ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

Language

平成30年8月1日市長記者会見

[2018年8月3日]

ID:12041

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

平成30年8月1日市長記者会見議題

  • 平成30年7月豪雨災害への対応について

平成30年8月1日市長記者会見資料

市長記者会見動画

平成30年7月豪雨災害への対応について

会見する大森市長の様子1

 皆さんおはようございます。
 7月5日から7日にかけて降り続いた集中豪雨災害から間もなく1か月となります。岡山市も平成に入ってから最も大きな自然災害に見舞われ、浸水被害や道路の寸断、土砂崩れ等によって、市民の日常生活や企業活動に多大な影響が出ました。被災された皆様には改めて心からお見舞いを申し上げます。
 被害の全体像は、避難者数が最大で3,300名以上、住家の被害が7,600戸以上、企業の被害が360事業所以上と甚大であります。とりわけ、砂川の決壊によって2,230戸が浸水した平島地区では、浸水高が大人の肩の高さまで及び、死者、行方不明者を出さなかったことは不幸中の幸いだったというように認識しております
 こうした中、岡山市ではこの約1か月間、人命救助に始まり、避難所の運営、災害ごみの収集、砂川等土木施設の応急復旧、り災証明書の交付など、被災地域に日常を取り戻すための当面の応急復旧・生活再建支援に全力を尽くしてまいりました。
 私自身、発災翌週から5日間にわたり被災現場を訪れましたが、被災から約1か月たった現在は、被災地全体としてみると落ちつきを取り戻しつつあるように思いますが、まだまだ日常を取り戻した状態とは言えないと感じています。
 こうした中、被災者のニーズは徐々に応急復旧から生活再建へとシフトしてきたと感じており、これからは被災者の生活再建支援に一層力を注いでまいります。

 具体的に、まず災害ごみの収集処理については7月10日から、特に被害の大きかった平島地区を初めとする被災地で、直営で通常業務終了後や土日の収集を行ったほか、民間事業者の協力をいただきながら収集を強化してまいりました。
 その結果、約2週間後には公園や道路上に山積したごみはほぼなくなりましたが、まだ被災家屋から排出されていないごみも多く残っていると見込まれることから、今後とも着実な収集に努めてまいりたいと思います。
 一方、災害ごみの仮置き場など市内4カ所に集積しているごみの量は、約2万トンと見込んでおり、そのほとんどが可燃物や不燃物の混合廃棄物となっています。この混合廃棄物の処理には、破砕、選別、再資源化、埋め立て等の最終処分を行う必要がありますが、市の処理施設だけでは処理能力が不足しているため、多量の廃棄物を効率よく処理することができる民間事業者も活用しながら、年内の処理完了を目指しております。

 当面の住まいの確保については、7月10日から市営住宅の無償提供30戸を開始し、現在11世帯が一時入居されているところであります。
 住宅の応急処理については、7月23日から相談窓口を設け、これまでに既に約500件の相談を受けているところであります。今後、相談に続いて申し込みが本格化してくると見込まれるため、手続がスムーズに進むよう準備を進めてまいります。

 り災証明書の交付については、さまざまな公的支援の申請に必要な基本書類であることから、一日も早く被災者の方々に交付できるよう、庁内外からの応援態勢を充実させるとともに、り災調査の迅速化など、あらゆる手を尽くしてスピードアップを図っております。
 その結果、昨日時点で申請を受けた約3,500件から重複申請等を除いた約3,200件、分母は3,200件と考えていただいていいと思います。その約3,200件に対して8割を超える約2,600件の交付を終えており、申請を受けたもののうち、残りのものについては2次調査を経て、8月10日前後の交付完了を目指しております。
 なお、後からお話しする義援金、災害見舞金の支給に当たり、り災証明の申請が増えることも予想されますが、それらについても速やかに交付できるよう対応していきたいと思います。

