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その16【株式会社山陽マルナカ】

[2018年2月21日]

ID:40653

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「いきいき社会貢献」では、のっぷとティアが社会貢献活動に取り組む岡山の企業を取材します。第十六回は、株式会社山陽マルナカ(以下、山陽マルナカ)におじゃましました!

なお、内容は取材当時のものです。

社会貢献事業で30年の恩返し

私たちの暮らしに欠かすことのできない生活拠点、スーパーマーケット。山陽マルナカは、岡山を中心に中国・近畿エリアで76店舗のスーパーマーケットを展開する企業です。安全安心にこだわった商品を日々の食卓に届け、2017年に創業30周年を迎えました。

30周年を機に、「支えてくれた皆さんに恩返しをしたい」という想いから、これまで以上に社会貢献活動に力を入れている山陽マルナカ。

今回は、そのなかから「認知症サポーター養成講座受講の取組」と「東日本大震災被災地支援」についてご紹介します。

超高齢社会を支える「認知症サポーター」

「認知症と思われるお客様とお話する機会があったが、適切な対応ができたか心配。」
認知症サポーターの資格取得に注力しはじめたのは、店舗から総務部へ、こんな相談があったことがきっかけでした。

「岡山市は4人に1人が65歳以上という超高齢社会。店舗からの話を聞いて、『地域の誰もが安心して買い物できる環境をつくるために何かしなければ』と思い、従業員が認知症サポーター養成講座を受講することを社内で提案しました。」と、総務部の岸田さんはいいます。

認知症サポーターとは、認知症に対する正しい知識を持ち、当事者やその家族を見守り応援する人のこと。認知症の人への接し方などのロールプレイを交えた養成講座を受講することでサポーターになれ、安心して暮らせる地域づくりに重要な役割を果たしています。

養成講座の様子

2017年6月12日に48名で本社にて実施した養成講座のグループワークの様子

認知症サポーター養成講座の講師役を務めることができる「認知症キャラバンメイト」講習を修了している岸田さんが中心となって本社・各店舗で養成講座開講を進め、2018年1月現在で285名・約30店舗のスタッフが資格を取得することができました。近い将来、全店舗に認知症サポーターを配置することを目標にしています。

店舗入り口のステッカー、スタッフの腕のオレンジリングが認知症サポーターの目印。
「養成講座の受講によって、高齢のお客様の体調に気が付けるスタッフが増えました」と岸田さん。「ステッカーがあることで安心して来店できる」というお客様からの声があがるなど、早速効果が出ているそうです。

ステッカーとオレンジリングが目印(西大寺店)

東日本大震災で被災した「福島県浪江町」の支援

山陽マルナカは、震災直後から募金・ボランティア派遣等の支援をはじめ、2018年の今も途絶えることなく支援活動を続けています。特に連携を深めているのが、福島県浪江町です。

福島県の北部に位置する双葉郡浪江町。震災の際は揺れや津波による被害のほか、原発事故の影響を受け、住民全員が避難を余儀なくされました。2017年3月、避難指示は一部解除されたものの、復興に向けた課題は依然山積しています。

2017年は、現地でのボランティアから募金活動まで、多岐に渡る支援を展開しました。
2月には、被ばく牛と共に復興を目指す浪江町の「希望の牧場」を紹介する展示を、益野店にて実施。益野店近くの岡山市立旭東中学校で展示が行われたことを知った岸田さんが、学校からパネルを借り受けて実現したものです。

11月には、7年ぶりに浪江町で開催されることになった伝統行事「十日市祭」を支援。山陽マルナカから8人の社員が3日間現地に滞在し、ゲームや抽選会のブースを運営しました。祭り当日の2日間は、避難していた住民を含む3万人が訪れ、大盛況となりました。

益野店の展示

益野店での展示

十日市まつり

にぎわいを見せる十日市祭

「訪れた皆さんの笑顔が印象的でした」というボランティアに参加した3人。しかし同時に、津波の被害を受けた小学校や、今も残るがれき等を見て、復興への道のりの険しさも実感したそうです。

集合写真

ボランティアに参加した白川さん(左)・岸田さん(中央)・正木さん(右)

「報道が減り、被災地の現状が届きにくい状況ですが、私たちが社員やお客様にお伝えすることで支援の機運を高められたら」と白川さん。今後も、店舗での募金活動やボランティア派遣を通じて、支援を継続していく方針です。

店舗をコミュニティの拠点へ

「私たちにとって、社会貢献は感謝の気持ちを表現する方法です」と岸田さんはいいます。
「この1年、認知症サポーター養成について勉強したり、たくさんの人が集うお祭りで被災地が元気になる様子を見たりするうちに、『地域コミュニティ』の大切さを強く感じるようになりました。何ができるかまだまだ模索中ですが、将来的には、店舗が地域の皆さんの集いの場になればと思います。」

超高齢社会において地域の安心を守るネットワークの拠点。また、被災地の現状を発信し、支援を続けるための拠点。地域と連携しながら、スーパーマーケットが持つさまざまな可能性を、今後も探っていく方針です。

のっぷ

山陽マルナカから、安心して暮らせる地域づくりの輪、被災地支援の輪が広がっていけばステキだね!

株式会社山陽マルナカ

のっぷ2

次はどんな企業におじゃましようかな?楽しみだなぁ!

なお「いきいき社会貢献」では、「取材にきてほしい!!」という企業を募集中です。希望される方はお問い合わせフォームより、企業名、社会貢献活動の内容を添えてご連絡ください!