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平成30年11月13日市長記者会見

[2018年11月15日]

ID:12113

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平成30年11月13日市長記者会見議題

  • 平成30年10月の待機児童数と平成31年4月における保育の受け皿確保の状況について
  • パラ・パワーリフティング男子日本代表選手の強化キャンプ実施について
  • 平成30年7月豪雨災害について
  • おかやまマラソン2018について

平成30年11月13日市長記者会見資料

市長記者会見動画

平成30年10月の待機児童数と平成31年4月における保育の受け皿確保の状況について

会見する大森市長の様子1

 皆さんおはようございます。
 本日は初めに平成30年10月時点での待機児童数と平成31年4月における保育の受け皿確保の状況についてお知らせをいたします。
 まず、今日最初に申し上げたいのは、10月1日の待機児童数は着実に減少しています。保育の受け皿の確保も着実に進んでいます。このことをしっかりと保護者にお伝えをしたいと思っています。その理由ですけれども、保護者の皆さん方は待機児童数が多いという報道を見て相当やっぱり不安に思っておられる、また少しでも早目に申し込まないと入れないのではないか、したがってゼロ歳児で申し込んでいくというような傾向が少し見られるような気がします。本当はもう少し自分の手元に子供を置いておきたい、そういう保護者の方もおられるんではないかと思うんですけれども、それでも待機児童がこんなに多いんだから、ちょっとでも早く保育園に入れたほうがいいのではないかということで焦っておられる方が多いという感じがいたします。そういった思いをできるだけ解消していきたいと思っているところであります。
 まず、資料1をごらんいただきたいと思います。
 実は、平成27年度までは待機児童、それまでほとんどゼロという状態でありました。それが定義の変更を行ったことによって、平成28年度は729人という数字になったというのは皆さん方ご存じのとおりであります。そこから平成29年度の4月1日でさらに849人に増えています。
 受け皿の確保は平成28年度も相当数おこなったんですけれども、増えた理由として、1つは今申し上げたように、本当はこんなに待機児童がいるんだということで、保護者の皆さん方が早く保育園に入れたいという気持ちが出てきたということ、もう一つは育休退園制度を改正したこと。育休退園制度というのは、お母さんが育児休暇で家にいるとなったときに、今まで保育園にいたお子さん、お兄ちゃんないしはお姉ちゃんということになるんですが、彼らも一旦家に戻ってもらうということをしていましたが、平成27年度にそれを改正ました。子供たちも保育園で慣れている、家に戻したいという保護者の方ばかりではなかったわけで、そういった方は、お兄ちゃん、お姉ちゃんは保育園にいていただいて結構ですというふうに制度を変えました。その影響が出てきている。心理的な影響とこの制度見直しの影響で平成29年4月1日は849人になりました。
 そこからいろいろと受け皿確保等々さまざまなことをやって右肩下がりになり、平成30年10月1日は380人ということになったわけであります。これから受け皿の確保のご説明を申し上げたいと思いますが、右肩下がりになっているということで、我々としては平成31年4月もこの傾向が続くだろうというように思っているところでありまして、まず全体の傾向をお示ししたいという思いであります。
 次に資料2をご覧ください。入園申込数が4月1日段階から10月1日段階で429人増えています。入園児童、これは認可保育園の入園児童ですが574人増えています。そして、一時預かり等々、特認登録保育施設、これは保育士が認可保育園の2分の1以上いる場合、保育をするのにふさわしいだろうということで、我々が認定させていただいたものでありますが、ここに298人だったものが323人と増えております。それで特定の保育所等希望、例えば第一志望、第二志望だけを書かれている方を差し引くと、待機児童は551人から171人減って380人ということになっているところであります。
 1年前が、今申し上げましたけれども652人でありました。そういう面ではこの380人というと、約4割減っているところであります。先ほどの棒グラフも参考にしていただければと思いますが、この傾向が続くと我々も想定しておりますので、平成31年4月にはもう少し減らせるのではないかと期待しているところでございます。
 次に、資料3をごらんいただきたいと思います。受け皿でございます。
 認可園の整備については一定の時間がかかります。幼稚園の空き教室を活用した緊急一時預かりや特認登録保育施設の整備を進めてまいりました。緊急一時預かり、企業主導型保育事業、特認登録保育施設では今も約200人の利用可能な空きがございます。認可保育園に入園できなかった場合、保育コンシェルジュがご案内をしているところでありますが、やはり少し料金が高いという理由で利用をためらっておられる保護者もおられるようでございます。来年10月に予定されている幼児教育、また保育の無償化では認可外保育施設の利用料の個人給付が3歳児から5歳児、月額3万7,000円。ゼロ歳児から2歳児の市民税非課税世帯で月額4万2,000円が給付されることが予定されております。利用しやすくなりますので、こういった面にも変化が出てくると思います。この空き情報なども随時ホームページで情報を提供しております。選択肢の一つとして、是非ご利用いただきたいと思います。
 次に保育の受け皿の確保状況でございます。資料4をごらんいただきたいと思います。
 平成30年4月2日から10月1日、この半年間の増加分163人でございます。また10月2日から来年の4月1日までの増加分1,174人を予定しております。合計すると1,337人、認可施設が1,139人に認可外が198人というようになっているところでございます。当初申し上げましたけども、今年度の整備目標1,200人を我々は上回りたいと申し上げましたけれども、そういう面では1,300人強の目途がついているところであります。一定の目標には十分達することができたというように思っております。

