西川緑道公園は、今年開設から50年という節目を迎えました。私は高校時代、西川沿いを通学路としていました。当時も西川は美しい場所でしたが、今はそれに加えて、緑に包まれながら市民が憩える空間としての魅力が一層深まっていると感じています。
西川の原型は平安時代までさかのぼるとも言われていますが、約400年前、江戸時代の慶長年間に岡山城の西側を流れる用水路として現在の位置に形づくられたとされています。
そして、西川緑道公園は、昭和49年から9年の歳月をかけて、愛知の「徳川園」や広島の「三景園」などを手掛けた造園設計家・伊藤邦衛氏の設計により枝川緑道公園を含む約2.4キロメートルが整備され、春の芽吹きや秋の紅葉など四季折々の表情を楽しめる場として育ってきました。地域の方や愛護委員の皆さまによる清掃活動にも支えられ、散歩や休憩、写真撮影を楽しむ人が行き交う、親しみ深い風景となっています。
この半世紀の間に、西川緑道公園は、「通り道」から「憩える場所」「にぎわいの場所」へと役割を広げてきました。「満月BAR」や「ホコテン!」など官民連携の取り組みを通じて、音楽やマルシェなどの活用が進み、私が就任以降取り組んできたハレまち通りの再整備や下石井公園のリニューアルなどと併せ、まちなかの水辺に継続的なにぎわいが生まれています。
公園開設50年となる今年は、民間主体のイベントなどと連携しながら機運を盛り上げています。10月25日㈰に開催する記念シンポジウムでは基調講演や、私も参加する「大盛トーク」などを通じて、西川緑道公園の歩みを振り返りながら、歩いて楽しいまちづくりやまちなかの緑の大切さについて、皆さんと一緒に考える機会にしたいと考えています。
西川の緑と水を生かし、西川緑道公園として大切に育ててくださった先人たちの思いに感謝しながら、これからも市民の皆さんとともに、西川の魅力をさらに磨いてまいります。
西川の風景が、ふとした日常の中で思い出される大切な記憶となり、岡山のまちへの愛着を育む場所であり続けることを願っています。

整備前の西川(昭和37年)(岡山県立記録資料館提供)
現在の西川
岡山市長 大森雅夫の大盛コラム(第23回)
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
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