 各種料金等の減免については、今回の災害が市民生活に与える影響が大きく、被災者の経済的負担を少しでも軽減することが必要と考え、国が要請する減免等を着実に実施するとともに、市独自に減免率の上乗せなどを実施していきたいと思っております。
 別紙をごらんください。
 頭に「公的制度の減免等の支援について」とある、横長の紙をお出しいただきたいと思います。
 まず、市民の生命、健康にかかわる医療、介護についてですが、床上浸水以上の被害を受けた低所得者を対象に、国民健康保険料及び介護保険料の減免率が100%になるよう市独自に減免率を上乗せいたします。
 これ少しわかりづらいと思うんですけれども、例えば国民健康保険料の減免、この右側に表がありますが、総所得金額170万円以下の世帯ということで、国基準って書いてますね。この国基準っていうのは、国としてこういった減免率を要請していると、この要請率を遂行していれば、国が交付金で補填してくれるようになるわけであります。したがって、網かけをしている市独自のこの特例、例えば床上浸水でいくと国基準は50%、それが、市が100%になります。その差額の50%分は市独自で、市の一般財源で対応していくというようになるわけであります。
 それから、保育料、幼稚園授業料減免の上乗せ、30%から50%及び期間延長6か月を9か月、就学援助を市独自で実施いたします。
 また、国制度において床上浸水以上の被害を受けた方の国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療保険の窓口負担が免除されるのに加え、市独自に障害福祉サービス利用料負担の100%減免を実施いたします。

 次の資料をお出しいただきたいと思います。
 義援金の支給でございますが、今現在も義援金を我々のほうにお寄せいただいております。非常にありがたいことだと思っておりますが、とりあえずは7月30日で一旦切らせていただいて、7月30日までにいただいた総額約1億6,000万円について、昨日開催した配分委員会で第1次配分の対象範囲及び支給額を決定したところであります。
 あわせて、災害見舞金について、義援金支給対象の被災者に支給いたします。
 この災害見舞金なんですが、従来は災害救助法の適用を受けた災害を対象外といたしておりました。これについては、今回対象とするように制度を見直して、義援金支給対象の被災者に支給をするようにいたします。申請を受けたものは、8月10日を目途に支給する予定であり、義援金、そして災害見舞金合わせて、少なくとも1件当たり5万円以上、ここで見ていただきますと5万円から22万円になりますが――をお配りさせていただきたいと思います。

会見する大森市長の様子2

 次に、災害ボランティアの関係について少し説明をさせていただきます。
 岡山市社会福祉協議会が主体となり、7月11日に北区と東区に設置されました。これまで、市内外から個人や団体、団体も高校、大学、町内会、企業等々、本当に多くの方に参加をいただき、延べ5,200人、これは7月28日まででありますが、5,200人を超えるボランティアの皆様にご協力をいただき、家財、瓦れき、土砂の搬出やごみ出し、清掃等、被災者だけでは対応が難しい重労働が一気にスピードアップしたと伺っております。北区においては、次第にボランティア派遣の要望は少なくなってきておりますが、東区においては当面1日100人程度のボランティアが必要な状況にあります。引き続き多くのボランティアの皆様にご協力をお願いしたいと思います。

 次に、産業分野の被害状況ですが、被害件数279件、被害額概算21億7,766万円、これは商工会議所、商工会調べでございます。事業者用り災証明、7月30日までで受け付け件数361件、融資支援制度の創設を7月30日から別紙のように定め、受け付けているところであります。限度額1,500万円、3年間無利子で行うということでございます。これについては、もう既に発表済みのことでございますから、私としてここでの説明は省略させていただきます。今後、商工会議所や各商工会との意見交換の実施など、企業ニーズの把握に努めてまいります。

 農業分野の被害状況ですが、被害額8,700万円以上、これが農作物ですね。また、農地、農業用施設として1億5,000万円以上、今後営農再開に関する相談や国の支援策等を活用して支援してまいります。

 観光面の被害でありますが、7月6日から30日までの岡山城入場者数が、前年同月比で約35%の減であります。後楽園の入園者数は、約40%の減であります。岡山市内宿泊施設、7月6日から18日までのキャンセル数1万4,703人、これは市内26施設から回答を得た結果だということでございます。
 ただし、現在は災害ボランティア関係者等の宿泊が増え、予約がとりにくいとの声も聞いているところであります。
 7月から始めた岡山城天守閣の夜間利用でありますが、2件の延期はありましたけども、災害に伴うキャンセルはございません。
 前回の記者会見で申し上げましたように、うらじゃや烏城灯源郷、幻想庭園は予定どおり開催し、今後さまざまな場面で岡山が無事であることをPRしてまいります。

