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その31【株式会社岡山木材市場】

[2024年2月28日]

ID:57618

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「いきいき社会貢献」では、のっぷとティアが社会貢献活動に取り組む岡山の企業を取材します。第31回は、株式会社岡山木材市場(以下、岡山木材市場)におじゃまして、中川さんと神谷さんにお話を伺いました。

なお、内容は取材当時のものです。

木のプロ集団 岡山木材市場

岡山木材市場は、中区平井で木材卸売業を営む事業者で、服部興業株式会社(以下、服部興業)のグループ会社です。“木のプロ集団”として、人と環境にやさしい木の良さを伝えながら活用するとともに、環境保全を続けています。

木が好きな人は多いです。木に触れたり、においを感じたりしてほっとあたたかい気持ちになったことがある方も多いかもしれません。一方で、木は値段が高いというイメージもあり、日々の暮らしの中に木を取り入れる場面はなかなか増えていきません。

私たちは、安らぎや暖かみ、奥深さなどの木の良さ、そしてCO2の吸収といった環境にやさしい素材であることなどを、地域のみなさまに伝えていくことを大切にしています。そうした中で取り組む社会貢献活動について、代表的なものをいくつか紹介します。

岡山木材市場・社屋の写真

岡山木材市場 社屋

平井まつりで子どもたちと

地域と深くつながっている活動として、平井まつりへの出展があります。平井まつりは、平井学区の連合町内会やコミュニティ協議会など、地域のさまざまな組織に関わる人で構成した「平井まつり実行委員会」が、毎年1回平井小学校で開催する地域の行事です。音楽や踊り、模擬店などがあり、約3000人の地域住民が参加します。

岡山木材市場では、2010年から継続して木工教室と木製ストラップづくりを行っています。平井学区に服部興業の社員が住んでいたことが縁でお声掛けいただいたことが始まりでした。

木工教室では、のこぎり、きり、さしがねなどの道具を使って、本立てやイスなどを作ります。作るものは数年に一度変更して、毎年平井まつりに参加する子どもたちが、いろいろなものを作れるようにしています。木製ストラップづくりでは、専用のペンを使って木を焦がして文字や絵を入れていきます。

どちらもある程度の根気が必要な内容で、途中で飽きてしまう子どももいますが、反対に、一緒に参加した親が熱中している様子も見られます。幼児から小学6年生くらいまでの子どもの参加が多いのですが、少しでも木と環境の関わりについて伝えようと、CO2の吸収について簡単に紹介したプリントも渡すようにしています。

木工教室の写真

木工教室

木製ストラップづくりの写真

木製ストラップづくり

2023年度からは、さらなる啓発のため、岡山木材協同組合、服部興業と連携して、出展の主催者を岡山木材協同組合、運営の中心を岡山木材市場が担う体制へと発展しました。新たに出展した、岡山木材協同組合の檜ボールプールは行列ができるほど、服部興業のマイ箸づくりは途中で材料がなくなるほどのにぎわいでした。

このほかにも、製材の過程で生じた端材を販売するコーナーで地域の方と木の活用についてお話をするなど、木と触れ合い、楽しむ機会を地域のみなさんとご一緒できたと感じています。

檜ボールプールの写真

檜ボールプール

マイ箸づくりの写真

マイ箸づくり

ランナーコミュニティで話題の(?)35km地点の冷却スプレー

岡山木材市場の敷地は、おかやまマラソンの際に、会社のすぐ隣が35km地点の給水所になるため、運営やボランティアスタッフ等の駐車場として提供しています。その縁もあり、マラソン当日は会社の前で冷却スプレーを用意して、ランナーの方に使っていただけるようなコーナーを設けるようになりました。

初めての時には15本を用意していたのですが、あっという間に使い切ってしまいました。35km地点ということで、ちょうどランナーが完走まで最後の粘りを見せる必要があるタイミングなのでしょう。45本、105本と年々本数を増やしていますが、最後まで残ったことはありません。

この取組は、どうやらランナーのコミュニティで話題になったようです。「35kmまで頑張れば冷却スプレーがあるから頑張ろう。」そんなやり取りがランナー同士のSNSコミュニティであったと聞きました。そのように言ってもらえると、取り組みがいがありますね。

おかやまマラソンで冷却スプレーでランナーをサポートしている写真

おかやまマラソンでは冷却スプレーでランナーをサポート

木材を大切に

「社会貢献活動」としてイメージするものとは少し離れるかもしれませんが、岡山木材市場では木質ペレットを販売しています。木質ペレットは、専用ストーブやボイラーの燃料、また、猫砂としても利用されています。木材加工によって生じる端材などを原料にして木質ペレットにしているので、木を全て使い切ることにつながります。化石燃料とは違い、大気中の二酸化炭素の増加にはつながらない、環境にやさしいクリーンなエネルギーです。

木質ペレットは着火しやすいこともあり、キャンプの際に利用する方もおられるようです。岡山木材市場では米袋に入れて販売していますが、同様の米袋入りの木質ペレットを持っている方をキャンプ場で偶然見かけたことがあり、使ってくれているのかな?と嬉しくなったこともあります。

紹介しきれませんでしたが、公民館やイベント等での木工教室は各地で随時実施しています。また、端材コーナーで出た収益をすべて子どもの貧困問題に取り組む団体に寄付するなど、地域貢献に少しずつ取り組んでいます。

このように、岡山木材市場では、同業者等とも連携しながら“木のプロ集団”として、地域社会と密接に関わりながら成長を続けています。

のっぷのひと言

地域の子どもから大人とのふれあい、そして環境保全につながる取組と、地域社会とのさまざまな関わりを持っているね。人と環境にやさしい、木のあたたかさを改めて感じてみたくなったね!

株式会社岡山木材市場