その20【株式会社セキュリティハウス】

「いきいき社会貢献」では、のっぷとティアが社会貢献活動に取り組む岡山の企業を取材します。第二十回は、株式会社セキュリティハウスにおじゃましました。
なお、内容は取材当時のものです。

令和元年岡山での刑法犯の検挙率は44％。認知されている犯罪のうち、約4割しか検挙されていません。特に、窃盗犯の検挙率は約3割になります。犯罪が多様化、高度化していく中で「犯罪が発生しにくい防犯環境づくり」を目指す、防犯・防災システムを取り扱う株式会社セキュリティハウス（以下、セキュリティハウス）です。
今年で創立45年目を迎え、岡山県庁、岡山県警察、岡山市消防、その他官公庁、神社仏閣、大学、陸上自衛隊、マンション、店舗、一般住宅などからの多様なニーズに応えながら、岡山県警察本部長に委嘱された「防犯アドバイザー」として、地域などへの防犯講習や防犯相談に取り組み、社会貢献活動も活発に行っています。

当社は、岡山県防犯設備業防犯協力会に所属しており、先日県北で防犯ボランティアの方々を対象とした講演会に講師として参加しました。進歩するこれからのカメラシステムについて、防犯カメラの種類や機能のご紹介をさせていただきました。セミナー後には、地域の方から「通学する子ども達の安全のために街頭防犯カメラを設置したいが、どうすればよいですか？」との相談を受けました。防犯カメラを設置する場所や施工に関すること以外にも、地域の皆様がカメラ等設置に向けて行政へ声を上げることの重要性についても伝えました。地域住民同士で防犯について理解深めること、地域の中に対策の必要性がある「危険」がどれほどあるのかを把握することで、行政を巻き込んだ防犯対策につながります。
また、日本ロックセキュリティ協同組合岡山支部に協力し、6月9日（ロックの日）にスーパーマーケットでのカギの展示説明、チラシを配布して防犯啓発活動を行いました。
他にも交通安全運動や防犯商品展示会への出店、岡山県警察の実施している「犯罪の起きにくい社会づくり」に向けた応援企業として、防犯ボランティア団体の活動資機材購入費用の支援を行っています。

• 岡山県防犯設備業防犯協力会別ウィンドウで開く
  

平成30年７月豪雨災害では、会社として、また青年会議所のメンバーとして、岡山市東区平島や倉敷市真備町での災害ごみの撤去や家屋の片づけ、水などの物資などの支援活動を行いました。被災地では、残念ながら人の不幸につけ込む犯罪が生まれやすくなります。電源がとれないという問題もありますが、防犯灯の灯りがあるだけでも犯罪抑止に繋がることや、避難所などへの防犯カメラ設置なども有効です。防犯のプロとして「岡山市災害ボランティアネットワーク」へ参画し、今後どのような支援が可能か情報収集を行いながら考えていきたいです。
また、「認知症の人と家族の会」とご縁があり、認知症の発症された方が、明るく生きていくことができる社会を目指して活動しています。セキュリティハウスの扱うセンサーの中には、認知症の方が突然外出したときや倒れた際、感知して通知できるものもあり、共存していくためのツールとして使っていただいております。
警報器やセンサー、防犯カメラの設置など、犯罪のおこりにくい防犯システムの提案から施工、メンテナンスまで一括で行い、岡山県警察への捜査協力をさせていただくことで、検挙にも多数つながっているとお聞きしています。一方で、不幸にも事件等の被害に遭われてしまった方への支援として、自社敷地内に設置している自動販売機の売り上げの一部を被害者サポートセンターおかやまへ寄付し、犯罪被害者支援活動へ協力しています。

• 公益社団法人　認知症の人と家族の会 　岡山県支部別ウィンドウで開く
• 公益社団法人　被害者サポートセンターおかやま別ウィンドウで開く

今後は、岡山市内の再開発が進み、防犯カメラなどの活用が増えると感じていますが、「高解像度化していくカメラ映像をどのように活かすか。」、「環境や目的に応じて、多種多様な商品を幅広く扱えるか」が、カギになってくると思います。技術が進歩していく中で、プライバシー保護との折り合いが必要になってきますが、映像が鮮明になることで、早期の事件・事故の解決の一助になれば幸いです。また、犯罪の抑止につなげていくことで、安全・安心なまちづくりにかかわっていきたいと考えています。

住所：〒703-8265　岡山市中区倉田296-13
連絡先：電話番号：086-277-1517
ホームぺージ：セキュリティハウス岡山別ウィンドウで開く