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令和5年9月26日市長記者会見

[2023年10月3日]

ID:53367

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令和5年9月26日市長記者会見

  • 「戦国 宇喜多家を顕彰する会 大河ドラマ誘致を目指して」を設立します

  • 岡山市内のLPガス利用者に対して、10月及び11月のLPガス料金を値引きします

令和5年9月26日市長記者会見資料

市長記者会見動画

「戦国 宇喜多家を顕彰する会 ~大河ドラマ誘致を目指して~」について

 皆さん、おはようございます。それでは、会見を始めさせていただきます。まず、「戦国 宇喜多家を顕彰する会~大河ドラマ誘致を目指して~」という会の発足についてご説明します。11月12日に設立することにいたしました。まずは、その趣旨と経緯をお話し申し上げたいと思います。
 私も市長になりまして、岡山の礎をつくった宇喜多直家公、そして秀家公に関していろいろ調査をさせていただきました。そうすると、今瀬戸内市にある砥石城で生まれ、それから祖父が討たれたということもあって、備前福岡の商人の家に育ったという話がございます。言わばゼロからのスタートで、最終的に岡山の地に来て、50万石近い所領を得るという人であるわけであります。そして、その息子は秀家公、秀吉の五大老の一人ということであるわけですが、特に直家公の勉強をしているうちに、この人は本当に忍耐力もあるし、それから将来を見通せる方っていう感じがいたしました。秀家公は最終的に八丈で亡くなるわけですが、80数歳まで生きた。その過程の中で、直家公の奥さん、おふくの方は家臣団をまとめるという役目を果たしているすばらしい女性だろうという感じがいたしました。秀家公の奥さん、豪姫も亡くなるまでいろいろと援助を続けていったっていうお話もあります。

 そうこうして、私自身も宇喜多家っていうのはすばらしい戦国時代、岡山を形づくるに活躍をした人だと思っていたんですけれども、今回、磯田道史先生にプロデュースをお願いして、岡山城をリニューアルいたしました。今、岡山城は非常に人でにぎわっておりますけれども、その岡山城がリニューアルをするときに磯田先生から、この宇喜多家で大河ドラマを目指したらどうかっていうお話を受けたわけであります。私は、そのときお話を聞いて、我が意を得たりということで、この磯田先生の提案を快くっていいますか、うれしく受けさせていただいたところであります。
 これから11月12日に発足をして運動を進めていくわけですけれども、この過程を通じて直家公、秀家公の再評価、そしてそれらの先人たちについて地域の方々が誇りに思うようなこと、そういったこととともに岡山を全国に発信できればというように思っております。
 設立総会の構成メンバーですが、お手元の資料に記載をしております。ご確認をいただければと思います。また、設立総会に続きまして、設立記念トークイベントを開催いたします。トークイベントでは、磯田先生、そして現在放送中の大河ドラマ、「どうする家康」の時代考証をされている平山優氏に私も加わり、意見を交わしていきたいというように思っております。明日から一般公募で観覧者を募集したいと思います。よろしくお願い申し上げたいと思います。

「岡山市内のLPガス利用者に対して、10月及び11月のLPガス料金を値引きします」について

 それでは、次の話題に移ります。LPガス料金高騰対策支援事業であります。岡山市内の半数を超えるご家庭などで利用されているLPガス利用者の負担軽減を図るために、来月から2か月間、使用料金の値引きを実施いたします。
 LPガスは、国が1月から実施している電気・ガス価格激変緩和対策事業の支援対象外となっていました。これは、LPガス事業者が多く、国による直接的な支援が困難とされていたためであり、国からは本年3月、各自治体へ交付金が措置され、地域の実情に応じたLPガス料金に特化した支援が推奨事業として盛り込まれました。
 LPガス料金は、電気や都市ガスなどのエネルギー価格と同様に依然として高止まりの状態にあります。市内約19万の家庭等に影響を与えております。事業費は約4億円であります。当事業は、6月補正予算で措置したものであります。県との調整の結果、LPガス販売事業者が家庭等に請求するLPガス利用料金から、岡山県が7月から9月の3か月分合計で3,000円の値引きを実施しており、岡山市が引き続き10月から11月の使用分に対して各月1,000円、2か月合計で2,000円を値引きするものであります。
 支援方法ですが、LPガス販売事業者に対し値引き分の補助金を交付する形にし、家庭等からの申請手続は不要であります。値引きを実施した際のLPガス利用者に対する周知は、LPガス販売事業者が発行する請求書またはチラシ等でお知らせをいたします。ご不明な点があれば、同事業に係る専用ホームページをご覧いただくか、コールセンターを設けているので、お電話をいただきたいと思います。
 ちなみに、LPガスの販売事業者は、岡山市では、150社です。全ての事業者がこれに参加していただいているので、岡山市のLPガスを利用している方、もう皆さんがこの適用を受けることになるというように思います。
 また、本件とは別でありますが、物価高騰に係る事業者支援として、岡山市省エネ機器更新緊急支援補助金(第2弾)のエントリー申請を9月20日から受け付けております。同補助金第1弾と同額の5億円を9月補正予算で計上しており、できるだけ多くの事業者に支援が行き渡るように予算を確保したところであります。
 9月20日からのエントリーを始めたと申し上げましたが、9月25日段階で申請補助金額の執行率38.5%となっております。10月3日まででありますので、まだ60%程度残っておりますから、ぜひ応募をしていただければと思います。