パネルを使って会見する大森市長

 次に資料5ですが、今後の状況の変化がこれでわかりやすくなっていると思います。
 このオレンジが、これが実際の受け皿の推移であります。それで、入園申し込みの実績がここのところ。実は我々、実数がこれなんですが、その前に計画として見込みを立てています。この平成30年度でいくと、確保目標は1万7,100人だったんです。実際はそれより多く、1万7,383人まで確保できています。それで、そのときに我々が見込んでいた入園申し込みの数字が1万7,694人だったんです。ただ、実績ベースでいくと、1万7,464人ということで、計画よりも実績のほうが小さくなっている。これはなぜこうなるかというと、アンケート結果で我々としては計画の見込みを立てています。ただ、アンケートどおりにこの申し込みをされるとは必ずしも限りません。どちらかというと、ちょっと上振れする傾向が、感覚的にわかりますよね。ということで1万7,464人という数字になっています。
 それで平成31年度、来年の4月の受け皿確保、今の申し上げた数字を足し合わせていきますと、1万8,720人という数字になるんです。それで、こちらの入園申し込みの計画値ですね。ちょっと上振れしやすいという計画値が1万8,300人なんです。となると、受け皿の確保のほうが多くなるんです。ようやくといいますか、トータルのハードで見ると、需要と供給、供給のほうが上回るという現象がここで出てきます。平成32年度になるともっと、というか、これでこの待機児童の問題、保育の受け皿の問題が終わるかどうかというのがこれからの最大の問題なんです。
 単純に言うと、平成31年4月は供給のほうが上回るんだから、待機児童は解消されるのではないか、ということでありますが、そこで最大の問題は保育士。まずハードの施設としてはこれで供給が上回るんですが、保育士さんが確保できるかどうかというところについてはまだ課題が残ってます。私立の園長会からも担当のほうには保育士不足で受け入れを思うように増やせないというような話を聞いております。慢性的な保育士不足が待機児童解消の大きな障害になりつつあると感じております。
 それ以外にも実は申し込みと受け入れの年齢の不一致、ちなみに待機児童は、今380人と申し上げました。ゼロ歳児が120人、1歳児が114人と、合計234人。小規模保育などで受け入れを拡大していますが、この年齢に関して言うと、やはり需要が相当上回っているという状況になっております。保育士の問題、年齢の問題、そしてもう一つはやはり地域の問題、住宅地開発などがどんどん行われている、そういったところでの急増の問題、もう一つ挙げるとすると、事業所内保育所での従業員の枠の確保の問題、そういう個別のさまざまな事情もあって、我々として平成31年4月に直ちに待機児童がゼロとなるとは言えないと思います。
 ただ、先ほどの棒グラフの推移でも申し上げましたように、この入園申込数が想定の範囲でおさまれば、また保育士もある程度確保ができれば、平成31年4月、待機児童解消に向けて大きく前進ができるのではないかと期待しているところでございます。
 あと、いろんなことを言って申しわけないんですけど、もう一つ大きな攪乱要因があります。これは幼児教育・保育の無償化、あの消費税増税に伴うその問題であります。0歳から2歳児は市民税の非課税世帯が無償、3歳から5歳児は全員無償ということでありますが、となると、特に3歳児になると全員が無償になります。それで、我々は簡易アンケートを7月に実施しました。その結果やはり3歳児の申し込みのニーズが相当数出てきて、約700人の申し込み増が出ております。これが平成32年4月にどう影響していくか、これはこの数字の中に入っていません。今分析をしているところですが、来年の予算要求の時期には間に合わせたいというように思っております。
 ちょうどここの場で、私は4月1日の551人の待機児童の発表をさせていただいたときに、明るい兆しが見えているというようにお話をいたしました。受け皿の数の上ではその言葉どおり順調に推移をしております。また、受け皿の確保と保育士の確保、そして丁寧なコンシェルジュによる案内の効果が徐々に出てきているのではないかと思います。
 このまま状況が変わらないとすれば、数年前に申し上げました平成32年4月の待機児童ゼロということは期待できると思うんですが、幼児教育また保育の無償化の影響もあり、予断は許されないというように思います。引き続き保護者の皆さん方に少しでも安心して子育てをしていただけるよう保育環境の整備を全力でもって取り組んでいきたいというように思います。

