岡山プレモルオーケストラは平成25年に結成され、今年で6年目を迎えます。現在約50名が所属しており、年に一度の定期演奏会や岡山市内のイベントに参加させていただくなどの演奏活動を行っている団体です。「岡山の若いもんでオーケストラを作ったらどんな音がするだろう?」をコンセプトに岡山にゆかりのある20代から30代のメンバーを中心に構成されており、定期演奏会にも岡山出身の若手演奏家をお呼びするなど、岡山に根ざした活動に尽力しています。
結成から6年間、これまでの歩みを振り返ると決して順風満帆とは言えませんでした。オーケストラとは団体活動であり、皆が思いを一つに活動することがとても大切です。就職・転勤・結婚などでメンバーが大幅に入れ替わり、結成当初のメンバーが退団するなど、徐々に団体としての目的や存在意義を見失っていってしまい、2年ほど前にはメンバーも20名近くまで減ってしまいました。残されたメンバーで今後について話あったときに、自己満足の団体から誰かから必要とされる団体へ変化しようという案がでます。
団体の存在意義とは「誰かから必要とされること」だと思います。これまで自分たちが楽しむことが目的で自己満足の団体だった私たちは、誰かから必要とされる団体になるべく新たに二つのコンセプトを考えます。
一つ目は「音楽の魅力をもっと多くの方に知ってもらうこと」
そこで、今まで行ってこなかった定期演奏会以外の演奏活動に力を入れようと考えました。幸いなことに、岡山にはアマチュアが気軽に演奏できる環境が整っており、表町商店街での年末の第九演奏や、ふれあいセンターでの地域の方向けのコンサート、ライトダウンキャンペーンイベントでの演奏、市民参加型の街角コンサートなど様々な活動に参加させていただきました。
二つ目は「岡山出身の若手音楽家とタッグを組むこと」
音楽家というのは難しい職業で、技術があってもタイミングや機会に恵まれないだけで日の目を見ることができない職業です。おこがましい話ではありますが、私たちには技術を教えていただき、音楽家の方には機会を提供しwin-winの関係が築いていければと考え、主旨にご賛同いただいた音楽家の方たちと共演させていただきました。
※共演者(共演予定者)
新たなコンセプトのもと歩みはじめて2年、メンバーは当初ご紹介したとおり50名まで増え、定期演奏会のお客様も着実に増えてきました。これからも持続的に活動を行っていくために「誰かから必要とされる団体」であり続ける努力を続けていこうと思っています。
岡山プレモルオーケストラ団長
1988年大阪府生まれ。高校時代より本格的に音楽活動始め、岡山大学在学時には交響楽団に所属。2015年に岡山プレモルオーケストラへ入団、その後平成28年度よりインスペクター、平成30年度より団長に就任。