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平成31年1月22日市長記者会見

[2019年1月24日]

ID:12173

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平成31年1月22日市長記者会見議題

  • 平成31年4月保育園等入園申込状況と保育の受け皿について
  • ご当地ナンバープレートによる地元トップスポーツチーム広報支援事業の実施について
  • 3×3(バスケットボール)日本代表男子のキャンプ実施について
  • サンホセ市(コスタリカ)への訪問について
  • 岡山市white+(ホワイトプラス)企業表彰について
  • 第34回「坪田譲治文学賞」の受賞作決定について
  • 空港南産業団地の公募開始について

平成31年1月22日市長記者会見資料

市長記者会見動画

平成31年4月保育園等入園申込状況と保育の受け皿について

 皆さんおはようございます。
 まずは、平成31年4月の認可保育園などの入園申込状況の一次申込がまとまったので、その概要をお知らせいたします。皆さん方よくご存じかもしれませんが、認可保育園に入るには一次調整、二次調整、三次調整とございます。少しその定義をおさらいさせていただきたいと思います。
 一次調整とは、昨年の11月1日から21日までの期間に申し込みをされた方について、当初希望の第1希望から第3希望までの園で利用調整を行うものであります。
 次に、二次調整では、一次調整の結果後も受け入れ枠に空きのある園において利用調整を行っていくということであります。今回の場合は、新たに開設される地域型の3園も含むところでございます。申込期限は2月4日で、結果通知は2月下旬になります。
 最後に、三次調整は内定辞退などによりまた空きが出た場合に追加で利用調整を行うものでありまして、申込期限が3月5日、結果通知が3月下旬であります。
 今申し上げた一次調整から三次調整までは全て認可保育園等に関するものであって、企業主導型の保育園であるとか、また認可外の、我々は今特認保育園というのを設定して待機児童からも除外させていただいているところでありますけど、そういったものは含まれません。
 資料1をご覧ください。
 この一次申込における申込児童数は1万8,428人、対前年比860人の増加になりました。その内訳は、現在認可保育園等に入園している方で、引き続き新年度の申し込みをされた方が1万3,214人、新たに4月入園の申し込みをされた方が5,214人となっております。ちなみに継続児童数が、平成30年と平成31年を比較して473人も増えていますが、これは毎年利用定員を増やしていますから、そういう面で増えているということであります。待機児童も多くの方がおられる中で、10月からの無償化の影響がどうかというのはすごく気にしておりました。その状況をちょっと整理しております。
 資料2をご覧いただきたいと思います。
 3歳から5歳までが無償化になってまいりますので、やはり年齢別に見て今回一番申し込みが増えているのは、平成30年から31年のところ、3歳児を見てください、202人増えています。5.9%増ということでやはり影響が出ているということであります。続いて4歳児、179人の増ということですが、パーセンテージから見ると相当数、5.3%上がっているわけでありまして、このあたりはやはり無償化の影響が出ていると思います。
 次に、昨年11月13日の記者会見で、今年度の整備目標である1,200人分を上回る1,337人分の受け皿の目途がついたように申し上げました。それは昨年の10月1日の時点でございますけれども、今回それ以降の関係者の動きによりまして、新たに特認登録保育施設、5施設、124人分の受け皿が加わりまして、1,461人分の受け皿が増えたところあります。資料3を見ていただければと思います。