パラ・パワーリフティング男子日本代表選手の強化キャンプ実施について

 話題を変えます。パラ・パワーリフティング男子日本代表選手の強化キャンプでございます。
 このたび「岡山パラ・パワーリフティングクラブ」が補助事業者となり、11月15日から18日の間、岡山商科大学ウエートトレーニング場を練習会場として、パラ・パワーリフティング男子日本代表選手2名による強化キャンプの実施が決定いたしました。
 皆さんはパラ・パワーリフティングってご存じでしょうか。下肢の障害が対象のベンチプレス競技でありまして、上半身のみでバーベルを持ち上げる、そういう競技でございます。
 本件、ここで決定いたしましたので、今年度8件目のキャンプ誘致となり、パラリンピック競技としては今年度初めてでございます。
 岡山に来られる選手は、先月インドネシアで開催された、2018アジアパラ競技大会に出場し6位入賞された戸田雄也選手と、今年の9月に北九州市で開催された、2018ワールドパラパワーリフティングアジア―オセアニアオープン選手権大会で6位入賞された加藤尊士選手の2名となります。また11月16日には、岡山大学の教育学部附属小学校において6年生を対象とした講演会や競技体験などの交流授業が予定されています。
 今回のキャンプ実施に至った経緯につきましては、岡山南ロータリークラブが創立60周年記念事業として2020年東京パラリンピック事前合宿誘致を掲げ、官民連携による岡山障害者スポーツ支援協議会を設立し誘致活動を展開されてきた中で、岡山市在住のパラ・パワーリフティング日本代表監督である岡本孝義さんとのかかわりが生まれたことにより実現したと聞いております。地域貢献を目指す岡山南ロータリークラブ、また岡山市在住の日本代表監督という地域の財産がつながることで、このように日本代表のキャンプ受け入れを実現できたことを大変うれしく思っております。

