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平成29年12月26日市長記者会見

[2017年12月28日]

ID:12300

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平成29年12月26日市長記者会見議題

  • 「第2回おかやま協働のまちづくり賞」の決定と表彰式の開催について
  • 市内立地企業の戦略的再投資について
  • 岡山市臨時的任用職員の賃金引上げについて

平成29年12月26日市長記者会見資料

市長記者会見動画

「第2回おかやま協働のまちづくり賞」の決定と表彰式の開催について

会見する大森市長の様子1

 皆さん、おはようございます。
 本日は、はじめに第2回「おかやま協働のまちづくり賞」の入賞取り組みが決定いたしましたのでご報告をいたします。
 この賞は、地域の社会課題をさまざまな団体の協働により解決する取り組みを表彰するものです。今年のテーマは超高齢社会の中、幾つになっても自分らしく生きたいという願いを実現させたいという思いで、「楽しんで年を重ねられる社会のために」といたしました。
 13件の応募があり、大賞は養護老人ホームと町内会との協働の取り組みです。子どもたちの見守り活動を行うメンバーが少なくなって困っているという町内会長の話を聞いた老人ホームの利用者の皆さんがパトロール隊を結成し、小学校の下校時に通学路で子どもたちを見守っています。わずか30分の活動でありますが、支援される側であった福祉施設の利用者の方々が、地域の一員として地域から感謝される側になることで元気にもなっておられるとお聞きしています。

会見する大森市長の様子2

 「養護老人ホームのご老人たち、車椅子の方もおられる、この方達が小学校の子どもたちの下校時に見守り活動をしている」。皆さん、これを聞かれてどう思いますか。よくあることじゃないかと思われたんじゃないですか。私はそういう思いが少しいたしました。こうした事例は、結構あるんじゃないかと思ったんですが。実は岡山ではこうしたケースはなかったそうです。この取組を他の養護老人ホームの方々が知ることになって、それは高齢者の方々も元気になるなあと感じ、今同じようなことをやっていこうと準備もされているところがあるというように聞いています。
 町内会長さんたちとの会話の中で出てきた困りごとについて、少し前を向いて動いてみるということが、双方にとって非常に利益になってくるということで、すばらしいことじゃないかなというように思います。できれば報道していただいて、いろんなところにこういう輪を広げていければというように思っているところであります。
 これが大賞でありますけれども、ほかにも、高齢者が高齢者を支える取り組みなど4件が入賞されています。他の4件も掲げさせていただいておりますが、そのほか8件の取組も高く評価されています。年を重ねることがマイナスではなくプラスになっていく社会をつくろうとする積極的な取り組みが、岡山市にはこんなにあるということで誇らしく思っているところであります。
 これら13のすばらしい取組を市民の皆様と一緒にたたえ合い、学び合うため、2月18日に表彰式を、保健福祉局で進めている「支え合いの地域づくり実践交流会」とあわせ開催いたします。支え合いの地域づくりに協働の手法が生かされ、さまざまな団体が一緒になって持続可能な地域づくりが進むことを期待しています。是非、多くの市民の皆様に会場にお越しいただき、さまざまな協働の取組を知っていただくとともに、新たな取組やネットワークを広げていただきたいと考えています。なお、今回の応募取組をごらんくださった一般財団法人橋本財団から協賛のお申し出をいただき、入賞以外の取り組みに奨励賞をお贈りすることといたしました。財団へ感謝申し上げるとともに、皆様にお知らせをいたします。

