最古の都市は約5000年前のメソポタミアに誕生しました。物資や情報が集積し、科学や文化・芸術、モノづくりなど、人間活動の舞台となった都市が生み出した叡智と美の世界をオリエントの考古美術品からひもときます。
2022年4月22日(金曜日)-7月3日(日曜日)、9月30日(金曜日)-次年度
午前9時から午後5時 *入館は午後4時30分まで
毎週月曜日
月曜日が祝日の場合(10月10日、1月9日)は開館し、翌平日に休館。
一般 310円(団体料金 250円)
高大生 210円(団体料金 160円)
小中学生 100円(団体料金 80円)
入場の際には、マスクをし、入り口で検温・手指のアルコール消毒をお願いします。
体調がすぐれない場合(発熱、倦怠感、味覚異常などの症状がある場合)は、来館をご遠慮ください。
オリエントでは約5000年前に都市が出現し、最古の文明をはぐくんできました。化粧やアクセサリ、はきものやパンなど、現代の私たちにとっては「あたりまえ」のものは、オリエントの都市の中でどのように始まったのか、人々の試行錯誤を収蔵品から読み解きます。
獅子装飾耳飾り
シリア、1-3世紀、金、径3.2cm
現代の都市社会を維持するうえで必須な技術の多くはオリエントでその基礎が開発されました。都市には様々な種類の人々が集い、ニーズが多様化、大量化していく中で、職業も専門化していきます。文字や金属、ガラスや陶器生産など、オリエントで興った専門技術のはじまりを紹介します。
楔形文字粘土板文書(土地の売買契約文書)
メソポタミア、前2400年頃、粘土、縦7.5cm
現代的な観測技術がなかった古代オリエントの都市において、自然災害や疫病の原因を神々や精霊、悪霊の仕業と考えました。そして多くの人々が集まる都市では、人間同士の様々なトラブルも発生します。オリエントの工芸品からは、当時の人々がそうした不安や問題にどのように対処しようとしたのかがうかがわれます。
彩色木棺断片(ミイラの口開けの儀式の部分)
エジプト、前650-30年頃、木・彩色、長64.0cm
都市は都市だけですべてをまかなえるわけではありません。オリエントにおいては特に、天然資源の乏しい場所に都市文明が興りました。都市の周辺地域で生産された畜産物や、貴石や鉱物、木材などの天然資源を集めるシステムを構築できた場所で都市が発達したのです。こうして遠く離れた地域との接触から、また新しいものが生み出されていくのも都市のの特徴です。
多彩飲酒人物文皿
イラン、10世紀、陶器、径19.1cm
所在地: 〒700-0814 岡山市北区天神町9-31 [所在地の地図]
電話: 086-232-3636 ファクス: 086-232-5342