「移住・定住促進につながる情報発信プロジェクト」について

 次に、移住・定住促進につながる情報発信プロジェクトであります。9月1日に記者クラブに別途資料提供しておりますが、私からも一言コメントさせていただきます。近年の岡山市の人口の社会動態でありますが、外国人の流入が大きく減少した令和3年を除き、近年は転入超過となっているものの、転入超過数は縮小しており、日本人に限れば転出超過に転じております。岡山市に住んでいただくには経済などの活力とともに、子育てをはじめとする住みやすさが重要であります。そして、岡山市では就職支援も行えるおかやまぐらし相談センターを東京、大阪に設置するなど、移住・定住促進の施策にも力を入れてまいりました。

 さらなる移住・定住促進につなげていくため、新たに9月1日から若い世代の女性の岡山市への興味関心を高めるインスタグラム「ハレまちの過ごしかた研究所」を始めました。情報発信力の高い20代から30代の女性にターゲットを絞り、日常の中にある岡山市の「暮らし良さ」を美しい写真で発信し、インスタグラムを使っている方の目に日常的に触れるようにしていき、岡山市に住んでみたいと思っていただけるよう促したいと思っております。
 ちなみに、ターゲットを絞った趣旨でありますが、昨年度有楽町の移住相談窓口、おかやまぐらし相談センター東京オフィスで受けた相談件数744件のうち、20代の相談件数が261件と一番多かったことや、移住相談を受ける中で女性の意思が尊重される傾向が見られたためであります。一人でも多くの方に岡山市のよさを知っていただき、移住・定住先に選んでいただけるようにしたいと思います。

新型コロナウイルス感染症について

 あと2点、案件ではありませんけれども、コメントをいたします。1つは、新型コロナウイルスの感染症の関係であります。市内の新型コロナウイルスの感染動向についてですが、9月11日からの1週間の新規患者数は定点医療機関当たり13.45と前週比0.95とやや減少をしております。
 既に報道されておりますが、国から新型コロナウイルス感染症に関する10月以降の見直し等について示されたところであり、市としても令和5年度末まで新型コロナ受診相談センターを継続することといたしております。
 一方で、全国的にもインフルエンザの流行が見られるところであり、岡山市でも8月28日の週の定点医療機関当たりのインフルエンザの新規患者数は、流行期入りの目安である1を超え、2.95。直近となる9月11日からの1週間では5.6と増加をしております。また、今月だけで33校でインフルエンザと見られる学級閉鎖が報告をされております。
 新型コロナもインフルエンザも高齢者や基礎疾患がある方にとっては、重症化のリスクが高い病気である点は共通しております。市民の皆様には、換気、手洗い、場面に応じたマスクの着用と基本的な対策の継続をお願いいたします。
 加えて、今月20日からXBB対応の新型コロナワクチンの接種が始まっております。インフルエンザのワクチン接種も10月から開始されるところであり、重症化リスクがある方には、ぜひとも新型コロナ、インフルエンザ両方のワクチン接種をお願いしたいということであります。
 担当のほうに聞きましたところ、高齢者の接種はどんな状況かということでありますが、昨年秋に始まった接種と同じような動きにはなっている、ということであります。ただ、まだまだ安心感があるような方も多いと思いますんで、ぜひワクチンを打っていただいて、予防効果もある、もちろん重症化を抑える効果が大きいというように聞いておりますので、ぜひお願いしたいと思います。

造山古墳について

 最後なんですが、今日お話しするのかどうか少し迷ったんですけども、実は10月6日に、「北前船寄港地フォーラム in OKAYAMA」というところで、今日ここにいる文化財課長の草原さんが司会をして、私と、考古学者で今の林原美術館の谷一館長と対談をするということになっています。対談のタイトルは、「ロマンあふれる吉備の国」ということであります。

 そこで話す内容なんですが、皆さん方にお配りをしています、ご覧いただいているように、古代の、特に古墳時代っていうのが一体どんな時代であったのか、我々は日本書紀で書いてるように吉備津彦命が吉備に攻めてきて温羅を征服したという筋書ではないんではないかという考えに至って、岡山市説というのを出させてもらいました。それ以来、もっと考え方を補強するなり、そして専門家の意見を聞くなりすることが必要だろうというように思い、何人もの専門家とお話をさせていただきました。

