ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

Language

その15【西部技術コンサルタント株式会社】

[2017年5月10日]

ID:40568

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

「いきいき社会貢献」では、のっぷとティアが社会貢献活動に取り組む岡山の企業を取材します。第十五回は、西部技術コンサルタント株式会社におじゃましました!

なお、内容は取材当時のものです。

専門性の高い技術で間接的ながら私たちの暮らしを支えている、建設コンサルタントという業種をご存知ですか。河川や道路、公共施設の工事の際に計画・調査・設計など工事に欠かせない重要な仕事を行う、なくてはならない存在です。

地震や台風等による被害が頻発し、災害時の対策がますます重要視される昨今。何か起きたときに協力して対応できる地域づくりにも注目が集まっています。そんな中、建設・測量に関する専門技術を活かした支援と、地元企業と連携し住民を巻き込んだまちづくりの両面から地域を支える、西部技術コンサルタント株式会社の活動を取材しました。

防災のっぷ

西部技術コンサルタント株式会社とは?

県内外に顧客を持つ西部技術コンサルタント株式会社(以下、西部技術コンサルタント)は、災害発生時の応援要請への対応や、特殊な機器を使った三次元計測など、社会への貢献度が高い案件を数多く請け負ってきました。こうした本業のほかに、社屋のある問屋町界隈の地域との関わりを大切にしており、様々な社会貢献活動を行っています。

外観写真

岡山市北区問屋町にある本社外観

社員のみなさんにお話を伺いました!

取締役総務経理総括の小馬弘至さん、取締役技術部長の田邉信男さんに、社会貢献活動についてお話を伺いました。

小馬さんと田邉さん

取締役技術部長の田邉さんと取締役 総務経理総括の小馬さん

地域ぐるみの防災訓練

社屋があるのは岡山市北区にある問屋町。同社が移転してきた当初は、文字通り業務用の施設が軒を連ねていましたが、最近はカフェやショップが増えて、様々な人たちが出入りするようになりました。こうした背景から、義務付けられた消防訓練を近隣の中小企業が一体となって行うようになったのが数年前のこと。

消防訓練

消防車も呼んだ消防訓練

毎年秋に、協同組合岡山県卸センターの声がけにより、消防署の協力のもと、マンション住民や近隣の幼稚園なども参加するなど、大々的に行われています。同社からは、毎年数名が交代で参加し、起震車の体験や、消化器の使い方、煙道体験などを通じて、防災への意識を高めています。

このほか、「安全者委員会」を発足させ、会社主催の避難訓練も実施している同社。避難経路の確保や、指定された場所への集合などを本格的に行い、社員一人ひとりが防災と安全への意識を高める機会となっています。

団地内一斉清掃

団地内一斉清掃の様子

団地内一斉清掃

毎年2回、3月と9月に行っている一斉清掃では、近隣の中小企業が一同に会して街をきれいにする取組です。日頃から社屋周辺は、営業担当社員が出社直後の朝早い時間に清掃を行っていますが、このときは協同組合岡山県卸センター内で割り当てられたエリアを清掃します。

社員全員が清掃に参加する様子

社員全員が清掃に参加

創業50周年を迎えた昨年からは、全社員が参加して行うようになりました。街の美化は、問屋町全体のイメージアップはもちろん、周辺を訪れる人々のマナー意識の向上や、治安維持にもつながっているようです。

問屋町地域交通安全協議会

2009年に協同組合岡山県卸センター内に、地域の交通安全と交通マナーの向上をめざして、協議会が設立されました。もともと大型トラックの荷物の積み下ろしのために駐車禁止免除があった問屋町界隈ですが、近年の街の変化とともに、不特定多数の来訪者が増え、長時間駐車などのルール違反が見られるようになったことがきっかけです。

長時間駐車注意喚起のコーン

長時間駐車注意喚起のコーンを設置

個別の注意喚起がトラブルの元になることもあり、周知の仕方を協議会で話し合い、解決策を打ち出してきました。「長時間駐車禁止」の文字が書かれたコーンを設置したり、マナー向上のための注意事項を書いたチラシを作って配ったりするなど、現在も地道な活動を続けています。

交通安全見守り

当番制で行う一斉下校の見守り

このほか、近隣の小学校の一斉下校の日に交差点に立って交通安全のための声がけや、横断歩道を渡るときの補助を行うなどの活動も行い、子どもたちの安全を見守っています。

防災エキスパートとしての活動

「中国地方防災エキスパート制度」とは、中国地方整備局が所管する、施設の災害対策業務の調査の支援を行う専門家の認定制度です。その活動は、地震や台風などの災害による被災情報をいち早く集め、早期復旧につなげることを目的としています。

西部技術コンサルタントには、現在2名の防災エキスパートが在籍し、ボランティアとして活動しています。台風が来る時には災害が起こる可能性がありそうな箇所を調査するために、出動要請を受けた場合にすぐに駆けつけて協力できるよう、待機しておくこともあります。公共土木施設などの整備・管理に関する知識を持ち、経験が求められる防災エキスパート。岡山は直撃が少ないとはいえ、台風シーズンは気が抜けないと言います。災害のない時期でも年に2回の定期的な堤防点検にも参加して、これまでに培ってきた専門的な知識と経験を活かした協力活動を行っています。

防災エキスパート

防災エキスパートの山口さんと仲西さん

山口一夫さん:「災害があったときに、人命や財産を守ることにもつながると考え、微力ながら役に立つことができているのかな、と思います」

仲西章孝さん:「災害時の待機などは、深夜待機なども対応します。河川の堤防が決壊したり、氾濫が起こるときに、どれだけ早く発見して対応できるか。そこは経験が活かせる部分だと思っています」

地域のために技術を活かす

「消防訓練や交通安全対策など、地域ぐるみの活動は今後も行っていきたいです。一方で、建設コンサルタントを営む企業だからこそ、業務上の知識や技術を活用して、地域のため、日本各地の復旧のために役に立てるということも実感しています。災害復旧の業務は何より優先して、使命感を持ってやっていますね」と話す小馬さん。今後も、周囲から要請があれば積極的に応えていきたい方針とのこと。

社会から求められ、社会に貢献する企業であり続けたいと、創業50周年を超えたこれからも地域社会を支えていきます。

のっぷ1

周辺の企業や住民と協力して、暮らしやすい問屋町を作っているんだね。建設や測量の専門技術を、社会のために活かそうという姿勢も印象的だったよ。

西部技術コンサルタント株式会社

のっぷ2

次はどんな企業におじゃましようかな?楽しみだなぁ!

なお「いきいき社会貢献」では、「取材にきてほしい!!」という企業を募集中です。希望される方はお問い合わせフォームより、企業名、社会貢献活動の内容を添えてご連絡ください!