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その10【株式会社マスカット薬局】

[2016年2月5日]

ID:40487

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

「いきいき社会貢献」では、のっぷとティアが社会貢献活動に取り組む岡山の企業を取材します。第十回は、株式会社マスカット薬局におじゃましました!
なお、内容は取材当時のものです。

皆さんは、健康を保つために心がけていることや習慣はありますか?ダイヤ工業別ウィンドウで開くでもご紹介したように、「健康寿命」延伸に向けた取り組みが全国的に広がっています。ただ、健康を保つ大切さは知りつつも、体調を崩してしまう時もあるかもしれません。

そんな時は、ドラッグストアで薬を買って飲んだり…、
病院で診断を受けて、薬局で薬をもらって飲んだり…、
体調が悪くなってから、ドラッグストアや薬局に足を運ぶ人もたくさんいるのではないでしょうか。あらかじめ家に薬を常備していても、実際に薬を飲むのは体調が悪くなった後、という場合がほとんどですよね。

株式会社マスカット薬局外観

岡山には「薬を販売する」という薬局本来の役割に加え、地域の人々の健康をつくるために、様々な活動を展開している薬局があります。今回の「いきいき社会貢献」では、株式会社マスカット薬局(以下、マスカット薬局)についてご紹介します!

マスカット薬局とは?

1998年に創業し、現在は岡山県内に13の店舗を構えるマスカット薬局。太陽のかわいいマークが目印!
岡山の人に親しみ深い「マスカット」という単語を社名に掲げているのは、「マスカットのように、岡山の地域に根づく薬局を目指す」という髙橋さん(代表取締役)の思いがこもっているから。地域の方からの「お気に入り薬局」を目指す、マスカット薬局のあたたかい姿勢が感じられます。

薬剤師により投薬の風景

そんなマスカット薬局には、薬を買い求める人だけでなく、健康教室や健康相談のために足を運ぶ地域の人々の姿が見られます。

代表取締役 髙橋正志さんに話をお聞きしました!

マスカット薬局代表取締役の髙橋正志さん

「1998年にマスカット薬局を立ち上げるまでは、病院の薬剤師として勤務しており、様々な医療の現場を目の当たりにしました。そこで、『人間本来の幸せな生き方とは何か?』について模索するようになりました。マスカット薬局創業後は、地域の人々が健康で長生きできるようにサポートすることが、地域に根ざした薬局の使命だと考え、健康教室等を開催するようになったのです。
さらに、地域の『お気に入り薬局』としてのビジョンを明確に定め、腰をすえて取り組んでいく。その意志と覚悟を固める契機となったのが、岡山県中小企業家同友会別ウィンドウで開く※でした。経営指針成分化研修会別ウィンドウで開くを通じて、マスカット薬局という企業のあり方、3年後、5年後のビジョンについて考え、経営理念を作り上げる中で、企業全体で『地域の人々の健康をつくるために取り組む』気持ちを新たにしました。
2009年からは『抜本革新』として、社内だけでなく店舗と地域のつながり、人材育成について見直すと同時に、各店舗が『地域社会への貢献』を含む年間の経営戦略を立て、社員一人ひとりが実行責任者として取り組むしくみを整えました。2012年からは、全店舗で健康教室等の取り組みを展開しています。今後も、他の分野の団体とも協働しながら、取り組みを広げていきたいと考えています。」

※岡山県中小企業家同友会:岡山県内を拠点とする中小企業約540社が加盟し、よい会社・よい経営者・よい経営環境づくりに向けて様々な活動に取り組んでいます。いきいき社会貢献その9別ウィンドウで開くでもその取り組みを紹介しています!

このままでは、社会保障制度が危ない?!

「地域の人々の健康をつくるために取り組む背景には、社会保障制度の危機もあります」と髙橋さん。少子高齢化が急速に進む日本では、2060年までに65歳以上の高齢者が全人口の40%を占めるといわれています。これは、65歳以上の高齢者1人の暮らしを、65歳未満の現役世代1.2人が支えるという計算になります。2010年には、1人を2.6人が、1990年には1人を5.1人が支えていたという数値を見ても、少子高齢化の凄まじさが感じられますね。