市内立地企業の戦略的再投資について

 続きまして、企業誘致について申し上げます。
 ご存じのとおり、岡山市は本社・中四国支店や製造工場等を対象として積極的な誘致活動を行っているところでございます。このたび、岡山市再投資・拠点強化促進奨励金制度を活用して、樹脂、化学品、繊維製品等の製造及び販売を手がける大手メーカーの株式会社クラレが南区海岸通りの岡山事業所内において、新型生産設備の建設を決定されましたのでご報告いたします。
 岡山市再投資・拠点強化促進奨励金制度は、市内において創業開始後10年を経過した既存工場等が市外にある製造部門を市内の工場に統合、集約する場合や、新製品、新製法の開発、製造といった戦略的な再投資を図る場合に支援できるよう今年度新たに創設した制度であります。
 クラレ岡山事業所は、国内最大規模の生産拠点であり、世界展開しているクラレにおけるマザー工場として、樹脂及び繊維事業に関する技術開発のかなめとなっています。その岡山事業所において、ビニロン繊維製造に関して大幅な生産性向上を可能とする新たな製造技術の開発を進めていましたが、このたび量産化の目処が立ったということであります。
 今後、この新たな製造技術をグローバル展開していくために、戦略的再投資としてまずクラレのマザー工場である岡山事業所において新型生産設備を建設し、製造技術の確立を図ろうというものだと聞いております。この新型生産設備は既存のものに比べ、大幅な生産速度の向上と生産工程の短縮及び省力化を実現した、革新的な製造技術であると聞いております。
 また、今回の建設に伴う固定資産投資額は約11億円の見込みであり、新たに15名の常用雇用者の採用が見込まれております。なお、今年度岡山市が企業誘致した件数は、今回のクラレを含め計6件となっております。岡山市は今後ともこの企業の立地を推進していきたいと考えております。

岡山市臨時的任用職員の賃金引上げについて

会見する大森市長の様子3

 最後になりますが、岡山市の臨時的任用職員の賃金の引き上げについてお話を申し上げたいと思います。
今、よく問題となってますけれども、正規職員と非正規の職員との間の格差を是正すべきじゃないかっていう議論がよく言われております。私自身もそのように思っております。
 これがさまざまな子供の貧困とかそういった問題にもなってくるというのは、皆さん方よく承知をされているというように思っております。もちろん、社会全体を変えていかなければならない。岡山市長として言えば、岡山市全体のそういう正規、非正規の格差をどうやって是正していくかっていう議論を進めていかなければならないと思っておりますが、まずはやっぱり隗より始めよということでありまして、私は、岡山市として多くの非正規の職員がいるということで、何か処遇改善できないかということを、担当の部局に指示をしておりました。これに対し、担当から検討し、報告がございました。
 我々として早急にできることを、また、人材確保の面から少し問題もあるということで、臨時的任用職員の待遇改善について、早急にやっていこうということになったわけであります。具体的に言いますと、現在、岡山市の臨時的任用職員の賃金日額は、代表的な職種でいきますと、事務補助職員、これは高校卒の初任給を基に決めております。保育士の方は、短大卒の初任給を基に決めております。この待遇の格差を縮める、また人材確保の観点からこれらの賃金日額に対して3%に相当する額、200円を引き上げようということであります。この3%の理屈でありますけれども、これは正規職員には地域手当が支給されております。地域手当は、岡山市においては3%ということでありますので、それが200円ということになっております。そして、平成30年1月1日から実施するということにさせていただくことといたしました。事務補助職員は日額6,760円から6,960円に、保育士は日額7,750円から7,950円に引き上げます。市役所全体で約700人が対象となります。この所要財源は、今年度分は1月1日から実施いたしますので、3月末までの計算でいきますと約1,000万円でございます。来年度からは、年間約4,000万円ということになっております。
 とりあえず、このようにさせていただくわけでありますが、非正規職員の待遇については、多様な雇用形態を活用していく中で、職務の内容、職責の程度などの均衡を考慮した上で適切になるよう、また平成32年度に地方公務員法の改正がなされるということも伺っているところであります。それらを踏まえながら、我々としては引き続き非正規職員の処遇について検討してまいりたいと考えております。