会見する大森市長の様子1

 以上が現実の数字でありますが、今後の予想をする上でも次の参考資料1をご覧いただきたいと思います。
 今日の時点でございますけども、先ほど言った一次調整の結果がほぼ固まりつつございます。一次内定児童数は1万6,600人、網かけのところに書いていますね。それで、前年度と比べて認可園の定員は1,139人増えてまいりますけれども、一次調整での入園内定者は約800人の増であります。1万6,600人から1万5,786人を引いた数字ですね。したがって、定員よりも内定者のほうが少ないという状況になっております。
 認可保育園の、この理由ですけど、新設保育園の4歳5歳クラスで空きが生じたり、また保育士不足で定員を下回る受け入れしかできない園があったりして、内定数の方が300人ほど下回っているところであります。申し込みの増加と入園内定者の増加がほぼ拮抗しているので、現時点での認可園の入園が決まっていないお子さんの人数は昨年とあまり変わらない結果となっております。約1,800人ということになっています。これから二次調整、三次調整と、入園調整を行って4月を迎えるところであります。
 ということもあって、明後日、1月24日には認可園の入園が決まらなかった方への通知、約1,800人分を発送する予定であります。同時に二次の受け入れ見込み情報の公開も行います。例えば、A保育園はまだ空きがある、○とかですね。多少あるとかが△とか、もう空きがないので×という、そんな状況も公開をするところであります。二次募集は2月4日が締め切りとなります。
 我々としては、一人でも多くのお子さんに4月から保育サービスを利用していただけるよう、できる限りの支援を保育コンシェルジュを中心に行いたいと思います。また、認可園以外では、平成30年度中に企業主導型保育事業で198人分、特認登録保育施設で124人分の受け皿を確保したところであります。幼稚園での緊急一時預かり事業と合わせて保育コンシェルジュが案内させていただきますので、早目にご相談をしていただきたいという旨を申し上げております。皆様方もぜひ報道していただければと思います。
 参考資料2、この資料を覚えておられる方は多いと思いますけれども、これは昨年の11月の記者会見での資料でございます。入園申込が1万8,300人といったところが128人増えて、これは矢印で出ていますけども、平成31年1月22日、今日の追記と書いています、1万8,428人。それで、受け皿が1万8,844人となったということで、受け皿のほうが増えている状況は変わっておりません。入園申込もほぼ想定内の数値であります。
 また、先ほど申し上げましたように、受け皿の確保数が入園申込を上回っている状況には変わりがないのにもかかわらず、未入園が出てきているというところは、やはり保育士の不足というのが一つ大きな要素としてあるのかなというように思っております。我々としても、この受け皿、保育園自身が本当に有効に機能しているのかということをより見ていく必要があると思います。
 全体的な総括ですが、まずは無償化の影響でありますけども、3歳から5歳では若干あったように思えますが、全体として見れば、おおむね計画の範囲内に収まっていると思います。ただ、今年の10月、来年の4月に、これ以上の上振れといいますか、があることも予想されます。しっかりと対応していかなければならないというように思います。4月1日の待機児童がどうなるかというのが一つの大きな課題でありますが、これは参考資料1をもう一回戻して見ていただけますか。
 一次未入園児童数というのは、昨年の4月とほぼ同じ数字であります。そして待機児童は昨年の4月では551人という数字が出てきています。それで、昨年と今年の変化ですけれども、1つには認可外の保育施設などの整備が大分行き届いてきているという点が変わってきています。それで2つ目としては、コンシェルジュの動きが昨年に比べて早く動くようになっております。そういうことからいって551人よりは、私は下回るのではないかと思っております。ただ、どの程度までいくのかということについては、今の段階では何とも言えない状況になっているところであります。
 そういう面でこれからの動き、コンシェルジュさんと保護者との相談等々を通じて、少しでも待機児童が減り、保護者の皆さんが安心して子どもを預けられるようなそういう体制を構築できるように頑張ってまいりたいと思います。