平成30年7月豪雨災害について

会見する大森市長の様子2

 続きまして、本日の案件ではございませんが、平成30年7月豪雨災害について被災された方の生活再建などの支援に関する進捗状況を取りまとめた資料をお配りしております。
 特徴だけ二、三点申し上げますが、応急修理の進捗状況でございます。応急修理の申込数は11月8日時点で721件、そのうち約7割の489件が工事発注に至っております。逆に言うと約3割がまだ発注ができていない状況になっております。また、工事完了したものは325件ということで、申込件数のうちの45%でございます。工事発注を促進するため、被災された方に応急修理登録組合員名簿などを紹介しておりますが、いまだ工事発注に至っていない方もおられます。工事依頼が特定の業者に集中し順番待ちとなっている状況や、工事期間がある程度かかることなどが要因として挙げられます。
 2つ目の特徴でございますが、罹災証明の申請交付件数、義援金の支給件数が急激に増加をしております。これは床下浸水を義援金の対象としたということで、町内会を通じてその周知や罹災証明書、申請の取りまとめをしていただいており、床下浸水の被災者からの罹災証明の申請、交付件数、義援金の支給件数が大幅に増えているところであります。
 もう一つは、岡山市役所公式LINEの運用を開始いたしました。本日、別途広報連絡を行っているところでありますが、災害時に有効な情報発信ツールとして岡山市役所公式LINEの運用を本日から開始します。災害時の緊急情報や避難情報に加え、注目のイベント情報などもタイムリーに発信していく予定であります。是非登録をしていただきたいと思います。

おかやまマラソン2018について

 最後に一言、一昨日開催いたしましたおかやまマラソンにつきましては、秋晴れのもと1万6,000人を超えるランナーを初めボランティア、沿道からの声援を送っていただいた各市民の皆様、またご協賛、ご支援をいただきました企業、団体など多くの方々のご理解とご協力のおかげをもちまして、大盛況のうちに第4回大会を終えることができました。本当にありがとうございます。
 この場に完走された方もおられます。だんだんとこういうマラソン熱が大きく、市民、県民に高まっているんではないかなというように思っています。実際上、第1回大会に比べて走っている県内の比率が10%上がっているんですね。これは、私はすばらしいことじゃないかなと思っています。走ることの喜び、そして運動することの喜び、そういうのがじわじわ広がっていっているのかなというように思っております。
 私自身5.6キロのファンランに参加いたしましたけれども、非常に楽しく走れたような気がいたします。皆さんゼッケンなどに豪雨災害に対する思い、これから災害に負けない岡山をつくっていこう、復興を一生懸命支援していこう、いろんなメッセージが書かれておりました。そういうのを見ながら走るっていうのは非常に気持ちのいい、そして勇気の湧くものだったというように思います。本当にありがとうございました。
私からは以上です。

