ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

岡山シティミュージアムホーム

記事ID検索

半角数字10桁以内で入力してください。

スマートフォン表示用の情報をスキップ

Language

第43回 岡山戦災の記録と写真展 ―戦後75年 資料と記憶の保存と継承―

[2020年6月9日]

ID:21378

第43回 岡山戦災の記録と写真展 ー戦後75年 資料と記憶の保存と継承ー

2020年は終戦から75年という節目にあたる年です。戦争によってもたらされた一般市民への被害は各地で非常に大きく、とりわけ戦場となった沖縄は壊滅的な被害を受け、都市空襲と原爆によって焦土と化した都市は66を数えます。戦災に遭った各都市では追悼と二度と戦争を起こしてはならないという反省のもと、事実と記憶を伝えようとする努力が続けられてきました。

しかし、時間が経つにつれ、事実を伝える記録や資料は劣化し、記憶は薄れていきます。もはや戦争を経験していない世代が多数を占める現在、体験者の記憶は伝承になりつつあります。また、わずか数十年ほど前までは、先の戦争に関する資料は歴史資料として重要視されず、充分な保存処置が施されないままに劣化や散逸してしまうことも少なくありませんでした。これらを未来にゆだねるために、どのように保存し整理していくのかという視点が今後ますます重要となっていきます。

岡山市では多くの市民が岡山空襲直後から記録や資料を残してきました。当時の人々がどのような想いで記録を残したのかを資料とともにご紹介し、先人の平和への想いを受け取っていただきたいと思います。あわせて、岡山空襲展示室がどのように記憶と資料の保存へ取り組んできたかもご紹介します。


岡山空襲について
1944年(昭和19)から翌年にかけて、日本全土において市街地を対象とした大規模な空襲が米軍によって行われました。岡山市の場合は1945年(昭和20)6月29日に大規模な空襲を受け、当時の市街地の63パーセントを焼失し、少なくとも1737人(注1)の死者が出ました。

注1)2000人をこえるという説もあります。


開催概要

開催場所

岡山シティミュージアム 4階企画展示室、5階岡山空襲展示室

会期

2020年6月9日(火曜日)から7月5日(日曜日)

開館時間

午前10時から午後6時(最終入場は午後5時30分まで)

休館日

毎週月曜日(6月15日、22日)、ただし6月29日(月曜日)は開館

料金

入場無料

岡山シティミュージアム常設展料金の割引案内
本展覧会を観覧し、割引券持参の方は、企画展「鉄道のまち おかやま」(岡山シティミュージアム5階で開催)の入場料が減額されます。

  • 通常、一般310円のところ、250円に割引
  • 通常、大学、高校生210円のところ、160円に割引

65歳以上または中学生以下は無料です。

主催

岡山市

共催

岡山市教育委員会

協力

岡山市立中央図書館

後援

岡山県教育委員会

アクセス

JR岡山駅運動公園口(西口)向かい、リットシティビル南棟4階・5階
岡山駅中央改札を出て西に直進。東西連絡通路を西に進むと左手にミュージアムが見えます。

問い合わせ

岡山シティミュージアム 岡山空襲展示室 086-253-7070(休館日を除く)


関連行事

記念シンポジウム(中止になりました)

記念シンポジウム 概要
開催日  令和2年7月4日(土曜日)
時間 午後1時から午後4時
会場  岡山シティミュージアム 4階 講義室
定員  80名(先着順、事前申込不要)
 参加費 無料
 演題

「私の体験した岡山空襲」 講師 赤刎 正年さん

「文献史学から見た戦災資料」 講師 長 志珠絵さん(神戸大学国際文化学研究科 教授)

「米軍資料研究の歩みと今後の課題」 講師 工藤 洋三さん(空襲・戦災を記録する会全国連絡会議 事務局長)

担当学芸員による展示解説(終了しました)

担当学芸員による展示解説概要
開催日 会期中の土曜日・日曜日 
時間 

 午後2時から(約30分)

会場 岡山シティミュージアム 4階企画展示室内
講師  岡山空襲展示室 学芸員
 参加費 無料

新型コロナウイルスの感染拡大により、イベントの中止や内容が急遽変更となる場合がございます。予めご了承ください。



みどころ

「天満屋岡山本店から撮影された岡山市街地」
上 1945年6月29日の岡山空襲から約1ケ月後/下 1948年4月の岡山市街地(坂本一夫 撮影)

2008年に坂本一夫の遺族により存在が確認された焼付です。2019年12月に岡山空襲展示室に寄贈されました。
空襲直後と3年後の岡山市街地を広い範囲で、同じアングルで撮影された貴重な記録です。2019年度には1945年に撮影された写真の修復を行いました。

「東田町蓮常寺正門より境内を望ム」
1946年2月14日 中田政夫作、個人所蔵(坂本一夫 撮影)

1946年2月、中田政夫は終戦直後の岡山市街地の素描を20点残しています。
岡山空襲で全焼した自宅の地中に埋めていたために無事だった絵具を使い、「焼け跡を記憶に残したい」と寒い中描かれたものです。現在の岡山駅前商店街にあった闇市の様子、被害のひどかった蓮昌寺、進駐軍兵士が描きこまれた岡山駅前など当時の様子が伝わってきます。

図録データダウンロード

お問い合わせ

市民生活局スポーツ文化部岡山シティミュージアム

所在地: 〒700-0024 岡山市北区駅元町15-1 [所在地の地図]

電話: 086-898-3000 ファクス: 086-898-3003

お問い合わせフォーム