ご当地ナンバープレートによる地元トップスポーツチーム広報支援事業の実施について

会見する大森市長の様子2

 次に、ご当地ナンバープレートによるトップスポーツチームの広報支援事業の実施でございます。皆さん方、ご存じだと思います。こちらの方は職員、それでシーガルズのマネージャーの高田さん、そしてファジアーノの久保さん、元名選手でありますけれども、今日一緒にこの会見に参加してもらって、トップリーグ、トップスポーツチームを我々は支援していこうということの話でございます。
 中身に入りたいと思いますが、岡山市は本市を拠点に活躍するファジアーノ岡山、また岡山シーガルズへの新たな広報支援事業として、原動機付自転車用ご当地ナンバープレートを作成し、来月4日月曜より交付を開始することといたしました。このご当地ナンバープレートに両チームのマスコットキャラクターやロゴを掲載し、両チームの応援旗が大きくなびくような躍動感あるイメージを表現しているところであります。
 また、両チームの活躍を期待し標識番号の頭文字に「Victory」のVですね。これはバレーボールじゃなくて「Victory」ということでありますけれども、「Victory」のVを採用しているところであります。
 ナンバープレートは、原動機付自転車の排気量別に白色、黄色、桃色の3種類全てに対応しています。各区市税事務所、各支所及び各地域センターで交付してまいります。市民の皆様が原動機付自転車に取りつけて走り、より多くの方の目に触れることにより、両チームの存在がさらに市民の皆様に浸透していき、地元トップスポーツチームへの応援機運が高まることを期待しております。昨年度実施したデザインマンホールの設置と、これまでの広報支援に加え、今回の新たな取り組みを実施していくことで市民全体に両チームへの応援機運が高まり、スポーツによるまちの活性化と一体感が醸成され、岡山市がよりいっそう元気なまちになればというように思っているところであります。

3×3(バスケットボール)日本代表男子のキャンプ実施について

 次に、またスポーツの話題でありますが、3人制バスケットボール男子日本代表候補のキャンプ実施であります。このたび、岡山県バスケットボール協会が補助事業者となり2月14日から17日の間、岡山商科大学体育館を練習会場として3人制バスケットボール男子日本代表候補のキャンプが行われることが決定したのでご報告いたします。今回のキャンプは選手30名、監督等スタッフ10名の総勢40名で実施され、参加選手は現在最終選考中とのことでありますが、FIBA3×3(フィバ スリー・バイ・スリー)登録のトップ選手や5人制プロリーグ、Bリーグの選手等が参加する予定と聞いているところであります。
 本キャンプは本年6月開催予定の「FIBA3×3ワールドカップ2019」、そしてその先の「2020年東京オリンピック」に向けた日本代表選手の最初の選考会になるとのことで、このような重要なキャンプが岡山市で開催されることとなること自身、非常にうれしく感じております。3人制バスケットボール男子日本代表のキャンプは昨年度の平成29年10月に続き2回目となりますが、前回の県バスケットボール協会トライフープ岡山による受け入れが大変好評で、今回の実施につながったと聞いております。
 なお、今年度岡山市が誘致したキャンプは本件で9件目であります。今後も関係機関と連携し、ナショナルチーム等のキャンプ誘致を進めていきたいと思っております。

サンホセ市(コスタリカ)への訪問について

 次に、コスタリカの首都サンホセ市への訪問であります。
 岡山市の国際友好交流都市であるサンホセ市とは、1969年に姉妹都市締結をし、今年で50周年の節目を迎えます。そこで1月24日から31日までの8日間の予定で、一般公募の市民19名を含む総勢40名からなる岡山市民友好親善訪問団を派遣することといたしました。サンホセ市への訪問団派遣は10年ぶりであり、私自身は初めてのコスタリカ訪問となります。今回の訪問ではピアニストの山地真美さんのグループ、備前焼作家の森大雅さん、岡山城東高等学校合唱部の皆さんにもご参加いただき、現地の日本大使館の協力も得ながら、特に文化の面を中心とした交流を予定しております。この訪問を通じて、両市の友好の絆を再確認するとともに、未来につながっていく友好交流を深めてまいりたいと考えております。

岡山市white+(ホワイトプラス)企業表彰について

会見する大森市長の様子3

 次に、「岡山市white+(ホワイトプラス)企業表彰制度」の表彰者決定でございます。
 岡山市では、企業が従業員の健康を重視し、健康管理を組織的に取り組むことで、従業員の健康の維持増進、組織の活性化及び生産性向上を図る健康経営と、従業員一人一人の仕事と生活の調和を図るワークライフバランスの両方を積極的に推進する市内企業等を「White+(ホワイトプラス)」企業として表彰する「岡山市White+(ホワイトプラス)企業表彰制度」を平成29年度に創設しているところであります。
 今年度の表彰対象企業を募集したところ、9社から応募がありました。書類選考の結果、ナガオ株式会社、ナカシマプロペラ株式会社、株式会社両備システムズの3社を表彰者に決定しました。3社の優れた取り組み状況については、配付資料をご確認いただきたいと思います。
 表彰式は2月6日午後1時半より、岡山ロイヤルホテルにおいて行います。また、広報紙やホームページ等の岡山市広報媒体を通じて、企業名やその取り組み内容を広く周知していくとともに、市発行の就職活動用企業情報集「岡山カンパニーガイド」にWhite+(ホワイトプラス)企業であることを掲載し、人材確保を支援してまいります。惜しくも表彰対象とならなかったものの、選考の中で優れた取り組みを行っていると見られた4社についても、企業名やその取り組み内容について積極的に公表していきたいと思います。

