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その19【カジノン株式会社】

[2019年2月13日]

ID:40814

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「いきいき社会貢献」では、のっぷとティアが社会貢献活動に取り組む岡山の企業を取材します。第十九回は、カジノン株式会社におじゃましました。

なお、内容は取材当時のものです。

企業の力を魅力ある公園づくりに生かして

2017年4月、西川緑道公園の平和橋北にある公衆トイレが「西川緑道公園トイレHare・ル~ノ Produced by KAJINON Inc.」(以下、「Hare・ル~ノ」)として生まれ変わりました。
これは、岡山市が導入したネーミングライツ(命名権)制度により実現した一例で、民間企業の活力を生かして公園の魅力向上や地域環境の改善を図ることをねらいとしたものです。2017年4月から3年間の命名権を得たのが、電気設備の設計・工事や消防設備を軸に多角的に事業を展開する、カジノン株式会社。

今回は、西川緑道公園トイレのネーミングライツ事業への取り組みを中心に、カジノンのCSR活動についてご紹介します。

本社

岡山市北区番町にあるカジノン本社

公衆トイレのイメージを変えたい!

「西川緑道公園は人通りが多く、観光客も数多く訪れる場所。きれいなトイレを作ることは、岡山の印象アップにもつながると思い、ネーミングライツの獲得を決めました」と話すのは、カジノンの石井 貴朗社長。
「公衆トイレと言えば“3K”(汚い・暗い・こわい)。そのイメージを払拭するため、『きれいに使ってもらえる場所にすること』を軸に提案を行いました。トイレは、洗浄力に優れた機種を採用。また、女性が使いやすい空間になるよう、設計には女性の意見を採り入れています。」

Hareル~ノ外観

公園の樹々に馴染むグリーンの外観

企画・設計を担当したのは、同社の廣石 幸奈さん。
「より多くの人に『使いたい』と思ってもらうために、まず自分自身が『使いたい』と思えるトイレを作ることを意識しました。公園らしく緑や木目を基調にして、自然を感じられるデザインにもこだわっています」と、設計時のポイントを教えてくれました。
「女子トイレは、ここでお化粧直しをして西川周辺のお店に出かけてもらいたい、という思いを込めて、パウダールームを充実させました。鏡上には自然光に近い照明を採用し、どの角度から見ても顔がきれいに映るよう工夫しています。また、荷物棚を2段設置し、上段にはメイクセットを、下段にバッグを置けるようにするなど、細かい部分までこだわりました」。

改修前

改修前の女子トイレ

改修後のパウダールーム

改修後のパウダールーム
木のウォールステッカーがポイント

トイレには、セキュリティや災害時に配慮した工夫も施されています。例えば、太陽光による電力を使った街灯を5か所に設置。トイレ周辺を明るくすることで、安心して利用できるようにしています。蓄電池を備えているので、災害で停電した場合に周辺を照らすことも可能です。

また、女子トイレ入口には、足元だけが見えるスイングドアを取り付け。足元が見えることで人の気配を感じられると同時に、メイク直しをする姿が通行者から見えないように配慮されています。

完成後もボランティアでメンテナンスを実施

カジノンは、トイレ改装後も継続して維持・管理を行い、魅力ある公園づくりに貢献しています。そのひとつが、デジタルサイネージを使った情報発信です。トイレの外壁に電子掲示板を設け、市と連携して西川緑道公園で行われるイベント情報を毎月発信しています。これは、「トイレに情報ステーションとしての役割を持たせたい」という考えによるもので、同社が主に店舗向けに扱っている電子掲示板を利用しています。

また、トイレの施工工事に携わった社員が主担当となり、週5回のトイレ清掃も自主的に実施。定期的に掃除を行うことで、トイレをきれいに保つことができ、利用者の使いやすさにもつながっています。

デジタルサイネージ

西川緑道公園で開催されるイベントを告知

清掃活動

週5回の清掃できれいに保つ

西川緑道公園を管理する岡山市都市整備局の杉本さんに、トイレの利用状況についてお話を伺いました。

庭園都市推進課杉本様

庭園都市推進課 杉本課長補佐

「西川で開催したイベントの参加者アンケートでは、『Hare・ル~ノ』利用者のうち、約7割が『快適に利用できた』と回答しました。これは公衆トイレとしては非常に高い数字だと思います。
岡山市を活性化し、観光客の満足度を高めるためにも、魅力的なトイレを作り、清掃までしてもらえることにとても感謝しています。」

岡山市の活性化に貢献できる活動を

カジノン石井社長

カジノン株式会社 石井社長

人の流れがクロスするポイントに位置する「Hare・ル~ノ」。
「単なる公衆トイレではなく、待ち合わせ場所や情報ステーションとして、さらに活用されることが理想です。」とカジノンの石井社長は言います。
「今回、公衆トイレの改装に携われたことを踏まえて、今後も当社の強みが地域の活性化に役立つようなCSR活動に取り組んでいきたいです。
岡山駅から西川緑道公園、表町商店街、そして2022年に開館予定の『岡山芸術創造劇場』まで、もっと人の流れのある楽しい街になるように、貢献していきたいと考えています。」

のっぷ

きれいで使いやすい「Hare・ル~ノ」のおかげで、西川緑道公園が明るくなったね!
カジノンさんの今後の活躍にも期待!

カジノン株式会社

西川緑道公園トイレHare・ル~ノ Produced by KAJINON Inc.

のっぷ2

次はどんな企業におじゃましようかな?楽しみだなぁ!

なお「いきいき社会貢献」では、「取材にきてほしい!!」という企業を募集中です。希望される方はお問い合わせフォームより、企業名、社会貢献活動の内容を添えてご連絡ください!