質疑応答

  • 記者
     待機児童のことで2点お尋ねいたします。
     一時、849人という数字が大きく出た待機児童に対して、今回380人とかなり減少しました。今の率直なお気持ちをまず伺いたいのと、もう一点、保育士の確保の話が出ました。受け皿の整備は進むものの保育士の確保が難しいということだったんですが、今の岡山市内の現状と今後市がどういうふうな対策をとっていくか、決まっていることがあれば教えてください。
会見する大森市長の様子3
  • 市長
     はい。まずは、各論から申し上げますけど、保育士の確保については、これは各自治体はみんな困っているんですよ。総量がそんなに増えるわけじゃないですから。もちろん潜在保育士を掘り起こすっていうことはあるわけですけれども、急激に増えていくということにはならないんで、特に無償化の影響など出てくると、各地で相当困るんじゃないかなというように思っています。
     我々としては、まず今までやっていました2%の賃金上乗せ、これは継続をしたいというように思っております。また、いろいろと岡山っ子育成局のほうでやってくれているんです。私にいただいたメモを見ますと、潜在保育士の掘り起こしのため、保育士、また保育所の支援センターで行っている保育園での実習体験、就職面接会などの取り組みを継続する、また学生や有資格者を対象とする就職フェスを私立の園長会と共同開催するなど新しい取り組みも始めているということであります。
     明石市がワーストワンなんですが、明石市もいろんなことを考えているようですね。いろんな情報が伝わってまいります。それで焦る必要はないと思うんですけれども、ただやっぱり保育士の確保についてはいろいろなアイデアを出していかなきゃいかん。当面はやっぱり保護者の皆さんは困っておられる、そこを何とかしなきゃならないという気持ちは人一倍強いつもりであります。
     予算要求で今回何か議論、まだ言えないと思いますけど、中原局長に随分頑張ってもらって、アイデアも出してもらっています。来年の1月、2月に向けて何ができるのか十分議論をしていきたいと思っております。
     それから、待機児童の数が減ったことに関しての感想なんですが、なかなか一言では言い表せないのですが、いいですか。実は、岡山市は、私が就任したときに、ここにおられる方はほとんどご理解を多分されないと思うんですが、待機児童はずっとゼロでした。そこに保留児っていう概念が入っていたんです。保留児って何なのか、最初はよくわからなかったんですけども、いわゆる今で言う待機児童とともに来年保育園に入りたいという予約をするような方まで含めたものとして保留児と言われていたんです。
     本当に困っている人って一体どのくらいおられるんだろうっていうのが、私が市長になったときの印象で、議会で保留児を解消しろという話があって、それはできるわけない。入園予約の人を含めた数字をゼロにするっていうことはあり得ないということで、待機児童の概念を見直していくということにしました。そうして整理すると、729人という数字になりました。これを減らさなければというので、平成28年度はもう大幅に保育の受け皿を確保しました。そしたらまた待機児童が増えてしまった。それが先ほどの制度の運用と保護者の心理状態。そこからは我々として受け皿を確保し、受け皿っていうのはハードだけじゃなくてソフトも対応させていただき、ようやくここまで来たかなというところになっています。
     そういう面ではほっとしているところもあるんですが、ただ私はまだまだ保護者のニーズにきちっと添えてない。最初に申し上げましたように、時々聞くんですよね。岡山市は保育園への待機児童が多いから、早目に子供を預けないと子供を預けられない状況になっちゃう。本来であればもっと手元に置いて愛情を注ぎたい、こういった保護者の皆さんが逆にゼロ歳から預けようとする。それはやっぱり私はいびつな状況になっているんじゃないかということで、もう大分整理できましたよっていうことのメッセージを今日はお伝えしたいなと。ほっとしているとともに、そういうメッセージをお伝えする。ただ、ある程度進展はしているんだけど、これから大きな攪乱要因、無償化の議論が出てきます。そこで自信を持って言える状況にはないっていうところは、ここがすっきりしない。そんな状況になっているところであります。
  • 記者
     市長、2点お伺いしたいんですけど、まずは待機児童なんですけども、今回出た数値というのは、市長の頭の中での計算上において予想以上の減りなんでしょうか。それとも予定どおりの推移なんでしょうか。
  • 市長
