[2020年4月2日]
ID:21181
令和元年12月18日(水曜日)から12月22日(日曜日)までの5日間、パラ・パワーリフティングの台湾女子代表選手(1名)、日本代表選手等(7名)による合同強化キャンプが岡山市内で行われました。
今回のキャンプは、昨年の日本男子代表に続き2回目の実施であり、岡山市在住パラ・パワーリフティング日本代表コーチのご尽力により実現しました。
来岡された選手は、台湾からはパラリンピックに2大会連続出場している台湾のリン・ヤー・シュエン選手(通称:シェン選手)。日本からはパラリンピックに3大会連続出場している大堂秀樹選手をはじめ、昨年も来岡された戸田雄也選手と加藤尊士選手や、昨年の全日本選手権で優勝した坂元智香選手と山本恵理選手といった日本の第一線で活躍している選手やコーチが参加しました。
パラ・パワーリフティングの練習は、選手がバーベルを持ち上げる時に「フッ、フッ」と漏れる声が練習会場内に響き渡るほど、張り詰めた空気の中で行われます。
始めはその空気感に圧倒されましたが、練習している選手を監督やアシスタントが囲み、会場がひとつになり勇気づけ讃え合う光景はとても暖かく、個人競技ではあるものの、仲間の存在が大切なチームスポーツでもあると感じました。
また、練習後に台湾選手と日本選手がアドバイスを交わし、談笑している様子から、国を超えたスポーツによる友好と交流を感じることができました。
歓迎式には大森市長をはじめ、伊原木県知事、岡山商科大学井尻学長、おかやまスポーツプロモーション機構高岡副運営委員長らが出席し、選手団を歓迎しました。
シェン選手は、「こんにちは。ありがとう。」と日本語で挨拶されるなど、日本にとても馴染みがある様子で、岡山市でのキャンプや食べ物をとても楽しみにしていると話してくれました。
また、日本選手を代表して挨拶された山本恵理選手は、「パラ・パワーリフティングはまだまだマイナースポーツだが、今回のキャンプを通じて岡山の皆さんに知ってもらい、応援してもらえる機会になれば。」と話してくれました。
岡山大学教育学部附属小学校の6年生を対象に、選手の講演やパラ・パワーリフティングの競技体験が行われました。
初めは緊張していた子どもたちも、選手が軽々とバーベルを持ち上げると大興奮。優しく気さくに話しかけてくれる選手に親しみを覚えると、次々に選手へ質問を投げかけ、あっという間に笑顔が広がりました。
続いてベンチプレスに挑戦。チーム別に目標合計重量を決め、みんなで挑戦しました。一番の記録は45kg。これには選手たちも驚いた様子でした。仲間のチャレンジに大きな声援が送られ、自然と応援の輪ができました。これぞパラ・パワーリフティングの醍醐味!そして魅力だと選手は話してくれました。
交流後、もっとふれあいたいと選手を囲む子どもたち。腕の筋肉を触ったり、握手したりと選手との思い出を深めました。
そして、「選手を身近に感じられて嬉しい。東京パラリンピックでは絶対応援する!」と子どもたちは話してくれました。東京パラリンピックへ向け市民へ応援の輪が広まればとても嬉しいですね。
社会福祉法人旭川荘へ訪問し、利用者の方を対象にデモンストレーションや競技体験が行われました。
選手のデモンストレーションには、利用者の方から大きな声援が上がるなど、会場は大盛り上がり。利用者の方の競技体験においても、同様に応援の声に会場は包まれ、一体感ある交流事業となりました。
今回のキャンプでは、岡山南ロータリークラブが岡山市におけるパラ・パワーリフティングの練習環境整備に役立ててもらおうと、岡山パラ・パワーリフティングクラブへ支援金を贈呈しました。
今回のキャンプ誘致のみならず、2020年以降の「障がい者スポーツ」を支え、地域の役に立つものになればと話されていました。
このキャンプ期間中、台湾パラリンピック委員会と、東京2020パラリンピック競技大会の事前キャンプにかかる協定を締結しました。
本キャンプが岡山の競技力向上に繋がるだけでなく、パラ・パワーリフティング競技の発展に繋がればとても喜ばしいことです。東京パラリンピックへ向け台湾選手団への応援ムードを更に盛り上げて行きたいと考えています。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
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