 最後に予算でありますけれども、これらを進めるにあたり、被災地の復旧や被災者の支援を最優先に考え、当面必要な経費は既存予算を活用して迅速に対応してまいったところでございます。これは最後のページ、予算関係ということですが、ここには額が入っておりませんので少し口頭で申し上げますと、生活再建支援には約25億円、また公共施設等の復旧には約55億円、合わせて約80億円と現時点では見込まれております。
 なお、生活再建支援っていうのはここに書いているようなもので、代表的なものはここで言う災害見舞金等、住宅の応急復旧、また災害ごみの処理などでございます。
 この額については今後増加することも予想されるところでありますが、とりあえず今申し上げましたように既存の予算を活用して対応していきながら、9月の補正でこの予算の確保を図っていきたいというように思っております。
 また、本格的なこれからの予防対策なども、9月補正予算でどこまでできるかまだわかりませんけれども、9月補正予算以降を皮切りに来年度の予算等々にわたって我々として検討していきたいというように思います。

 岡山市自身、災害が少ないところでございました。そういう面では我々職員もなれてない面があったと思います。しかしながら、前回も申し上げたように、私は市の職員はよくやってくれたというように思っているんですが、ただやはり、今回の災害対応の経験を教訓にしなければならないということで、速やかに課題の検証を進めて今後の糧にしていきたいというように思っております。
 このスケジュールについては、今、生活再建支援を一生懸命やっているところでありますので、具体的なスケジュール感はまだ持っておりませんけれども、今後そういう課題の整理を図っていきたいというように思っております。
 私からは以上です。