質疑応答

会見する大森市長の様子4
  • 記者
     今日発表された案件とはちょっと違う質問をさせていただくんですが、昨日、イトーヨーカドーの跡地の再開発について、概要が両備のほうから示されました。市にとっても注目されていた場所だと思いますので、内容をお聞きになってのご感想ですとか、期待ですとかを教えてください。
     あともう一点は、そのほかにもいろいろと今、岡ビルだったりとか、再開発事業を岡山市も進めようとしていらっしゃいます。そのあたりの街の未来像をどういうふうに描いていらっしゃるかっていうようなことをお知らせください。
  • 市長
     まずは、ヨーカドーの話は、私も昨日帰ってうちの家内から発表されたよっていうことを聞いて初めて知ったところであります。今日新聞を読んで概要を知ったということで、それ以上の情報はないという前提でお話を申し上げたいと思いますが。
     まずは、大きな面でにぎわいづくりっていうのは、私は中心部にとって非常に大きなことだろうというように思っております。まだ詳細はよくわかりませんけれども、そういう商業施設、そしてヘルスケア機能ですか、そういったものも入っているというように伺っておりますので、その点については、まずはありがたいことだというように思っております。
     それから、先ほども企業誘致の話をさせていただきましたけれども、今回のはクラレのいわゆる生産工程に係る工場のものでありますが、全体としてみるとやっぱり中四国の営業拠点とか、そういう支店機能っていうのが非常に多いんですね。で、オフィスビルの空室率がすごい低くなってるんですよ。そこは担当からも実際の企業と話をするときにそこが相当ネックになっているというようなことも私は聞いています。そういう面でオフィスがこの市役所筋に建てられるというんであれば、相当立地のいいところに企業側としても非常にウエルカムになるんじゃないかなというように思ってまして、そういう面では本当に歓迎すべきことだなというように思います。
     地上37階のマンション、対面の山陽新聞をここから見おろす形になるわけでありますけれども、大きな面では本当にランドマークのようなマンションになって、何戸かちょっと忘れましたけれども、相当数の方が入ってこられるということになると思います。そういう面では、やはりまだまだ中心部に私は人が集まってこられるんじゃないかなというように思っています。岡ビルの話もありますし、駅前のほうの話もあるし、表町も幾つかの再開発が動いています。そういう面で中心部への人の回帰っていうのは、私としては自然な現象というように受けとめております。コンパクトシティという面から見てもプラスだろうというように解釈しております。
  • 記者
     臨時的任用職員の賃上げについてお伺いしたいんですけれども、今後もこの処遇改善については検討されていくということですが、具体的にどういった点が問題があるか、どういった点が改善の検討の必要があるとお考えなのかということと、臨時的任用職員の方がどういう働き方が実現できればいいとお考えかというところを伺いたいと思います。
会見する大森市長の様子5
  • 市長
     まだまだ突っ込んでは議論できてません、正直言って。ただ、正規職員と非正規の間にどんどんギャップが生まれているっていうことだけは事実でありまして、6人に1人とか7人に1人とかそういう子供の貧困を生み出している原因になっているということはよく言われています。これは統計資料を見てもそういったところは歴然としているわけであります。そういう中で、まず何ができるかということを非常に単純に考えていったところでありまして、そういう面では、事務の臨時職員の方と、特に保育士の方も、特にですけど保育士の方もなかなか採用も難しくなっているっていうところもあるんですね。そういったところで、事務方もそれはやりましょうっていうことになって、今回の3%アップになっていったということであります。
     今後もっともっと掘り下げて、例えば岡山市にも嘱託職員っていう方もおられるわけですし、一体どういうふうにするのが望ましいのかっていうのは、もっともっと構造的に考えていかなきゃいけない。それから、あとは組合もありますから、我々としても勝手に「はい」ということを申し上げるわけにもいかないところもあります。そして、国の動き、昨日は政令市の市長会議に私出ていたんですけれども、この非正規職員の問題とか、地方公務員法の改正についても話題になっていました。そういう国の動きや、いろんなものをこれから見て、一つ一つ対処していかなければならないというように考えております。したがって今日は、その第一弾というふうにご理解をいただければと思います。
