ちなみに、ずばり解説、造山古墳に眠る王者の正体、岡山市説と、こういうのってあまり今まで公の団体がというか自治体が説を述べていくっていうのは、独自説を述べていくっていうのはあまり例がないと思いますが、これからの造山古墳をめぐって様々な議論を起こすためにも、私は我々の考えを述べるのがいいのではないかというように思って、このパネルを造山古墳のビジターセンターに掲げたいと思っております。

 (資料を見て)これはみんなの手元に行っているのかな?行っている。手元のパネルをコピーしたものを見ていただきたいと思います。

 まず第一に、今、吉備津彦命が吉備に来て、その吉備を平定したとすれば何らかの戦いの跡があっておかしくありません。しかしながら、5番目を見ていただくと分かりますように、戦いの跡がどこからも見つけられない、見つからない、そんな状況になっております。

 そして、ここのまず1番目ですけど、造山古墳は文字どおり吉備の王なんですけれども、これは5世紀の前半というように言われております。同じ5世紀の前半に亡くなった履中天皇とほぼ同じ大きさになっております。相似形です。相似というか、ほとんどぴったり合うぐらいの状況であります。いわゆる天皇陵と同じものを吉備に造ることを少なくとも認めているということであり、そうなると戦いの跡も残ってないし、天皇の陵墓とほぼ同じものを認めている。それは何らかの調整があったはずだと。

 そして、それをさらに決定づけるのは3番目です。九州、四国、東海、北陸には、吉備の系譜を引く有力豪族がいたと。皆さん、いわゆる日本史の教科書に出てきたと思うんですが、国造ってありますよね。今の知事であり、市長である、そういった国造を任命しているんです。例えば、九州でいくと葦北、今の字とはちょっと違うんですけど、そういったところの国造を任命しているという。平定して、吉備津彦だけがそこにいて、何人かいるのかも分かりませんけれども、そういった人たちだけで任命し、自分たちだけで行くっていうのは全く考えられないわけじゃないかもしれませんが若干不自然であります。当然、吉備の一族との中で大和政権と調整して、そこから吉備の一族が、じゃあ九州のここはうちが出すからというように調整していたというように見れるんではないかということであります。

 じゃあ、何で桃太郎伝説が今の岡山に残っているのか、これ桃太郎伝説自身はずっと後につくられたものなんですが、このように吉備にはすごい力を持った豪族がいた。それを温羅と呼び、それが桃太郎伝説につながっていったんではないかなというように思っております。

 今申し上げましたように、造山古墳には大和の大王に匹敵する勢力があり、本当に大きな力を持った、政治力を持った吉備の王が葬られていると我々は考えております。よく日本遺産のときも使ったんですけども、「繁栄と屈服」っていう表現を我々は使ってきました。繁栄っていうのは、これだけ350メーターの長さの前方後円墳を造れるだけの力を持っていたと。当然繁栄があったが、吉備津彦が来て滅ぼされてしまったということで「繁栄と屈服」というネーミングを使っていたのですけれども、教育委員会、文化財の皆さん方と話をしていくと、やっぱり繁栄と屈服じゃなくて繁栄と調整なんじゃないか。要は、大和政権と吉備豪族の間で様々な取決めがなされ、協定がなされ、そしていろいろな権利をお互いが認め合っていった、そういう関係だったのではないかなというように思っております。

 ここでひとつ、じゃあなぜ日本書紀は、このような私が申し上げたような考えとは違う、要するに四道将軍の一人として吉備を平定したのかという記述を残したのかという点でありますけれども、これは想像の域を出ませんが、皆さん方ご存じのように、日本書紀っていうのは中臣鎌足の息子の藤原不比等が責任者であります。中臣鎌足は、大化の改新、今は乙巳の変っていうのか、ここで、中大兄皇子と共に蘇我入鹿を暗殺した、殺した本人であります。そして、ずっとこの中臣鎌足が亡くなるときに藤原の姓を天皇からもらうわけですけれども、その天皇家を守るということとともに、藤原を守っていく。そして、その過程の中で、蘇我氏を低く扱っていこうとしている、こういう動きが見えます。

 大和朝廷とこの吉備の豪族の今言った調整の過程で、蘇我家がどうも介在をしている気配があります。日本書紀には蘇我馬子が、蘇我馬子っていうのは中臣鎌足が殺した蘇我入鹿のじいちゃんに当たる人でありますけれども、蘇我馬子が何回かこの岡山、吉備に来ているということも記述されております。したがって、蘇我をできるだけ抹殺したいという意図から、その蘇我氏の栄光を否定してかかったんではないかというのが我々の考え方であります。