質疑応答

会見する大森市長の様子3
  • 記者
     さっき課題についておっしゃったんですけども、現時点でハード面、もしくはソフト面で感じている課題について何かありましたらお願いします。
  • 市長
     これは虚心坦懐に、私はそれぞれの担当者がいろいろ気がついたことを整理して、今備忘録としては残しといてくれと言っております。それらを踏まえて考えていきたいというように思っています。
  • 記者
     もう一点、9月の補正予算ですけども、9月の補正予算額について幾らになるという見込みはあるんでしょうか。
  • 市長
     今申し上げたように、80億円っていうのが今積み上げている数字であります。これからはプラスアルファのこともあるでしょうし、先ほど申し上げましたように今後の予防対策も間に合えば、そこで少しは計上させていただきたいと思っております。予算編成まではもう少し時間がございますから、それらを整理した上で額を上げていきたいと思います。
  • 記者
     それは少なくとも80億円以上になる見込みということの理解でよろしいんでしょうか。
  • 市長
     基本はそうだと思います。とりあえず今積み上げただけで80億円ですから、これから減少していくっていうことはゼロとは限りませんけども、これが必要なかったっていうのがあるのかどうかっていうのはありますけど、基本的には増加するということになるだろうと思います。
  • 記者
     今日の資料で当面の被災者への支援策が出ていると思うんですが、今後さらなる息の長い支援が必要になってくると思うんですけども、現在考えられている今後さらなる支援策というのはどうお考えになっておりますでしょうか。
  • 市長
     具体的にどういう支援策をイメージされてますか。
  • 記者
     生活再建とか公共施設の復旧という項目があると思うんですけども、例えばこれが半年、1年たった後にどういったことが必要になってくるという考えでしょうか。
  • 市長
     よく災害の後に議論になるものとしては、住宅っていうのがあります。住宅っていうのは、やっぱり衣食住欠かすことのできないものであるわけでありまして、そういう面ではいち早く市営住宅の提供のお話を申し上げ、最初は10件でしたけど、その日のうちに最初の申請で全部埋まっていくというようなことで、一時的な利用っていうのはあったと思いますが、現在30件の中で11件ということで、そういう面での住宅のニーズっていうのは大体マクロで見るとある程度落ちついてきているのかなあというように思っています。そういう面では、住宅の修理について500件の相談があるっていうのは相当の方がお困りになっているということもうかがえるところでありますが、そこについてはきちっと対応していくことが必要だろうというように思っています。
     それからあとは、やはり大きな経済の問題っていうのが出てくるので、そこは事業者用のり災証明も多く申請が出てきています。これらについては岡崎会頭も少し息の長い話になるというふうにお話しされているようでありますが、私としても一朝一夕にこれが片づく話にはならないというように思っているんで、そういう経済の対応というのはきちっとしていかなきゃいかん。農業についても、農地の回復とかそういったことを積極的にやりながら対応していく必要があるだろうというように思っております。
     そういうように、中期的にはこれからまだまだ対応することは多いんではないかなあというように思っております。
  • 記者
     義援金、見舞金のお話で、市として今まで災害救助法の適用を受けた災害は対象外としていた見舞金のところで、今後対象とするように制度を見直すということは、制度を変えてこの災害にさかのぼって支給することに決めたということですか。
  • 市長
     そういうことです。だから、今回の災害から対応させていただくということです。先ほど申し上げましたように、今回の被災者の方は義援金と見舞金両方を支給させていただくということであります。
  • 記者
     今、ぱぱっと考えてみただけでも大体5,000万円ぐらいの予算の見込みなのかなあと思って、これを、だから補正じゃなくても現在ある既存予算の中でというふうなことの理解でよろしいですか。
  • 市長
     はい、そうです。
  • 記者
     災害ごみの関係でお尋ねしたいんですけども、先ほど市長は市内4カ所の仮置き場にあるのが約2万トンとおっしゃられましたけども、まだ被災家屋から運び出されていない分も相当数あるということなんですが、全体だとどれぐらいの量になると見込んでますでしょうか。
  • 市長
     これからどのくらいの量が出てくるのかはわかりませんけれども、東区がまだボランティアが1日当たり100人程度必要だと言われているということは、当然ながら家具等の搬出が出てくるんだろうというように思っておりますが、それがどの程度の量になるかっていうところまでは我々としても計算できていません。したがって、今の約2万トンをどうするかということでとりあえずは議論させていただき、今後のそのプラスアルファがあれば増加要因になってくるというように思っています。
  • 記者
     あともう一点なんですけども、予算関係のところで生活再建支援が約25億円ということなんですが、この災害ごみの収集運搬処理に関しては幾らぐらいを見込まれているんでしょうか。
  • 市長
     収集運搬処理合わせて15億円です。
  • 記者
     今の災害ごみに関連しまして年内に処理っていうことですけども、この年内っていうことに設定したのはなぜかという部分と、コンテンツで計算式といいますか、そこまでに処理できるという見込みがあればよろしくお願いします。
  • 市長
     最も速やかに処理をしていかなきゃならない、例えば上道でいくと野球場に今ごみを置かせてもらっているところでもありますから、速やかに対応していくということで、これは担当の環境局のほうで速やかにやる場合に、一体いつごろを目途に完了ができるのかという試算をして、年内の完了を目指しているというふうにプロ集団が判断をしたということであります。
