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平成30年12月25日市長記者会見

[2018年12月26日]

ID:12139

平成30年12月25日市長記者会見議題

  • 桜井日奈子さんの「桃太郎のまち岡山大使」就任について
  • 平成30年7月豪雨に関する事業者アンケート調査結果について
  • 広域的営業拠点の誘致について
  • 市内に立地する中四国支店等の企業数が100件に到達したことについて
  • 豪雨災害について
  • 2018年を振り返って

平成30年12月25日市長記者会見資料

市長記者会見動画

桜井日奈子さんの「桃太郎のまち岡山大使」就任について

会見する大森市長の様子1

 皆さんおはようございます。
 早いもので、今年最後の定例会見になりました。
 まずは、「桃太郎のまち岡山大使」の委嘱についてであります。このたび地元出身の著名人の方に岡山の情報を発信していただくことを目的として、「桃太郎のまち岡山大使」を設けることとし、その第1号として、岡山市出身の女優、桜井日奈子さんに就任していただくことになりました。桜井さんにはこれまで、昨年、今年と岡山市の観光プロモーション動画「鬼カワイイ岡山市」への出演により、岡山市のイメージアップに貢献いただいているところであります。
 また、この大使の検討を始めたきっかけの一つになったものでもありますが、今年の豪雨災害の際には自ら率先して、「とっとり・おかやま新橋館」で災害義援金の募金活動を行ったり、ご自身のインスタグラムを通じて「おかやま桃太郎まつり」や特産品のマスカットの紹介を行うなど、復興に向けた岡山市のPRに貢献していただいたところであります。
 桜井さんは現在も、全編を通じて岡山でロケが行われた映画『ういらぶ。』をはじめ、数々の映画ドラマに主演され、多方面でも活躍されています。そのような故郷への愛着が強く情報発信力のある桜井さんに是非「桃太郎のまち岡山大使」として、力強く復興する岡山市の魅力を全国に発信していただきたいと考えております。なお、配布資料にもありますように、桜井さんもご自身のインスタグラムにて、本日この大使の就任を発表されると聞いているところであります。

平成30年7月豪雨に関する事業者アンケート調査結果について

 次に、アンケートの話であります。
 平成30年7月豪雨に関する事業者アンケート調査を11月に実施し、概要がまとまりました。今回のアンケートは、豪雨災害から約4カ月が経過し、事業者の復旧、復興の状況等を把握すること、並びに市の復興支援策等に関する評価の把握を目的として実施したものでございます。被災された事業者の皆様には、復興に向けて懸命な努力を続けておられる中、多数のアンケートにご協力をいただき感謝を申し上げる次第でございます。
 アンケート結果から浮かび上がった課題は、大きく3点ございます。
 1点目、2ページの問5でございますけども、補助金や融資制度を知らないと回答された方がやはり2、3割いるという問題であります。
 それで、2つ目ですが、問8を見ていただいて、売り上げの回復状況でございますけれども、約4割が被災前の水準まで回復できていないと答えられたということであります。
 こうした支援制度を知らない、または回復が遅れている事業者に対しては、国の持続化補助金の3次募集のタイミングに合わせて、再度、支援策の周知と回復状況や支援メニューの活用の意向等をお尋ねするアンケートを行いたいと思っております。
 アンケート結果からフォローが必要な事業者に対しては、商工会議所や商工会と連携して個別訪問等により、支援メニューの説明などの対応を行っていきたいと思っております。
 3つ目の問9のBCP(事業継続計画)について、7割の方が「策定の予定はない」ないしは「知らない」と回答されております。年明け2月に予定しているBCPセミナーのほか、来年度も引き続きBCPの作成を通じて、自らの備えのほか、お互いに助け合う共助の仕組みを促していきたいと思っております。

広域的営業拠点の誘致について

 次に、企業誘致の関係であります。
 このたび、「岡山市本社・中四国支店等立地推進事業補助金」制度を活用して特殊鋼を扱う専門商社である井上特殊鋼株式会社が、既存の営業所を広域的営業拠点に昇格させ、中四国営業所を12月10日に駅前オフィスビル内に開設されたので報告をいたします。
 井上特殊鋼株式会社は、鉄鋼商社として主に工場の生産設備で利用されるギヤやシャフトといった特殊鋼を用いた各種加工部品の卸売・販売を行っているところであります。
 このたび中四国エリアの営業効率化及び岡山営業所の業績拡大に対応するため、他県の事業所の人員を一部配置転換するとともに、新規採用者を配属することにより、岡山営業所の増強を図ることを決定されたと伺っております。
 これにより岡山営業所、中四国のうち6県を対象とした、中国でいうと、山口を除く4県、そして香川、愛媛ということでありますが、6県を対象とした広域的営業拠点に昇格させ中四国営業所を開設されました。この人員増強に岡山市を選んだ理由として、本社のある関西圏近郊であり、交通アクセスもよいことから若手人材の勤務地としてはちょうどよい距離感であると考えたこと、介護といった家庭の事情により遠距離通勤が必要な従業員にとっては、新幹線通勤が可能であることから、離職防止にもつながるというような判断があったと伺っております。
 今回の開設に伴って新たに5名の新規採用者と、市外から4名の転勤者が見込まれているところであります。