  • 記者
     協働のまちづくり賞でお伺いしします。条例に基づいてできたのが今回で2年目なんですけれども、前回との比較を踏まえて協働のまちづくりの基本というのがどのようにかわってきているかという部分でご所見があればお伺いしたいんですが。
  • 市長
     昨年は、子どもたちを支援する取組に大賞をお渡ししたんですけれども、今年のテーマは高齢者。いろんなテーマで市民の皆さん方と一緒になってやっていくっていうそういう雰囲気には大分なっているんじゃないでしょうか。これは我々がどうこうというものもないわけじゃありませんけれども、大きな社会の流れとして、市民の皆さんと一緒になって社会をつくっていく。当たり前のことが当たり前として浸透していっているということだろうと私は思ってます。
  • 記者
     今日は今年最後の記者会見になりますけれども、市長選もございましたが、改めて2017年を振り返っていただきたいなと思います。
会見する大森市長の様子6
  • 市長
     はい。もう2カ月も前になりまして、2カ月以上か、忘れかけてましたけれど、今日新聞で記事が出たんで、また思い出しましたけれども。でも選挙活動、何といっても今回の私の一番、個人にとってみると、やっぱり選挙だったと思います。選挙っていうのは、最初に出た選挙と2回目に出た選挙は全くちょっと違った感じがありました。最初は無我夢中で。それまで岡山市政をやってたわけではありません、行政はずっとやってましたけれども、そういう中で市民の方々との話っていうのは、わけもわからないまま若干動いてたっていうところはありますが、今回の2週間の選挙っていうのは、自分が4年間やってきて、そして、岡山の市民多くの方々と接することができたということ、その大きな違いがあったと思います。そういう面では、この4年間の評価っていうのをいろんな方がしていただいたんじゃないかと思います。
     プラスの要素としては、岡山の街が動いてきたというような評価をいただいたことは、私は非常にうれしかったですけれども、この場でもお話し申し上げましたけれども、小さな子供を抱いて、「この子待機児童なんよ」というような保護者の方も多くおられました。そういう面では子育て環境の整備っていうのは、もう身につまされた問題として受けとめざるを得ない状況がより強くなったわけであります。
     それとともに、やっぱり中山間地域、中山間までいかなくても、そういう周辺地域に行ったときに、自分たちを本当に向いてくれているのかと、不安感みたいなものが直接伝わってきたことも事実であります。そういったことを踏まえて、2期目のとりあえず11月議会を対応させていただき、これから2月の議会に向けて予算の整理をさせていただこうというように思っているところであります。
     1期でなかなか効果があらわれなかったようなもの、そういったものを具体的な成果として2期目に花を咲かせていきたいというように思っております。
  • 記者
     臨時職員の賃上げについて、負担増の面から伺いたいんですが、経営する側から見れば賃上げは負担増になります。そうした中で、今回賃上げに踏み切った一番の理由、そこを市としてどう考えられたのかお聞かせ願えればと思います。
  • 市長
     まずは、おっしゃるように全体としての財源といいますか、健全な財政運営を行っていかなければならないというところは当然のものとして、まず一つ頭に入れております。正規、非正規の話は先ほど申し上げたんで繰り返しませんけれども、ただそういう問題意識は非常に大きく持っていて、これからもそこは多分いろんな形で対応していかなければならないというように思っておりました。で、今言った、じゃあ今度は4,000万の支出をどう考えるのかということだろうと思いますが、実は、28年度から実施している給与総合見直しっていうものがございます。具体的に何なのかといいますと、50歳代の後半層における給与水準が民間の給与水準を上回ってるということから、世代間の給与配分の見直しを行っていこうと。で、給料月額を平均2%引き下げていこうという動きがあります。もちろん現給保障しますから、徐々に徐々にしかきいてこないんですけれども、そういった財源もあるんで、その財源でもってこの臨時職員を対応させていただこうということで、全体的な財政運営には支障のないようにやらせていただいているところであります。

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