  • 記者
     じゃあ、災害ごみを巡っては大量に出ていまして、自治体に頼みづらいときもあったと思うんです。業者もなかなかいっぱいな部分があるということも含めて、その中でも岡山市としては算定した結果、処理できるという目算があるということ。
  • 市長
     いろいろと当たった上で一定の実現可能性があるということで、ここでお話しさせていただいているということであります。
  • 記者
     最後に言われていた予防対策なんですけども、これは今後どのようなことを検討しようと考えておりますか。
会見する大森市長の様子4
  • 市長
     これは最初に申し上げたように、岡山は災害が非常に少ないところでもあります。このような災害自身、平成で最悪と言われております。私が市長になってからも初めてでありますが、そういう面では職員やっぱり慣れてない面があったことは事実だろうと思います。したがって、その発災直後から人命救助、そして避難所運営、そしてごみの収集運搬等、り災証明、そのほかにもさまざまな各地で冠光寺池の話にしても、造山古墳の話にしてもいろんなものがあったと思います。それぞれ非常に速やかにやれたものもあるでしょうし、もう少し考えていれば少し時間的にも早く対応ができたというようなものもあるかもしれません。そういったものを一つのこれを教訓として、二度とこういう災害っていうのは余り起こっては欲しくはないですけれども、万が一起こったときに対応ができるように整理をしておこうということであります。
  • 記者
     災害のことからちょっと離れるんですけど、岡山市職員の池山直さん、この間負けた人なんですけど、ここで引退ということなんですが、市役所のほうとして何か慰労的なことをお考えであるとか、もしくは長年頑張ってきたことに対して市長から何か贈る言葉とかがもしあれば。
  • 市長
     何度か防衛されて、48歳まで頑張っておられたわけであります。我々としてどういう形になるかわかりませんけれども、何らかの感謝の意思は表したいというように思っております。
     具体的には、今検討をしているところでありますけども、今月中ぐらいを目途としながら、対応を決めていきたいというように思っています。
  • 記者
     何か表彰みたいなことをお考えなんですか。
  • 市長
     そういうふうになるでしょうね。
  • 記者
     功労賞みたいなもの。
  • 市長
     ええ、感謝状とか、ちょっと正確にはまだすり合わせはできておりませんけれども、やっぱりよくやってくれたと、それで岡山というものに関してもよく発信していただいたわけですから、そういった感謝のしるしは渡したいというように思っています。
  • 記者
     災害の話に戻っていただいて恐縮なんですけども、先ほど災害ごみの話の中で、今後、処理に関しては既存の施設もしくは民間の業者に依頼して、処理を進めていくというお話がありましたけども、東区のほうからまださらにごみが出てくる可能性があるという中で、倉敷市さんのように何か新たに施設をつくって処理をするとか、そういう可能性というのは何か検討されているようなことはあるんですか。
  • 市長
     岡山市の場合、一つ処理能力の面から問題だったのは、今の正確な表現は何でしたっけ、混合廃棄物、要は可燃物と不燃物とか、一緒になって集まった廃棄物なんで、それを選り分けていかなきゃならないわけですね。通常なら、それぞれの市民が可燃物であったり不燃物を分けて出していただいている。そういう処理というのは相当の処理ができるんですけれども、そういう混合廃棄物の処理について言うと、岡山市だけでは日々24トンだっけ。
  • 担当者
     日量24トンです。
  • 市長
     24トンね。日量24トンというオーダーしか対応できない。2万トン、24で割るとやっぱりすごい年数がかかっちゃうということで、これはやっぱり市だけでやることは無理だろうというふうに環境局のほうで判断をしました。それは、私は非常にリーズナブルだろうというように思っています。
     その混合廃棄物の処理が可能な民間の会社を今探し当たって、今後、対応をやってもらうように考えているところであります。
  • 記者
     可能性としてのなんですけども、新たなそういう施設。
  • 市長
     ごめんなさい。だから、要するに我々のこういう今の2万トンをどう処理するかというところでは、そこだけがネックであって、そのネックさえ処理できれば全体の対応が可能ということですから、それ以外の、倉敷の話はよく知りませんけれども、新しいシステムを考えなきゃならないというところまではいかないんじゃないかというように思っています。ごめんなさいね。
  • 記者
     7月豪雨による被害、岡山県もいろいろ出ているかと思うんですけども、旭川の水があふれて浸水したところとか、砂川が破堤したところとか、ほかにも浸水の箇所がいっぱいあるんですけども、こういった被害とか、水があふれた原因、原因のところについては市長は今のところどのように想定していたんでしょうか。
会見する大森市長の様子5
  • 市長
     いつも率直な質問をいただいているところでありますけど、私は、今回政府のほうから、また国のほうから来られた多くの方に申し上げたんですけれども、やっぱり地道な予防対策ってすごく重要だなというように思っているんです。
     今、旭川の話が出ました。だから、御津で少し旭川の決壊が出て問題になっておりました。そこはやっぱり何とかしなきゃいけないんですが、例えば百間川の整備が行われたことによって旭川本体の水位が随分下がっています。したがって、旭川本体の下流部の越流は生じておりません。あと、笹ケ瀬川も、護岸の整備などが対応できたことによって笹ケ瀬川からの越流などもありませんでした。でも、やはり砂川というのは常にここは何とかしなきゃというふうに言われていた箇所であります。そういう面では、治水のこういう整備について砂川の部分を今後本格的にやっていかなきゃならないというように思っております。