 少し現実に戻りまして、今申し上げましたように4月30日の造山古墳まつり、開館3周年を迎えるビジターセンターにこの考えを展示します。ぜひ会場にお越しいただきたいと思います。こういうパネルをもって、様々な方が意見を交換し、さらに深まっていくことを期待するとともに、今、造山古墳の石室もあらわになっております。この発掘はまだ少し先なりますけれども、この石室から何か新しい事実が起こって、この論争に一層拍車をかけていくことを望んでいるところであります。

 また昨年、堺市で開催され、私も出席いたしました全国古墳サミットでのご縁から、造山古墳まつり会場には堺市市長直轄特命部長のハニワ部長も来場いたします。造山古墳まつりを一緒に盛り上げていただけることを期待しております。

岡山芸術創造劇場ハレノワ開館PRバナーフラッグの掲出と開館PRラッピング路面電車の出発式について

 最後の話題ですが、岡山芸術創造劇場ハレノワ開館PRバナーフラッグの掲出と開館PRラッピング路面電車の出発式であります。報道の皆さん方には4月20日にお知らせ済みでありますが、9月1日グランドオープンに向けて準備中のハレノワでは、このたび開館PRのため2つの事業を実施いたします。

 ひとつは、岡電さんの路面電車MOMOをハレノワ開館PRのビジュアルデザインでラッピングし、4月27日より運行開始をいたします。この車両は、3月まではリニューアルした岡山城をPRする金と黒をベースとした重厚感のあるデザインだったわけですが、このたびピンク色をベースとしたハレノワデザインで装い新たに街を彩り走行いたします。明後日27日10時に出発式を行いますので、ぜひ取材にお越しいただきたいと思います。

 もう一つは、開館PRバナーフラッグの掲出であります。桃太郎大通りや市役所筋、岡山駅東口駅前広場などに昨日から掲出し、来年3月10日までの間を、街をハレノワカラーで彩るというようにしております。ラッピング路面電車やバナーフラッグを市民や観光客の方が見て、9月1日ハレノワグランドオープンをわくわくした気持ちで楽しみにしていただければと思います。私からは以上です。

質疑応答

○記者
 子育てアプリについて伺いたいんですけれども、改めまして、この子育てアプリのリリースをする意義等、これがどういうふうな、例えば出生率増加につながるとかそういう話だと思いますけど、どういうことにつながってほしいか、その思いを伺ってもよろしいでしょうか。

○市長
 今、日本中で子育ての大切さっていうものがうたわれております。私も全くそのとおりだと思い、この4~5年の間、待機児童対策で相当尽力をしてまいりました。併せて今は放課後児童クラブ、これが若干待機児童が出てきているということで、そこも相当数の力を入れていきたいと思っていますし、子供の医療費助成も大きく拡大をしたところであります。
 そういう過程の中で、情報が的確に伝わっているのかどうかっていうのが一つ大きな問題になってまいりました。先ほど申しましたように、子供たちの健診とか、それが一体どうなっているのか、どこへ行けばいいのかっていうのが案外お分かりにならない方もおられる。そういう面から見て、やはり閲覧数がもうピークの半分ぐらいになっていますから、状況を入れてもらって、我々のほうに登録していただければ、その子にとって重要な情報は的確に伝わるようにする、これが大きな子育てについてのプラスになるのではないかなと思っているところであります。

○記者
 「おかやまし子育てアプリ」についてなんですけれども、親子手帳の補完ツールというふうな形で記載があるんですけれども、今後親子手帳の在り方というか、デジタル化というふうなところだとは思うんですが、そのあたりのお考えをお聞かせください。 

○市長
 間違えたら、誰かに(補足して)言ってもらいたいと思うんですが。これからも、一つ一つデジタル化っていうのは進めていかなければならないというように思っております。特に小っちゃなお子さんがいる家庭っていうのはお若い人たちですから、デジタル化自身はどんどん受け入れていただける、そういう素地もあるだろうと思っております。したがって、一つ一つ啓発をきちっとしながらデジタル化を進めていければと思っております。親子手帳についての具体的な話は何か持ってますか?(担当課に確認) 今、親子手帳について具体的なものは持っておりませんけれども、デジタル化についてはあらゆる面から進めてまいりたいと思っております。

○記者
 先ほどの質問に少し関連するんですけれども、ほかの自治体さんを見ますとアプリで保育園の登園の管理をされていたりとか、子供さんの健診の問診票をアプリで作成できるとかそういう仕組みを導入していらっしゃる自治体さんがいらっしゃるようなんですけれども、今後の機能拡充について何かお考えがあれば教えてください。

○市長
 実は、政令市20市のうち半分近くは、近くっていうか半分強になるのかも分かりませんが、もうこういうのを進めています。取りあえず、我々としては今スタートをするということですが、今おっしゃったような事柄で必要なものがあれば、どしどしと入れていきたいというように思っております。また、関係者等と話をしながら対応していきたいと思います。

○記者
 子育てアプリについてなんですけれども、こういうアプリってこれまで結構一般企業さんが出してらっしゃるものはいろいろあったと思うんですけれども、それと今回のアプリの大きな違いというのは何がありますでしょうか。

○市長
 今までの何との違いですか?

