ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

Language

30by30(サーティバイサーティ)とは

[2024年2月15日]

ID:46461

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

30by30ロゴ

令和6年1月10日、岡山市は「生物多様性のための30by30アライアンス」に参加しました!
また、同年2月には、岡山市と生物多様性保全の推進に関する連携協定を締結している岡山県環境保全事業団も同アライアンスに参加しました。

30by30(サーティバイサーティ)

カナダ・モントリオールで開かれていた国連の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)は、2022年12月19日に、2030年までの新たな国際目標「ポスト2020枠組み」を採択しました。世界の陸域・海域の30パーセントの保護を目指す「30by30(サーティバイサーティ)」なども盛り込まれ、生物多様性保全の動きが前進します。

30by30目標などについては、2023年3月31日に閣議決定された「生物多様性国家戦略2023-2030」にも組み込まれています。

里地・里山のイメージ

 

用語解説

「30by30」という言葉を初めて聞く方もいらっしゃると思いますが、今後、多くの人が知ることになるのではないでしょうか。
以下に重要キーワードの解説をします。

30by30

私たちの社会全体を支える生態系サービスは過去50年間で劣化傾向にあると指摘されています。私たちが持続的に生態系サービスを得ていくためには、地球規模で生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」に向けた行動が急務となっています。そのような中、2030年までに陸と海の30パーセント以上を保全しようとする「30by30」目標が国際的に議論されてきました。
2021年6月に開催されたG7サミットで、G7各国は自国で30by30目標に取り組むことを約束しました。

日本の保護地域

日本では、2021年時点で、陸域の20.5パーセント、海域の13.3パーセントが国立公園などの保護地域として保全されています。

30by30ロードマップ

2022年4月、目標達成に向けた行程と具体策について、生物多様性国家関係省庁連絡会議名で「30by30ロードマップ」を公表しました。
「30by30」目標達成のために、「国立公園などの保護地域の拡張と管理の質の向上」、「OECM(オーイーシーエム)の設定と管理」、「生物多様性の重要性や保全活動の効果の見える化」を推進することとなりました。
「30by30」目標の達成をめざすことは、地域の経済・社会・環境問題の同時解決につながるNbS(エヌビーエス)のための健全な生態系を確保する基盤的・統合的アプローチです。

OECM

OECMとは、Other Effective area-based Conservation Measuresの略で、保護地域「以外」で生物多様性の保全に貢献する地域、ということです。
日本では、既存の保護地域の拡張のほか、地方公共団体、民間団体、企業などが所有あるいは管理する土地を「自然共生サイト」に認定し、認定した区域のうち、保護地域と重複していない区域をOECMとして国際的なデータベースに登録することで「30by30」目標達成をめざします。
つまり、民間の所有地がOECMに登録されるには、まずは「自然共生サイト」に認定される必要があります。

NbS

地球環境問題解決の議論の中で、自然を活用した解決策(NbS:Nature-based Solutions)という考え方が、国際的にも注目されています。
NbSは社会課題の解決のために生態系を保護・管理等する行動が、結果として生物多様性の保全にもつながるという考え方です。例えば、気候変動の文脈においても、健全な生態系は温室効果ガスの吸収源としての役割を果たします。
NbSを適用するには、健全な生態系の確保が必要です。

自然共生サイト

環境省では、例えば、企業の管理する水源の森や、田んぼといった里地里山、都市の緑地、研究や環境教育のための森林、河川敷など、こうした場所で生物多様性の保全が図られている地域などを「自然共生サイト」として認定する仕組みを2023年から開始されました。
国立公園などに指定されている場所であっても、保全の質向上のために「自然共生サイト」認定を活用することとしています。
したがって、OECMに登録されるのは、「自然共生サイト」認定サイトのうち、保護地域「外」の区域であることに留意が必要です。

OECM登録による目標達成とは

環境省では、生物多様性の保全に貢献する場所を、OECMに登録する仕組みを作り、OECMを30by30の保全地域の中に組み込んで、目標達成を目指していこうとしています。(※国立公園などの保護地域とこのOECMを合わせた地域全体を指す総称として、「保護・保全地域」という名称を使うこともあります。)
つまり、豊かな自然が保全されているのに、これまでは保全面積の達成率に含めることができなかった地域を、新しい仕組みを作ることでカウントできるようにするということです。

30by30アライアンス

環境省を含めた産民官17団体が発起人となり、「生物多様性のための30by30アライアンス」を2022年4月に発足させました。
これは、30by30の達成に向けた取り組みをオールジャパンで進めるための企業・自治体・団体等による有志連合であり、アライアンス参加者は、30by30の達成に向けた直接的な保全地域の確保または保全活動の支援に取り組み、その内容を発信します。

参加方法は、下記「30by30」のホームページからご覧ください。

岡山市では

岡山市生物多様性地域戦略では、調査で明らかになった野生生物の情報などを基に、市域において重要な生態系を有する地域を選定し、保全に努めることを重点プロジェクトの一つとしています。
こうした背景のもと、2022年7月「岡山市の重要生態系リスト」を策定、同リストを基に、市内における生物多様性の状況や変化の傾向を把握するために、順次自然環境モニタリングを行っています。
同モニタリングが順調に進んでおり、このデータを活かすことで、地域の保護団体等と30by30に貢献する保全地域の確保に向けた議論を進めやすくなってきたことから、2024年1月、本市も30by30アライアンスに参加しました。
また、2026年に策定予定の次期岡山市生物多様性地域戦略「(仮称)生物多様性おかやまプラン」においては、30by30への貢献につながる取組を検討し、進めていきます。


報道発表

生物多様性のための30by30アライアンスに参加しました

お問い合わせ

環境局環境部環境保全課 自然保護係

所在地: 〒700-8554 岡山市北区大供一丁目2番3号 [所在地の地図]

電話: 086-803-1284 ファクス: 086-803-1887

お問い合わせフォーム