岡山市では、より多くの市民の皆さんが公共交通を利用しやすくするために、バス事業者と力を合わせて「岡山モデル」の路線バス再編に取り組んでいることをご存知でしょうか。特徴的なのは、郊外と地域拠点を結ぶ支線バスの運行です。支線バスは、公設民営方式の導入により、市がバス停の設置や小型車両の購入を行い、運行経費の一部も負担します。
4月1日から支線バス(愛称:FLAt)第1弾「妹尾・北長瀬線」の運行を開始しています。利用者数は徐々に増加しており「市民病院や問屋町に直接行けて便利になった」「高齢者が移動する機会が増える」といった声を頂いています。皆さんの移動手段として定着するよう、現在、時刻表の配布や各種PR、バス停の追加、運行情報の提供など、さらなる利用促進に取り組んでいるところです。
加えて今年9月からは「妹尾・岡南線」、10月からは「高島・旭川荘線」「高島・備前原線」「東山・操南台団地線」の運行を開始し、いよいよ「FLAt」デザインの新型車両も登場します。令和9年度までに全10方面17路線で支線の運行開始を予定しています。この他、路線バスや鉄道のない地域では、デマンド型乗合タクシーの導入により、高齢者の方々の移動を支えていきます。
市民の皆さんには、重要な移動手段である公共交通を持続可能なものとするため、自動車中心の生活習慣を見直し、もっと公共交通をご利用いただきたいと思います。
公共交通が利用しやすくなることで、年齢を問わず活動範囲が拡がって、歩く機会が増えて健康増進にも繋がり、また、お子さんを送迎する親御さんの負担を少しでも軽減できるのではと考えています。
「岡山モデル」を軌道に乗せ、少子高齢化が進む中にあっても、市民の移動手段・権利を守っていきたい!岡山市の新たな公共交通ネットワークが、市民の皆さんの日常となることを期待しています。
岡山市長 大森雅夫の大盛コラム(第12回)
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1023 ファクス: 086-234-7065