○記者
 一般企業の方が出してる、例えば「ママリ」とかそういったアプリ、「たまひよ」とかそういったアプリもあったと思うんですけど、それも予防接種の管理とかいろいろできると思うんですが、それとの違いを教えていただけないでしょうか。

○市長
 公の団体が出しますから、自治体が出しますので、公の様々な行事の提供が当然できると思いますけれども、そのほかに何かあれば。

○担当課
 市長がおっしゃったように、岡山市の情報が入っていくようになりますので、岡山市が開催する子育てのイベントの情報、それから健診のご案内などがお子さんの登録状況に合わせてプッシュ型で配信されます。こちらは、岡山市の関係課が直接情報を入力したりもできますので、より鮮度の高い情報を必要な方にお届けできるということになります。加えまして、イベントにつきましてはアプリ上で24時間参加の受付ができるようになりますので、アプリの中で情報を得るとともに、手続までできるというような機能もございます。以上でございます。

○市長
 なかなか造山古墳の質問がないんですけどね。私、先ほど言ったように、堺市に行って古墳サミットっていうのに出席したんですけど、そこで関西国際大学の教授で宗田(好史)先生っていうのがいて、(百舌鳥・古市古墳群の)世界遺産の登録のときに尽力された先生でして、彼と話をしていると、当然ながら(百舌鳥古墳群の)仁徳天皇陵古墳などが中心になったわけですけど、岡山の造山古墳をどうするかっていうのが学者の間ですごい問題になったんだと。世界遺産の中に入れるべきかどうかっていうような、そういった話もされていまして。岡山にとっては、私は本当に大きな財産ではないかなというように思っているんです。
 時々、出雲の話が出てきたりするんですが、これは間違えていたら草原さん、言ってもらえればと思うんですが。出雲は藤原家と関係しているんですね、だから神話でも出雲がよく出てきている。岡山の場合は、蘇我との接点が一番強いということで、どうもそういう古事記、日本書紀ではあまり重視されていない、そんな感じですね。
 それからあと、私は牟佐の大塚古墳に行って石室を見させてもらったんですけど、馬子の墓と言われている石舞台古墳と本当によく似ているんですよ。それは、大分年代が後になって出てくる話ですが、上ツ道っていう世代になってくるわけなんですけど、そういう意味で私は古代のロマンをかき立てながら、吉備の豪族が特に造山古墳を造ったときの、その前後の繁栄っていうか、それをより世の中に強調していきたいなというように思っております。
 また、余計なことを言うようかもしれませんが、倭の五王っていうのがあって、その最後に武っていうのがいるんですよ。それは雄略天皇なんですが、それはもう関係者をどんどん殺していってしまう。そういう中で、岡山の上ツ道、今申し上げたようなものも、これは間違いなくやられているんですね。だけど、5世紀の前半というと、岡山っていうのは本当にすごい力を持っていた。最初申し上げた履中天皇っていう、これが5世紀の最初に亡くなるんですけど、たしか私の記憶では(履中天皇陵古墳の)長さが360m、造山古墳が350m、これはある意味を示しているんじゃないかなというように思っております。

○記者
 古墳とは別で恐縮なんですけれども。AIのChatGPTを業務の効率化に向けて取り入れるという発表をされる自治体が増えてきて、逆に「今は使わない」という自治体が出てきたりしていると思うんですけれども、今、岡山市で何かしら方針があれば教えていただけますか。

○市長
 この会見の前に集まって相談しました。我々としては、もちろん個人情報とかそういった情報の流出、それがないようにしていかなければならないわけなんで、そこは気をつけるものの、利用できるものは利用して、市民のプラスになることをやっていくべきだというように思っております。

 最初にChatGPTを使って問いを出してみる、こちらからクエスチョネアを出したんですけど、それが岡山城の活用についてということを出しました。それで、はっとするようなものが、答えが10項目ぐらいありましたけど、その中にもありましたので、今は業務の効率化っていう面もありますが、もう一つはそういう我々が気づかないようなことも教えてもらえる、そういうシステムだというように思っております。一定の留保条件はつけながらでありますけれども、ぜひ活用していきたいと思っています。

○記者
 現時点でいつぐらいからどんな場面でっていう?

○市長
 まだ指示をしたばかりでありますので、そこでいつからどうするっていうのは、これから整理をすることになると思います。

○記者
 活用に向けて検討を始められたという?

○市長
 はい。担当は政策局のほうでありますけれども、政策局のほうには指示をして、活用方策を検討しろということを申し上げました。

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