第34回「坪田譲治文学賞」の受賞作決定について

 議題としては最後ですが、「第34回坪田譲治文学賞」の受賞作が決まりました。受賞作は、八重野統摩さんの「ペンギンは空を見上げる」に決定しました。受賞作は東京創元社から出版され、受賞作の概要と略歴は資料1のとおりでございます。
 選考の経過については、広報連絡資料のとおりでございます。選考委員は五木寛之さんを含む7名でございます。選考委員会では候補作を1作ずつ審議し、八重野統摩さんの「ペンギンは空を見上げる」が受賞作品に選定されました。コメント等は資料1に掲載をしているところでございます。
 通常、私は会見までには読んでくるんですけど、今回はもう忙し過ぎて読めませんでした。贈呈式までには読んで、自分の感想を述べたいと思います。

空港南産業団地の公募開始について

 最後一言、コメントさせていただきたいものがございます。
 空港南産業団地の分譲に係る公募が開始されます。
 岡山市と岡山県で共同開発を進めてきた空港南産業団地について、この1月24日から購入希望の企業を広く募集するため公募を開始しております。皆さん方は場所をご存じだと思いますが、岡山空港、そして岡山インターチェンジに近く、アクセスに相当優れております。利便性が高いという判断をいただいており、もう既に約50件の問い合わせをいただいているところであります。多数の企業の皆様にご応募いただきたいと思います。
 我々としては、地域経済、岡山経済への波及効果、また雇用創出効果等の視点から審査を行い、この岡山市の産業、また岡山県の産業を牽引していただくような、その企業の誘致を行ってまいりたいと考えております。
 私からは、今日はちょっと長くなりましたが、以上でございます。