     ただ、砂川については県管理なんで、私として、市として直接何か実行できるというわけではありませんから、国とか県に話をしていくということになると思います。
     そのほかの南区とか、また笹ケ瀬川の東部、従来よく内水によって浸水していたところが被害が少なくて済みました。これはなぜかというと、一つには、やはりハードとしては排水処理施設が整備をされた、してきたということであります。それが機能したということとともに、用水路の調整も事前にできていたということが大きな要因として上がっていくと思います。
     そういう面では、笹ケ瀬以西、今を含め白石、花尻、そういったところに被害が多かったというのは、そういう面、今申し上げた面での対策が十分じゃなかったということになるんだろうというように思っております。
     これからどういう計画をつくっていくのかというのは、下水道河川局を中心に議論していくことになりますけれども、そういう予防対策の重要性を十分考えながら、踏まえながら対応していきたいと思っております。よろしいですか。
  • 記者
     特に、砂川は県管理とおっしゃいましたけども、そういう中でもやっぱりどういった点が問題だと捉えてらっしゃるんですか。
  • 市長
     どういった点というか、一つは、危ないと言われていた場所じゃなかった、決壊した場所がね。一体どうしてあそこが決壊したのかとか、やっぱり要因分析はしないといけないのじゃないですかね、と思います。
  • 記者
     今日明日、政令市の代表として国に政策提言を行いに行かれますが、改めてどういったお気持ちで行かれますか。
  • 市長
     まずは、砂川の話、それから道路についても今回の豪雨でも機能した、ないしは大変だったような、そういう道路網の整備、こういった点については、国土交通大臣には、来られたときに結構時間がありまして、皆さん方との場の前にちょっと時間があったんで結構詳しく話をして、大臣も非常に関心を持っていただいたところであります。そういう面では、再度そういう治水問題、そして道路の問題の話をさせていただくとともに、今後、政令指定都市のほうはこの問題というよりはバスの話について、この前の指定都市市長会議で提言をまとめましたんで、もう少し今の道路運送法の考え方を変えていただくようにできないだろうかということを、政令指定都市20市の全体の意思として国土交通大臣には話をしていきたいと思っています。
  • 記者
     先ほどと重複するかもしれないんですが、このたびの見舞金、そして減免の支援ですね、これに係る財政的ないわゆるコンセンサスというか、減免に関してはどの程度の対象者がいらっしゃるのかというのにもよるとは思うんですが、どの程度、ボリュームというのはわかりますでしょうか。
  • 市長
     ボリューム感は、私はまだ聞いておりませんけども、減免ですから、見舞金は予算が要りますけど、減免そのものは収入減になってくるわけですから、予算での対応は必要なくなります。
  • 記者
     調べずして質問して恐縮ですが、見舞金の関係と減免のそれぞれの国保、介護、就学援助を含め、他都市を含めてほかの市にない対応というのはあるんでしょうか。
  • 市長
     減免に関しての他都市対応がどうなっているかということですか。
  • 記者
     他都市でもやっているものがあるのか、それかこのたびの西日本豪雨で、これは言うたら岡山市内の実情を鑑みて、他都市に先駆けてここを手当てしたというようなことはおありなんでしょうか。
  • 市長
     私自身、詳細に各都市の話を聞いているわけではありません。もし必要があれば、わかる範囲で担当からお話をさせていただきたいと思いますが、ただ政令市の、各都市全てかどうかわかりませんが、こういう災害見舞金については必ずしも災害救助法に限ってやっているわけではないといったところがあるというのは伺いました。
    あとは、減免の国基準をこれだけ上回ってやるというのを各都市との調整といいますか、それをやったことではありません。
     今回の住家被害全体として捉えても、岡山市、岡山県内の半分近くをもって被害を受けています。そういう面では大きな影響で、生活面にも本当に多くの皆さんが困っている。そういった状況ではないかなというように思っています。ひいて言えば、岡山経済全体にも影響してくるというようなこともあって、ここは我々として対応できる限りのことをやっていこうじゃないかということでこのように整理させていただいたところであります。
     以上です。
  • 記者
     これまでのことで重複することもあるかもしれませんが、改めて今般支援策という部分について、そしてどういう気持ちを持って、今回その施策を打ち出したかという、どういう考えといいますか、を持って今回支援策をまとめたものを打ち出したかという部分と、あと影響を踏まえて、そして今後被災者支援についてどういうふうに臨んでいきたいかということをちょっとお願いします。
  • 市長
     当初申し上げたように、我々も、市民の皆さん、被災された市民の皆さんに日常を取り戻してもらいたいという思いでいます。そういう日常を取り戻してもらうために一体我々として何ができるんだろうか、そういう視点で一つ一つのことを考えてまいりました。
     手続の迅速化もそうでありますし、各種見舞金の話、そして減免の話についてもそうであります。生活再建の支援を行い、一日も早く日常を取り戻してもらいたいと思っています。

お問い合わせ

市長公室 広報広聴課

所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]

電話: (広報担当)086-803-1024 (広聴担当)086-803-1025 ファクス: 086-803-1731

お問い合わせフォーム