ESDフォーラムで発表する髙橋さん

「少子高齢化が進む日本で、持続可能な地域をつくるために企業はどうあるべきか」をテーマに市民向けフォーラムで発表することも

平均寿命が延びても健康寿命が延びなければ、社会保障制度を頼る人の数や期間は長くなり、ますます制度を維持することが困難になっていきます。

「薬を飲む必要のない健康な状態」を保つために

そんな社会問題に腰をすえて向き合い、地域の人々が「薬を飲む必要のない健康な状態」を保つことができるように、マスカット薬局では次のような取り組みを行っています。

  • 生活習慣病予防の相談、指導
  • 健康まつり、教室の開催
  • 子どもたちへの健康教育
小学校で行った健康教室の写真

小学校で行われた健康教室の様子

社員のやりがいを育む「人材育成」

マスカット薬局では人材育成にも力を入れており、年間を通じて様々な学びの場に社員を送り出しています。
例えば、家庭医のもとで研修を行い、薬剤師として経験できない「生の医療現場」に触れたり、県内外の学会に参加して、最新の知識や技術を学んだり、これらの学びを日々の業務にいかす中で、地域の人々の役に立つ機会が増えていく。
その実感が社員の働く喜びにつながり、「地域の人々の健康を守るためにもっと学びたい」、「もっと地域の人々の役に立ちたい」という気持ちを育みます。

「サロンマスカット」におじゃましました!

ティア

2016年1月19日(火曜日)にマスカット薬局本店で開催された、「サロンマスカット」におじゃましたよ!!雪の降る寒い日だったけど、16名が参加したんだ!

サロンマスカットの様子1

「サロンマスカット」とは?

地域の人々の健康づくりをサポートするために、マスカット薬局が各店舗で開催している健康教室です。この日は、「生活習慣病を予防しよう~食生活における新年の目標を立てよう~」をテーマに開催。木のぬくもりあふれる空間の中で、管理栄養士による講演が行われました。

サロンマスカットの様子2

参加者たちは、配布されたシートをもとに日頃の生活習慣や食生活をチェック!管理栄養士や薬剤師のアドバイスのもと、どのように現状を改善することで生活習慣病の予防につなげることができるか考えていきました。
参加者とおしゃべりを楽しみながらアドバイスをする様子から、地域との関係づくりを大切にする姿勢が、社員一人ひとりに浸透していることが伝わってきます。

管理栄養士お手製の「きなこと黒豆のケーキ」とハーブティーがふるまわれました!

ケーキとハーブティー

ケーキは低カロリーで甘さ控えめなのに、しっとりもちもち!
生姜の成分が入ったハーブティーで、心も体もほっこり!

「生活を見直す機会になった!ケーキもおいしかったよ!ありがとう!」、「早速チェックシートを家に貼らなきゃ!」と参加者たちは大満足の様子!次の開催日をしっかり確認してから、会場を後にする方もいました。

参加者の声

女性のイラスト

回覧板のチラシを見て参加しました。間食でカロリーを多めに摂りすぎていることが分かったので、きなこと黒豆のケーキを家でつくってみたいと思います。

店舗を飛び出して、地域の中でも教室を開催!

津高公民館で開催された講座

津高公民館で開催されたアロマに関する講座

骨密度の測定器

講座で一緒に行われた骨密度の出張測定

マスカット薬局では、店舗だけでなく公民館等の社会教育施設で健康教室を行っています。あわせて、測定器等も会場に運び、参加者が気軽に骨密度や物忘れチェック等を受けることができます。
これらの機会から、「もっと栄養管理について知りたい」、「健康に関する悩みを相談したい」といった声が寄せられ、店舗に足を運ぶきっかけになっていきます。

地域のかかりつけ薬局を目指す

現在、日本国内には57,000件以上の薬局があり、コンビニの数とあまり差はないといわれています。2015年より、厚生労働省では「かかりつけ薬局・薬剤師」となることが薬局の存続につながるとして、これまでの薬局の機能や役割を見直すようになりました。マスカット薬局の存在は、地域のかかりつけ薬局のモデル事例として、ますます注目を集めていくのではないでしょうか。

のっぷ1

地域の人々の健康づくりのために取り組むマスカット薬局は、これからも岡山に暮らす人々に健康と安心、そして幸せを育んでいくんだね!!

株式会社マスカット薬局

マスカット薬局が開催している健康教室等に関する情報はこちら!

のっぷ2

次はどんな企業におじゃましようかな?楽しみだなぁ!

なお「いきいき社会貢献」では、「取材にきてほしい!!」という企業を募集中です。 希望される方はお問い合わせフォームより、企業名、社会貢献活動の内容を添えてご連絡ください!