市内に立地する中四国支店等の企業数が100件に到達したことについて

会見する大森市長の様子2

 この井上特殊鋼株式会社の拠点が岡山にできたということで、次の配布資料を見ていただきますと、市内の中四国支店等の企業数が100件に到達いたしました。増加要因を見ていただきたいと思いますが、ここで事業拡大や業務効率化の観点に加えて、近年では人材活用や業務分担をしながら休暇を取りやすくするなどの働き方改革のため、また交通利便性のよい都市に事業所や人員が集約するケースが増えているということで、交通結節点であるという特徴が評価されていると。これは、休みを取るためには代わりの人間が必要で、1事業所に多くの人がいれば休みを取りやすく、交代要員をつくれるということで、一つの拠点に多くの人数を置いたほうが、それぞれの人の働き方にとってはよりプラスになるという判断のようでございます。
 ここで、この増加要因を2つ挙げておりますけど、これ以外に最初に概要で書いていますように、平成26年度にこういう補助金制度を創設してインセンティブを与えたということが大きかったとともに、私は平成25年10月に市長になったんですけれども、そういうインセンティブとともに職員が非常にきめ細かく企業に当たった、これは実際にうまくいかなかったものも非常に多いんですけれども、相当攻めていただいたということもあるんじゃないかなと。もちろん景気の動向も大きく作用していると思います。さまざまな要素があって、こういうことになったわけですけれども、ただやはりそういう中四国の拠点性が高まっているということは間違いないのではないかというように思っています。
 そういう面でさまざまな研究機関が各都市の評価をしておられますけれども、全体としては経済環境といいますか、そういう面での岡山市の評価というのは相当高まっているのではないかなというように思っているところであります。

豪雨災害について

 次に、豪雨の関係であります。
 進捗状況の資料でありますけれども、今回、特徴的なところは、この前申し上げましたように、応急修理の進捗状況をちょっと見てください。申込件数は若干増えていますが、発注が573件、この11月8日時点は721件分の489件で68%だったものが今回733件分の573件ということで78%になっております。
 それで、この差が一体どうなのかというのは、ちょっと実態を調べてもらったといいますか、感触を担当から聞いたんですけども、申し込みはされているものの、そのうち約50件は既にもう修理を終えているということで、取り下げられるんではないかというような話が出ております。したがって、50件程度ですから、実質的な申し込みは680件ぐらいになっていると。それからあと、残りの110件があるんですが、修理はもちろん必要ではあるんですけれども、今の生活そのもの、基本的な生活にはそれほど影響がある部分ではないというような話も伺っております。これからも対応をきちっとやっていきたいとは思いますけれども、この住宅の応急修理もおおむね落ちつきを見せてきたのではないかなというように思っております。
 それからあと、取り残しのない被災者再建支援策と1点目に打っておりますけれども、各支援制度が漏れなく対象者に行き届くよう、床上浸水または土砂災害等の被害により罹災証明の交付を受けた方に支援制度のご案内を年明け早々に発送いたします。制度の周知を改めて行って徹底を図りたいというように思います。

2018年を振り返って

会見する大森市長の様子3

 お配りしている資料は以上でありますけれども、1年を振り返って、少し感想を述べさせていただきたいと思います。本年1年を振り返ると、やはりまず何と言っても、7月の豪雨災害を挙げなければならないというように思います。甚大な浸水被害は平成に入ってから最大のものでございます。
 まち全体としては、落ちつきを取り戻しつつあるものの、いまだ日常を十分に取り戻すというところには至ってないという認識をしております。漏れのない被災者支援と今後起こり得る災害から市民生活を守る防災対策を着実に進め、災害に強い岡山の実現を目指したいと思います。
 また、市政のさまざまな課題に取り組んできた結果、3月には桃太郎線のLRT化や、岡山芸術創造劇場、待機児童の解消などに一定の道筋をつけることができたほか、日本遺産の認定、SDGs未来都市の選定など、岡山の魅力をアピールする、そういった成果も得られたのではないかというように思っております。
 来年の秋にはG20の保健大臣会合、そして現代アートの祭典であります岡山芸術交流も予定されております。岡山市を大きく発信できる機会と捉えて準備を進め、成功に導いていきたいと考えております。
 こうした成果が得られる一方で、いまだ多くの分野で課題が山積しております。来る新年におきましても、幅広くさまざまな意見を伺いながら、その解決に全力を尽くし安全・安心な市民生活の確保と中四国をリードする力強い岡山市をつくり上げていきたいと考えております。
 私からは以上です。