質疑応答

  • 記者
     待機児童の件でお尋ねをさせてください。
     一次の申込状況が発表になったわけですが、受け皿整備も進んでいって、申し込みを超える受け皿が整備できたということですが、保育士の問題が大きな壁となっているというふうにおっしゃいました。今後この保育士の確保対策として、今何かお考えのことがあれば、お伺いできたらと思います。
  • 市長
     はい。保育士さんはどこでも今足りないっていうことが言われているんですが、どうもやっぱりこの待機児童の議論をするたびに、この会見でも話題になってきています。岡山市の場合は、処遇改善ということで2%の給与アップも市単独の費用で図らせていただいているところであり、私はそれなりの効果が出ていると園長さん方から聞いて、そういうふうに思っています。ただ、現実にどうも足りないっていうところはまだあるようであります。他の自治体も本当に困っているんですね。だから、次の手を私は打つ必要があるだろうと思っています。
     次の手が何かっていうところが最大の質問なんだと思うんですが、実は今、予算の中で議論しているんです。見える化で予算要求の内容を発表しましたよね。そこのところだけバー(空欄)になっていたはずです。それは、議論がもういろいろ出ているんですよ。どこまでやるかっていうのも、常識的な線もありますしね。どのあたりにするのかっていうところがまだ最終的にできていない。ただ、私がコスタリカに明後日から行きますので、大分整理ができつつあるんですけれども、ただここでまだ申し上げる段階にはなってないですね。申し訳ありません。予算のときにはきちんと説明するように、そして我々としてはこういう対応をしていきたいということをきちんと皆さん方にお伝えできるように整理をしていきたいと思います。
  • 記者
     計画ではありましたけども、受け皿数が実際の入園申込者数を上回ったということですが、そのことについては市長としてはどういうふうに考えられるんでしょうか。
会見する大森市長の様子4
  • 市長
     これまで待機児童はずっとゼロだったんですね。定義を変えると最初に700人台、それから今度は大分整備をやっても800人台になってくるわけです。どんどんどんどん逆に潜在的なニーズがもう表に出てきた。私はそれ自身は悪いことじゃないと思うんですよ。保護者の皆さん方の思いっていうものが数字となって表れてきた。我々も、したがって整備に相当努めてまいりました。そこで一つの目標を設定したんですね。来年の4月には待機児童をゼロにしよう。私はそういう、これも一つの我々のプレッシャーとなってやっていく、これも決して悪いことじゃなかったと私は思っています。ただ、現実に動かしていく中で、保育士不足っていうのはそもそものキャパがこうやってあるわけですから、そういう中での引っ張り合いみたいなところがあるんですね。
     それからもう一つ出てきたのは想定していなかった無償化の中で、今の数字が出てきているということだろうと思う。ただ、忘れてはいけないのは、昨年の551人、昨年の10月の段階では380人の方が待機児童であり、本来であれば、やっぱりどこかに子どもさんを預けて仕事をしたいと思われている方の要求に応えられてないっていうのは、もうそれはそのとおりだろうと思うんですね。受け皿は増えたけども、そのギャップがあるんだったら、そのギャップをどうにかして埋めていこうっていうのを努力していくっていうことだろうと思います。
     格好いいことを言っていますが、本当にどこまでのものに最終的になるのかっていうのは見えないです。でも、頑張っていきたいと思います。
  • 記者
     もちろん見えないんですけど、ただ受け皿がないと当然募集はできないという、その受け皿だけでも達成できたっていうことについては。
  • 市長
     それは我々としてやるべき一里塚は超えていると思います。ただ、自分たちに対して批判しているようなところもあるんですけど、このギャップ、これは岡山市内のトータルの受け皿が超えたっていうだけであって、本当に需給が逼迫しているようなところに受け皿が超えているかどうかっていう問題もあるんですね。厳しく、我々自分たちのことを見ながら次のステップ考えていきたいと思います。
  • 記者
     先ほどの中で、受け皿が確保できたけれど、保育士が足りないためにこれが全て受け入れられるかどうかというお話があったと思うんですが、現状の保育士の確保状況から見て、どれぐらいが現実に受け入れられそうなんでしょうか。
  • 市長
     わかりません。
     私も担当の方と話している限りは、やはり個別の保育園の空きはあるんですね。空きがあって何で受け入れられないのかというと保育士の不足だと言われているので、これを定量的にどこまで把握していくのかっていうことを今後作業的にやれるのかどうかということも含めて議論はしていかなきゃいけないと思っています。
  • 記者
     逆に言うと、具体的にどれぐらいの数の保育士が足りないっていうのを数として出すのは難しいということになるんでしょうか。
  • 市長