 そうすると、やはり我々の考えは、各先生方、皆さんおかしくないというように言っていただいております。ポイントとなるのは造山古墳で、長さが350メートルあると。同時期に置かれた大和朝廷っていう中で、履中天皇、これはたしか407年に亡くなった方でありますけれども、360メートルという10メートルしか違わない古墳の大きさ、これは古墳の大きさは調整しているはずでありますから、ほぼ同じ力を持っていた。もっと前から見ると、楯築遺跡、皆さんご存じのように、2世紀になると吉備しかあれほどのでかい古墳は造られていないということから考えてみると、大和朝廷を吉備が協力してつくっていった、これ3世紀っていうのはほとんど古墳がない時代なんです。大和朝廷にしかないんですけど、それがそういう時代でさえ、岡山、吉備には浦間茶臼山古墳というのが、大きいのを造っている。だから、そういう面では協力して倭の国をつくっていったというふうに考えていくのが妥当だろうという結論を、さらに我々は勇気づけられたところがあるんです。

 古墳時代っていうと、皆さん方は古代っていうとどうか、どういう認識かっていうと、教科書などではやはり大和っていう強い勢力があり、そのほかの各地に豪族がいる。そういう構造だというふうにご理解をいただいてるんではないかと思うんですが、どうも違うんではないかと。これは、まず吉備が育っていき、そして吉備が協力して大和朝廷を強固なものにしていった。したがって、他の豪族と吉備の位置づけは随分違いがあるだろうというように考えるに至りました。

 そういうことからいうと、岡山市説ってのはそのとおりではあるんですが、それを言葉としてどういうふうに表現すればいいかということを、昨日も最終調整を考古学者の谷一さんとやらせていただいたんですけれども、吉備と大和の2党政治というふうに位置づけるのがいいのではないかと。新たな倭国論というか、そういう整理をしていくのが私はいいんではないかなというように思っております。

 各今、古代の専門家の方に草原課長がいろいろとまだ調整をしているところでありますが、最終的には10月6日にそういった整理をやらせていただこうというように思っております。先ほどは宇喜多直家、秀家公、両者の話が出ましたけども、私は岡山においてもちろん犬養毅っていう明治、大正、昭和の方もおられるわけですが、この宇喜多家とこの吉備国っていうこの2つが、大きな歴史の中での、岡山、吉備にとっての、何て言えばいいんだろう?(担当課に尋ねる)

○担当課
 インパクトの強い印象を持たせる時代だと思います。

○市長
 彼はインパクトの強い時代という話でしたけども、誇れる時代っていうほうがいいかもしれないね。(そういうこと)じゃあないかなというように思い、急に、会見自身は(フォーラムが開催される)10月6日までないんで、ちょっと我々の思いをここで話をさせていただきました。私からは以上です。

質疑応答

○記者
 LPガスの件についてお伺いしたいんですけれど、値引きの対象となる方、さっき19万の家庭だったんですけど、業務用としてLPガスをお使いの方と合わせると、全体でどれぐらいの方が対象になるのかっていう数字がもし分かればというのが1点と。どんどんこれから寒くなっていくかと思うんですが、10月分から11月分までの2か月分とした理由が何かあるのであれば、併せて教えていただきたいです。

○市長
 まずは、前者は後で担当課長から話をしてもらいますけど、まずこれは6月の補正でやらせていただきました。3月の政府からの要請を踏まえてのものであります。そういう面では、今高騰していて各家庭が困っているというんであれば、早めににそういう助成をしていく必要があるだろうということで、県と調整をさせてもらいました。県が7、8、9で、我々が10、11ということでやらせていただいたわけであります。これについては基本的に交付金を使っています。
 今、政府のほうで経済対策の指示をするということを伺っているところでありますが、その柱の一つが物価高騰であるというように理解をしています。政府のほうでどういう方針を立ててくるのか、特にLPガスっていうのは都市ガスとのバランスをよく見て判断をしていかなければならない案件ですので、冬以降をどうするかはそういう政府の動きを見ながら、我々としては対応していきたいと思います。

○担当課
 対象者ですけど、世帯が約18万で、ガスを使っている事業者が約6,500事業者です。

○記者
 先日プロチームの新アリーナの件で、陳情の際に基本計画を9月末に取りまとめられているというお話をされていましたが、これについていつぐらいの公表をお考えなのかを。

○市長
 まだそこの情報は担当からは入っていません。9月の末には基本計画ができるという話は聞いているんですが、県がよく意識しているのは経済波及効果であります。経済波及効果っていうのは具体のものが、こんなものができるっていうのが分かった上での波及の数字を出していくっていうことになるんで、若干遅れるんじゃないかなと思っているんです。それは10月の某日ということになると思いますが、県との関係でいくと、それらが出そろう必要があるのかどうかはちょっと分かりませんけども、基本計画ないしは経済波及効果の数字が出た段階で、まずは事務的に話をしていくということになると思います。

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