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♯14 子どもたちへつなぐ豊かな自然&多様な生きもの

[2018年7月23日]

ID:43123

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瀬戸町ダルマガエルの会について

瀬戸町ダルマガエルの会は、町内に生息する絶滅危惧種のダルマガエルの保護活動を、一人で何年も取り組んでこられた山田勝氏の努力に共感した地域の自然愛好家が集まり、山田氏を代表として平成19年に発足しました。
保護活動の内容は、田んぼの用水路に落ち込んだカエルたちが、自力で這い上がることができないので一匹ずつ救出するのです。
発足当初はメンバーのみで活動していましたが、その後、子どもたちにこの活動を体験してもらい、自然や小さな命の大切さを伝えたいと考えました。子ども時代の実体験は、大人になっても強く残っているからです。
そこで岡山市立瀬戸公民館に相談したところ、平成21年度からダルマガエルの保護活動が、公民館講座としてスタートしました。

山田氏
カエル1
カエル2

瀬戸町生きもの探偵団への飛躍

ダルマガエル保護活動の取り組みから3年後、“もっと瀬戸町の豊かな自然を知ってもらいたい!”ということで平成24年度、瀬戸公民館主催講座「瀬戸町生きもの探偵団」へと発展しました。
「瀬戸町生きもの探偵団」は、毎月1回、山田勝代表が講師をつとめ、動植物の観察を行っています。ユニークなものでは、天然記念物アユモドキ稚魚観察会、コウモリウォッチング、セミの羽化観察会など昼夜を問わず、多岐にわたる観察会を行っています。そしてメンバーは、ボランティアとして講座の企画及びバックアップに努めています。

アユモドキ
セミ
トリ

瀬戸町生きもの探偵帳の作成

平成28年度には、「瀬戸町生きもの探偵団」での観察記録の総括として、瀬戸町で観察することができる生きものをまとめたパンフレットを作成しました。瀬戸町ダルマガエルの会と公民館とで、何度も検討を重ねること約1年、「瀬戸町生きもの探偵帳」が完成しました。手にとれば、瀬戸町が、生物多様性の高い地域だとお分かりいただけると思います。この探偵帳は、町内の江西・千種小学校全児童はじめ、広く配布しました。生きもの探偵団での活用はもちろん、住民の皆さんに、地域の自然に興味を持っていただくきっかけになればと願っています。

探偵帳1
探偵帳2

地域への啓発(PR)活動

平成29年度から、大きな地域イベントの「学園都市:生徒と住民のふれあい祭り」に参加しています。私たちのブースでは、淡水魚の水槽展示、アユモドキのクラフト作り、ザリガニ釣りなど、直に生きものと触れあって楽しめるよう内容を工夫し、自然の楽しさ、大切さを伝えています。
平成30年度は、岡山市立江西小学校2年生を対象に3回、自然観察の出前授業を行いました。近くの公園から神社へのコースですが、道中に出会った生きものを全て調べました。子どもたちの目は実に凄い!希少種のシメクチマイマイを発見してくれました!机上の勉強から学ぶのではなく、生きた観察会として子どもたちの心に残ったのではないかと思います。
また、岡山市立万富公民館の新講座「Mantomi自然であそび隊」も四季折々の瀬戸町の自然を子どもたちにたっぷり味わってもらおうと企画しています。

小学校

瀬戸町の「宝もの」を子ども達へ

活動を続けて10年、「瀬戸町生きもの探偵団」に参加していた子どもが中学生となり、現在ではボランティアスタッフとして活動するという「学びの循環」の大きな成果がありました。今後も同様に子どもたちが成長して自然の素晴らしさ、奥の深さを伝えて欲しいと願っています。
「瀬戸町ダルマガエルの会」では、公民館、地域、学校、企業と連携しながら、子どもたちに“瀬戸町の豊かな自然&多様な生きもの”を地域の宝ものとして守り伝えたいと考えています。
今後も瀬戸公民館を拠点に地道に活動を続けたいと思っていますので、ご支援、ご協力くださいますようよろしくお願いいたします。

集合写真

【瀬戸町ダルマガエルの会】 代表 山田 勝

(NACS-J自然観察指導員)
(岡山県自然保護推進員)