質疑応答

  • 記者
     先日、夏の納涼花火大会の中止というお話が出たと思うんですけれども、市としては本当に長年続く夏の恒例行事だと思うんですけれども、どういうふうに受けとめていらっしゃるんでしょうか。
  • 市長
     まずは、最初に伺ったときはやはり恒例にもなっていますし、ちょうどうらじゃ祭りをしているときに行われ、昼はうらじゃ、それから花火に行って、翌日またうらじゃというふうに連続していますから、市民の皆さん方も本当に楽しみにしています。何とかならないのかなと思ったことは事実なんですね。ただ、いろいろと警備の関係で警察との折衝の中いろいろな話を伺いました。そういうことならばやむを得ないのかなというようにも思ったところであります。ただ、まだ商工会議所の中でもこの花火を継続できないのかっていう議論もあるとともに、またその代替となるものは何だろうという議論も始まっているというように伺っています。
     私も花火大会そのものの、8月の頭にやるものは残念とは言いながらも、何かそれにかわるものなのか、それとも別の場所なのかちょっとよくわかりませんけれども、まず年内に1回委員会をやりますから、そこでも話をして、早く具体の次の案、それをつくっていって、市民、県民に提供していきたいなというように思っています。
  • 記者
     それからもう一つ、アンケート調査結果なんですけれど、これ全体を見た数字としては市長としてはどのように受けとめていらっしゃいますか、成果としては。
  • 市長
     例えば、小規模事業者復興支援補助金っていうのがあるんですね。これは、例えばサービス業、飲食とかで什器とかそういうものが使えなくなったときに、別途我々のほうで助成をしていこうというところでもあるんですけれども、それをご存じないっていう方がまだおられるっていうのにはちょっとショックを受けております。したがって、活用できるものはどんどん活用していただいて、早く元気になってもらいたいなというように思っています。売り上げの回復もまだ一部のところでは道半ばのところもありますから、制度をよく知っていただいて、早く次のステップに臨んでいただきたいなというように思っています。そういう面で、先ほど申し上げたような措置をこれからやらせていただきたいと思っています。
  • 記者
     桃太郎のまち岡山大使についてちょっとお伺いしたいと思うんですけれども。さっき市長も復興への取り組みなどがあってというふうなお話がありましたが、そもそもこの岡山大使っていうのをどうして今回委嘱されようと思ったのか、このタイミングについてお伺いできればと思っています。
     それから、今回第1号ですけれども、第2号について今後また委嘱をしていくお考えがあるのか、それからこれ担当課に聞くべき話かもしれませんが、もし桜井さんご自身から何か委嘱に当たってのメッセージというかそういったものがもしあるのであれば、お話しいただければと思います。
会見する大森市長の様子4
  • 市長
     ちなみに私、昔岡山観光大使だったんです。
     ちょうど石井知事から委嘱を受けて、名刺には岡山観光大使という名刺を持って歩いた覚えがあるんですね。一方、岡山市にはそういう制度がなかった。観光大使っていうのも各自治体がされている面もあって、これをもって非常に発信力が増すっていうものではないのか、しかしながら何かこういうのも使ってやったらいいんじゃないかっていうのをずっと思っていたことは事実なんです。したがって、今回ここへ担当が来ていますが、私は前の担当のときからどうやってうまくこういうのを浮上させられないかなとかという思いはずっと持っていた。そういう中で、桜井さんは昨年鬼カワイイの動画で100万回を超えました。今回の動画も約70万回見られているんです。非常に人気があるし、彼女はこのふるさと岡山に対して非常に愛着があるんですね。先ほどの豪雨の対応に関しても行動をとっていただいている。やるのならこの時期かなというのが率直なところでありました。
     この実施要領は定めていますが、これから岡山大使そのものをどういうようにこれからつくり上げていくかっていうのは、まだ完全に我々としても煮詰まっているわけではない。いいタイミングで始められたというふうには私は思っているし、3点目になりますが、桜井さんも非常にすんなり受けていただくとともに、逆に彼女のほうからも気を遣っていただいて、何とか委嘱状をお渡しする式をしようかという話をしていたんですが、市長さんも忙しいでしょと。じゃあ同時に、一緒に発表しましょうねという話にもなって、非常にフレンドリーな感じですばらしい女性だと思います。
