岡山県で唯一、全国組織の社団法人日本自閉症協会別ウィンドウで開くに加盟している「岡山県自閉症協会」。
自閉症や発達障害の啓発と支援、茶話会などの親がほっとできる場の提供や自閉症のお子さんを持つ親たちの切実な思いを行政に伝える要望活動など、自閉症協会が、幅広く行っている活動について理事長の石原さんにお話を聞きました。
自閉症の子どもを持つ親の会からスタートした会で、岡山県の会員数は450名ほどです。日本自閉症協会は、全国の会員総数が約1万5000人にもなり、厚生労働省や文部科学省などへ親の意見を届ける活動や、発達障害に関する最新の情報が集まってくるので、日本発達障害ネットワーク(JDDネット)別ウィンドウで開くなどと連携して広く普及を図っています。
岡山県では、年代別(子ども部・青少年部・成人部)と、地区別(北部・東部・岡山・玉野・倉敷・新見)に分かれて、勉強会や茶話会、子どもたちと一緒に参加できる行事などを、それぞれの担当の役員さんが中心になって行っています。また、専門家や大学生のボランティアさんの支援を受けながら療育キャンプや交流会を行っています。自閉症の子どもは集団行動が苦手ですが、慣れてくると集団の中で思わぬ力を発揮して、普段できなかったことができる子もいるんです。
私たちは、自閉症を隠す事は最終的には子どものためにならないと考えています。
自分のお子さんが自閉症と診断されたら、誰でも最初はショックを受けます。私にも自閉症の息子がいるので、診断された時の親の気持ちはとても分かります。子育てには、時間や手間も多くかかり、心の痛みも伴いました。しかし「丁寧な子育て」をすれば、その子らしく成長するんです。一人で悩まず、まずはお電話ください。
私たちが目指すのは「ナチュラルサポート」です。それは周囲の人が、自閉症の人を自然にサポートできる社会です。だからこそ、親だけでなく周囲の大人にも自閉症を正しく理解してもらい、自閉症児・者と上手く接して欲しいと願っています。
(以上)
「自閉症という障害を持ったことは悲しかったけれど、岡山で暮らせてよかった」と思える県にするために、今後も専門家やボランティアさんと協力して活動を続けていきますと石原理事長が力強く言ってくださいました。
日本自閉症協会とのつながりを活かして、自閉症支援の最前線で活躍している専門家を招いて、講演会、セミナーなどを開催しています。
セミナー等の開催予定は岡山県自閉症協会ホームページからご確認ください。
年に1回無料の療育相談会を行っています。
専門家が、幼児期・学齢期を中心に個別で対応します。保護者の方はもちろん、教育や保育に携わっている方々から広く相談をお受けしています。
・療育キャンプ
毎年8月下旬に専門家と大学生ボランティアのサポートを受けて、プールで泳いだり、カレーライスを作ったり、工作をして楽しんでいます。
・交流会
2月には交流会(クリスマス会)をしています。歌や踊りで盛りあがります。サンタさんからのプレゼントにわくわくドキドキの一日です。
・子ども参加行事
年代別・地区別活動では、バスツアー、料理教室、ボーリング、ミニレクリエーションなど、気軽に親子で参加できる行事を行っています。
・絵画教室
筆やクレヨンで自分が描きたいものを絵にします。作品は展示会で発表することもあり、描く人も観る人も心がゆたかになる活動です。
その他、日頃の子育てで悩んでいることを気軽に相談できる「全体茶話会」や、お酒が飲める席でリラックスして語り合える「おやじ・おふくろの会」 などの活動があります。
岡山県自閉症協会での子育て情報や取り組みを、スタッフの方がレポートしています。
発達障害の子どもを抱える親による電話相談を行っています。
日本自閉症協会が養成しているペアレントメンターの研修を受けたスタッフが応対しています。
※ペアレントメンターとは、自閉症など発達障害のある子どもを育てる親の相談役となる人。彼ら自身も発達障害の子どもの親である。
自閉症のお子さんを地震や火事や水害など災害から命を守るために大切なことが書いてあります。
ご家族で一度、ご覧ください。
NPO法人岡山県自閉症協会
所在地:〒700-0807 岡山市北区南方2丁目13-1 [地図]
岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館 2F
電話:086-801-4010 ファックス:086-801-4030
Eメール:asj-okayama@kirameki-plz.com
ホームページ:http://www.kirameki-plz.com/~asj-okayama/別ウィンドウで開く