     大きな面では予想どおりですね。平成32年4月にゼロにしていくという面から見て、このように右肩下がりになっているっていうのは予想どおりであります。ただその中に完全に予想どおりになっていないものとして、受け皿確保が結構進んでいるけれども、やっぱり保育士の動きがまだまだ不十分だということとか、年齢においての需要と供給の間のギャップも存在しているとか、幾つかの問題はありますけれども、大きな面では予定どおり計算して受け皿確保の数も考えていますが、大きな面では一番向こうのグラフ(資料5)を見ていただければ、傾向としてはうまくいっているのではないかなというように思っています。
  • 記者
     あと、西日本豪雨の関連なんですけども、今の現状の被害と支援の状況が出ていますけども、11月議会が補正予算等でハード面、ソフト面の支援、防災対策を考えてらっしゃるんでしょうか。
  • 市長
     まず、来年の予算に関してはやっぱり1つの柱を防災に充てたいと思うんですが、したがってこの補正予算で何ができるかっていうところは、まだまだ課題抽出も十分ではありませんし、本格的なものができないと今回の補正予算では挙げられないと思います。ただ、来年の出水期をにらんで今のうちから手を打っておかないと間に合わないものがあります。それについては、今回の補正予算で今挙げるべく議論をしているところであります。詳細は補正予算の説明、私がさせていただきたいと思いますから、その場でお話を申し上げたいと思います。
  • 記者
     待機児童の関係で、4月から10月にかけて入園児童が574人に増えているところで、10月までの受け皿の増加に比べると入園の申込者数が、入園児童、普通の認可保育園に入れる入園児童が増えるということで、これはどのような原因でこれだけ入園児童が増えているのでしょうか。
  • 市長
     これは、例年こういう形になるんですけれども、最初は認可保育園も受け入れをどうしても抑えていきます。それで、途中で利用定員を若干上回っても入れていただけるような形になっています。
  • 記者
     あと、保育士不足の関係で、ずっとこの問題言われていた当初からの課題だと思うんですけども、それでいろいろ特に給料上乗せなどをやって、大森市長の感覚として現状の保育士不足に対する市の施策で、今後も十分賄えていけると思っているのか、それとも今後新しい施策っていうのが必要になってくる段階になってきているんじゃないかという、そのあたりはどのように認識されていますでしょうか。
会見する大森市長の様子4
  • 市長
     実は、例えば給与の2%アップしましたよね。これもしゃれじゃないんですけど窮余の一策みたいなところがありましてね、おもしろくないですね。
     本来、例えば県内でいくと、そうじゃなくても岡山に人が集まってきます。こういう、他都市に比べて処遇自体も良くすると、よけい岡山に集まってくる現象が出てきます。
     私は、他市の保育関係者から、岡山市はこういうことをすべきじゃないというふうに言われたこともあります。国会議員を通じて話をされたこともあります。ただ、我々としては保育士を集めないことには需給ギャップがこれだけある中でどうしようもないということでやらせていただきました。
     これをもう少し増やすべきだという議論もあったりするんですけども、感覚的にはこの2%で、これから来年度の要求の中で担当とも相談していかなきゃならないと思いますが、あまり給与をこれから上げていくというところ、今そのコメントは差し控えますけど、そのほかにも相当数のことをやっているんで、次第に保育士の方も集まってくるんじゃないかなと思っているんですけど、ただそれがいつなのか、いつこの調和点に達してくるのか、というところに関しては何とも言えない。でも、できるだけのことはやっていくということで対応していきたいと思います。
     答えになってないかもしれませんけど。
  • 記者
     LINEに関してお伺いします。
     3点ほどお伺いしたいんですが、まずこのLINEで送信する想定している内容、これがどういったものを想定しているのかというところと、LINE利用者、非常に今多いと思うんですけれども、この間の豪雨でもSNSとか市のホームページを通じて避難所の開設状況などをお知らせされたと思うんですが、このLINEを使うことでの期待する効果、期待すること、これを教えていただければと思います。
     それから、使い方の工夫っていうのが重要になると思うんですけれども、この間の豪雨の場合は全員が全員避難するのがベストかどうかというのは置いておいて、どういうふうに被災者に危機感を持ってLINEの内容を受け取ってもらえるかという工夫を、もししようと思われているのであれば、そのあたりもお伺いできればと思います。