     だから、あとこれからのつくり方っていうのは、私がなったように幅広くやるのか、それとも逆に特化してやっていくのか。特化っていうのはもう絞ってやっていくのか、これからちょっと考えていかなければならないというように思っています。とりあえずは桜井さんがなられたわけですから、あまり広げずにこんな人もいるんだというぐらいのちょっと絞ってやっていくのかなというのが今のところであります。
     第2号は頭の中にはあります。それはまだ相手方にもお話ししていませんし、話をさせていただいた上でご了解がいただければ、しかるべきときに第2号の大使をまたお話し申し上げたいなというように思っています。
  • 記者
     被災地事業者へのアンケートで、約4割がまだ売り上げが回復していない、これは何がネックになっているんでしょうか。もう一つ、特にどの業種で何か回復の足かせになっていることがあるのかどうか。
  • 市長
     売り上げが回復している業種は、売り上げが回復している割合が高いのは運輸業、製造業。売り上げが遅れている業種は、卸売・小売業、宿泊業、飲食サービス業であります。やはり観光の落ち込みとかそういったものが作用しているんじゃないかなというように思っています。11月のアンケートですから、実質的にその業績は10月ぐらいまででしょう。7月8月は特に落ち込んでいますから、そういったものがなかなか戻らないっていう状況にはなっているんじゃないでしょうか。製造業はなかなか、全体の景気自身も結構いいですから、そういう面ではBtoB(企業間取引)が多いわけですので、回復しやすくなっているという、やはり雨の影響が直接的に見られるというような気がします。
  • 記者
     企業誘致の件で3つほど伺えれば。
     中四国支店、広域的営業拠点の誘致ですけれども、このペースは市長からお考えになって早いのか、それとも遅いのか、それが1点。あと、今後の目標ですね。どれぐらいになればいいとか、あるいはそのために何が必要か、そのビジョンをお願いいたします。
会見する大森市長の様子5
  • 市長
     まずは、私の思いですけど、思ったより早く来ている。実は、私就任したときにこういうインセンティブは2種類しかなかった。いわゆる工場ですね。製造業とそれとコールセンター。当時やっぱり雇用っていう点が今のような雇用状況じゃなかったっていうことがあるのかもしれないですけど、良質な雇用っていう面から見ると、やっぱりちょっと視点を変えてやらないといけないのではないかと思い、最初の予算折衝で当時の経済局長と随分やり合った覚えがあります。
     それでこういう本社・中四国支店って言っていますけど、こういったところにインセンティブをお渡ししようという話が来て、岡山の立地特性は結構なものがあるのではないかというように思っていました、利便性はね。
     それからもう一つは、やはり四国の人口がずっと減っている。となると、四国にだけ営業拠点を置くよりも、より効率性が岡山へ置いたほうが増す場合があるんじゃないかというふうには考えていました。しかしながら、こういうようにきちっとした右肩上がりでずっといくっていうのは、そこまではあまり考えてなかったというのが実際のところで、企業誘致担当の職員といろんな打ち合わせをして、多くの企業に当たってもらったっていうのが、先ほど言ったように非常に大きい要素になったのではないかなというように思っています。そういう面では、職員の働きに大いに多としたいというように思っております。
     2点目の目標ですけど、目標難しいですよね。これはよくおわかりのように、これからの経済動向がどうなっていくのか、非常に攪乱要因も多くなってきている。こういう中で、2020年問題、オリンピックの後どうなるかっていう、万博がまたできたじゃないかっていう話もあるんですけども。ということで、私は岡山の立地の状況から見てもっともっと企業誘致自身はうまくいくんではないかとは思うんですけども、全体のこの経済動向を見ていかなければ何とも言えないところもありますし、そういう面では具体の目標っていうのは、少なくとも今の段階で口にできるものはないと言わざるを得ないと思っています。
  • 記者
     市長がおっしゃったように、補助金を知らない、融資制度を知らないっていうパーセント値が実際おられるんですけども、この2割、3割の方が知らないという理由について分析はされているんでしょうか。
  • 市長
     商工会議所とか、商工会などと一緒にこれだけPRしていましたからね。どうしてかなというようには思うんですけども、ただ現実に結果が出ていますから。
     間もなく国の持続化補助金の3次募集があるようであります。それに合わせて再度周知をしていくということしか、我々としてやりようもないところもある。ぜひ御紙も宣伝していただければと思います。

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