     単純な計算ってできないわけじゃないんですね。3歳児は20人に1人、それから3人に1人とかそういうのを計算していくと、おのずから必要な保育士っていうのは出てくるわけで、その現状の保育士との乖離を見ていけば数字は出てくるんですけど、今度はその地域もありますよね。今言っているように需給が逼迫している地域と、供給過剰になっている地域もあるんで、このあたりをどういうふうに見ていくのか、ここでの回答ができる段階にはなっていません。ただ、最初に質問があったんですが、保育士が不足しているということをどういう現状として捉えて、どの程度まで保育士を増やしていくのかっていう議論っていうのは、今後はもう少し詰めた議論、どこまでできるかわかりませんけども、予算の議論の過程ではもう少し詰めれば詰めたいとは思ってますけど。
     ごめんなさい、一言で言うとなかなかうまく回答できません。
  • 記者
     保育士不足のところなんですけども、改めて、どうして保育士が今不足しているのかっていうところで、例えば離職率が高いとか、どういう年代が出ていくとか、岡山市としてはどの程度まで分析がされているのかっていうことと、あと先ほどおっしゃっていた予算で何らかの措置をとおっしゃいましたけど、これは新たな施策が出てくると考えればいいか、それともこの前のものを拡大するようなものなのか。
会見する大森市長の様子5
  • 市長
     後者からいうと、私として新たな施策を講じていきたいと思っています。
     それからあと、どうして保育士が不足しているのかということに関して言えば、若干定性的な議論しかなかなかできないんですけども、需要が爆発的に増えているっていうのは日本全国であるわけですね。それはやっぱり女性の社会進出が増えている。この原因っていうのは、もちろん女性の考え方も変わってきているということもあるし、格差の問題もあるだろうし、いろんな物があるっていうことが一般的にはよく言われます。
     ここは、ただ岡山の場合はそれにプラスアルファで、先ほど待機児童がずっとゼロだったものが急に定義を変えることによって700人も800人も数字が出てきましたよね。そこで潜在的な需要っていうのが掘り起こされている。潜在的な需要が掘り起こされることによって、保育士のニーズというのは一層高まってきている。保育士になられる方っていうのは、どちらかというと地元志向が強い方ですよね。地元志向が強い方が岡山にそういう需要が爆発的に増えたときになかなかやっぱり掘り出しにくいっていう要素っていうのは、私はあるんじゃないかなというように思うんですね。もちろん、周辺部からはある程度来ていただきました。私は周辺の保育園関係者から給与2%アップしたとき怒られましたよ。やっぱりそちらからこっちに流れてきますから。怒られてきましたけども、背に腹はかえられないっていうことでやらせてもらいました。
     それにしても限界はあるんじゃないかなと思っています。東京が少々のことをやってもなかなか需要に追いついてないっていうのも、そういう傾向があるんじゃないんでしょうかね。東京のことは言えませんけど。
  • 記者
     待機児童に関してお聞きしたいんですけど。
     まず、ごめんなさい、一次未入園児童数が約1,800人というところ、前年とあまり変わらない数字になったことの受け止めと、あとこの4月時点でも待機児童数は前年を下回るということで、どう見ていらっしゃるのか。解消はやはり難しいと考えているのかというところの2点お願いします。
  • 市長
     まずは、未入園児童数がこれだけあれば解消とまではまず難しいと思います、そこは。確かに受け皿の方が上回ってはいるんだけど、難しいとは思います。
     利用定員に達しない度合いっていうのが増えているんですよ。今おっしゃったように受け皿は増えているんだけど、未入園の児童数っていうのが変わらないっていうのは、なかなか利用定員どおり保育園が引き取ってくれてないということになっているんですね。だから、そういう問題もありますし、それから今日のここは報道レベル、山陽新聞だったかな、企業主導型が埋まってないっていう全国規模の話もありましたよね。それはやっぱり国民の皆さん、岡山市民の皆さん方も若干認可保育園、今までの認可保育園に行く傾向というのは状況としてあり、ほかの整備がある程度できてもそこには少し空きができるみたいなところがあるんじゃないかなというように思っています。
     したがって、ただコンシェルジュが今本当に大活躍をしていただいていますので、ある程度はそういうニーズは満たしていけるんじゃないかなとは思っているんですけど。
  • 記者
     すみません、保育園に関連して。
     参考資料1の最終待機児童数の「?」のところなんですけれども。これはどれぐらいの数字になりそうなんですか。
  • 市長
     だから、今申し上げたのが、待機児童の551よりは下回るんではないかと思ってはいるんですが、どこまでいくかはよくわからない。まだ未定。なぜかって言うと、この一次未入園児童数っていうのは昨年の4月とほぼ同じでしょ。同じですよね。それで、かつ昨年に比べてまだ認可保育園の利用定員に満たない数っていうのが結構出ているんです。それから、あと認可外の保育園、特認保育園とかの数も大分整備されてきている。これは昨年より相当数増えている。企業主導型も増えている。そういったところをコンシェルジュが紹介していきますから。紹介していくことによって、したがって最初の数字は一緒でも、最終的な数字は下がってくるということにはなると思います。ただ、その数字がどこまで下がっていくのかっていうのは、今の段階では何とも言えないです。

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