     あと、前回議会の質問に出たときに県のほうには聞いてみたんですが、県内ではあまり例がないというふうに言われていたんですが、全国的にこういった手段をとっているケースをもしご存じであれば教えていただければと思います。
  • 市長
     私の承知をしている、ないしは私が言えることに関して言って、あとは担当のほうからお話をしてもらいたいと思いますが、LINEは登録しとけば自動的に送られてきますから、そういう面では非常に情報の発信手段としては良いものですね。だから、受け取り手は最初に登録しなきゃいけませんけど、登録すればそこから自動的に受けられます。だから有効なツールであることは間違いないでしょう。
     それから、どんな情報発信をしていくかというのは、イベントの情報などを別にして、この災害に関していくと、今後の話ですね。実は課題抽出・検討委員会を近くまた開こうと思っているんですけども、昨日もそこでの話をしました。そうなると、避難勧告・避難指示を中心とする避難に関する情報についても、この7月のときどうだったのかっていうのは、担当と我々、私とか副市長との間でもいろんな議論があります。
     そういうものを一つ一つ整理はしないといけないですね。そして、私はそれも我々だけでやるのではなくて、最終的には有識者にチェックをしてもらうっていうことも必要なんだろうと思っているんです。そういうものができ上がって整理できたものを今度どうやってフェイスブック、ツイッター、ホームページの既存のものとともに、このLINEを使っていくかということを議論していくということになるんだろうと思うんです。したがって、まだこれからです。
  • 担当者
     他の市町村の状況ですが、とりあえず全国的なものはまだ把握はしてない部分もありますが、県内で言いますと、奈義町さんはこういう情報発信でされているというのは伺っています。あとは、県内の市のレベルで申し上げますと、シティプロモーション等でされているのは若干あるかもわかりませんが、こういった方法という意味での情報発信はおそらく岡山市だけになろうかと思います。今後、週1回ぐらいのペースで何か情報発信できていったらいいなというふうに思っています。まずは登録していただくということが第一になろうかと思っています。
  • 市長
     ちなみに、この待機児童が横並びでどんな状況なのかって調べてみました。我々、新聞とかテレビでワーストツーだと言われるたびに、我々はいい、よくはないんですけど、むしろ保護者の皆さんに相当プレッシャーかかるのではないかなと思っています。
     ワーストファイブをあたってみたところ、今の時点で教えてくれないところもありましたが、相当数減っている、岡山市は。横並びを見て相当数減っている状況にはなっています。そういう面では4月1日時点であればワーストツーは間違いないのですが、保護者の皆さんにとってみると現在ではワーストツーにはならないんで、不安をあまり助長していただかないようにしていただければなというように感じているところであります。
  • 記者
     一点だけ質問させてください。
     保育士の確保について、先ほど今までやっていた2%の賃金の上乗せを継続したいっていうことでしたけれども、さらなる上乗せについての展開、教えてください。
  • 市長
     それは、今申し上げましたけども、現時点では何も言えることはありません。今のところは2%継続ということで、なんで何も言えないかっていうのは、まず1つは時期の問題として、議論としてやるのは来年度予算の段階であります。したがってまだ検討には入っておりません。もう1つ申し上げたのは、県内の市町村とのバランスも1つあります。そういう面で岡山にどんどん人が集まってくる状況はどうなのかなっていう、県内バランスを考えたときの議論もありますし、背に腹はかえられないんじゃないかっていう議論だってありますし、いろんなことを考えながら来年度の予算を迎えたいというように思っています。
  • 記者
     これだけ見込み、受け皿の確保の見込みはたっているとは思うんですけども、ただ平成32年4月の待機児童がゼロになるとは言えないという、ちょっと危機感のほうが強いのかなと思ったんですが、この無償化の影響はやはり相当大きいと見てらっしゃるんでしょうか。
  • 市長
     一言で言うと大きいと思います、それは。なぜならば、例えば3歳児だけで700人の申込増がアンケートから出てきています。700人っていうのはすごい数ですよね。だから、そういう面では大きいんですが、あとそれが本当に実際どのように落ちついていくのというのは、それもわからないところがありますからね。その分析を来年度予算編成前にはしたいと思っています。

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